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第72号 - 防衛省・自衛隊

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第72号 - 防衛省・自衛隊
目次
防災演習で運用の実効性を向上
防災演習で運用の実効性を向上
太平洋陸軍第一軍団長来監
総監のひとり言
中部方面隊(総監 山下陸
将)は、六月二十九日から七
等において、統合幕僚監部が
総監のひとり言
中部方面隊創隊 周年記念行事
「老子二題」
勢の人の上に立つような身分
そ の 中 か ら 二 つ を 紹 介 し ま うなずかせるものがあり、大
老 子 の 語 を 読 ん で い る と、
老子の語録を集めたものに
「老子」という本があります。 人生の心理が含まれ、我々を
す。
の気持ちが強くなるのではな
になった者にとっては、共感
一、『 江 海 の 百 谷 に 王 た る
は、よく下ればなり』。老子
いでしょうか。
「大国を治むる~」の語は、
終戦当時の総理大臣鈴木貫太
中部方面総監は、七月六日から 曰く「百川の流れを集める大
七日までの間、米第一軍団長(ラ 河は川の王者である。それは
郎海軍大将が座右の銘にして
隊統合防災演習に参加した。
‐ を集めて王者となるのだ。同
ンザ中将)を伊丹駐屯地に招聘し、 川より低く位置するから、川
ようとすれば、まず辞を低く
局を収拾できたのは、「老子」
いたそうです。あの困難な時
らだと思います。
- )における ば、まず引いて後に従わねば 私が「老子」の語を玩味で
に向けた更なる準備を
とく聖人を推戴し、だれも争
ない。その結果、万民ことご
から人民は少しも抑圧を感じ
理をよくわきまえている。だ
ならないのだ。聖人はこの道
しれません。「老子」は一見、
みたくなる本ではないのかも
験も十分に経ないとあまり読
この書は、年もとり、人生経
師 団 長 に 任 じ て か ら で し た。
は、年も五十を過ぎ自衛隊の
きるような気持ちになれたの
促進した。
‐
成果について認識を共有するとと
いをしかけようとしない。そ
無為自然、柔弱謙下とも見ら
もに
れというのも聖人の方で人と
れ、積極溌剌、課題に打ち勝
68
争う心を捨てているからなの
会議(MPC/
の語に支えられた彼だったか
)に向けた指揮官懇談を実施し 様に、人の上に立って統治し
69
本懇談において、米国ハワイ州 して、へりくだらねばならな
にて先月行った、 ‐ 中間計画 い。 人 を 指 導 し よ う と す れ
YS
YS
各種計画を検証し、実効性の
僚 の 派 遣 等 に つ い て 演 練 し、 た。
69
だ」。
69
向上を図った。
南海レスキュー
」を実
領を演練し、南海トラフ地震
策本部・各自治体との連携要
部隊の受入れ及び政府現地対
方面隊兵站態勢の確立、増援
上 及 び 航 空 自 衛 隊 と の 連 携、
の指揮幕僚活動、米陸軍、海
本訓練では、南海トラフ地
震発生時における方面総監部
施した。
練「南海レスキュー
フ地震対処を想定した防災訓
中部方面隊は、七月六日か
ら十二日までの間、南海トラ
27
YS
あたかも小さい魚を煮るやり
時代を経て、組織の上級管理
ようとする段になると必要に
者になり、今一歩の大成をし
こちらつつきまわすと、魚体
(完)
なる書ではないでしょうか。
に煮ることだ」。
が壊れてしまう。手を加えず
方と同じだ。箸などであちら
く「 大 国 を 統 治 す る 要 領 は、 れません。しかし、その様な
二、『 大 国 を 治 む る は、 小 つ能動的立場を要求される人
鮮を烹るがごとし』。老子曰 などにはマイナスの書かもし
意見交換する第1軍団長と総監
27
対処時の運用の実効性の向上
を図った。
YS
総監部の幕僚活動及び増強幕
日米共同方面隊指揮所演習(
55
本演習で、方面隊は首都直
下地震の発生時における方面
ランザ中将来訪
太平洋陸軍
一
第
軍団長来監
千里眼
俺を見ろ
