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2015/8/4
水曜臨床勉強会(H27.8.5)
主な参考資料
呼吸介助手技
医療法人保善会 田上病院
陶山和晃
呼吸介助法とは
呼吸介助(法) Breathing Assist
適応
①換気の改善によってもたらされる以下の様な臨床状態
•
無気肺の予防と改善
•
ガス交換の促進
•
気道分泌物の移動促進を図りたい場合
【同義語】
• 呼気介助法
• 徒手的呼吸介助手技
•
呼吸困難の改善
•
リラクセーションを促したい場合
【類語】
• 徒手胸部圧迫法
• 胸壁圧迫法
• スクイージング
②胸郭柔軟性の維持・拡大
胸郭運動を他動的に介助すること.患者の胸郭に手掌面を当て,呼
気に合わせて胸郭を生理的な運動方向に合わせて圧迫し,次の呼気
時には圧迫を解放することを繰り返すこと.
目的に合致するケースであれば急性あるいは慢性呼吸障害を問わない
など
禁忌
【絶対的禁忌】
•
胸部の広範な熱傷による植皮術後
【相対的禁忌】
•
循環動態の不安定な患者
•
多発性肋骨骨折(フレイルチェストを伴う)
•
離開した術創の存在
•
脆弱化した皮膚
•
骨粗鬆症の合併
※換気の改善が期待できない
(必要ない)場合は適応外
1
2015/8/4
実施前の確認
①あなたの身なりは適切ですか?
②生理学的な胸郭運動を妨げる姿勢をとっていませんか?
介助前のポイント
③患者さんはリラックスできていますか?
①術者は安定した介助が行える場所に位置する
②いきなり介助に入らず,胸郭の評価(視診・触診)を十分に行う
※必要に応じて深呼吸を数回行って頂いても良い
③タッチは対象者の胸郭の形状にぴったりと合わせるような形にする
※術者の上半身の重さを対象者の胸郭に乗せないように
介助中のポイント
•
手で押すのではなく,重心移動を行いながら介助を加える
•
対象者の胸郭運動の方向と速さに合わせる
•
吸気に切り替わる直前の休止期(ポーズ)まで介助する
•
吸気開始と同時に圧迫を解放させる
介助後の再評価
目的とする反応(換気量の改善,気道分泌物の移動,呼吸音の改善,
自覚症状の軽減,SpO2の改善など)が得られたかを確認
【呼吸介助法が正しく施行できる基準】
☑痛みや不快感を与えない
☑介助のタイミングが適切(対象者の呼吸パターンに一致)
☑介助の方向が適切(胸郭の生理学的運動方向に一致)
☑介助の力が適切(胸郭の柔軟性に一致)
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2015/8/4
仰臥位:上部胸郭
ここからは各グループで実践しながら
①両側の鎖骨下前胸部にtotal contact
で手掌全体を密着させる.
②手掌は上部胸郭に平行に密着させる.
③呼気の胸郭運動方向(約45°下方)へ圧迫.
④術者の重心は上部胸郭を押し下げながら
前方へ(前脚)に徐々に移動させる.
⑤呼気終末まで介助を行い,吸気に移る際に
圧迫を解放し,重心を元の位置に戻す.
進めていきます!
仰臥位:下部胸郭
①胸骨剣状突起の高さから側胸部にかけて
左右の手掌全体をtotal contactさせる.
②下背側(骨盤方向)に向かって胸郭を押し下
げる.
③術者の重心は下部胸郭を押し下げながら
前方へ(前脚)に徐々に移動させる.
④呼気終末まで介助を行い,吸気に移る際
に圧迫を解放し,重心を元の位置に戻す.
側臥位:下部胸郭
①剣状突起の高さを目安に,中腋窩線を中
心に左右対称に前・後胸部から挟み込む.
②対象者の骨盤に向けて尾側方向に押し下
げる.
③術者の重心は下部胸郭を押し下げながら
前方へ(前脚)に徐々に移動させる.
④呼気終末まで介助を行い,吸気に移る際
に圧迫を解放し,重心を元の位置に戻す.
仰臥位:一側胸郭
①一側の手を鎖骨下に沿うように,他方の手を乳
頭下方かつ肋骨弓に沿う様に手を置く.
②上部・下部それぞれの胸郭運動方向に合わせ,
斜め下方に押し下げていく.
③術者の重心は胸郭を押し下げながら前方(前
脚)へ徐々に移動させていく.
④呼気終末まで介助を行い,吸気に移る際に圧
迫を解放し,重心を元の位置に戻す.
前傾側臥位:下部胸郭
①剣状突起の高さを目安に,中腋窩線を中
心に左右対称に前・後胸部から挟み込む.
②対象者の臍部へ向けて腹側方向に押し下
げる.
③術者の重心は下部胸郭を押し下げながら
前方へ(前脚)に徐々に移動させる.
④呼気終末まで介助を行い,吸気に移る際
に圧迫を解放し,重心を元の位置に戻す.
3
2015/8/4
座位:上部胸郭
①一側の手を胸骨上前方に,他方の手を
肩甲骨間の後面に置く.
②前方の手は上部胸郭を後下方に圧迫し,
後方の手は前方からの介助の圧を逃さ
ないようにする.
③呼気が促進されてくると自然に脊柱が屈
曲し,後方の手は前上方に移動していく.
座位:下部胸郭
①剣状突起の高さを目安に,中腋窩線を中
心に左右対称に外側胸部に置く.
②呼気時に対象者の胸郭を内下方へ向けて
介助を加える.
③吸気では,呼気終末時の重心位置から,
対象者の後方に位置している足の方に重
心を戻す.
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