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日本ダンス大会
巻頭言 日本ダンス大会 やまざき しゅうじ 山﨑 修二 一般社団法人日本貿易会 常任理事 蝶理株式会社 社長 6 月 15 日と 16 日の両日、「日本ダンス大会」の記念すべき第1回大会が開催されました。 この大会は、「日本ダンス技能向上委員会」が主催し、文部科学省をはじめ各地の教育委員会 が後援する教育的な見地からダンスを普及させる一大イベントです。当社は CSR 活動の一貫 としてこの「日本ダンス大会」に特別協賛いたしました。 今、なぜダンスなのでしょうか。文部科学省の新学習指導要領によると、2012 年 4 月から 中学校ではダンスが武道と共に保健体育の選択必修科目となりました。つまり、今の若い人 たちが日常でダンスに触れる機会は必然的に増えてきております。このような背景もあり ダンスの競技人口は大きく増加し、認知度も向上しております。 しかしながら、教育の現場では、教師や指導者がダンスに関する知識や技能を習得し、情報 を入手する環境が十分には整備されていないのが現状です。「日本ダンス技能向上委員会」は、 このようなダンスを取り巻く環境を改善するため、ダンスのさらなる普及と指導者・ダンサー の技能向上・育成を目的に設立されました。この委員会は、指導員を対象とした技能認定 プログラムの開発・普及、ダンスおよびチアダンス選手権大会・イベントならびに、それ らの情報収集と発信を通じてコミュニケーション豊かな社会、楽しさや喜びを共有する社会 を目指し、社会に貢献することを目的とした非営利団体です。 この委員会が主催しました「日本ダンス大会」では、1 日目にダンス医科学セミナーと インストラクター講習会を実施し、ダンスの普及につながる知識習得と指導者育成の場を 設けました。そして、2 日目には、シードおよび予選を勝ち抜いた高校生の部活チームに しょうへい よるダンスコンテスト開催と同時に、さまざまなカテゴリーの優秀チームを招聘したダンス エキシビションを行いました。コンテストで演技した高校生が、そのまま観客にもなり、 他校の演技とハイレベルなエキシビションを観ることができました。「観て、学ぶ」という 4 日本貿易会 月報 巻頭言 日本ダンス大会優勝「京都明徳高等学校」の演技 出場 34 校の代表者をバックに閉会宣言。一緒に並ぶ 着ぐるみは、当社イメージキャラクター「CHORI くん」 新しいコンセプトの下、今までのダンスコンテストとは一線を画した、まさに「日本一 教育的なダンス大会」です。当社は、この「日本ダンス大会」の大会趣旨に強く賛同し、 CSR 活動の一貫として特別協賛をした次第であります。 私は、「日本ダンス大会」の大会会長として、高校部活ダンスコンテストとエキシビション を参観しました。代表チーム 34 校、約 600 名による躍動感あふれる熱い戦いが繰り広げ られ、正直なところ各高校チームのレベルの高さに大変驚きました。また、さまざまな 世代によるチアダンス、ジャズダンス、ヒップホップ等の多様なジャンルのダンスエキ シビションでは、その演技の完成度の高さに魅了されました。そして、この大会を通し てダンスが生涯スポーツとして社会的認知度が向上していることを実感することができ ました。 ダンスについては全くの素人である私ですが、多くの素晴らしいダンスの魅力に触れた ことにより、すっかりダンスファンになってしまいました。そして、閉会式では、観客の 高校生たちの前で『感動をありがとう! また来年も「日本ダンス大会」でお会いしましょう!』 と宣言しました。これからも第 2 回、第 3 回と継続していきたいと思います。 当社のコーポレートスローガンは「あなたの夢に挑戦します。」ですが、これは「日本 ダンス大会」のサブタイトルにもなっています。私は、この大会で、参加された方々のダンス に懸ける熱い思い、強い力を感じました。この熱い思い、強い力があれば、それぞれの夢の 実現に挑戦していけることでしょう。当社はこの大会を通じてダンスを愛する人たちの夢を これからも応援していきたいと思っています。そして、青少年の健全な育成を支援し、 コミュニケーション豊かな社会、楽しさや喜びを共有する社会への貢献に継続して努め ていく所存です。 JF TC 2013年7・8月号 No.716 5