...

PDF形式(478KB)

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

PDF形式(478KB)
統制IT基盤提供サービス
SecureOnline
導入事例
株式会社KDDIエボルバ 様
世界有数の情報通信サービスグループ企業が利用するSecureOnline
ECサイトの刷新にあたって拡張性の高いクラウド環境を実現
株式会社KDDIエボルバ(以下、KDDIエボルバ)は、KDDIグループ
の人材ビジネスを担う成長企業として、戦略的な「コールセンター」
運営、多彩な「人材派遣」サービス、さまざまなシーンで利用できる
「電話通訳・翻訳」、KDDIの国内電報・海外電報サービス「でんぽっぽ」
など、多角的に事業を展開しています。今回、事業の柱の一つ、海外電
報サービスを提供するECサイトの刷新にあたり、日立ソリューションズ
の統制IT基盤提供サービス「SecureOnline」をシステム基盤に
採用。パートナー企業である日立INSソフトウェア株式会社(以下、
日立INS)がプロジェクトマネジメントを担当しクラウド化に取り組み
ました。
ECサイト刷新の背景
株式会社 KDDIエボルバ
設 立 1996年5月30日
本 社 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウェスト
事 業 内 容 慶弔電報サービス
“でんぽっぽ”
、コールセンターアウト
ソーシング、人材派遣サービス、人材紹介サービス、
カスタマーサービス周辺業務、電話通訳サービスなど
U R L http://www.k-evolva.com/
システム選定
国際電報サービスの強化とブランドイメージの統一化をめざして
事業を成り立たせるという至上命題に応えるためクラウドを選択
KDDIエボルバでは、KDDIグループの一員として長年培った豊富なノウハ
ウを基に、国内および国際電報サービスを提供しています。1996年、
イン
ターネットからの申し込みにより国内だけではなく海外に向けて国際電報を
送るサービスをいち早く提供し始め、2008年には国内向け電報サービスを
提供するECサイト
「でんぽっぽ」
を立ち上げました。
プロジェクトの至上命題は、国際電報ECサイトをいかに事業として成り立た
せることができるか、
でした。
しかし、
国際電報ECサイトは、
サービス提供開始以来のままで社内オペレー
ターが電話で内容を確認するという一部旧来の手続きを行う必要があり、
管
理コストがかかっている状態でした。
そこで、
インターネット上からの申し込み
で完結する国際電報ECサイトに刷新するプロジェクトが企画されたのです。
ギフト商品など増加するサービスへの対応も含め、
国際電報サービスを強化
するとともに、
国内電報ECサイトとのブランドイメージ統一も求められました。
ECサイト刷新で求められた課題
顧客満足度の向上のほか、工数低減によるコスト削減を
第 一に、全 世 界に電 報を送ることができるサイトが 求められました。
KDDIエボルバでは、
日本郵便の提供サービスEMS
(Express Mail Service:
国際スピード郵便)
を主たる配達手段とし、一部は海外代理店4社を通じて
現地配達するという仕組みをとっています。今回のサイトでは、対応エリア
拡大及び代理店の増加とともに、
スピード追求といった付加価値をアピー
ルするだけでなく、洗練されたサイトであること、操作性の向上なども改善点
として考えられました。第二に、国際電報ECサイトとしては初めて多言語対応
し、
日本語・中国語・韓国語・英語・ポルトガル語の5言語でメッセージを入力で
きる環境を構築。他社にないサービスの提供も前提条件としていました。
このような特徴あるサイトを構築し、
さらに運用面では、工数の低減と確実
でスピーディなサービスの実現が求められました。
もちろん、24時間365日
(システムメンテナンス時を除く)
のIT運用管理体制が必須であったのは言
うまでもありません。
オンプレミスを提案してきたベンダーが多い中、唯一クラウドを提案してきた
ベンダーが日立INSでした。
「従来、業務システムは自社サーバでシステムを運用するオンプレミスがほとんど
でしたが、今回初めてクラウドサービスの採用を決定しました。オンプレミスでは、
