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再製造品の貿易

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再製造品の貿易
附属書D
再製造品の貿易円滑化に関するパスファインダー
再製造品の輸出は,再製造品の貿易に対する理解不足や,公共の安全に対する懸念による貿易制限的な非
関税措置に頻繁に直面している。文書もしくは輸入許可要件,中古品輸入に対する禁止措置などがそうした非
関税措置の例である。この文脈で,エコノミーが中古品の輸入に関する措置を再製造品に適用したり,関税目
的で再製造品を中古品に分類したりする場合に障壁が生じうる。こうした高品質で,より低価格の製品を中古
品として取り扱うことは,それらの貿易を阻害し,先進エコノミー及び途上エコノミー双方における再製造品産業
の成長の機会を制限し,そしてAPEC地域がより堅調な再製造品の貿易から得られる重要な環境保全面での
利益を逃すことにつながりうる。さらに,再製造品が新たに製造される製品と同じく技術安全仕様を満たしてい
るという事実は,再製造品と中古品とを明確に区別している。ベスト・プラクティスに関する情報と集中的な能力
構築努力は(すべてのAPECエコノミー,もしくは二国間ベースにおいての),エコノミーが,国境において再製
造品を特定し,中古品と区別することを助ける。市場アクセスグループ(MAG)は,税関及び政策決定実務者
が,2011年以降におけるこれらの問題についての知識と経験を得るためのフォーラムで有り続ける。
2011年,以下のエコノミーは,現行の関税・非関税措置もしくは将来の関税・非関税措置の実施において以
下を反映させることに合意した。
·
中古品特有の輸入関連措置を中古品のみに適用し,再製造品への適用は控える。再製造品は中古品で
はない。したがって,エコノミーは,中古品の貿易を制限していることに基づいた再製造品の輸入禁止もし
くは輸入制限をするべきではない。
·
すべての再製造品もしくは特定の分野の再製造品に対する輸入禁止措置の適用を抑制する。仮にエコノ
ミーが新品の製品の輸入を禁じていない場合,再製造品の輸入を禁じるべきではない。
·
関税もしくはその他の国境における課徴金を課す場合には,再製造品は,相当する新品の製品と同様に
取り扱う。関税目的で再製造品を新品の製品として取り扱うことは,時に中古品の輸入に対して適用され
る高い関税やその他の課徴金の適用を回避することで再製造品の貿易をより円滑化する。例えば,ある
エコノミーが中古のエンジンやプリンターカートリッジに適用される関税を再製造されたエンジンやプリンタ
ーカートリッジに適用しないことである。代わりに,再製造されたプリンターカートリッジに通常新品の製品
に適用している関税を適用する。エコノミーは通常,新品の製品に対して中古品よりも低い関税もしくはそ
の他の課徴金を課している。
·
新品の製品に関する技術規制,適合性評価手続き,文書及び輸入許可要件を概ね再製造品に適用する。
仮に再製造品が輸入エコノミーの技術仕様に適合し,ラベルやインボイスによって容易に中古品と区別が
つく場合,輸入エコノミーは輸入業者に対して追加の情報提供を要求するべきではない。再製造品は,エ
コノミーが新品の製品の輸入に適用する輸入許可要件のみに依るべきである。
·
技術専門家及び高級実務者レベルの実務者の将来の議論や2011年9月の国境における再製造品貿易
管理に関するMAGワークショップのような集中的な能力構築活動は,このパスファインダーへのAPECエ
コノミーの参加促進という目標に合うように実行される。
パスファインダーへの参加エコノミー・リスト
日本
米国
チリ
カナダ
ニュージーランド
チャイニーズ・タイペイ
パプア・ニュー・ギニア
オーストラリア
メキシコ
シンガポール
韓国
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