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Page 1 京都大学 京都大学学術情報リポジトリ 紅

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Page 1 京都大学 京都大学学術情報リポジトリ 紅
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B-57 ニホンザルにおけるサルT細胞白血病ウイルスの動
態の解析・免疫治療
松岡, 雅雄; 安永, 純一朗; 三浦, 未知
霊長類研究所年報 (2012), 42: 115-116
2012-10-04
http://hdl.handle.net/2433/171535
Right
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
般 に 、S.warneri,S.pasteuriは 真 猿 類 に お い て 広 く 分 布 し て い た 。 ヒ ト上 科 で はS.epidermidis,s.capitis,S.caprae,
新 世 界 ザ ル で はS.simiaeが そ れ ぞ れ 特 異 的 に保 菌 され て い た 。 これ ら の 結 果 か ら、霊 長 類 とS.aureusグ ル ー プ(上
記7菌 種)は 共 進 化 関 係 に あ る こ と が 示 唆 され た 。
化 石 証 拠 と分 子 時 計 を 基 に し た 分 岐 年 代 推 定 は 、細 菌 で は 化 石 情 報 が な い た め 困 難 で あ っ た 。本 研 究 の ブ ドウ球
菌 全44種
の 生 態 学 的 情 報 は 、 哺 乳 類 各 種 の年 代 推 定 値 と総 合 す る こ とで 、 ブ ドウ球 菌 属 の 化 石 証 拠 の 代 用 と な り
う る。 現 在 ブ ドウ球 菌 属 全 菌 種 全 ゲ ノ ム 塩 基 配 列 を デ ー タセ ッ トに用 い た 年 代 推 定 を試 み て い る 。
B-53チ
ンパ ン ジ ー か らの ヒ ト由 来 病 原 体 の 分 離
郡 山 尚 紀(日 本 モ ン キ ー セ ン ター)所
内 対 応 者:宮 部 貴 子
霊 長 類 研 究 所 の チ ンパ ン ジ ー6頭 に つ い て 、 咽 頭 及 び 鼻 腔 の 拭 い 液 か ら ヒ ト由 来 病 原 体 の 分 離 を試 み た 。 特 に ヒ
トメ タ ニ ュ ー モ ウイ ル ス(hMPV)、RSウ
イ ル ス(RSV)に
つ い て ウイ ル ス 分 離 と病 原 体 遺 伝 子 の 検 出 を 行 な っ た 。
そ の 結 果 、 ウ イ ル ス は検 出 され ず 、 細 菌 培 養 で も常 在 菌 に と ど ま っ た 。 ま た 、以 前 か ら行 な っ て き た 血 清 学 的 解 析
を 用 い た 人 由来 病 原 体 へ の 感 染 状 況 を調 べ た 結 果 、こ れ ま で の デ ー タ と比 較 し て 特 に感 染 率 の 高 か っ た 病 原 体 の 中
で 霊 長 研 の チ ン パ ン ジ ー に お け る傾 向 をつ か む こ とが で き た 。そ の 中 で 呼 吸 器 系 感 染 症 を 引 き 起 こす 百 日咳 菌 、パ
ラ イ ン フル エ ン ザ ウイ ル スIII、RSVは
霊 長 研 生 ま れ の 個 体(A)と
生 ま れ て か ら導 入 され た 個 体(B)の
抗 体価 に
優 位 な 差 は 見 られ な か っ た 。 し か し 、hMPVはA群
よ り もB群 に お い て 優 位 に 抗 体 価 が 高 く、 ヒ トと同 様 に 高 年
齢 に お い て 高 抗 体 価 が 確 認 され た。 ま た 、 こ れ らの ウ イ ル ス は チ ン パ ン ジ ー に お い て も ヒ トと同 様 に ウ イ ル ス が 伝
播 し た の ち 、 免 疫 を 獲 得 で き た 可 能 性 も示 して い る 。
B-54霊
長 類 ヘ ル ペ ス ウイ ル ス に 関 す る研 究
