...

駐在員便り - 日本産業機械工業会

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

駐在員便り - 日本産業機械工業会
駐在員便り
ウィーン
皆さんこんにちは。
こちらウィーンは 2 月下旬から 3 月初旬にかけては不安定で、時折日中の最高気温が 20 度台
まで上がる、この時期にしては非常に暖かい日もあれば、3月初頭には再び氷点下まで冷え込み
ミゾレが降る日もある等、変わりやすい天気が続いています。しかし、全体的には徐々にですが
気温も上がってきており、太陽が顔を出す日も多く、春が近づいてきているのを感じます。そう
いったこともあり、ショーウィンドウには春または初夏をイメージさせるパステルカラーの衣装
を着たマネキンが飾られているのですが、歩いている人の衣装はニット帽、マフラー、防寒用コ
ート、防寒シューズといった冬のままで、まだまだマネキンの衣装で出歩ける時期までは遠いよ
うな気がします。
3月 11 日から 12 日にかけ、ウィーン美術館(Wiener Museumsquartier)にて、現地ではポピ
ュラーなチョコレートである Milka に関するイベント“Wien leuchtet Lila”が開催されました。
Milka は 1825 年にスイスで発祥したチョコレート菓子で、現在は米国に本社を置く企業
Mondelēz International 社により欧州や米国を中心とした世界各国で販売されています。このイ
ベントは Milka のイメージカラーである紫にライトアップされた美術館の建物に、自分の体をプ
ロジェクターで投影し、その写真がパッケージにプリントされたチョコレートがプレゼントされ
るというものです。イベントは日没近い夕方 17 時から開催されましたが、開始前の時点で写真を
撮るための長蛇の列ができており、皆さん思い思いのポージングで写真撮影に臨まれており、非
常に盛り上がっていました。
現地新聞からの情報として、2 区にある Prater 公園内の遊園地が、1766 年の開園以来、今年
で 250 周年を迎え、これを記念した展示会がウィーン博物館(1 区)で開催されています。展示会は
大きく3つの年代順に分かれており、一つ目は 1766 年の開園から 1873 年のウィーン万博まで、
二つ目は第一次世界大戦まで、三つ目は現在までとなっています。展示会には約3世紀に渡る年
代写真の他、1927 年に公開された Prater を舞台とした映画“Pratermizzi”で使用された曲が聴
けるリスニングステーションや観覧車のジオラマモデル、遊園地内で使用された蝋人形等が展示
されています。展示会は8月 21 日まで開催されていますので、興味のある方は是非。
現在、3 月 27 日の復活祭(Easter)に向けて、オースター市(Ostermärkte)が開催されています。
オースター市としてはシェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)、フライウンク広場(Freyung)、
アム・ホーフ広場(Am Hof)が有名ですが、この中ではシェーンブルン宮殿で一足早く、3月9日
から開催されました。この市場で有名なモノといえば、色とりどりに装飾された工芸品のタマゴ
の飾りで本当に多くの種類のものが販売されています。値段は L サイズ位のタマゴに簡単な模様
で 3~4 ユーロ、少し飾りが付くと 7 ユーロ位で販売されています。その他、ウサギに関するモノ
が多く扱われています。 この理由としては、多産のウサギは古くから春と豊作のシンボルと考え
られており、これにあやかりオースター市の時期にはウサギをモチーフにしたものが多くなるよ
うです。
最後に3月 27 日よりサマータイムが開始され、オーストリアと日本の時間が現在の8時間から
― 102 ―
1時間早まり、7時間となります。また 2016 年のサマータイムは 10 月 30 日まで継続されます。
写真は、Milka に関するイベント“Wien leuchtet Lila”の様子です。写真のとおり、3人一組と
なり、顔、上半身、下半身の3パーツがそれぞれグループメンバーと交換されるようになってい
ます。皆さん自分だけのオリジナルパッケージを作ろうと、様々なポージングに挑戦していまし
た。
ジェトロ・ウィーン事務所
産業機械部
― 103 ―
藤田侑士
Fly UP