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大山 槍ケ峰

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大山 槍ケ峰
大山
槍ケ峰
【報 告 者】T中ま
【日
時】2011 年 2 月 26 日(土), 27 日(日)
【参 加 者】O森、T中ま
≪ コ ー ス ≫
26 日(土) 晴れ
奥大山スキー場 7:30 ∼ 10:15 キリン峠 10:45∼槍尾根∼12:50 槍ケ峰∼13:30 天狗ケ
峰∼14:00 剣ケ峰∼14:40 東尾根∼16:30 駒鳥避難小屋横で雪洞 19:20 雪洞泊
27 日(日) 曇りのち晴れ(早朝は雨)
雪洞 7:50 ∼ 9:15 鳥越峠 9:30 ∼木谷 ∼ 10:50 奥大山スキー場
≪ 報
告 ≫
26 日(土)
福岡を金曜日の夜に出発し、約6時間で奥大山スキー場に到着。車の中で仮眠をした
が、眠くて起きるのが辛い。少し遅くなったが 7 時30分に出発。林道の雪の多さ・
その高さは初めてであった。これまで、4年連続で着ているけど、ここまで多い雪は
初めてである。雪がしっかりしているので、抜かることもなく、木谷登山口まで行く。
ここから山に入ると1,2週間前のトレース上に落ち葉が溜まっていて面白い。落ち
葉を目印に、トレースを追っていく。雪が緩んでいるところもあり、時々抜かるので、
ワカンを履いて、緩やかな木谷を進む。斜度が強くなり、キリン峠への左尾根に取り
付く。ブナの木に霧氷が付いていて、その背景に真っ青な青空がすばらしく綺麗であ
る。時々写真を撮りながら、登るけど、斜度があり、ワカン歩行が以外ときつい。O
森さんは流石に早く、マイペースで先に進んで行く。右に東洋のマッターホルン?の
烏ケ山が見えてくる。キリン峠に付くと目の前に槍ケ峰が見えて、ワクワクしてきた。
ここで松江から写真を撮りに来られていた 70 歳のおじいさんに会う。元気なおじいさ
んは今回が最後の冬の大山にするとのことで少し寂しい気分になった。写真を撮って
頂き、後日、送ってくれるとのことで後日、すばらしい写真が届いた。ここでワカン
を外して、アイゼンとハーネスを付けて進む。2人なので、コンテの練習も兼ねて、
ずっとコンテで進む。鉄柱までの急斜面をラッセルしながら登っていく。暖かいので
雪が腐れているので、ズボズボと抜かる。鉄柱から下の谷は山スキーで滑るのにいい
感じの斜面だなーと思いながら、登っていく。雪が多いので急斜面でも雪面がしっか
りとしているが、時々抜かってしまう。右側の雪庇に注意したり、短いが細いリッジ
があったり、雪壁があったりと楽しい。最後の槍ケ峰の雪壁のみスタンディングアッ
クスビレイをして、急な雪壁を登った。眼科に三ノ沢が見える。その隣に二ノ沢が見
える。二ノ沢は大きなデブリが見えて、その下に3人のスキーヤーがいる。
目の前に主稜線が見えて、縦走している人が多い。もう少しだが、お腹も空いたので
少し休憩とする。ここからは緩やかな尾根沿いに登り、30分程で天狗ケ峰に到着。
槍尾根ルートは楽しいバリエーションルートだった。主稜線はトレースがしっかりし
ていて、ロープをなおして、剣ケ峰まで楽に歩けた。我々が歩いた槍ケ峰の尾根も綺
麗だし、大山すべてが見えて、遠くは氷ノ山だろうか。暖かいので縦走路の南側の巨
大な雪庇が落ちそうで、これが落ちたらと思うと怖い。
すでに時間が14時を過ぎているので、急いで天狗ケ峰に戻る。1636m ピークより長そ
うな東尾根を下るが時々急斜面があったり、抜かったりで意外と時間を要するし、疲
れる。腐れ雪なので、途中でワカンを付けて進む。今日の宿は雪洞なので、掘れそう
な場所を探すが以外と雪が浅そうである。下るとさらに雪が少なくなってくる。地獄
谷の出合いまで少しの所で、左の振り子沢に降りて少し行くと出会いに出た。
すぐそこに駒鳥避難小屋があるはずであるが、屋根の一部が出ているだけで、ほとん
ど埋まっている。丁度、この小屋の横に吹き溜まりがあり、雪洞にベストな場所を見
つけた。もうすでに 16 時 30 分すぎだ。昨年の AC コースで木下さんに教えて頂いて、
自分で掘るのはこれが初めてだ。テラス、入口を作り、奥に掘り進むが、底の方は雪
が固く、掘るのに時間が掛かる。だんだん楽しくなってきた。ノコで切って、スコッ
プで掘るを切り返し、19時20分ごろにやっと完成。2人が横になれる程度の雪洞
ができた! すでに真っ暗になっているし、お腹は空いてきたしで、まずは乾杯!!
夕食のちらし寿司(すし太郎)と豚しょうが焼きだ。ちらし寿司は疲れた体には酢が
おいしく、流れるようにお腹に入っていった。今日は7時 30 分から 16 時 30 分まで約
9 時間歩いたので非常に疲れました。食後のお茶をして疲れたのでぐっすり眠れました。
雪洞は静かで暖かいけど、入口の塞ぎ方が悪く少し風が入ってきていた。
27 日(日)
5時に目が覚めたけど、小さいながらも雨音がして、予報通り雨と分かり、6時に起
きて、ゆっくりと朝ごはん。ラーメンと赤飯と梅干のシンプルなもの。今日は予定の
烏ケ山を止めて、そのまま下山の予定。昨日よりも暖かく、ワカンを付けても抜かっ
てしまう。今日もラッセルの始まりだ。鳥越峠の急斜面は雪崩が怖いので、右の方の
なだらかな斜面を選んで上がり込んだ。曇りだったが、なんだか回復しそうな感じだ。
このまま木谷も時々抜かりながら歩いて、林道経由で奥大山スキー場に向かった。山
スキー、スノーボーダー、スノーシューの団体さんとすれ違ったが、三ノ沢で遊ぶと
のこと。大山はバックカントリー遊ぶには大変楽しく、良ルートが一杯ある。
11時に奥大山スキー場に着く頃には、青空が広がっていた。蒜山の国民休暇村で温
泉に入り、楽しい山行を振り返った。
感想:
槍尾根はバリエーションルートとしては、非常に楽しいルートであったので、次回
は主稜縦走と合わせるのも面白いかと思われた。天気に恵まれた初日であったが、雪
が柔らかく、ラッセルに疲れた。2日目の烏ケ山は鳥越峠から行くと、雪庇があった
り、最後のピークへはトラバースと2ピッチの木登りがあり、面白いので、このルー
トも良い。また、雪洞堀には時間が掛かったので、要領をマスターし、すばやくでき
るようにしたいが、楽しかった。
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