うちのご飯
きらめき★レディー
告知
3面
実施する平成二十七年度自衛
自衛官候補生・一般曹候補生
前期教育修了
大規模災害に備え協定締結
4面
自衛隊統合防災演習
責務の完遂
1面
各旅団訓練検閲・協同転地演習
伊丹駐屯地修親会行事
派遣海賊対処行動支援隊
2面
月三日までの間、伊丹駐屯地
航空学校(明野駐屯地)のCH-47Jから高機動車を卸下
(南海レスキュー27/三重県熊野市)
米陸軍航空機に陸自バイクの搭載
前方兵站支援地域の総監視察
(南海レスキュー27/明野駐屯地) (南海レスキュー27/小牧基地)
第72号
2015年7月28日発刊号 中部方面隊広報紙 飛鳥
(1)
自衛隊統合防災演習/南海レスキュー27を実施
状況報告を受ける総監
方面隊指揮所での幕僚活動
(自衛隊統合防災演習/伊丹駐屯地)(自衛隊統合防災演習/伊丹駐屯地)
第
旅団第1次訓練検閲/協同転地演習
第 旅団第1次訓練検閲 派遣海賊対処
行動支援隊
訓練検閲をあいば野演習 揮幕僚活動、部隊の基本
成二十七年度第一次旅団 向上を促すとともに、指
第 十 四 旅 団 (旅団長
(隊長 白山二佐)に対
岸川将補)は、六月三十 して行われ、教育訓練の
日から七月六日の間、平 成果を評価し、その進歩
第十三旅団(旅団長 掛川将補)は、
六月二十九日、ソマリア沖・アデン湾
的行動及び隊員の基礎動
会を行った。
今回は「白州次郎
占領を背負った男」「最
幹部自衛官に伝えたい
歴史上の人物に関する
興味深いエピソードを
加えて話された。
任務を終えた先遣隊の五名は、多く
の隊員に迎えられ、旅団長へ帰国報告
て実施した。
遣隊の帰国行事を海田市駐屯地におい
ブチ共和国へ派遣されていた「派遣海
における海賊対処行動の支援の為、ジ
先遣隊帰国行事
本演習は、国内において を併せて実施し、第十三特
第十三旅団(旅団長 掛川
将補)は、六月二十二日か 各種事態に有効に対応する 科隊(隊長 村上一佐)、
ら 七 月 二 十 日 の 間 、 平 成 ため、各種機動手段を併用 第十三特殊武器防護隊(隊
場において実施した。
長 今井一尉)に対して、
期間中、第一次旅団検閲 「旅団の陣地攻撃における
習場及び浜大樹揚陸訓練場 を図る目的で行われた。
において実施した。
伊丹駐屯地
修親会行事
の素養を向上するため、部 などの先人に習う志を
と し て 講 演 が 行 わ れ、
外から講師を招致し、講演 持った生き方」を演題
士気高揚の音楽を
演奏する音楽隊隊員
各職種部隊の行動」を課目
として検閲した。
車両を除染する特防隊隊員
報 告 を 受 け た 旅 団 長 は、「 無 事 帰 国
し、うれしく思う」と労った。
を行った。
患者治療中の後方支援隊隊員
この他、旅団総合戦闘射
撃訓練、観測者集合訓練、
浜大樹揚陸訓練(海上自衛
隊輸送艦との協同)及び旅
本訓練は人員約二,一〇〇
名、車両約七六〇両が参加
行った。
団隷下部隊の練成訓練を
浜大樹揚陸訓練場に上陸した戦車
した。
目標(航空機)を
照準する高射特科隊隊員
伊丹駐屯地修親会(会長 強のふたり」等の著者
伊 丹 駐 屯 地 司 令 角 南 将 である、北康利氏を講
補)は、七月一六日、幹部 師 に 招 き、「 白 州 次 郎
機動支援橋を架設する施設隊隊員
歴史 ・ 伝統の重要性に
ついて強調する講師
海田市駐屯地の隊員に迎えられる先遣隊の5名
二 十 七 年 度 共 同 転 地 演 習 した長距離機動訓練に引き 長 安部三佐)、第十三高
(師団等転地)を北海道に 続く実動訓練を実施し、部 射特科中隊(中隊長 竹下
ある矢臼別演習場、然別演 隊の練度及び即応性の向上 三佐)、第十三音楽隊(隊
14
賊 対 処 行 動 支 援 隊( 第 三 次 要 員 )」 先
13
本訓練検閲は、第十四 作が確認された。人員約
後方支援隊(隊長 神田 一 , 一 五 〇 名 、 車 両 約
一 佐 ) 、 第 十 四 施 設 隊 三三〇両等が参加した。
射向変換後、再照準する特科隊隊員
(2)
2015年7月28日発刊号 中部方面隊広報紙 飛鳥
