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第2回報告 - 東京外国語大学

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第2回報告 - 東京外国語大学
第2回インターンシップ報告書
2013 年 8 月 11 日
International Organization for Migration (IOM)
Thailand Office
国際移住機関 タイ・オフィス
International Organization for Migration
【内容】
1.
業務内容報告(8 月 5 日〜8 月 9 日)
2.
期待される効果と到達度
3.
その他の近況報告
東京外国語大学
博士前期課程
総合国際学研究科
丸山惇
国際協力専攻一年
1. インターンシップ概略
派遣先機関
国際移住機関(IOM,International Organization for Migration)
タイ・オフィス(Bangkok country office in Thailand)
派遣先部署
難民の第三国定住支援プログラム(Refugee Resettlement
Program)
日本への定住支援プログラム(Japan Resettlement Program)
派遣期間
2013 年7月 29 日〜2014 年1月 28 日
1.1 業務内容報告(8 月 5 日〜8 月 9 日)
IOM でのインターン二週目に入り,毎日のルーティーンワークを把握してき
たので, 代表的な一日のスケジュールを記述する。
8:30
出勤。この時間には,日本人・アメリカ人上司二人とも既にオフィス
にいることが多い。
9:00
一通りメールをチェックする。自分で判断できるものは返信する。
(今
回のプロジェクトの関係者とのやりとりが大半)
9:30
通常業務。JPLT(日本語研修)用教科書の作成を行っている。今年度は
カレン族以外の難民も参加する可能性があるため,前年度のハンドブ
ックの改訂を行っている。ここでは通訳とのやり取りも行う。※
11:00
今度は Excel のファイルから最終的な行程のために,PDF 化する。
デザインを任されているため自分で構想を練らなければならない。上
司に二度以上再提出を求められている。
12:30
同僚とランチ。両親の国籍が香港の職員や日本人のハーフの方などが
増え,より一層国際色豊な環境になった。少しずつ会話にも参加でき
るようになってきた。
13:30
オフィスに戻り、引き続き JPLT 用の教科書作成に取りかかる。
14:30
CO (日本文化研修)用教科書のため,Purchase Requisition Form の作
成。Vendor(印刷会社)の料金比較も行った。WBS(Work Breakdown
System)と呼ばれるミッション番号をもとに経費を計上する。Finance,
Procurement の各部署と協力して作成した。ちなみに上記の,通訳者
に対しては Payment Request を作成し,これには契約書や口座番号を
必要とする。
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両方の手続きとも今後も使う予定なので,手順を覚えることは必須で
ある。
16:30
引き続き,JPLT の作成に取りかかる。なかなか思い通りにいかなく苦
戦している。
17:30
メールの最終チェック,やり残し,各書類などの〆切を確認する。18
時前に帰宅。この時間にはほとんど職員はいない。
※できるだけ通訳の予算を削減するための工夫をするよう上司から訂正の指示
を受ける。お金に対してのシビアな面を感じる。また,毎年決まった通訳なの
で上司は彼と良好な関係を築いていた。そのため仕事のスピードが早く,提出
の期限に遅れることは無かった。
私が携わっている業務は先輩や前年度の凡例・ファイルが既にあるため,一
から作り上げる作業は少ない。しかしプロジェクト自体,タイムリーに変化し
て行くものなので,そこへの応用力が求められる。それを自分で解決していく
能力が今後の課題だと思われる。
特に,日本政府から正式に受け入れ難民が決定されそのリストが届いた時は,
いろいろと変更を迫られることが予想される。
1-2. 定期ミーティング(8 月 9 日)
金曜日の14時から定期ミーティングが行われた。バンコク事務所では今回の
プロジェクトに携わるタイ人の職員と上司2人が参加した。カウンターパート
である,IOM メーソット事務所の職員もテレビ電話で繋がれていた。この場で
は現在の業務進行状況の報告が各部署によってなされた。私自身も改めて自己
紹介をすることができた。
また,この会議の終わりに業務には関係ないが,毎回担当者がプレゼンをする
機会を与えられている。今回はちょうど私の上司の番だったこともあり,大変
