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H23年度努力点 - 新潟県立西蒲高等特別支援学校

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H23年度努力点 - 新潟県立西蒲高等特別支援学校
保護者 様
県立西蒲高等特別支援学校
校長 後藤 良行
平成23年度
西蒲高等特別支援学校の取組について
今年度の学校の教育活動についての評価をお願いするために、学校が努力してきたことについて報告
します。これをご覧になって、ご意見をアンケートに記入してください。
学校経営の重点より
1 一人一人のニーズに応じた教育課程の実施・改善
2
自立し社会参加する力を育てる授業力の向上
この 2 点について、学校が努力してきたことについて報告します。
1
一人一人のニーズに応じた教育課程の実施・改善
(1)
①
卒業後の生活に必要な力を育成する教育課程の実施・改善
ワーキンググループでの研修
職員研修で、「社会生活」「家庭生活」の各ワーキンググループを編成し、学習内容の改善を検
討しました。これまでの学習内容の集積と、3年間で身に付けたい力を整理し、来年度の年間指
導計画の作成へとつなげます。
②
学習グループの設定
学習内容により、進路希望や一人一人の実態に応じた学習グループの設定を行い、生徒に適し
た学習内容になるようにしました。それによって、生徒が興味・関心をもって学習に臨み、限ら
れた学習時間の中で、自分に必要な力を自覚し、目指す進路に近付けるよう努力する生徒の姿が
見られました。
③
外部講師の講義
卒業後にお世話になる進路先や、地域の相談事業の方を講師として招き、社会で働いて生活す
るために必要な力についての講義をしていただきました。また、現場で働いている諸先輩方から、
生の声を聞き、生徒は熱心に学習することができました。
(主な講師)「わぁ~らく」海老 郁夫 様
「工房はたや」竹田 一光 様
④
地域での体験活動や関係機関との交流を行い、実生活に生かす力の育成
(具体例)
交流館「囲炉裏」にて挨拶・接客練習
巻商店街での買い物学習
公共交通機関や公共施設を利用した校外学習
巻総合高校との交流学習
など
(2)
作業内容の見直しと地域と連携した作業学習・校内実習の推進
①
水曜日のロング作業の時間の設定
週1回、ロング作業学習(135分間)を設け、長い時間作業に集中して取り組む力を付ける
ようにしました。また、長い作業時間を利用して校外に出掛け、校内では経験できない作業に取
り組み、実際の社会で働く体験をすることができました。
②
校内実習の改善
校内実習の作業種を改善しました。卒業後のニーズに対応して、サービス業(清掃、バックヤ
ード、食品の扱いなど)の内容を取り入れた作業班を新しく設定しました。前期は物流班(在庫
管理、品出し等)、後期は食品喫茶班を立ち上げ、接客サービスや衛生面等に配慮した作業や職場
の態度を育む内容など、より現場に近い仕事ができる内容を充実させました。
③
学校改善委員会での作業学習内容の見直し案作成
校内実習の作業内容を参考に、来年度の作業学習グループの検討をしています。今までのよう
な物作りを中心とした作業ではなく、ニーズのあるサービス業を取り入れた作業班を設定したり、
働く意義や職場の態度などを学ぶ座学を取り入れたりするなど、作業内容について検討していま
す。また、進路別の作業班グループも検討中であり、卒業後の進路に向けて、より生徒の課題に
応じた学習を行うことによって、確実に働く力が身に付くようにしていきたいと考えています。
2
自立し社会参加する力を育てる授業力の向上
(1) 活用しやすい個別の指導計画の作成と授業実践
① 各学習の長期目標を明記
各教科等の個別の指導計画の様式を改めました。個々の学習のページに生徒の長期目標を明記
し、それを達成するために身に付けたい力(短期目標)とのつながりを考えやすくしました。
② 3年分の集約と実践の継続
個別の指導計画(青ファイル)に3年間の取組を集約できるようにしました。これにより、生徒の
課題が明確になり、授業での支援や課題に応じた指導が年間、又は、3年間継続して行えるよう
にしています。
(2) 評価方法の工夫
①
評価回数について
これまで、「自立活動」「日常生活の指導」については各学期に評価していました。今年度は、
評価の時期を前・後期制にして、個別の指導計画の用紙もその他の教科等と同様にしました。
それによって、より長い目で生徒の成長をとらえることができました。また、各学期の所見欄
で、その他の場面で生徒が努力してきた様子を伝えることが可能になりました。
②
身に付けたい力(短期目標)の達成度を明記
学習で身に付けたい力が身に付いているかどうかを「達成度」の欄の○で評価しました。
身に付けたい力の達成の状況は、学習において「70%で達成できれば○」とする
ようにしています。また、達成できなかった場合には、どこまでできるようになってきているか、
どんな支援をしていくか、などを明記するようにしています。
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