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第3章 山形県の都市計画
第3章 山形県の都市計画 1.マスタープラン (1)都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都市計画区域マスタープラン) (都市計画法第6条の2) 平成12年の都市計画法改正により創設された都市計画区域マスタープランの策定にあた り、山形県では平成13年度に「山形県都市計画基本指針」をまとめました。 山形県都市計画基本指針における基本理念 人と自然が輝く豊かな都市の創造と継承 ~やまがたの歴史と文化を守り育てる都市~ 都市づくりの基本方向 コンパクト交流文化都市 豊かな自然と共生する都市 快適・安全な定住都市 参加と連携によって育む都市 この基本指針を基に、県内30都市計画区域を対象に定めた都市計画区域マスタープラン は「都市計画の目標、基本理念」を次のとおりとしています。 マスタープランにおける基本理念 (村山地域) (最土地域) 山形広域:想像と交流による活力溢れる中核都市圏の形成 寒河江:自然景観を大切にする交流・文化の中核都市 河 北:歴史・文化や豊かな自然と共生するコンパクト な交流文化都市 西 川:豊かな自然をはぐくみ、美しい景観や文化を 大切にするまち 朝 日:豊かな自然とともに暮らしやすさを追求する まち 大 江:自然に包まれ、歴史を大切にする暮らしやすい まち 村 山:文化の薫る、元気な都市づくり 東 根:自然と調和し、魅力と活力のある交流拠点都市 尾花沢:雪と共生し、住み続けられる環境都市 大石田:豊かな川・自然と歴史が調和するまち 新 庄:自然と都市が調和した最上工コポリスの中核 都市 金 山:美しい景観をみんなで守り育てる"金山らしさ" のあるまち 最 上:誰もが住み続けたくなる安心・安全環境のある まち 真室川:心豊かに安心して暮らせるやすらぎのまち (庄内地域) 鶴 藤 櫛 (置賜地域) 米 南 高 川 長 小 白 温 沢:豊かな自然と歴史が息づき、中心都市としての 活力に満ちた文化交流拠点都市 陽:豊かな自然と歴史が育む、賑わいとおもむきの ある交流拠点都市 畠:豊かな自然と歴史が育む、良好な生活空間で ある文化交流都市(まほろばの里) 西:自然と調和したコンパクトな居住文化交流都市 (アル力ディア) 井:水の潤いと自然が輝き、ひとの賑わいが調和 した職住拠点都市 国::雄大な自然と都市が調和した自然文化交流都市 鷹::自然と歴史が育むコンパクトな田園交流都市 酒 八 余 三 遊 11 岡:風格とゆとり、人と自然が調和した緑の城下町 島:歴史が息づき、美しい田園や山並みと、藤島川 などの潤いに満ちたまち 引:月山山麓と母狩山に囲まれた うるおいのある 文化都市 海:四季折々の自然の中、交流のステージが整った まち 田:世界に開かれた活力と夢のある個性豊かな交流 都市 幡:荒瀬川や八森自然公園等の自然環境を持ち、 鳥海山とあゆんだ歴史を受け継ぐまち 目:「美田」と「花」に囲まれて、豊かな生活が 実現するまち 川:田園居住と都市が豊かな川で守られるまち 佐:鳥海山や月光川などの美しい自然と共生する、 清らかな水のまち (2)市町村の都市計画に関する基本的な方針(市町村都市計画マスタープラン) (都市計画法第18条の2) 市町村マスタープランは、都市計画区域マスタープランに即し、各市町村の区域を対象 として策定されます。 住民に最も身近な地方公共団体である市町村が、地域により密着した見地から、その創 意工夫の基に定めるものです。 山形県内では、平成23年3月31日現在、13市10町で策定されています。 行 住 政 市町村マスタープラン (目標の実現化の方向性を 示す都市計画の総合的な指針) ●市町村の将来像 ●市町村の土地利用、 用途地域等 ●市町村の施設整備構想等 ●実現化の方途 住民アンケート 地区懇談会 市町村の計画策定委員会 住民説明会 広報等への掲載 公聴会 パンフレット 広報等での公表 民 ●地区の将来像 ●地区の土地利用計画 地区計画等 ●地区の施設整備構想等 ●実現化の方途 (2)緑の基本計画・広域緑地計画 緑の基本計画は、市町村が都市における緑とオープンスペースの総合的な整備・保全を 図るために策定する計画です。緑地の配置計画や確保目標のほか、都市の緑化を進めるた めに必要な事柄を定めることとしています。 山形県では、平成23年3月31日現在、山形市と鶴岡市において策定されています。 広域緑地計画は県が策定するもので、広域的な視点から緑とオープンスペースの確保目標 水準や配置計画などについて定めます。 山形県は、平成9年度に策定しました。 2.都市計画区域・準都市計画区域 (1)都市計画区域(都計法第5条) 都市計画区域は、「一体の都市として総合的に整備・開発及び保全する」必要のある土 地の区域を対象に県が指定します。 これは、市町村の行政区域を単位として考えるのではなく、実際の市街地の広がりや住 民の生活圏域、人口・土地利用・交通量といったものを考慮することを指しています。 近年、市街地拡大とあわせ、モータリゼーションの進展に伴い、通勤・通学・買い物等 の人々の日常生活圏が拡大しており、これらに適切に対応した区域を都市計画区域として 指定を検討することとしています。 山形県では、平成23年3月31日現在で30の都市計画区域が指定され、そのうち山形市 を中心とする山形広域都市計画区域は山形市の他、上山市、天童市、山辺町、中山町の3 市2町で構成されています。 12