各旅団第1次訓練検閲・協同転地演習
約二,〇八〇名が
新たな一歩を
今 年 四 月 上 旬 よ り、
教育の担任を命ぜられ
年 度 三・四 月 採 用
た 各 部 隊 において、平
成
の一般陸曹候補生約
五六〇名及び自衛官候
補生約一,五二〇名が、
六月下旬にそれぞれ約
三 ヶ 月 の 教 育 を 終 え、
家族や学校関係者等に
見守られながら修了式
に臨んだ。
修了式は、国歌斉唱、
修了証書授与、成績優
秀者表彰及び修了申告
等が行われた。
さらに、職種部隊へ
修了式を終え、七月
上旬にはそれぞれの部
隊において、新隊員特
技課程及び一般曹侯補
生(後期)教育を開始
し た。 こ の 教 育 で は、
それぞれの職種部隊で
の勤務に必要な知識及
び技術等を身につける
こととなる。
なお、自衛官候補生
は 所 定 の 期 間 経 過 後、
修了式へ臨む一般陸曹候補生及び自衛官候補生(善通寺駐屯地)
中部方面隊は、七月十七日、阪
神高速道路株式会社と、大規模な
社・局との締結を完了した。
ま た、 本 協 定 の 締 結 を も っ て、
予定していたインフラ関連4分野
定期的な会議・訓練が実施される。
となる高速道路等の緊急復旧及び
急)車両の通行、救援活動に必要
提供、通行止め区間等の自衛隊(緊
今後は、災害時における被害情
報の共有、高速道路施設等の貸出・
氏)が協定書に署名した。
締結式では、総監と阪神高速道
路株式会社代表取締役社長(山澤
締結した。
いて円滑な連携を図るため協定を
災害発生時における相互協力につ
阪神高速道路株式会社と
中部方面隊創隊 周年記念行事
山澤氏と堅い握手を交わす総監
平成27年9月13日(日)
、午前9時から午後3時30
分までの間、伊丹駐屯地において、中部方面隊創隊55周
年記念行事を開催いたします。
内 容
記念式典、訓練・装備品展示、戦車試乗等、音楽隊・太
鼓隊演奏、子供広場及び模擬売店
注意事項
駐屯地内に駐車場はありません、公共交通機関を利用し、
お越しください。また、JR伊丹駅及び阪急伊丹駅から無
料シャトルバスを運行いたします。入場の際に、危険物の
持込等が無いか、手荷物検査をさせていただきますのでご
了承ください。
27
二等陸士へ任官した。
55
14
敬礼(豊川駐屯地)
区隊旗返納(福知山駐屯地)
修了申告(大津駐屯地)
2等陸士任命伝達式(高知駐屯地)
大規模災害に備え協定締結
告知
自衛官候補生・一般曹候補生前期教育修了
2015年7月28日発刊号 中部方面隊広報紙 飛鳥
(3)
俺を見ろ
3等陸佐 貞廣 正也
さだひろ
まさや
桂駐屯地
未沙希(あおたに みさき)
士長を紹介します。
きらめき★レディー
生救護員をしている、青谷 うちのご飯
津駐屯地)本部管理中隊で衛
自己紹介をお願いします。
Q 出身地を教えてください。
A 滋賀県高島市です。
Q 入隊年と採用地本を教えてください。
A 平成二十四年に京都地本で採用されました。
Q 自己PRをお願いします。
A 何事も一生懸命!マラソンが大好きなWAC(女性
自衛官)です。
現在の勤務について教えてください。
Q 現職務を教えてください。
A 衛生小隊で衛生救護員として勤務しています。
Q 魅力・やりがいを教えてください。
A 衛生救護員として多様な訓練及び教育に参加し、
様々
な経験が出来ることにやりがいを感じます。
Q 苦労したことを教えてください。
A 部隊に配置された時に、男性隊員より体力もなくす
ぐに小隊の戦力として勤務できなかったことです。
そのほかの事を教えてください。
Q あなたが誇りに思うことを教えてください。
A 尊敬できる上司、信頼できる同期と一緒に勤務でき
ることです。
Q 座右の銘があれば教えてください。
A 初志貫徹
Q 最近のマイブームを教えてください。
A 岩盤浴です。自分で調べて色々な岩盤浴へ行きます。
Q 最後に一言お願いします。
A 「自分らしく」何事も一生懸命に頑張っていきます。
今月は、第3戦車大隊(今
千里眼
夏真っ盛り!おすすめ
