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ポイントレッスン配信メニュー 12月より新着情報のページで「ポイントレッスン」を配信いたします。月に 2回位のペースで配信の予定です。 セルフコンディショニング 【股関節編】 アスリートにとって股関節の柔軟性は最も重要な要素の一つです。股 関節は体幹とを連結し、人体の中心に近い関節で、股関節が固いと腰椎 によけいな負荷がかかり、腰痛の原因となりうる事があります。 第1回目は、セルフコンディショニングとして、股関節の強化とその周辺に ある殿筋群の強化をいくつか取り上げます。 「股関節の可動性」をあげる。(モビリティートレーニング) ※可動性を上げるストレッチングをモビリティートレーニングという。 ①脊椎の回旋運動 ②股関節の内旋運動 ③股関節と臀部のストレッチ 「殿筋群の強化」 ① 股関節外転筋強化 ② 股関節内転筋強化 ③ 大臀筋・大腿二頭筋の強化 ④ 大臀筋・中臀筋の強化 ⑤ 大臀筋・中臀筋・大腿四頭筋の強化 「股関節の強化」+「殿筋群の強化」 柔軟性可動 性 を上げる。 ケガの予防 (筋肉トレーニング) 足腰を鍛える パフォーマンス向上 以上の内容を定期的に配信いたします。 第1回セルフコンディショニング No.1 「股関節の可動性」をあげる(モビリティトレーニング) ① 脊椎の回旋運動(体幹の回旋) パターン A 姿勢・・・仰臥位(仰向け) 両腕を肩から一直線の位置に床に広げて置き、片方のひざを直角に曲げる。この とき顔は曲げたひざと同じ方向へ曲げる。(写真 (1) 1 ) 息を吐きながら曲げたひざを反対側に移動させ、息を吸いながら姿勢を元に戻し ていく。(写真 2 ) (2) 股関節を中心にひねり、肩がなるべく浮かないように注意する。 ※左右各10回~15回を3セット~5セットおこなう。 【効果】 大臀筋・腰方形筋・股関節周りの筋肉の伸縮性を上げる。 パターン B 姿勢・・・伏臥位(うつ伏せ) 両手を床につけ(腕立て伏せの曲げたときのように)、腕の位置は肩から一直線に なるように置く。片方のひざを曲げ、このとき顔は曲げたひざの反対方向へ。 (写真 3 ) (3) 曲げたひざを床から浮かし、浮かした方の腰と一緒に息を吐きながら反対側に移 動させていき、息を吸いながら元の姿勢に戻していく。(写真 4 ) (4) 股関節を中心にひねり、胸や肩がなるべく浮かないように注意する。 ※左右各10回~15回を3セット~5セットおこなう。 【効果】 股関節に連動する大腿筋群や大腰筋の伸縮性を上げる。 次回第2回は、股関節の可動性をあげる(モビリティトレーニング)股関節の内旋 運動を配信致します。 第2回 セルフコンディショニング 「股関節の可動性をあげる」 ②股関節の内旋運動 姿勢・・・座位(座って両手を左右横につく。) 片ひざ(可動させる側)を90°に曲げ、もう片方の足は真直ぐに伸ばす。(写真1) (1) かかと 曲げた足(足の方向は45°~60°の間でやりやすい所に置く)の 踵 を支点として、 息を吐きながら、曲げたひざを内側に倒し移動させる。 ※この時お尻が浮かないように注意する。 (2) 無理せず膝の痛みがない範囲で行う。 ※左右各10~15回を3セット~5セットを行う。 【効果】インナーマッスル(腸腰筋)や梨状筋の伸縮性をあげ、同時に股関節の外作 用にも効果がある。 ③股関節と臀部のストレッチ(外旋運動) 姿勢・・・仰臥位(仰向け) 両膝を90°に曲げ、伸ばす側の踵(図では右足)を立てたひざに掛け、両手を立て たひざの裏側で組む(写真1) (1) 息を吐きながら、立てたひざを両手で体に引き付ける。 息を吸いながら、姿勢を元に戻す。 (2) ※呼吸のリズムは多少早めでもよい。10回~15回を3セット~5セット 【効果】臀筋群を伸ばし、股関節の外旋動作の左右差が確認できる。 次回第3回は過去のモビリティートレーニング(①脊椎の回旋運動・②股関節の内旋 運動・③股関節と臀部のストレッチの応用と効果を配信いたします。 