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インドネシアにおける石炭開発と輸出の今後の動向 ネ け 石炭開発 輸出
インドネシアにおける石炭開発と輸出の今後の動向 ネ け 石炭開発 輸出 今後 動向 講演者: 鉱物・石炭事業局長 バンバン・ガトット・アリヨノ 国際シンポジウム クリーン・コール・デー イン・ジャパン2011 2011年9月6~7日 インドネシア共和国エネルギー・鉱物資源省 鉱物・石炭総局 講演概要 I. 現在の状況…………..………………4 II. 石炭の可能……………………….….6 炭 可 III. 石炭生産……………………………12 IV 石炭政策……………………………17 IV. 石炭政策 17 V. 結論………………………………....20 I. 現在の状況 I. 現在の状況 • 現在、インドネシアの石炭資源は1,050億トンを超えており、埋蔵炭量は約210 億トンで、これは800億BOE (石油換算バレル) に相当する量である。 • 1998年には、インドネシアの石炭生産量は6,130万トンにすぎなかったが、その 1998年には インドネシアの石炭生産量は6 130万トンにすぎなか たが その 後、10年間で2億4,000万トンへと目覚しい発展を遂げた。昨年も石炭生産量 は上昇し続け、2億7,500万トンに達した。 , • 国内の石炭生産の約75%が諸外国への輸出であり、国内市場は25%しか必 要としていない。現在も操業している76社の石炭鉱業事業契約 (CCoW: Coal Contract of Work) 事業者のうち、現在、50社のCCoWが生産段階にある。その 事業者のうち 現在 50社のCCoWが生産段階にある その 他の生産者は、地方政府/自治体の長によって発行された鉱業事業許可 (IUP) を取得した事業者である。 • 新鉱業法 (2009年法律第4号) は、採炭事業が国と現地社会にもたらすメリッ トの最大化に向けた政府の取り組みを強調している。 • 現時点で、政府は、この法律施行に続く政策としていくつかの段階的な施策を 現時点で 政府は この法律施行に続く政策としていくつかの段階的な施策を 実行している。たとえば、大臣令、利害関係者による国有化、再交渉などであ る。 II. 石炭の可能性 石炭資源量と埋蔵量 炭資源 蔵 51.92 百万トン 52.44 百万トン 0.002 百万トン 0.15 百万トン 0.23 百万トン 0.014 百万トン 総資源量 1,051.87 億トン 出典 地質庁 2010年 出典: 地質庁、2010年 総埋蔵量 211.31億トン インドネシアの石炭の品質と分布 総資源量 1,051.87 億トン 総埋蔵量 211.31億トン 最高品位 ( > 7100 kal/gr ) 高品位 ( 6100 ‐ 7100 kal/gr ) 出典: 地質庁、2010年 中品位 ( 5100 ‐ 6100 kal/gr ) 低品位 ( < 5100 kal/gr ) 石炭資源量と埋蔵量 炭資 蔵 ― 発熱量別 別 品質 資源量 (単位: 百万トン) 埋蔵量 (単位: 百万トン) 発熱量 (cal/gram) 合計 % 低品位 < 5 100 < 5,100 21 227 63 21,227.63 20 18% 20.18% 7 603 88 7,603.88 中品位 5,100 ‐ 6,100 69,726.02 66.29% 高品位 6,100 ‐ 7,100 13,220.61 > 7,100 等級 最高品位 合計 ‐ 低位発熱量 ‐ 中位発熱量 ‐ 高位発熱量 ‐ 最高位発熱量 合計 % 1 105 40 1,105.40 8 709 28 8,709.28 41 21% 41.21% 7,063.52 2,904.41 9,967.93 47.17% 12.57% 861.73 1,410.44 2,272.17 10.75% 1,013.19 0.96% 73.29 109.18 182.47 0.87% 105,187.44 100.00% 15,602.41 5,529.43 21,131.85 100.00% < 5,100 cal/gram 5,100 – 6,100 cal/gram 6,100 – 7,100 cal/gram > 7,100 cal/gram 推定炭量 確定炭量 出典: 地質庁、2010年 石炭資源量 ―発熱量別 総資源量 105,187.44 百万トン 69,550.65 百万トン ( 66.39%) 70,000.00 60,000.00 50,000.00 40,000.00 30,000.00 21,183.05 百万トン ( 20.22%) 13,021.50 百万トン (12.43%) 20,000.00 1,001.64 百万トン (0.96%) (0 96%) 10 000 00 10,000.00 0.00 低 (<5100) 中 (5100-6100) 高 (6100-7100) 最高 (>7100) 出典 : インドネシア地質庁、2010年 石炭資源量と埋蔵量の進展 120 100 billion toness 億 トン 10 80 60 40 20 0 2004 2005 2006 200 2007 2008 2009 2010 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 埋蔵量 7.00 7.01 9.48 18.71 20.96 21.13 21.131 資源量 60.51 61.37 65.4 93.4 104.76 104.94 105.187 出典: 地質庁、2010年 III. 