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性感染症 (STD)について
日本クリニックの性感染症治療 日本クリニックについて 日本では性感染症の治療の場合、男性であれば泌尿器 科、女性なら婦人科へ行くのが一般的ですが、アメリカ では内科医や家庭医が診察・治療を行います。難しいケ ースは専門医をご紹介致しますが、疾患によっては、使 用される抗生物質の種類や量、あるいは服用の仕方が 違うなど、性感染症の治療は日本とアメリカで大きく 異なることがあります。当院はそうした日本との違い を熟知した医師が、アメリカ医療のスタンダードにあ わせながらも、日本人に合った治療を、丁寧かつ細やか なサービスで行っています。 当クリニックは、疾病予防から診断による包括的でき め細やかな総合医療サービスを実現する事によって、 全ての日本人が健康で安心した海外生活を送れるよう に設立された総合医療施設です。 全米最大手のネットワークを持つ邦人クリニックとし て、日米両国の経験豊富な医師達が、常に最先端の医療 を日本的サービスで提供していくと共に、日本と世界 を結ぶ医療の架け橋となる事を目的としております。 病院概要 ●クリニック数: 6 ●医師数: 20名 Atlanta 993-F Johnson Ferry Road NE, #240 Atlanta, GA 30342 TEL: (404) 843-8910 / FAX: (404) 843-3567 Chicago 2010 S.Arlington Heights Road, #101 Arlington Heights, IL 60005 TEL: (847) 952-8910 / FAX: (847) 952-0606 ●スタッフ数: 25名 ●診療科目 ●プライマリ・ケア 一般診療科、家庭医学科、内科、小児科、 産婦人科 ●専門医療 Manhattan-41 16 East 41st Street, 6th fl. New York, NY 10036 TEL: (212) 532-8910 / FAX: (212) 532-4260 外科、整形外科、皮膚科/アレルギー科、 形成外科(美容外科)、眼科、放射線科、 ペインマネジメント科、リハビリ科、 Manhattan-44 15 West 44th Street, 10th fl. New York, NY 10036 TEL: (212) 575-8910 / FAX: (212) 575-1830 スポーツ医学科、下肢整形外科(足病科)、歯科 ●専門科 San Diego 3707 Convoy Street San Diego, CA 92111 TEL: (858) 560-8910 / FAX: (858) 560-8011 Westchester 111 North Central Avenue, #260 Hartsdale, NY 10530 TEL: (914) 683-7388 / FAX: (914) 683-8419 カイロプラクティック科、 東洋医学科/鍼灸科/漢方治療科、 心理科/カウンセリング科、マッサージ/エステ ●人間ドック、その他 人間ドック/健康診断/企業健診、 予防接種、学校健診 各クリニックによって常駐している医師の診察科目が 異なりますので、ご来院前にお問い合わせください。 www.nihonclinic.com 性感染症(STD)について 性感染症とは 淋菌感染症(Gonorrhea) トリコモナス症(Trichomoniasis) 若い人に多くみられる性感染症(STD = sexually transmitted diseases)は、その名のとおり性行為を 通じて感染します。ただし、性感染症の大半が無症状な ので、ほとんどの感染者は自分が感染している自覚の ないまま、非感染者に感染を広げてしまいます。検査を しない限り性感染症の有無が分からないことも多いの で、1年に1回、もしくは新しいパートナーができた際に は検査を行うように心がけまし ょう。 クラミジア同様、感染経路は性器、口腔、肛門で、大半の人は感 染しても無症状ですが、女性は排尿時の 痛み及び不快感、おりもの、膣出血の可能 性があり、合併症としては、不妊、子宮頸 管炎、骨盤内付属器炎(PID)などがあげ られます。男性の場合の症状は、陰茎から の分泌物や、排尿時の不快感などです。ま た、性器クラミジア感染症のように、オー ラルセックスや肛門セックスによる症状 もあります。 トリコモナス症はアメリカでは非常に頻度が高く、女性では膣、 男性では尿道に感染します。