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「八尾市公文書公開条例(改正案)」に対する市民意見提出制度の実施

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「八尾市公文書公開条例(改正案)」に対する市民意見提出制度の実施
「八尾市公文書公開条例(改正案)」に対する市民意見提出制度の実施結果について
八尾市公文書公開条例(改正案)を策定するにあたり、八尾市市民参画と協働のまちづくり基本条例第12条の規定に基づき、改正案を公表し、市民意見提
出制度を実施いたしました。
なお、ご提出いただきましたご意見等は趣旨を損なわないように要約させていただくとともに、同じ趣旨・内容のご意見につきましては、まとめて回答させてい
ただいております。
1.集計結果等
(1)意見募集期間
平成24年11月22日(木)から平成24年12月21日(金)まで
(2)提出方法別の提出人数と意見件数
提出方法
提出人数(人)
意見件数(件)
直接持参
3
7
電子メール
0
0
FAX
1
2
郵便 0
0
合計
4
9
2.市民意見の概要と市の考え方
番号 該当条項(改正案)
1
2
3
4
項目
全体
意見・提言
市の考え方
開かれた市政の推進につきましては、新規職員の採用時や、職
条例改正のみならず、行政側の市民に開かれた行政 員を対象に毎年度、情報公開制度等に関する研修を実施しており
を進めていくという意識をもっと高める必要がある。 ます。
今後も、職員意識の高揚に努めてまいります。
公文書の規定は第2条第2号にあり、今回の改正案での見直し
は行っておりません。
ご意見の「仕事中に作成したすべての文書が公文書に該当する
のではないか。」とのことにつきましては、職員個人の段階のもの
を公文書の対象とすれば組織において職務上の必要性に基づい
て共用している状態にない文書を公文書とすることになり、適正な
事務処理を妨げかえって誤解を生じ無用の混乱を招くおそれがあ
ります。それらのことから「当該実施機関の職員が組織的に用い
るもの」としております。
ご理解いただきますようお願いいたします。
公文書の定義
第2条第2号の公文書の定義に、「実施機関の職員
が職務上作成し、・・・」という規定があるが、非常にあ
いまいであり、公開の障害になっている。仕事中に作
成したすべての文書が公文書に該当するのではない
か。公開条例が生かされるように改正すべきだと考え
ます。
第3条第3項
情報提供の充実
情報提供につきましては、本改正案第3条第3項において、「市
民が必要とする情報の把握に努め、市政に関する情報を適時に、
障がい者や高齢者等への情報の提供の充実につい
かつ、適切な方法で市民に積極的に提供し、又は公表するよう努
て、それぞれのニーズにあった情報の内容や、その
めなければならない」と規定しております。
提供の仕方等となるよう、努めてほしい。
今後も市民ニーズの把握等を通じ、適切な方法等での情報提供
ができるよう努めてまいります。
第5条
今日、生活圏が拡大し、行政が広域化しており、自
治体の及ぼす影響の範囲は広がっています。
ひとつの例として、先の原発事故のように、その影
公開請求権者の範囲の拡
響は原発立地の自治体の市民にとどまりません。
大
公開請求する者の範囲の拡大について、自治体の
持つ情報は、ここに住み、暮らす市民でないからとの
理由で、閉ざされないことが重要であると考えます。
第2条第2号
本改正案の第5条におきましては、公文書公開の請求者を「何
人も」と改めております。
この改正案は、ご意見の「公開請求する者の範囲の拡大」となっ
ております。引き続き、公文書の公開をはじめとする市の保有する
情報の公開に努めてまいります。
2.市民意見の概要と市の考え方
番号 該当条項(改正案)
5
6
7
8
第6条第1号
第9条第5項
第16条第1項
第17条
項目
意見・提言
市の考え方
第6条第1号に「公開することによって、なお、個人の
権利利益を害するおそれがあるもの」が追加されてい
ますが、改定の概要によれば、「個人識別型」に「プラ 現在の、個人が識別される情報を非公開とする「個人識別型」に
イバシー型」を加え、と説明されています。一定の必 プライバシーに該当する情報を保護する「プライバシー型」を加え
要性は理解できますが、運用、解釈によって無限大 ることで非公開になる情報とは、「病状記録」や「相談記録」等のよ
に広がり、当初の「原則公開」の趣旨が達成できなく うに個人の人格と密接に関連する情報で、個人の権利利益を侵害
なるおそれがあると考えます。正確に生かすために するおそれがあるものです。これらの情報は、「個人識別型」だけ
では公開となる場合も生じることとなります。
は、どこからどこまでと明確な規定が必要と考えま
本改正案では、より適正に個人の権利利益の保護を図るため、
非公開情報としての個人情 す。
「個人識別型」に「プライバシー型」を加えることで、個人の権利利
報
今回の改正は、プライバシーにも配慮がなされたよ 益を侵害することのないように改めるものです。
うで評価します。今後はこの条例で、さらにより良い なお、最大限の公開を実現する観点からは、本改正案第7条第
2項の部分公開の規定において、特定の個人が識別できる記述を
制度になることを期待します。
除けば、個人の権利利益を侵害するおそれのないものは部分公
また、第6条中第1号の「特定の個人を識別すること
はできないが、公開することにより、なお個人の権利 開とするよう明示しています。
利益を害するおそれのあるもの」(プライバシー型)に 「プライバシー型」の例示については、ご意見を参考に「手引」で
ついて、具体的にイメージできないので、例示を含む 例示を示すなど運用面での対応を考慮してまいります。
など、分かりやすい表現にした方がよいと思います。
市の業務を混乱や停滞させることを目的とする権利
大量請求の場合の公開な 濫用的な公開請求があった場合、本来の業務に支障
どの決定期限の特例
をきたすことがないように、情報公開制度の厳格な運
用を求めます。
公文書の公開請求を行う権利の行使につきましては、第4条の
利用者の責務の規定により、条例の目的に従った権利の行使を
お願いしております。
また、大量請求の場合には、市の業務の遂行に支障が生ずるこ
とを避けるため、本改正案第9条第5項の決定期限の特例の規定
を追加しております。
請求者の利便を考慮した
措置
第16条第1項に「公文書の検索に資する目録」を
作成する、とありますが、これは情報公開コーナー及
び八尾市立図書館に常備されるのでしょうか。
又、可能ならホームページ上での公開は考えられま
せんか。
「公文書の検索に資する目録」につきましては、現在、「公文書目
録」として公文書公開請求の窓口である情報公開コーナーに配架
しております。
本改正案の趣旨は、請求者の利便を考慮した措置であり、ご意
見の公文書目録のホームページ上での公開につきましては、検討
してまいります。
実施状況の公表
第17条に規定する「実施状況の公表」について、「実
施状況をとりまとめ、公表するものとする」となってい
る文章に「とりまとめ、市議会等に公表する」と、誰に 「実施状況の公表」は、現在、その概要を市政だよりや、市議会
まず見てもらうかを特定することが大切ではないかと に提出する「事務に関する説明書」により公表しております。また、
考えます。
市のホームページではその詳細な内容を公表しております。
※市民代表のチェックの目・役割の尊重にもなるので
は。
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