石炭生産 石炭鉱業事業契約 炭 事 ((CCoW)) 事 事業者の状況 ((2011年8月) 月) 契約締結年 事業者 総数 契約 終了 操業中 一般 調査 探査 事業化 調査 建設 生産 第1世代 第2世代 第3世代 合計 注記: • 石炭採掘会社には、CCoW、PTBA (国有企業)、鉱業事業許可 (IUP) 事業者が含まれる CC Wによる石炭生産は国内生産総量の75 80%を占める • CCoWによる石炭生産は国内生産総量の75~80%を占める 石炭生産、国内消費、輸出の実績 (2005~2010年) 予測 実績 350 327 300 275 256 Juta Ton 百万トン 248 240 250 217 208 193 191 200 198 163 154 145 150 111 100 50 41 54 49 48 56 67 79 0 2005 2006 Domestik D 国内 ik 2007 2008 Ekspor Ek 輸出 2009 2010 2011 Production P d生産i 13 石炭の国内消費の予測 >٭ (2011~2014年) 120 104 95 100 87 百万 万トン 79 80 60 40 20 0 2011 2012 2013 2014 練炭 0 0.6 0.9 1.3 肥料 0.9 1.1 1.2 1.3 紙パルプ 0.6 0.7 0.8 0.8 繊維 2 2.3 2.3 2.3 冶金 0.4 0.5 0.5 0.5 セメント 8.9 9.4 10.1 11.2 66.3 71.5 79.1 87.7 発電 >٭石炭の国内消費は、石炭利用者の需要予測に基づいて決定されている 14 石炭生産、国内消費、輸出の予測 >٭ (2011~2014年) 400 350 300 百 百万トン 250 200 150 100 50 0 2011 2012 2013 2014 国内 79 87 95 104 輸出 248 245 242 238 生産 327 332 337 342 >٭石炭生産の成長率は年間1.5%と予想されている 15 IV. 石炭政策 石炭政策 1 石炭に対する国内需要を優先的に満たす政策を施行する 2 確実性と透明性を提供する (鉱業法による規制と補完的規制、 規定違反に対する罰則など) 3 適正な採掘慣行に対する監督体制を強化・改善する 4 石炭事業への投資と石炭事業からの国庫歳入を増大させる 5 付加価値がある製品の開発を奨励する (すなわち、加工、現地調 達、現地支出、改質褐炭、労働、企業の社会的責任) 達、現地支出、改質褐炭、労働、 業 社会的責任) 課題と機会 • 坑内採炭の開発に対する投資の欠如。地表炭層や浅部炭層の埋蔵量は枯 渇しており、生産水準を維持するためには、地下炭層からの石炭生産を拡 大・開発する必要がある。 • インドネシアの石炭資源は、主として、スマトラ島とカリマンタン島に存在する。 方、石炭輸送のためのインフラは不十分であり、乾季と雨季には、河川が 一方、石炭輸送のためのインフラは不十分であり、乾季と雨季には、河川が 非常に浅くなったり、水位が非常に高くなったりするために、河川輸送に問題 が生じるので、バージ輸送には適していない。総合的な輸送システムが必要 である。 である • 石炭は、商品として扱われるだけでなく、エネルギー源としても利用される。し たがって、生産 (販売) 量とエネルギー源としての国内消費量との間にバラン スが必要である。石炭付加価値の応用の一部としての低品位炭の開発に が必要である 石炭付加価値 応用 部とし 低品位炭 開発に は、さまざまな事業機会が存在する。たとえば、石炭液化、石炭地下ガス化、 石炭系合成ガス製造、改質褐炭 (UBC)、坑口発電所などである。 • 現場において適正な採掘技術が不足しているため、持続的な石炭生産への 脅威。安全、環境保護、および社会的責任に関し、採炭事業者に対する地域 社会と住民の関心が高まることから適切な対策が必要である。 V. 結論 結論 • インドネシアは、今後も、石炭に対する2つの役割を担い続ける。すなわち、 国庫の歳入源を確保することと、国内の石炭需要を満たすことである。 • インドネシアの石炭資源は17の州に散在しており、その中では、南スマトラ、 東カリマンタン、南カリマンタンの3州が、最大の石炭資源を擁する州である と見なされている。インドネシアの石炭資源の総量は約1,051.87億トンであ 見 炭資源 , り、石炭埋蔵量は約211.31億トンである。 • 昨年のインドネシアの石炭生産量は2億7,500万トンであった。2011年の予想 生産量は3億2 700万トンであり 生産量の年間増加率が1 5%であると想定 生産量は3億2,700万トンであり、生産量の年間増加率が1.5%であると想定 すると、2014年には3億4,200万トンまで増大する見通しである。 • 石炭の国内消費は、2011年の7,900万トンから徐々に上昇して、2014年には1 億400万トンに達する見通しである。 億400万トンに達する見通しである • したがって、石炭の海外出荷量は、今後4年間にわたって、概ね2億4,000万ト ンの水準を維持する見込みである。 • 当面、インドネシアは、引き続き、地下埋蔵資源の可能性、石炭輸送のため のインフラ、そして低品位炭の付加価値を高める開発をするため、多額の投 資を必要としており、あらゆる民間投資を奨励していく。 JL. PROF. DR. SUPOMO,, SH NO. 10 JAKARTA 12870 電話: (021) 8314585 ファックス : (021) 8280775 Eメール : [email protected] / www.djmbp.esdm.go.id