「ヒンヤリ冷麺」
~豊川駐屯地
豊川駐屯地は通過部隊の中継駐屯地と
して、一年を通し様々な地域の部隊が訪
れます。また所在隊員の出身地も様々で、
部 隊 希 望 献 立 も バ ラ エ テ ィ ー 豊 か で す。
今回は、そんな隊員に特に人気の冷麺を
二つご紹介したいと思います。
☆その1☆「ネバネバ冷しうどん」ネ
バネバの正体はオクラ・ひきわり納豆・
とろろ昆布・めかぶ・海藻ミックスの5
点盛りです。よく冷やした稲庭うどんに
乗せ、半熟卵とめんつゆをぶっかけてお
好みで混ぜながらいただきます。ネバネ
バ成分であるムチンやペクチンは夏バテ
予防に役立ちます。
☆その2☆「冷製ツナおろしスパ」一
口食べた瞬間、さっぱりとした大根おろ
しにツナと青じその風味が加わり、爽や
か な 香 り が 鼻 を 抜 け ま す。 そ こ に 黒 コ
ショウのピリッとした刺激が重なり、暑
さで食欲が減退しがちな季節でも、おい
しくいただくことができます。
おいしい食事を準備して、皆様のお越
しを心よりお待ちしております。
勤務中の青谷士長
「 ウ ル チ・ フ リ ー ダ ム
ガ ー デ ィ ア ン 」
例年八月中旬に韓国全域において米韓連合
演習「ウルチ・フリーダムガーディアン」が
実施されている。
本 演 習 は、 二 〇 〇 七 年 以 前 に は ウ ル チ・
フォーカスレンズ演習と呼ばれ、韓国防衛を
想定した米韓連合によるフォーカスレンズ演
習(一九五四年より開始)と韓国政府主体の
ウルチ演習(一九六八年より開始)を合わせ
たものであった。二〇〇八年以降は、訓練内
容を在韓米軍が現在保持している韓国軍の戦
時作戦統制権の返還に向けた検証とし、現在
の「ウルチ・フリーダムガーディアン」に名
称を変更して毎年実施されている。
ウルチ演習では、住民の避難、防空訓練等
が実施され、フリーダムガーディアン演習で
は、北朝鮮の局地的な攻撃に対する防御、反
撃等についての指揮所演習が実施されてい
る。また、指揮所演習に連動して各地で機動
訓練、着上陸訓
練等の実動訓練
も実施されてい
る。
北朝鮮は、本
演習を「北朝鮮
に対する侵略演
習」と位置付け、
毎年、各種機関
を通じて非難声
明を発出してい
る。
冷製ツナおろしスパ
ネバネバ冷しうどん
中部方面後方支援隊
第107全般支援大隊
整備中隊長
平成二十五年八月に整備中隊長を拝命し、早く
も 二 年 が 過 ぎ よ う と し て い ま す。 当 中 隊 は 桂 駐
屯地を基盤に三コ駐屯地に派遣隊を分散配置し、
二十五コ駐屯地六十二コ部隊にわたる方面直轄部
隊等に対する整備支援に取組んでいます。支援任
務の完遂とは、各部隊の装備品の可動を「常に」
最高度に維持することであり、これを達成するた
め、「前向きに」、「風通しを良く」の二点を要望
事項として日々の隊務に励んでいます。
「前向きに」とは、隊員の姿勢であり、各人が
被支援部隊の部隊ニーズを第一義とした「支援精
神」に徹すること、また、任務達成が困難な状況
においても、部隊のために「何ができるのか」を、
今一度「支援精神」に立ち返り、創意を尽くして
積極的に任務に取り込んでほしいという思いから
です。
次に「風通しを良く」ですが、これは隊員が相
互に連携し各部署・隊員が抱える業務負担(悩み・
痛み)を、放置せずに全体の問題として対応でき
る組織を目指すものです。そのため、平素から隊
員に興味を持って接し早期の心情把握に留意して
隊員の孤立防止を図るとともに、隊員には他部署・
他者の業務に関心を持つこと、また違和感を覚え
る際の即時声掛け・助力を励行しています。
最後に、整備中隊は現在まで築き上げた被支援
部隊からの信頼を職種の誇りとし、あらゆる困難
を乗り越えて支援任務を完遂し得るよう中隊一丸
となって日々邁進して行きたいと思います。
昨年の演習の状況
(4)
2015年7月28日発刊号 中部方面隊広報紙 飛鳥
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