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身近で起こる不思議な現象「光・音・力」

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身近で起こる不思議な現象「光・音・力」
大阪府教育センター My 授業実践コレクション No.62
岸和田市立葛城中学校
理科(第1分野)学習指導案
第1学年2組(37 名)
平成 20 年5月 20 日(火)第6時限
場所 コンピュータ室
指導者 松浦 寛樹
未来へひろがるサイエンス1分野上
啓林館
単
元
名
単
元
設
定
の
位
置
付
け
目
標
身近で起こる不思議な現象「光・音・力」
◎ 生徒観
この単元では、第1学年の最初における第 1 分野の内容として、身近な現象である「光・
音・力」の三つの現象について学ぶ。生徒たちにとっては光や音は身近に接するきわめて自
然な現象であり、また、力は目に見えない現象ということで、普段じっくりと考えたことは
あまりない。
◎ 教材観
この単元の光の領域では、光を光線として捉え、反射、屈折などを学び、そして、レン
ズによりできる像へと学習を進めていく。音の領域では、音を、空気中を伝わる波として捉
え、音の大小、高低などについて学習する。力の領域では、力を矢印を使って図示し、つり
あいなどの力の基本的な事柄を学ぶ。これらの現象は身近なうえに、基本的な法則の上に成
り立つ現象であり、現在社会において求められる技術を理解する上で重要なことである。
◎ 指導観
身近な現象である「光・音・力」を実験や身の回りの実体験を通して理解させ、具体的な
モデルをイメージできるように指導する。
身近な事物・現象についての観察、実験を通して、光や音の規則性、力の性質について理解させ
るとともに、これらの事象を日常生活と関連付けて科学的な見方や考え方を養う。
自然事象への関心・意
欲・態度
単
元
の
評
価
規
準
科学的な思考
観察・実験の技能・表現 自 然 事 象 に つ い て の 知
識・理解
・
「光・音・力」に関係 ・
「光・音・力」に関
する事物・現象に関
係する事物・現象を
心を持ち、それらの
調べる方法を考え
仕組みや働きを調べ
ることができる。
る 実 験 を 進 ん で 行 ・観察・実験結果から
う。
「光・音・力」に関
・
「光・音・力」に関係
係する事象の規則
する事物・現象につ
性を見出すことが
いて、日常生活と関
できる。
連付けて考察しよう
としている。
・
「光・音・力」に関係
する事物・現象を調べ
る観察・実験の基本操
作を行い、わかりやす
く正確な記録をとる
ことができる。
・
「光・音・力」に関係
する事物・現象を調べ
る観察・実験について
の観察・実験報告書を
作成し、
わかりやすく
発表することができ
る。
1
・観察や実験などを通し
て、観察・実験結果から
「光・音・力」に関係す
る事物・現象の規則性を
理解し、知識を身に付け
ている。
指
導
計
画
身近で起こる不思議な現象「光・音・力」 19 時間
第1次
光による不思議な現象・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8時間
第1時 鏡でものが見える理由
第2時 光の反射と像
第3時 コインを水中に入れると浮き上がって見える理由
第4時 光の屈折と全反射(本時)
第5時 光の反射と屈折(実験)
第6時 虫眼鏡で見える像が変わる理由
第7時 凸レンズで出来る像(実験)
第8時 実像と虚像
第2次 音による不思議な現象・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4時間
第1時 音の正体
第2時 音の伝わり方
第3時 音が大きくなる理由
第4時 音が高くなる理由
第3次
力による不思議な現象・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7時間
第1時 力のはたらき
第2時 いろいろな力
第3時 力の表し方
第4時 2力のつりあい
第5時 紙コップの上に立てる理由
第6時 圧力
第7時 空気の圧力
第4次 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間
第1時 力だめし
2
本時案(計画
第 1 次の第4時)
目 ・光の屈折についての規則性を見出す。
標 ・どのような場合に全反射が起こるのかを理解する。
時
間
生徒が学習する内容
生徒の学習活動
設 定 (分 )