これまでの、配信メニュー ①脊椎の回旋運動 ②股関節の内旋運動 ③股関節と臀部のストレッチ 以上の応用ストレッチ 1 2 開 脚 前 後 開 脚 1.股関節の内転筋群(ハムストリン 2.踵を支点に脚の付け根(股関節) グス)を伸ばし、可動性を上げる。 を可動させる。 ★空手の技への応用と効果 空手の基本動作の内廻し蹴り・外廻し蹴り *脊椎の回旋運動、股関節の内旋運動、股関節と臀部のストレッチをおこなった あとに上記のストレッチをおこないます。 十分にストレッチを行い、可動域を広げて空手の基本動作にうつります。 内廻し蹴り 1 内廻し蹴り 3 外廻し蹴り 内廻し蹴り 1 外廻し蹴り 2 2 外廻し蹴り 3 ※横蹴り等に効果的である。 横 蹴 り 横蹴りの軸足は股関節の外旋運動、蹴り足は股関節の内旋運動となる。 ※右横蹴りは右股関節が内旋し、左股関節が外旋している、すなわち左方向(左足 前)の前後開脚のストレッチングと同作用になる。 内廻し蹴り、外廻し蹴りは解剖学に言ういわゆる分廻しの動きで、屈曲・伸展・外 転・内転・内旋等、複数の面で関与して生じる。この動きは肩関節や股関節などの 「球関節」で行える動きで、この場合は股関節を中心に動かす(振り回す)動きは、 股関節周りの臀筋群などに影響する。 ※廻し蹴りや後廻し蹴りにも応用がきく。 ★まとめ!! このように、可動させる場所を意識しながらストレッチを行う。 ※他のスポーツでも股関節の可動性、柔軟性は最も重要な要素のひとつである。 腰痛の原因となりうるので、しっかりコンディショニングするほうが良い。 第2回セルフコンディショニング No,2 「臀筋群の強化」 股関節の可動性をあげるトレーニング法を配信してきましたが、合わせて股関節 を連動させる、臀筋群を鍛える事によりケガの予防や、パフォーマンスの向上にも つながります。今回からの配信は「臀筋群の強化法」を取り上げていきます。 ①股関節外転筋強化 (10 回~15 回を 3 セット) パターンA レッグアブダクション 姿勢・・・側位(横向き) 下方のひざを屈曲し、下方の手で頭を支えて、上方の手で骨盤を固定し、上方の足 は真直ぐ伸ばす。(写真1) 写真1 上体を動かさないように呼吸をしながら足を上下に動かす。この時、股関節や腰を 曲げないで足だけを動かすようにする。(写真2) 写真2 ※頭が上がらないよにし、足を真っ直ぐ上に上げる パターンB レックアブダクションアイソメトリック (5秒静止×3セット) 姿勢・・・座位(座った状態) 座位で足を閉じた状態にし、両手で足を挟むように左右から押し付けて、それに抵 抗するようにヒザを広げて静止する。(写真3) ※左右のつま先とかかとをしっかりつける。 写真3 腕の抵抗 足(膝)の抵抗 X脚修正効果・股関節を開く力の強化。 次回は臀筋群強化で「股間節内転筋強化」を配信致します。 ③~④大殿筋・ハムストリングス A:ヒップリスト 姿勢・・・仰臥位(仰向け) あおむけになり、膝を屈曲(90°目安)し、両手で足首を持ち(写 真1)ます。 肩から膝まで真っ直ぐに(写真2)なるまでお尻を持ち上げる。こ の時、呼吸(息を吐きながら) つぎに、息を吸いながらゆっくりお尻を床に下ろす。 ※腰の反らしすぎに注意する。 (10回~15回 写真1 3セット) 写真2 ※身体の硬い人は足首を待たなくてもよい。 効果:大殿筋強化 B:ヒップエクステンション 四つん這いになり(写真3)伸ばす脚を軽く頭方に出す(写真4) 写真3 写真4 方足(伸ばす脚)を上方に引き上げる(写真5) ※腰の反らしすぎに注意する。 呼吸:息を吐きながら引き上げ、息を吸いながらゆっくり下ろす。 (左右10回~15回 3セット) 写真5 効果:大殿筋・中殿筋強化 C:レッグロール Bからさらに膝を屈曲し、踵をお尻につける動作を繰り返す。 (写真 6)息を吐きながら膝を曲げ、吸いながら膝を伸ばす。 (左右10回~15回 3セット) 写真6 効果:ハムストリングスの強化