光 永 総 子,中 村 伸(NPOプ
サ ルBウ イ ル ス(BV)は
ライ メ イ ト ・ア ゴ ラ ・バ イ オ メ デ ィ カ ル 研 究 所)所
内 対 応 者:明 里 宏 文
マ カ クザ ル を 自然 宿 主 とす る ア ル フ ァヘ ル ペ ス ウイ ル ス で 、 ヒ トに感 染 した 場 合 は
抗 ウイ ル ス 治 療 を施 さ な い と重 篤 な 中枢 神 経 系 障 害 を 引 き起 こす こ とが あ りま す 。BVを 含 む 霊 長 類 ア ル フ ァヘ
ル ペ ス ウイ ル ス は 抗 原 交 差 性 が あ る た め 、マ カ ク ザ ル を用 い る 実 験 動 物 施 設 で はBV特
異 的抗 体検 査 が不 可欠 と
な りま す 。 私 た ち は 、BV特 異 的 ペ プ チ ド(B平gDCP)をCovalinkに
カ ップ リ ン グ させ 、効 果 的 な ブ ロ ッ キ ン
グ を検 討 す る な ど して 、 高 感 度 なBV特
異 的 ペ プ チ ドELISA法
を 確 立 し、 そ の 応 用 を 図 っ て い ま す 。
今 回 、 京 都 大 学 霊 長 類 研 究 所 よ り供 与 され た マ カ クザ ル 血 液 サ ン プ ル を含 むBV陽
性 個 体 サ ンプル につ いて 、
抗BV-gDCP抗
体 検 出頻 度 を 検 討 しま した 。ま た 、ヒ ト感 染 で の 検 出 を想 定 し 、ヒ ト単 純 ヘ ル ペ ス ウイ ル ス(HSV)
陽性 ヒ ト血 漿 サ ン プ ル に 、微 量 のBV陽 性 マ カ クザ ル 血 漿 サ ン プ ル を加 え 、抗BVgDCP抗
体 検 出 を 試 み ま した 。
BV陽 性 マ カ ク 血 液 サ ン プ ル に お け る 抗BV-gDCP抗
体 陽性 率 は 種 、産 地 に よ っ て 異 な り65%か ら93%と い う
結 果 が得 られ ま し た 。 ま た 、HSV陽
性 ヒ ト血 漿 中 に05%の
BVgDCP抗
体 が 検 出 で き る こ とが 明 ら か に な りま し た。
B-56ゴ リ ラ に お け る 筋 骨 格 系 に 関 す る研 究
大 石 元 治(日 獣 ・獣 医),荻 原 直 道(慶 鷹 大 ・理 工),菊
割 合 でBV陽
池 泰 弘(佐
性 マカ クザル 血 漿が含 まれ れ ば、抗
賀 大 ・医),小
薮 大 輔(京
対 応 者:江 木 直 子
大 型 類 人 猿 に お け る 四 肢 運 動 機 能 を研 究 す る 一 環 と して 、 ニ シ ロー ラ ン ドゴ リラ(1個
大 ・博 物 館)所
体 、 雄)の
内
前 肢筋 の発 達
(=筋 の 質 量)と 、発 揮 筋 力(=筋
の 生 理 学 的 断 面 積PCSA)に
着 目 し、 屍 体 の 解 剖 を行 っ た 。 ゴ リラ は 、 ア ジ ア
の 大 型 類 人 猿 で あ る オ ラ ン ウー タ ン に 比 べ 地 上 傾 向 が 強 く 、チ ンパ ン ジ ー や ボ ノ ボ な ど の他 の ア フ リカ 類 人 猿 の ロ
コ モ ー シ ョ ン に類 似 し て い る 。 これ ら の ロ コモ ー シ ョ ン の 差 異 は 、前 肢 筋 の発 達 や 発 揮 筋 力 に影 響 を与 え る こ とが
予 測 され る 。本 研 究 で は 、 各 筋 の 筋 質 量 とPCSAを
、 そ れ ぞ れ の 前 肢 筋 の 総 和 で 割 る こ と に よ り、 各 値 の 比 率 を 算
出 し 、これ ま で に 得 られ て い るオ ラ ン ウー タ ン の デ ー タ と比 較 を 行 っ た 。肘 関節 に 関 係 す る 筋 群 の うち 、伸 筋 群(上
腕 三 頭 筋 、肘 筋 、背 滑 車 上 筋)は 地 上 性 ロ コモ ー シ ョン 時 に 体 重 を支 持 し、 屈 筋 群(腕 擁 骨 筋 、 上 腕 筋 、 上 腕 二 頭
筋)は 樹 上 生 ロ コモ ー シ ョン 時 に 推 進 力 を 生 む の に 重 要 な 役 割 を 果 た して い る 。本 研 究 に お け る結 果 は 、筋 群 と ロ