男女とも無 症状の場合がほとんどですが、男性では 尿道の違和感、分泌物、排尿時や射精時の 違和感、女性では、強いにおいを伴う黄色 いおりもの、排尿時やセックス時の不快 感、外陰部のかゆみや刺激、それに下腹部 痛などを起こすことがあります。 コンドームの使用によって性感 染症はかなり予防する事が可能 ですが、性器ヘルペスや性器HPV 感染症のようにコンドーム使用 でも完全に予防できないものも あります。性感染症の最も完全な 予防法は性行為をしないことで すが、それ以外では、非感染のパートナーとのみ性行為 をすることで感染リスクを下げることができます。 性器ヘルペス感染症(Genital Herpes) 抗生物質の治療対象になる性感染症の治療は、性交渉 の相手も同時に治療をする必要があります。妊娠中の 感染は、妊娠初期であれば胎児の成長に影響を与え、出 産時であれば新生児に重症の感染症を起こす可能性が あります。 主な性感染症 性器クラミジア感染症(Chlamydia) 大半の人は感染しても無症状ですが、 女性にある症状は、おり もの、排尿時の違和感、下腹部痛、 腰痛、発熱、吐き気、性交痛、膣 出血などです。合併症としては、 不妊、子宮頸管炎、骨盤内付属 器炎(PID)などがあげられます。 男性の場合は、排尿時の痛み や違和感、尿道不快感などの症状があり、 合併症としては精巣 上体炎(副睾丸炎)があります。 また、オーラルセックスによ る咽頭痛、肛門セックスによる肛門痛、 肛門出血、肛門からの分 泌液の排出といった症状もあります。 性器ヘルペスは、主にヘルペスウィルス(HSV)2型で起こりま すが、口唇ヘルペスの主な原因であるヘルペスウィルス1型で も起こります。一度感染すると、ウィルスは体に一生潜伏し、そ の後再活性化する度に発症します。感染しても症状の出ない事 が多いのですが、痛みを伴う小水疱や潰瘍形成、発熱、リンパ節 の腫脹などがみられる事もあります。オーラルセックスや肛門 セックスで口腔・のどや肛門にもできることがあります。 ヒトパピローマウィルス(HPV) HPVには100種類以上の型があり、うち30以上が性感染症に関与 しています。HPVの幾つかの型は「高リスク」群として分類され、 子宮頚癌、外陰癌、膣癌、肛門癌、陰茎癌の原因になります。一方 「低リスク」群に所属するHPVは、性器いぼ(尖圭コンジローム) の原因になります。大半は感染後も症状がなく自然に治ります が、女性の場合は、子宮頚癌検査(Pap smear)で異常細胞が出 ることがあります。現在はHPVの予防接種が11∼12歳の女子(あ るいは13∼26歳)で推奨されています。ただし9歳以上であれ ば接種可能です。 梅毒(Syphilis) 梅毒は、通常のセックス、オーラルセックス、肛門セックスなど を通じて、外性器、膣、肛門、直腸、口唇、口腔内などに存在する 皮膚病巣から感染します。感染者の多くは感染後何年間も症状 が無いのが特徴です。 細菌性膣炎(Bacterial Vaginosis) 細菌性膣炎は、厳密な意味での性感染症ではありませんが、膣 炎としては最も頻度の高いものです。膣の中の常在菌のバラン スが崩れ、 「悪い」細菌が異常に増殖すると起こります。細菌性 膣炎があると、HIV、クラミジア、淋菌にかかりやすくなるばか りでなく、妊娠中に感染すると、妊娠に伴う合併症を増加した り、低出生体重児の出産の原因となることがあります。 B型肝炎(Hepatitis B) 感染者の血液、精液、唾液などの体液が非感染者の体内に侵入 することで感染します。セックス以外にも、針刺し事故、注射針 共用、B型感染者との密接な生活共有などでも感染します。B型 肝炎ウィルスに感染しても、約3割の人は何の症状も出ません が、残りの人は、黄疸、疲労、腹痛、食欲減退、吐き気や嘔吐、関節 痛などの症状が出ます。急性B型肝炎に感染した人の一部は慢 性肝炎になり、肝硬変や肝臓がんのリスクが高くなります。 後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS) HIVは血液と精液に多く存在するので、性交渉によって精液と 接触したり、肛門セックスなどによる外傷によって血液に触れ ると感染の可能性が高くなります。 感染後もほとんどは無症状ですが、 長期経過後に免疫低下による様々 な症状が生じるようになります。 早期発見し、抗ウィルス治療を行 う事で、HIV感染の進行を遅くした り、HIV感染者がかかりやすい病気 の予防も可能になり、他の人にHIV 感染が広がるのを防ぐこともでき ます。