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板東へん郎トーク(第2話 震災と絆)

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板東へん郎トーク(第2話 震災と絆)
板東へん郎トーク(第2話
震災と絆)
4 月 1 4 日と 16日 の2 度に わたっ て 、震度7 の地震 にみま わ れ
た 熊 本 県 で は、 今も4 万人 以上 の人が 避 難生活を 送って います 。 多
くの学校が休校し、避難所となっています。学校再開のめどは立っていなところが
多いです。この様な状況に、改めて自然の脅威・厳しさを感じます。徳島県は、昭
和の南海地震から70年以上が経過し、約100年くらいを周期にやってくる巨大
地震に備えようという動きが進んでいますが、今回のような活断層が動く直下型の
地震は、数千年に1度しか起こらないといわれます。ほとんどの人が予想をしてい
なかったはずです。しかし、この様な活断層は、日本中に2千ヶ所以上あると言わ
れています。だとすれば、数千年に1度起こるとすると、日本の何処かで毎年1回
くらいは活断層の地震が発生することになります。やはり、日本は世界有数の地震
国だといえます。安全な所は、日本の国内にはないということです。
きずな
先の東日本大震災の時には、「 絆 」という言葉がよく使われました。勤勉で道徳
心の高い日本人は、この様な災害にみまわれても、暴動や略奪を起こさない。少な
い支援物資や食料を、整然と並んで待ち、足りなければ半分ずつ分けて見ず知らず
の人も共同体として助け合うということが、世界中の人々から賞賛されました。そ
こには、日本人がこれまで数多くの自然災害から立ち上がるために、何度も繰り返
し助け合い、困っている人をほっておかないということを、何千年と繰り返してき
たからでしょう。人と人の絆は、血のつながりだけでない地域の共同体という意識
であると思います。その代々受け継がれてきた意識が、今回も働いていることに嬉
しさを感じます。
先日の朝会で熊本地震の話を児童にしました。学校でも避難訓練は行っています
が、訓練できない場面もあります。それは、児童が登校中に地震が起こったらどう
するか。下校直後に地震が起こったらどうするかです。話しはしましたが、実際の
訓練は難しいです。どこで自分の安全を確保するのか。その後、家に帰った方が良
いのか、学校へ行った方が良いのか。この判断は、児童一人一人が自分で決定しな
いといけないことです。場所によって、行動が違ってきます。できれば、お子様の
通学路の途中で、安全な場所を何カ所か見つけてください。逆に、塀が倒れそうだ、
屋根の瓦が落ちてくる。看板や落下物があって危険な所というのも親子で
確かめてほしいと思います。高学年になれば、自分で見て判断でき
ると思いますが、低学年児童は、一つ一つ教える必要があると思い
ます。
また、この際にご自宅の耐震強度やタンス家具類の転倒防止など、
家庭内の安全点検もしておきましょう。全国的にペットボトルの水
や備蓄食料品などが品薄になっているようです。
ゴールデンウィークは、楽しい計画もあると思い
ますが、家族で防災の話や点検を行うよい機会か
も知れません。
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