コ モ ー シ ョ ン の 違 い を反 映 して お り、 ゴ リラ で は 肘 関 節 の 伸 筋 群 が 、 オ ラ ン ウー タ ン で は肘 関 節 の 屈 筋 群 が そ れ ぞ
れ よ り発 達 して お り、大 き な 筋 力 を発 揮 で き る も の と推 測 され た 。 しか し、 屈 筋 群 の な か で も 二 関節 筋 で あ る上 腕
二 頭 筋 が オ ラ ン ウー タ ン よ り も ゴ リラ に お い て相 対 的 に 大 き な 筋 質 量 とPCSAを
持 っ て い た 。今 後 、類 人 猿 を解 剖
す る機 会 が あ れ ば 、標 本 数 を 増 や し 、今 回 認 め られ た 差 異 が 、 ロ コ モ ー シ ョ ン の 差 異 を 反 映 して い る か を さ ら に 検
討 し て い き た い。
B-57ニ
ホ ン ザ ル に お け る サ ルT細
胞 白血 病 ウイ ル ス の 動 態 の 解 析 ・免 疫 治 療
松 岡 雅 雄,安 永 純 一 朗,三 浦 未 知(京 都 大 ・ウイ ル ス 研)所
内 対 応 者:明 里 宏 文
最 初 に 霊 長 類 研 究 所 の ニ ホ ンザ ル に お け るSTLV-1抗
体 陽 性 率 を検 討 した。 検 体 採 取 は 、 入 所 中 ニ ホ ンザ ル の 定
期 採 血 の 際 に 、 同 時 にsTLV1抗
体 検 査 用 の 採 血 を施 行 し、 血 漿 と単 核 球(PBMC)を
分 離 した 。 さ らに 、 以 前 に
分 離 され 凍 結 保 存 され て い た 血 漿 も抗 体 検 査 に 供 した 。PA法
に よ る ス ク リー ニ ン グ の 結 果 、 霊 長 類 研 究 所 内 の ニ
ホ ンザ ル374頭
中178頭(48%)にSTLV-1感
染 が 判 明 した 。 対 照 と して 解 析 した ア カ ゲ ザ ル に お い て は 、132頭
中1頭(0.8%)と
Real-timePCR法
低 値 で あ り 、 種 に よ り感 染 率 に 大 き な 差 が 存 在 す る事 が 明 ら か とな っ た 。 プ ロ ウ イ ル ス 量 を
に て 定 量 した と こ ろ 、感 染 細 胞 率 は0.001%か
ら17%と 大 き な 個 体 差 を認 め た 。 フ ロー サ イ トメ ト
リー に よ る解 析 で は 、CD4陽
性Tリ
ン パ 球 優 位 にSTLU1が
一115一
感 染 して い る こ とが 示 唆 され た。STLV-1由
来 のTax
お よびHBZ遺
伝 子 を サ ブ ク ロ ー ニ ン グ し、 これ ら の活 性 に 関 して 分 子 生 物 学 的 な 解 析 を 開 始 した 。STLU1由
来の
TaxはAP-1、 古 典 的NF-+B、Wnt経
路 を 活 性 化 し、HBZは 各 々 を 抑 制 した 。一 方 、TGF-+シ グ ナ ル に 関 して はSTLV-l
Taxは 抑 制 し、HBZは
活 性 化 した 。 これ ら の所 見 はHTLU1と
極 め て 類 似 して い る。 ニ ホ ンザ ル は 、 ウイ ル ス 動 態
の詳 細 な 解 析 に 非 常 に 有 望 な 霊 長 類 モ デ ル で あ る と言 え る。
B-58ヒ
ト成 人 ・胎 児 お よ び サ ル 側 頭 骨 に お け る形 態 学 的 検 討 と上 半 規 管 裂 隙 症 候 群 の 病 因 に 関す る仮 説 の 検 証
高 橋 直 人,角 田篤 信,喜 多 村 健(東 京 医 科 歯 科 大 ・耳 鼻 咽 喉 科)所
内 対 応 者:西 村 剛
上 半 規 管 裂 隙 症 候 群 の 病 因 を 探 る た め 、 ヒ ト胎 児 ・成 人 お よび サ ル(チ ンパ ン ジ ー 、 テ ナ ガ ザ ル 、 ニ ホ ンザ ル)
の側 頭 骨 形 態 に つ き 、CT画 像 に よ る比 較 を行 っ た 。 ヒ ト成 人 で は 中 頭 蓋 底 と上 半 規 管 は ほ ぼ接 して お り、 胎 児 期
