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秋のデジカメ 最新トレンド
特集3 笑顔を認識する製品が登場 秋のデジカメ 最新トレンド デジカメの新モデルが各社から一斉に登場する。その数は40機種。顔認識機能が進化 し、笑顔を認識する製品が現れるなど、どの製品も個性を強く打ち出している。最新の 製品トレンドや製品選びのポイントを見ていこう。 (上岡 隆=日経ビジネス アソシエ) 8 月の猛暑が終わり、過ごしやす い秋の季節がやって来た。行楽シー 見通しだ(下の左グラフ) 。市場は既 ニコンと続く(下の右グラフ) 。 に飽和状態になっている。 キヤノンは、 「IXY DIGITAL」シ ズンや運動会に向けて、デジタルカ とはいえ、製品が持つ機能の進化 リーズのブランド力が非常に強い。 メラの買い替えを検討している人も や使い勝手の改善はまだまだ進んで 2000 年の発売から7 年たつ現在も、 多いだろう。こんな気持ちを見透か いる。2∼3年前の製品を使っている IXYブランドは健在だ。新製品は必 すように、各メーカーから秋のデジ なら、買い替えを検討する価値は十 ず売れ筋上位に顔を出す。 カメ新モデルが続々と登場する。そ 分にある。800 万画素クラスのモデ こでここでは、最新の市場動向や製 ルが3万∼5万円で購入できる。 品トレンドを見ていこう。 まずは、デジカメの市場動向だ。 一方の松下電器産業は、光学式の 手ぶれ補正機能と28mmの広角撮影 をアピールする製品戦略を展開。3 キヤノンと松下が優勢 年ほどで、一気に「LUMIX」シリー ズの認知度を高めた。浜崎あゆみの デジカメは、小型軽量のコンパクト 各メーカーの勢力図は、知ってお モデルと、レンズ交換式の一眼レフ くと参考になる。調査会社BCNによ モデルに二分できるが、今回注目す れば2007年上半期(1∼6月)の販売 ソニーは、スタイリッシュな薄型 るのは前者。カメラ映像機器工業会 台数シェアは、1位がキヤノンで、2 デザインの「Cyber-shot DSC-T」シ (CIPA)の調査によると、コンパク 位は松下電器産業。3位はソニーで、 リーズが主力。テレビCMなどの露 トモデルの国内出荷台数は、2006年 4 位以下は、カシオ計算機、オリン 出度は、上位2 社に比べて低いが、 の871万台をピークに微減していく パスイメージング、富士フイルム、 秋の新モデルはなかなか戦略的。 コンパクトデジカメの国内出荷台数と予測 2007年上半期(1∼6月)のメーカー別シェア (万台) 800 テレビCMもおなじみだろう。 その他 827 871 817 863 851 6.6% ニコン 789 キヤノン 7.1% 20.8% 600 富士フイルム 400 オリンパス イメージング 9.9% 200 12.9% カシオ計算機 0 11.8% 2003 2004 2005 2006 2007 16.3% 松下電器産業 14.6% ソニー 2008(年) カメラ映像機器工業会(CIPA)では、コンパクトモデルの国内出荷台数は、 2006年の871万台がピークで、今年から微減していくと予測している コンパクトデジカメの2007年上半期(1∼6月)のメーカー別販売台数シェ ア。1位はキヤノンで、2位は松下(BCNの調査結果を基に本誌が作成) 撮影:村田 和聡 モデル:岩下 有希 70 日経パソコン 2007.9.24