はじめに最大限の事業規模に応じた投資が必要で、不十分であれば機会損失
し、過剰であれば利益率の低下となってしまうことを勘案し、事業規模に対する
柔軟性に対応できるクラウドのメリットが大きいと判断したのです」
(渡邉氏)
システム選定当時は、
クラウドサービスがビジネスで活用され始めたころであり、
クラウド導入の初めてのモデルケースとして
「SecureOnline」の採用を決定。
採用に至る検討段階では、
日立のサーバ基盤の信頼性や堅ろうなデータセ
ンタによる安全性の確保なども評価のポイントになりました。
「情報システム部門としては、外部のデータセンタにユーザデータを置くこと
になるため、
セキュリティの面でやや不安の声もありましたが、
インターネット
経由でもVPN
(Virtual Private Network)
というセキュアな環境で通信して
いること、物理的にも十分なセキュリティ対策が取
られていることで、
リスクよりもクラウドのメリットを評
価し決断しました」
(梅本氏)
株式会社 KDDIエボルバ 情報システム本部
システム開発部 新サービス支援グループ
グループリーダー 梅本 景一 氏
さらに、SecureOnline採用には、初期費用を抑えられるというコスト面でのメ
リットがあったほか、導入後にもメンテナンスにおける人的リソースの低減が
図られることも後押ししました。
導入時の取り組み
受注したデータの受け渡し自動化の実現に向けて新機能を追加
国際電報ECサイトのシステムは、
ポータル用・管理用アプリケーションサー
バを中心に、
受注データなどを保持するデータベースサーバやコンテンツの
テスト用サーバ、
バックアップサーバなどで構成。セキュリティに関しては、
ファ
イアウォール、
ウイルスチェックサーバを配したほか、海外代理店はBA(Web
ブラウザアクセス方式)にてゲートウェイ経由でログインするなど、
セキュアな
アクセス環境を実現しています。
国際電報ECサイト概要図
KDDIエボルバ様
海外代理店
受注データ照会・確認
コンテンツ管理
海外と電報の
画像ファイル交換
VPN
日立INS
リモート保守
HTTPS
国際でんぽっぽ
利用者
メッセージ入力
(多言語OK)
Internet
専用仮想サーバ
(ポータルwebサーバ、DBサーバ、海外代理店サーバ)
導入時には、
ハードウェア的にはほぼスムーズに進行する一方で、
ソフトウェア
的には、国内電報ECサイトをベースに一部を手直しして新サイトを立ち上げる
予定でしたが、
国際電報サービスならではの難題もあったと言います。
受注の多い海外の結婚シーズンにおいても、ITリソースの増減にフレキシブ
ルな対応が容易なSecureOnlineのメリットが見込まれています。
(2)
作業スタッフ・業務の効率化
従来、
ユーザ対応していたサポートセンタのスタッフ、
さらに電報が受注されて
から代理店とのやりとりといった受注後の作業が少なくなった結果、工数低
減につながり、作業量としておよそ30∼40%が削減。
また、作業スペースや
PC、電話などの備品も削減できました。
(3)
導入・運用のコスト低減
クラウドのSecureOnlineが基盤システムとなったことで、
自社内でシステムを
資産として抱える必要がなくなり、
システム投資が大幅に抑制されたほか、機
器の償却や更新にも煩わされず、
運用・管理コストが低減しました。
「ECサイト運用の特徴として、ユーザニーズを常に吸い上げること、
いわば
<システムを随時変更しながら運用すること>が求められるため、事業の規
模や状況に応じて拡張できることが何よりも重要となります。必要かつ最新の
機能を随時追加できるクラウド型のSecureOnline
は、
そういう意味で非常に魅力のあるサービスだと言
えます」
(渡邉氏)
(1)
120カ国対応のカレンダー作成
120か国対応という中、配達日のスピード化を図りながら各国で異なる休日や
時間差を取りこむための、
カレンダーをいかに共通化するかは大きな課題でし
た。
「日立INSのシステム方式面、運用面を考慮した提案などにより、共通化を
推進でき15に絞り込むことができました」
(梅本氏)
(2)
画像ファイルなどのファイル交換の自動化
海外と電報の画像ファイルなどを受け渡しするためにファイル交換の仕組みが
検討されていましたが、