参考になった。このように,日々の業務と関係のないプレゼンを聞くこととで
より視野を広く持つ機会を得られると感じた。プレゼン能力の向上にも非常に
役に立つと思う。
1-3. The end of Ramadan (Eid Al-Fitr)
8 月 8 日は,イスラム教のラマダーンの終了を祝う日で職員は全員休日だった。
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国連系の国際職員のみの休日である。多様な文化を尊重する国連ならではの仕
来りを体験できた。
←IOM のバッジ。ビル,
オフィスに入る時に
必要。セキュリティ上
も重要。
2. 期待される効果と到達度
〜満点を目指して〜
実際に自分に課した期待される効果にコメントを付し,その達成度を10点
満点で自己採点した。
◆ 難民の移住に関しての理解とその課題への対処(4/10)
正直,この分野に関して理解が進んでいない。まずは私が関わるプロジェク
トの難民問題に関してから理解を固めたい。その後は,公共の図書館などを利
用しこの地域中心の難民の移住についての理解を深めたい。
◆ 業務の効率と正確性の向上(6/10)
タスクに関しての期限や度重なる訂正を防ぐため,業務遂行上この観点の目
標を付け加えることが大切だと考えた。プロジェクトの残された期間は少ない
ので,この課題は最優先だと思われる。
◆ 国際機関での人間関係と人脈形成(6/10)
二週目に入り,様々な部署に行くことが増えたため,現地の職員とコミュニ
ケーションを取る機会が圧倒的に増えた。また,アメリカ人の上司とも少しだ
けだがお話しする機会を持てた。
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来週は上司と大使館職員を交えた会議があるので,この機会を大切にしたい。
◆ 語学力の向上と基礎的な業務スキルの取得(5/10)
少しずつ英語でのコミュニケーションに慣れてきたが,まだまだリスニン
グ・スピーキンングともに高められる。引き続き,努力していきたい。暇を見
つけ Excel の技術向上も図りたい。
◆ 修論へのアプローチ(4/10)
情報収集も含め,まだほとんど出来ていない。もともとの専門分野が違って
いたため,テーマを絞り込むことを最優先としたい。
◆ 大学院後のキャリアパス(5/10)
同僚と密に話せるようになってきたため,これからは彼らのキャリアパスも
参考にしていきたい。また,上司や先輩職員などの国際職員になった経緯など
も時期をみて伺っていきたい。
3. その他の近況報告
【生活環境】
仮滞在場所であったホテル(Nantra Silom Hotel : 一週間契約で 5500 バーツ
=17,380 円程度,オフィスまで徒歩 15 分。)を退去し,ひと月 6700 バーツ=
20,100 円程度)のアパートを 6 ヶ月で契約した。
最初の滞在ホテルよりも少しオフィスから離れたが,十分徒歩圏内である。
また休日は隣の食堂を利用でき非常に便利である。
部屋はスタジオ 24sqm で十分な広さである。テレビ,冷蔵庫,エアコンも備
え付けてあり,Free Wi-Fi も料金に含まれている。お風呂はユニットバスであ
る。この窓付きの部屋は,引っ越し当日の交渉により入居することができた。
決してモダンなアパートとは言えないが,問題なく暮らしていけそうである。
また,この場所は先輩方が代々住んでいた場所であり,見つけられたことに
大変感謝している。
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←正面に見えるのが
路地裏(Soi)にある
Nantra Silom Hotel。
反対側は,Silom Rd.
という大通り。
←窓付きなので自然
光を得られる。多くの
収納もできる。
【余暇の過ごし方】
平日,仕事終わりに同僚とご飯を食べにいく機会があった。その時,お互い
が国際法を勉強していたため,話題の領土問題で話が盛り上がった。勉強の話
題もそうだが,共通の話題でコミュニケーションを取ることの大切さを改めて
実感した。このような機会で,私の英語のスピーキング能力も向上すると思う。
休日はレポートを書いたり、日用品の買い物に出かけている。ようやく身支
度が整ったので,来週からは積極的に出かけたい。
終わりに...
タイと言えばやはり,食である。部屋にキッチンがないため,ほとんどが外
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食をしている。レストランや食堂など至る所で様々な料理を堪能することが出
来る。しかし,当然外食の数に比例して注文する数も増える。注文の選択肢の
範囲を広げるためにも,タイ語の上達は早急である。
2013/08/12
同僚とよく来る大衆食堂のランチ時。様々な屋台が並んでいる。
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