1.光の性質(直進性/
反射)について復習す
る。
2.光の屈折によって起
10
こる現象について知
る。
追
3.10 円硬貨を入れたお
椀に少しずつ水をい
れ、その見え方を観察
する。
4.水を入れると 10 円
硬貨が浮き上がって
見えることを知り、そ
の理由を考える。
5.2種類の物質間を光
30
が進む時、光が屈折す
ることを調べる。
6.ワークシートの設問
に従ってシミュレー
ションをする。
究 ︵
分︶
指導上の留意点(●で表す)
理解の不十分な生徒へのてだて(★
で表す)
等
●本時の内容を説明する。
●インターネット教材で、
「光の進
み方」と「光の反射」を見せる。
(Webページ)
●プールサイドからプールの底を
見ると実際より浅く見えること
を気付かせる。
●インターネット教材で「光の屈
折」を見せる。
(Web ページ)
●10円硬貨の見え方は、それを見
る場所や、角度によって異なるこ
とを知らせる。
●光が水の中から空気中へ出る時、
進行方向が変わることを知らせ
る。
●インターネット教材の使い方を
説明する。(Webページ)
●空気空の入射角が 50 度のときの
屈折角を調べさせる。
●水からの入射角を変えて、屈折角
が 50 度になる入射角を見付けさ
せる。
●ワークシートを見ながら説明す
る。
★ワークシートの解答例をオーバ
ーヘッドプロジェクターで示す。
●ワークシートを回収する。
★次回の授業でワークシートを返
し、本時の復習をする。
評価基準【4観点】評価方法
実験に興味を持って取り組も
うとしている。
【関心・意欲・態
度】発表、ワークシートの2及
び3で確認する。
入射角と屈折角の関係に気付
く。また、全反射がどのような
時に起こるか気付く。
【科学的な
思考】ワークシートの4で確認
する。
光の屈折と全反射を理解でき
る。【知識・理解】ワークシート
の5で確認する。
整 理︵
7.入射角と屈折角の関
係を理解する。
8.水からの入射角があ
る程度大きくなると全
反射が起こることを理
10
解する。
9.まとめと感想を記入
する。
≪映像参照≫
理科ねっとわーく
http://www.rikanet.jst.go.jp/contents/cp0170a/guide/auto/18/index.html
http://www.rikanet.jst.go.jp/contents/cp0060/a/main_a.html
教育情報ナショナルセンター(NICER)
http://application.nicer.go.jp/contents/3535/c425fc71-17de-11d5-8045-0800460222f0/kyozai.html
≪生徒使用Web教材≫
大阪府教育センター 長期研修受講者作品 マルチメディア教材開発 中学校物理デジタルコンテン
ツ(H19年度)
http://www.osaka-c.ed.jp/ed/h19/multi01/indexIE.html
分︶
3
光の屈折と全反射
第1学年 理科
第1学年
ワークシート
組
番
氏名
1. 復習しよう。
1
○
光は
する。
=
2
○
鏡に当たった光は
する。
3 (物体が)見える。
○
(物体からの)光が
2. こんな経験はありますか。
(例)プールサイドからみると、プールの底は実際より
見える。
よく似た例を書いてみよう。
(例)での光の進み方
境界面
プールの底
水
空気
目
3. インターネットを見てわかったこと
光は
で屈折(折れ曲がる)する。
入射角
水
空気
4
4.インターネット教材でシミュレーションしてみよう。
① 水面に直角に
入射角(
度)
空気から入射
屈折角(
度)
② 水面に直角に
水から入射
度)
屈折角(
度)
空気
空気
水
水
③ 空気からの入射角を
入射角(
入射角(50 度)
50度にしたとき
屈折角(
度)
⑤空気からの入射角を50度にしたとき
50 度
空気
空気
水
水
すなわち④と⑤は
④ 空気への屈折角が
入射角(
50度になるとき
度)
同じ道筋
を通
る。
屈折角(50 度)
●光が空気から水に進む場合
50 度
入射角
屈折角
●光が水から空気に進む場合
入射角
水
5
屈折角
⑥ 空気中へ光が出なくなる入射角は(
度)
空気
という。
この現象を
水
⑥の角度より入射角を大きくすると光は空気中
へ出なくなり
する。
5. まとめと感想
日時
この授業でわかったこと
感想
5月20日
時限
6
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