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サービスロボットリスクアセスメント 《モビリティ編》

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サービスロボットリスクアセスメント 《モビリティ編》
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安全安心社会研究
客員研 究員活 動 報 告
サービスロボットリスクアセスメント
《モビリティ編》
安全安心社会研究センター 客員研究員 岩
岡 和 幸
前号掲載の『サービスロボットの安全性』にて、サービスロボットとは、
どのような物を言うのか、どのようなロボットがあるのか等をご紹介させて
頂きました。今回は、そのサービスロボットの一つである移動用パーソナル
モビリティ
「Robin-M1」
のリスクアセスメントについてご紹介させて頂きます。
移動用パーソナルモビリティ「Robin-M1」とは、写真1のような
ものであり、人が移動する手段として用いるロボットであります。こ
の種のロボットは、現在、広いイベント会場での警備員の移動や、大
きな自然公園の体験ツアー等で既に運用されています。この分野では、
『セグウェイ』(写真2)が有名ですので、存知の方も多いかと思いま
すが、そのセグウェイの小型版と思って頂ければ結構かと思います。
(但し、詳細な仕様等は異なります)
この手のリスクアセスメントで大切なのは、まず、『使用上の制限』を
写真1 Robin
写真2 Segway
客員研究員活動報告
どんな目的で、どのような使われ方をするのか?』、さらに予見可能な誤
/御使用(丁寧な使われ方)として、想定内/外の使われ方をきめ細か
く列挙することが重要ポイントであります。というのも、この手のサービス
ロボットは、関わる人の対象者が広く、老若男女、現状の実生活上にい
る人間全てが対象者になるかと思います。場合によっては、人間以外のも
の(例:ペット)も登場してくるケースもあります。また、これらを用いる
路面状態等も非常に重要な見落とせない環境の一つになります。例えば、
氷のようなツルッとした滑る路面、段差がある路面、砂利や小石が転がっ
ているがたがたする路面、さらさらした細かな砂地の路面など、路面状態
ひとつとってもいろいろなパラメータが存在します。
これらの『使用上の制限』がある程度固まって、初めて、そこから
危険源/危険事象の同定のステージに移行されます。その時の指標と
なる規格があります。(ISO 13482: Robots and robotic devices ̶
Safety requirements ̶ Non-medical personal care robot:2013
年の秋頃正式発行になる予定)
サービスロボットは、ロボットのアイテムによって、使用環境特有の様々
なパラメータが、多々種種、存在します。また、『ロボット側での絶対安全
はあり得ない』があるが故、使用者側にリスクコントロールが求められるケー
スが多くなり、如何にリスクコミュニュケーションをはかるかが重要なポイ
ントになるかと思います。実施した講習会では、受講生に様々なシチュエー
ションを想定して、その模擬環境を作り、実際に体験して頂くカリキュラム
を行いました。受講生の皆さんから聞こえて来る声は、『想定していたのと
体感したのとは、かなり違う』、『机上のリスクアセスメントと現物を前にし
て体感しながら実施するリスクアセスメントとでは、見えていなかった危険
源が見えてくる』など、かなり良い評判を頂き、私としても実施した内容に
かなり満足を得ることができました。
客員研究員活動報告
正確に把握することです。『誰が、どのようなシチュエーションにおいて、
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