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PDFファイル - 日本アセアンセンター

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PDFファイル - 日本アセアンセンター
=ベトナム南北訪問記=
ベトナムは経済発展著しく、また近年貿易相手及び投資先として日本企業の注目を大い
に集めている国です。人口は約8800万人(2011年)と東南アジア諸国ではインド
ネシア、フィリピンに次いで第3位であり、そのうち多くを若者が占め今後さらなる経済
成長が見込まれています。学生時代に訪れて以来8年ぶりのベトナムの様子を報告いたし
ます。
1.バイク事情
2005年以来2度目に訪れたベトナムは、変わらず熱気にあふれていました。道路が
多数のバイクに占められているのも相変わらず。道路を横断するだけでもひと苦労でした。
ベトナムの自動二輪車販売台数は年間約420万台(2011年、ジェトロ資料による)
と日本の約10倍の市場規模で、他の東南アジア諸国の主要都市に比べても、道路を走る
バイクの数は特に多かったように感じました。
一方、自動車の販売台数は輸入された分を含めても年間約17万台(同、ジェトロ資料
による)と自動車の普及はまだこれからのようです。
2.ベトナム料理
滞在中、何度か食べたベトナム料理は中国料理やフランス料理の影響を受けながら発展
してきたとのことで、どの料理もとても美味しく、日本人にも親しみやすい味でした。
↑ヤギ肉の鍋。ホーチミンなどで
人気が高い。
↑代表的なベトナム料理のフォーは北部
ハノイが本場。
↑ベトナムではよく食されている雷魚の
から揚げ。
↑ベトナムはコーヒーの輸出量世界2位。
現地で飲むと少し濃いめ。
3.気候や町の様子
南部のホーチミンは、訪問した1月(冬)でも日中は30度を超える暑さの一方、首都
ハノイなど北部では全く異なり、気温は10度前後と肌寒い気候でした。同じベトナム国
内でも、気候は南北で異なるようです。
↑ホーチミンの工場の様子。
日中は汗が吹き出るほど暑い。
↑ハノイ路上で果実を売る女性たち。
皆厚手のジャンバーを着込んでいる。
ホーチミン、ハノイそれぞれ市街地には、新しいショッピングセンターが建築されてい
ます。今後日本の大手スーパーや百貨店なども進出するとのことで、町の様子はさらに変
わっていくでしょう。
←ハノイに新しくオープンした、
インドシナプラザショッピングセンター。
4.企業訪問について
今回の企業訪問は、ホーチミン市及びハノイ近郊のニンビン省の 2 か所を主に訪問しま
した。
ホーチミン市の企業はベトナム最大の商業都市ということもあり、取り扱う製品も種
類・デザイ ン共に多様なものがありました。欧米など海外の OEM を受注している企業も多
く、オリジナルのデザインなど商品に独自性を出していくことが今後の課題のようです。
↑ポリレジン製の容器
↑ココナッツの実をつかった植木鉢
ニンビン省はハノイの南およそ100km のところにあり、伝統的に刺繍業がさかんな地
域です。訪問先もほとんどがその関連企業でした。作業場で行う刺繍に加えて、各家庭に
委託して出来上がった製品を企業の品質管理者がチェックを行う、というシステムのとこ
ろが多いようです。日本向けに既に輸出している企業や、日本向けは未だでも欧米向けに
は製品を輸出しているところも多数あり、世界中の発注がこの地域に集まっています。中
国から生産地のシフトを検討している企業の方にとっては、今後注目の地域かもしれませ
ん。
(y.k)
↑刺繍された枕カバー。日本や欧米市場へ ↑作業場で刺繍している様子。
輸出される。
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