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特集 図で見る2014年版中小企業白書(その2)

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特集 図で見る2014年版中小企業白書(その2)
特集
図で見る2014年版中小企業白書(その2)
本誌では、前号に引き続き2014年版中小企業白書より「第3部 中小企業・小規模事業者が担う
我が国の未来」、「第4部 中小企業・小規模事業者の支援の在り方」について掲載いたします。
第3部 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来
① 起業・創業
ポイント
我が国の開業率が低い理由として、大別して、①起業に対する意識の問題、②起業後の生活・
収入の不安定化、③起業に伴うコストや手続きの3つがあげられる。
上記の課題に対して、下記の対応策を提示。
起業の「担い手」の推移
75.1
26.6
80.0
25.1
82.5
29.4
67.8
23.5
80.1
28.7
「起業大国」に向けた三つの課題と対応策
60.8
52.1
29.2
24.8
41.8
22.3
資料:総務省「就業構造基本調査」再編加工
② 事業承継・廃業
ポイント
事業承継の形態は、内部昇格や外部招へい等、親族以外の第三者への承継が占める割合が増
加している。
第三者承継の支援策としては、外部にまで後継者を求める中小企業・小規模事業者に配慮し、
高い事業意欲のある人材を確保して、後継者ニーズのある企業とマッチングさせるとともに、
長期的にフォローアップしていく。
2
NEWS FUKUOKA 2014.8
事業承継の形態の経年変化
第三者承継
特 集
資料:株式会社帝国データバンク「信用調査報告書データベース」、
「企業概要データベース」再編加工
③ 海外展開
ポイント
海外展開を進めるに際して、最大の課題は「販売先の確保」と「信頼できる提携先・アドバイ
ザーの確保」である。
中小企業・小規模事業者を現地でサポートするため、官民の支援機関でネットワークを構築
し、法務・会計・労務、資金調達、人材確保、パートナー発掘等を支援する「海外展開現地支援
輸出を成功させるために最も重要と考えている
(成功と失敗の分かれ道となる)取組
海外展開現地支援プラットフォーム
海外展開現地支援プラットフォームの概念図
現地公的支援機関
(大使館、JICA、HIDA等)
現地民間支援機関
(金融機関、コンサル、
法律・会計事務所等)
現地関係機関
(商工会議所、
工学大学等)
コーディネーター
現地ネットワーク強化
ジェトロ
海外展開現地支援プラットフォームの設置箇所
ミャンマー
(ヤンゴン)
中国
(重慶/成都)
ベトナム
インド
(ハノイ、ホーチミン)
(ムンバイ、
チェンナイ)
タイ
フィリピン
(バンコク)
(マニラ)
インドネシア
(ジャカルタ)
ブラジル
(サンパウロ)
資料:中小企業庁委託「中小企業の海外展開の実態把握にかかるアンケート調査」(2013年12月、損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント㈱)
NEWS FUKUOKA 2014.8
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Feature articles
プラットフォーム」の強化拡充を図っていく。
④ 新しい潮流
ポイント
ITを活用して外部資源を活用する「クラウドソーシング」は、必要な時に必要な人材を調達す
る仕組みである。クラウドソーシングにより、経営資源の乏しい中小企業・小規模事業者が長
年の経営課題を克服できる可能性が生まれる。
ITを活用した資金調達(いわゆる「クラウドファンディング」)により、個人が企業に対して
直接出資することが可能になり、様々な理由で金融機関等からの資金調達が困難であった企業
の資金調達の可能性が拡大した。
国内クラウドソーシング市場規模推移と予測
資料:㈱矢野経済研究所「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場・
クラウドソーシング市場に関する調査結果2013」から中小企業庁作成
ITを活用した資金調達の世界市場規模
資料:Massolution.“The Crowdfunding Industry Report”から
中小企業庁作成
事例①
事例②
望月農園(山梨県山梨市)
神亀酒造 株式会社(埼玉県蓮田市)
○ 桃とトマトを栽培している農園が、農
産物と加工品のイメージを統一させる
ためにロゴを作成。経営資源の不足を
補うためにクラウドソーシングを活用
した。ロゴにより農園としての統一感
を熟成し、新規の販売先が増加するな
ど、業績にも好影響が出ている。
○ 神亀酒造が造る純米酒は、熟成期間が
2-3年必要であり、仕入代金の支払
いと、収入を得られるタイミングにズ
レがある。ITを活用した資金調達によ
りその課題を克服するとともに、全国
に純米酒の顧客やファンを拡大して
いった。
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NEWS FUKUOKA 2014.8
第4部 中小企業・小規模事業者の支援の在り方
特 集
ポイント
中小企業385万社に施策を着実に届けていくためには、国・都道府県・市区町村の連携が不
可欠である。国は、連携を促進するべく、施策マップを構築。
中小企業・小規模事業者に対する支援体制をより一層強化するため、本年6月に、全国47都
道府県に「よろず支援拠点」を設置。
「施策マップ」のイメージ図
Feature articles
「施策マップ」の詳細は
P17をご覧下さい。
よろず支援拠点のイメージ図
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