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「ようすを おんがくで」平成27年10月29日(木)
学 年 教科等 題材名 日 第1学年 音楽科 ようすを おんがくで 時 平成 27 年 10 月 29 日(木)5校時 子どもが感性を磨くために,多様な音楽を幅広く体験することが必要であるので,教科書では,鑑賞-表現- 鑑賞という題材構成だが,表現-鑑賞-表現-鑑賞という流れで構成した。 本実践の 主張 子どもが楽しみながら感性を磨いていくために,音楽・自己・他者とのかかわり合いを大切にした音楽活動を 工夫する。音遊びでは5~6人のグループを構成し,音を聴き比べたりまねをしたりする活動の中で,教師が積 極的に子どもの思いを聞き,他の子どもへ伝えることで,友達の音への関心をもつことができるようにする。ま た,多様な楽器の鳴らし方を称賛することで,自分で表現した音とかかわり合いながら音の特徴を感じ取って音 遊びができるようにする。 感性を磨くための題材構成の工夫 楽曲 〔共通事項〕音楽を形づくっている要素 音色 強弱 はるなつあきふゆ(歌唱) ○ ○ おどるこねこ(鑑賞) ○ すずめがちゅん 問いと答え 拍の流れ 旋律 (歌唱・音楽づくり) おもちゃのへいたい(鑑賞) ○ おもちゃのチャチャチャ(歌) ○ 左の表のとおりです。題材の導入の段階では,歌 うことを好む子どもが多い実態から,歌詞から情 ○ ○ 景を想像し,強弱を意識して表現の工夫をする楽 本時 ○ 本題材で取り扱う楽曲の厳選した共通事項は しさを味わうことができました。展開の段階で ○ は,「おどるこねこ」を鑑賞し,音色に着目しな がら想像を広げて鑑賞する楽しさを味わうこと ○ ○ 強くこすると元気なカエルの鳴き声みたいだよ。 ができました。 本時では様子の違いを音で表す際に「強さを変 えればいい。」という発言や,注意深く音色を聴 精選した〔共通事項〕 いて音色の違いを楽しむ子どもの姿を見ること 音色・強弱・問いと答え・拍の流れ・旋律 ができました。本時までの2つの楽曲から学んだ ことが生かされていました。 元気な感じだから強い音がいいね。 音楽・自己・他者とのかかわり合いを大切にした音楽活動の工夫 音楽をとおして,自分自身(これまでの学びで得たもの) ,他者(友達同士や教師)とかかわり合う場を設定しました。また,子ど も同士が互いに聴き合ったり意見交換したりしていることについて,積極的に称賛し全体への価値付けも行いました。 音をじっくり聴いて音色の違いを確かめている場面 友達の音も聴きながらよりよい音を探し グループで音を合わせながら音遊びを楽し ている場面 んでいる場面 5~6人のグループを構成し,それぞれの動物の様子に合う音を探しました。 「キツネはコンコンと鳴くからウッドブロックだね。 」 「同じコンコンという音だけど,タンブリンを指ではじいた音もいいね。 」等,それぞれの鳴らし方のまねをして,互いの表現のよさ を認め合っていました。 子どもが様々な楽器の鳴らし方で動物の様子を表す音を探していました。子どもの「も っと音を聴きたい。いろいろな音を鳴らしたい。 」という思いを大切にし,充実した音遊び の活動の在り方と教師のかかわり方についてさらに研究を深めていきたいと思います。 御意見・御質問はこちら(研究部アドレス) [email protected] 授業実践計画 ○ 指導計画(7時間) ⑴ ⑵ ⑶ 「はるなつあきふゆ」を歌詞から様子を思い浮かべて歌う。 「おどるこねこ」を聴き,楽曲の気分を感じ取る。 「すずめがちゅん」の様子に合った表現を工夫する。 ・ 歌詞唱や階名唱・・・・・・・・・・・・・1【技】 ・ 動物の様子を声で表す音遊び・・・・・・・1【創】 ・ 動物の様子を楽器で表す音遊び・・・・・・1(本時)【創】 ⑷ 楽曲の気分を感じ取って楽しみながら表現したり鑑賞したりする。 Zikann 2時間【関・意・態】 ○ ziak 本時の目標 2時間【関・意・態】 1時間【鑑】 3時間 1時間【関・意・態】 音色の特徴を感じながら,動物の様子に合った音の出し方を工夫することができる。 ○ 指導過程 学習活動及び学習内容 1 ○ ○ 本時の学習内容をつかむ。 動物の鳴き声合わせ 本時のめあて 教師のかかわり ○ 動物の鳴き声を表した2つの音を比較聴取させ, 「どちらが その動物の音にふさわしいか。 」と問うことで,本時は音色に 着目して学習することを理解できるようにする。 どうぶつたちのようすがつたわるよう なおとをさがそう。 2 学習の見通しをもつ。 学習形態と時間の確認 ・ グループでの音遊び ・ 全体での発表 ○ 音楽的な約束事 ○ ① ○ 表現の工夫をする小節に色を付けた拡大楽譜を提示した り,範奏を交えて音楽的な約束事を確認したりすることで, 音遊びの方法を理解できるようにする。 ○ 提示された2つの様子を音で表現した上で,それぞれの音 を聴き比べさせることで,音色や強弱の違いを聴き取り,音 への関心をもつことができるようにする。 使用する楽器は,1グループにつき2種 類までにする。 (音色) ② 3 ○ 動物の様子を思い浮かべて音遊びをする。 グループでの表現の工夫 ○ 4 ○ 動物の様子を音で表す。 (強弱) 近くのグループの表現の聴き合い 全体で出来上がった音楽の発表を聴き合う。 聴く時の視点 ・ 音色 ・ 強弱 5 本時学習についてふりかえり,次時の学習の見通 しをもつ。 ○ ○ 「音を鳴らす」「聴いて感想を言う」 「まねをする」 等の活動のタイミングの指示をすることで,一人一人が音を じっくり聴いて友達とよりよい表現の工夫をすることができ るようにする。 ○ 互いの表現を聴き合う場を設定し,表現のよさを認めたり 自分たちの表現に生かそうとしたりする子 どもを称賛することで,友達と協力して音楽をつくり上げる ことのよさを感じられるようにする。 ○ 発表前に聴く視点を確認することで,聴く側が音色や表現 の仕方を意識して聴くことができるようにする。 ○ 音の出し方の違いを具体的な言葉で共有化したり称賛した りすることで,音の特徴を感じ取りながら様子を音で表現す るおもしろさを味わうことができるようにする。 ○ 次時で学習する楽曲の冒頭を聴かせ「何がどんなことをし ているか。 」と問うことで,音を聴くことや表現することの期 待感をもつことができるようにする。 本時でめざす子どもの姿 すずを力強くシャララと鳴らしたら,すずめが元気いっぱいおにごっこしているような音になった よ。 【音楽表現の創意工夫】