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住吉市民病院だより
2013 年6月号(No,83)
大阪市住之江区東加賀屋1-2-16 TEL(06)6681-1000
URL(http://www.byouin.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/)
編集・発行
小児科部長
住吉市民病院広報委員会
宮城 伸浩
高温多湿の日本では、食中毒が梅雨時期からじわじわ増え始めます。給
食や仕出し屋の弁当で発生というケースも多いけれど、意外と家庭の中で
も起こるもの。小さい子どもほど症状が重くなることもあるから心配です
よね。そこで食中毒で気をつけたいことを食品別にまとめてみました。
( )の中に書かれているのは、その食品に多いバイ菌の種類です。
●たまご(サルモネラ菌)
・ 卵を取り扱った後は、手・調理器具の洗浄と消毒をしてください。
・ 割卵後はただちに調理をしてください。
・ 割れた卵・ヒビの入った卵は食べないでください。
・ 中心部まで火が通るように十分加熱してください。ゆで卵は沸騰後も7分間加熱してくだ
さい。
●肉類(病原性大腸菌、カンピロバクターなど)
・ 肉類を取り扱った後は、手・調理器具の洗浄と消毒をしてください。
・ 中心部まで十分加熱してください。(特にひき肉を使用する場合は注意)
・ 生肉に触れた箸にはバイ菌がついていますので、お鍋や焼肉をする時などは注意してくだ
さい。
●魚介類(腸炎ビブリオ、ノロウイルスなど)
・ 魚介類は水道水で十分に洗ってください。
・ 魚を取り扱った後は、手・調理器具の洗浄と消毒をしてください。
・ 中心部まで十分加熱してください。
・ 夏季の魚介類はいたみやすいので生食は特に注意してください。
●カレー、シチュー、スープ類(ウェルシュ菌)
・ 前日調理を避けてください。
・ 加熱調理後はなるべく早く食べてください。
・ 大きい鍋で大量に加熱調理したときは、細菌が増殖しやすい 45℃前後の温度を長く保た
ないようにしてください。
・ 保存するときは小分けして急冷してください。
●びん詰、缶詰、保存食など(ボツリヌス菌)
・ 真空パックや缶詰は膨張していたり異臭があったりするときは、絶対に食べないこと。
・ 家庭で缶詰・びん詰めを作るときは、加熱、殺菌の温度や保存方法に注意してください。
・ レトルトパウチ食品に似た食品で、密封後に加圧過熱殺菌の記載がないものは、適切な保
存をすること。
●ご飯・麺類(黄色ブドウ球菌など)
・ ご飯・麺類など穀類・コーンスターチを使用した食品は加熱調理後なるべく早く食べてく
ださい。
・ 作りおきしないこと。
・ どうしても保存するときは、保温するか小分けにして 10℃以下で保存してください。
みなさん注意して食中毒を起こさないようにしましょう。
5月9日、超人気のゆるキャラ“くまモン”が住吉市民病院を訪問してくれました。
病院始まって以来のビッグゲストではないでしょうか?
当日の訪問は、生まれたての赤ちゃんがいる新生児
室から産科病棟、小児病棟、そして外来と病院中をか
けまわってくれました。外来ではくまモン体操も披露し
てくれてこどもたちも大はしゃぎ!
小児科病棟では、小さなお子様はくまモンの大きさにびっくりし、はじめ
はとまどっていましたが、その愛らしさに自分から近づき、なかなか離れ
ようとしない場面もありました。
赤ちゃんも数年後、物心がついた時にくまモンと一緒に写っている写
真を見て、きっと喜び自慢することでしょう。
外来では、しんどくて診察待ちで横になっていたお
子様もくまモンの姿が見えると笑顔になり、くまモン体
操を楽しそうに見ていました。お子様だけでなく、お母
さん、お父さん、付き添いできていたおばあちゃんもみ
んな笑顔でした。そして私たち職員もくまモンの愛らし
さや、少しやんちゃな仕草につい仕事を忘れ笑顔になり
癒されました。
こどもにとって病院は普段と違い、家や家族と離れ寂しく過ごしていたり、病気でしんどかったり、痛
い注射や点滴、処置など嫌なイメージの多いところです。くまモンが病院に訪問してくれたことにより、
こどもにとっては“病院でも楽しいことがある”と楽しい体験もできて、病院へ足が運びやすくなり、頑張
ってみようかな?と前向きな姿勢で治療に望むきっかけになります。
くまモンは病院にいるこどもたちに笑顔と元気を届けてくれました。このような楽しいイベントは小児
医療には必要なことです。くまモンも「病院に来てこどもたちに会えて楽しかったモン」と言っていまし
た。
また来年も来てくれたらいいな!…
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