に は 上 半 規 管 は頭 蓋 内 に 大 き く突 出 して い た 。 一 方 、今 回 撮 影 を 行 っ た サ ル で は 、上 半 規 管 上 方 に含 気 蜂 巣 の 発 達
が 見 られ 、 中頭 蓋 底 と半 規 管 は 離 れ て い た 。 ヒ トに お け る脳 と 内 耳 の 近 接 が 、上 半 規 管 裂 隙 の 成 因 に 関 与 す る可 能
性 が 示 唆 され た。
<学 会 発 表>
CollegiumOto-Rhino-LaryngologicumAmicitiaeSacrum(September2011,Belgium)
〈発 表 概 要 〉
上 半 規 管 裂 隙 症 候 群 は 比 較 的 新 しい 疾 患 概 念 で あ り、近 年 、病 態 生 理 学 的 な ア プ ロー チ で の解 明 は 進 ん で い る が 、
病 因 に 関 して は未 だ 定 説 は 確 立 して い な い 。胎 生 早 期 に 骨 化 が 完 了 す る 内 耳 に お い て 骨 欠 損 が 生 じ る メ カ ニ ズ ム を
解 明 す るた め 、 ヒ ト胎 児 ・成 人 お よ び サ ル に つ い て 側 頭 骨CTを
撮 影 し、 形 態 学 的 検 討 を 行 い 考 察 を加 え た 。 ヒ ト
胎 児(胎 生16週 、26週 、26週 、28週)で
は 、 中 頭 蓋 底 に お い て 明 らか な 内 耳 の 上 方 突 出 が 見 られ 、CT断 面 で は
上 半 規 管 が最 も 上 方 へ 位 置 し硬 膜 と接 す る よ うに 存 在 して い た 。 ヒ ト成 人 に お い て も 上 半 規 管 上 部 と 中頭 蓋 底 は接
す る よ うな位 置 関 係 で あ っ た。 一 方 、 チ ンパ ン ジ ー4体 、 テ ナ ガ ザ ル4体 、 ニ ホ ンザ ル4体 に つ い て 同様 の 検 討 を
行 っ た と こ ろ 、半 規 管 上 方 に は 含 気 蜂 巣 の 発 育 が 見 られ 、 中 頭 蓋 底 と 内 耳 は 空 間 的 に離 れ た位 置 関 係 に あ っ た 。 ま
た 、 ヒ トとサ ル の 冠 状 断 を比 較 した と こ ろ 、 ヒ トの 方 が 中頭 蓋 底 の 側 方 へ の 傾 斜 が 小 さ く 、側 頭 葉 が 中頭 蓋 底 を押
し下 げ る よ うな 形 状 を して い た 。ヒ トに お け る こ れ らの 形 態 学 的 特 徴 に よ っ て 胎 生 期 に 内 耳 膜 迷 路 と硬 膜 の接 触 が
生 じ、 骨 化 が 妨 げ られ る こ とに よ り半 規 管 裂 隙 が 形 成 され る 可 能 性 が あ る と考 え た 。 ま た 、 ヒ トに お い て 形 態 学 的
差 異 が 生 じ る要 因 と し て 、大 脳 容 積 率 の 増 加 、 ミオ シ ン 変 異 に よ る側 頭 筋 量 の 減 少 、 上 半 規 管 径 の相 対 的 な増 大 が
考 え られ る と の 考 察 を加 え た。
B-59マ
カ ク を 用 い た新 規 歯 髄 再 生 療 法 の確 立
筒 井 健 夫,鳥 居 大 祐(日 本 歯 大 ・生 命 歯 学 部 ・薬 理)所
内 対 応 者:鈴 木 樹 理
平 成23年 度 は 、 ニ ホ ンザ ル1例(10歳)と
ア カ ゲ ザ ル1例(ll歳)の
下顎骨 の採 取後 、 ニホ ンザル にお い ては下 顎
右 側 第 二 小 臼歯 と 下 顎 左 側 第 一 大 臼歯 の 薄 切 切 片 を 作 成 しヘ マ トキ シ リ ン ・エ オ ジ ン 染 色(H-E染
色)を 行 い 、 ア
カ ゲ ザ ル は 下 顎 右 側 第 二 小 臼 歯 と下 顎 右 側 第 一 大 臼 歯 に お け るH-E染 色 を 行 っ た 。 ま た 混 合 歯 列 期 で あ る ア カ ゲ ザ
ル1例(3歳)よ
り上 顎 右 側 中 切 歯 、 上 顎 右 側 側 切 歯 、 上 顎 右 側 埋 伏 犬 歯 、 上 顎 右 側 乳 犬 歯 、 上 顎 右 側 第 一 大 臼 歯 、