セキュアであることとコストパフォーマンスのよさを両立す
るという条件になかなか合致したものがありませんでした。
そこで、
SecureOnlineのメニューであるBAサービスの機能を活用することによ
りよりこれらの課題を解決できないかを検討した結果、
セキュアでありコストパ
フォーマンス的にも問題なく、加えてSecureOnlineと同じセグメントでやり取り
ができる高信頼性から導入する事となりました。
「実現方式の検討にあたっては、
日立INSの担当者と昼夜を問わず検討し、
多
くの選択肢のなかから、SecureOnlineのBAサービスが最適であるという結論
に達しました」
(渡邉氏)
国際電報ECサイト
「国際でんぽっぽ」
は、
予定どおり2012年7月にサービスの
提供を始め、SecureOnlineの基盤システムも無事に稼働を開始しました。新
サイト移行後には、
次のような効果があったと言います。
導入後の効果
株式会社 KDDIエボルバ 事業開発本部
電報サービス推進部 運用グループ
グループリーダー 渡邉 努 氏
評価・今後の展望
クラウド環境のメリットを踏まえ、SecureOnlineでの
サイト統合も視野に
今回クラウド環境移行に成功したことで、
KDDIエボルバでは、他の業務サー
ビスのクラウド化も推し進めています。
「今回のプロジェクトで、
オンプレミスの国内電報ECサイトとクラウドの国際
電報ECサイトとがほぼ同じように使えるようになりました。いずれは二つのサ
イトの統合を考えています。
その際、
それぞれのサイトで異なる一部の機能の
統合にも取り組む予定ですが、
このように新しいサービスや機能を追加した
いときSecureOnlineは実に頼りになる製品だと考えています」
(渡邉氏)
「稼働から3か月ほどしか経っていませんが、
システムとしてはオンプレミスと
比較してもトラブルが少なく、安定した稼働で社内的にも高く評価されてい
ます。障害でシステムが停止したりすることのないスムーズな運用、
すなわち
<何もないこと>が重要なことだと実感しました。アプリケーション開発を含
め、導入がスムーズにできた理由は、SecureOnlineが優れているだけでな
く、私たちのニーズに対し迅速に対応してくれた日立INSの力があったからだ
と思います」
(梅本氏)
作業スタッフの効率化と運用・管理コストの低減に大いに貢献
(1)
訪問数・売り上げの増加
【国際でんぽっぽ(海外あて電報)】
http://www.dempoppo.com/
【お問合せ先】
KDDIエボルバ電報サービスお客様センター
0120−993−133 受付時間:9:00∼19:00
国際事情の変化によりサービス開始後中国・韓国を中心にアジア向けの売
り上げは減少しましたが、
それ以外の国については全体で10∼20%増加。
ま
た、
9月のサイト訪問数が前年度同月比でおよそ4.6倍となりました。例年最も
※本文中の会社名、商品名は、各社の商標、
または登録商標です。
※本文中および図中では、TM、R マークは表記しておりません。
※本文中の製品の仕様は、改良の為、予告なく変更する場合がございます。
※本製品を輸出される場合には、外国為替及び外国貿易法並びに米国の輸出管理関連法規などの規制をご確認の上、
必要な手続きをお取りください。なお、
ご不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。
※本カタログ中の情報は、
カタログ作成時点のものです。
商品・サービスに関するお問い合わせ・ご相談受付
【電話による受付】
受付時間 10:00∼17:30 月曜日∼金曜日
(祝日、弊社休業日を除く)
【メールによる受付】
[email protected]
※ご相談、
ご依頼いただいた内容は、回答等のため、弊社のグループ会社に情報を提供し対応させていただく
ことがあります。取り扱いには充分注意し、
お客様の許可なく他の目的に使用することはありません。
本カタログ掲載商品・サービスの詳細情報
http://www.hitachi-solutions.co.jp/so/
このカタログは資源保護の為、再生紙を使用しています。
H24S-13-00
2013.01
株式会社 日立ソリューションズ
http://www.hitachi-solutions.co.jp/
Fly UP