下 顎 右 側 中切 歯 、 下 顎 右 側 第 二 乳 臼歯 、 下 顎 右 側 第 一 大 臼歯 の歯 髄 細 胞 を 採 取 し初 代 培 養 を行 っ た。H-E染 色 を行
っ た ニ ホ ン ザ ル と ア カ ゲ ザ ル の 全 て の 臼 歯 で 、象 牙 質 、歯 髄 、象 牙 芽 細 胞 層 、神 経 、血 管 を確 認 す る こ とが で き た 。
ま た 、 こ の 結 果 よ りニ ホ ン ザ ル とア カ ゲ ザ ル の 歯 髄 組 織 は ヒ トと類 似 し て い る こ とが 観 察 され た 。初 代 培 養 は 、 混
合 歯 列 期 の ア カ ゲ ザ ル の8本 の 歯 よ り歯 髄 細 胞 を採 取 し行 っ た。 ま た 上 顎 右 側 第 一 大 臼歯 由 来 細 胞 で は コ ロ ニ ー 形
成 率 の解 析 を行 い 、lxlO4個 の 細 胞 を100㎜
シ ャ ー レ4枚 に 播 種 し平 均3っ の コ ロニ ー が形 成 され た 。 今 後 は こ れ
ら細 胞 を 用 い て 、invitro解 析 で は 細 胞 増 殖 を 、invivo解 析 で は皮 下 移 植 な どを 行 い 、 マ カ ク 由 来 の 歯 髄 細 胞 の 細 胞
特 性 を 分 子 生 物 学 的 に 解 析 す る。
B-60霊
長 類 の 網 膜 黄 斑 に 特 異 的 に 発 現 す る遺 伝 子 群 の 同 定
古 川 貴 久,佐 貫 理 佳 子,荒 木 章 之((財)大
阪 バ イ オ サ イ エ ン ス研 究 所)所
内 対 応 者:大 石 高 生
ヒ トを 含 め た 霊 長 類 の 網 膜 は 中 心 部 に 黄 斑 とい う錐 体 細 胞 の 密 度 が 高 く、視 力 に 重 要 な 構 造 を 持 っ 。我 々 は 、黄
斑 発 生 に 関 わ る 遺 伝 子 群 の 同 定 を 目的 と して 、周 産 期 ア カ ゲ ザ ル の 網 膜 を黄 斑 部 と周 辺 部 に分 け て 採 取 し、そ れ ぞ
れ の 総RNAに
つ い て マ イ ク ロ ア レイ を 用 い て 遺 伝 子 発 現 を 比 較 した 。 そ こ で 得 られ た 候 補 遺 伝 子 の 中 で も 特 に
SREBP2に 着 目 して い る。SREBP2は
脂 質 代 謝 に 関 わ る遺 伝 子 群 の 発 現 を制 御 す る転 写 因 子 で あ り、insituハ イ ブ リ
ダ イ ゼ ー シ ョン に よ っ て マ ウ ス網 膜 に お い て も発 生 期 視 細 胞 に 発 現 を認 め る。 昨 年 に 引 き続 き 、SREBP2の
に お け る ドミナ ン トネ ガ テ ィ ブ 変 異 体 に つ き解 析 中 で あ る。
B-61サ
視 細胞
ル 類 に お け る 腎 結 石 の 疫 学 研 究 と 自然 発 症 モ デ ル の 探 索
濱 本 周 造,郡 健 二 郎,戸 澤 啓 一,安 井 孝 周,岡 田淳 志,田 口和 己,廣 瀬 泰 彦(名 市 大 ・腎 泌 尿 器 科 学)所
内対応
者:鈴 木 樹 理
昨 年 は 、東 日本 大 震 災 に か か わ る復 興 医 療 支 援 者 と して 現 地 で 活 動 して い た こ と も あ り、研 究 進 捗 が 遅 れ て い る。
同 時 に 平 行 し て行 っ た マ ウ ス で の成 果 報 告 を行 う。
結 石 の 構 成 成 分 の1つ で あ るオ ス テ オ ポ ンチ ン(OPN)は
、 トロ ン ビ ン に て 切 断 され る機 能 的 ア ミ ノ 酸 配 列 が あ
る。 本 研 究 で は 同 部 位 の ア ミ ノ酸 配 列(SLAYGLR)に
対 す る 中 和 抗 体 を 作 成 し、OPN抗
体 の腎結 石形成 に与 え る
影 響 を検 討 し た。OPNのSLAYGLR配
列 を 含 む ペ プ チ ドを 用 い 、 モ ノ ク ロー ナ ル 抗 体(35B6抗
一116一
体)を
作 成 し、8
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