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1 大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針

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1 大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針
平 成 17年 10月 1日
経済局商業・サービス業課
大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針の改定
(改定指針の施行)に基づく横浜市での手続きについて
1 大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針の主な改定点
(1) 前文
○ 大店立地法に基づくか否かに関わらず、設置者は社会的責任として、生活
環境の保持のために、適切な対応を行う必要性を明記。
○ 運用主体が地域の事情に応じて、弾力的に運用できること、その場合に公
平性・透明性が必要であることなどを明記。
(2) 基本的な事項
○ 立地の際に、情報収集・検討を行うべき、まちづくりに関する公的計画と
して、都市計画、中心市街地活性化基本計画を例示。
○ 深夜営業を行う場合には、夜間の静穏な生活環境に配慮し、慎重な対応が
必要であることを規定。
○ 説明会は多くの住民が参加できるよう場所日時等に配慮すべきことを規定。
○ 届出時の調査・予測結果と実態に大きな乖離があり、その対策が不十分な
場合には再調査・再予測とそれを踏まえた追加的な対策が望ましいことを規
定。
(3) 施設の配置及び運営方法に関する事項
【3-1 交通】
○ 立地に関し、インフラの整備や交通規制が計画されている場合にはその実
施状況を含めて判断することが望ましいことを規定。
○ 立地に伴い発生する来客自動車が周辺道路の交通に著しい影響を与えるお
それがある場合には立地後の交通流動を予測することが必要であることを規
定。
○ 必要駐車台数について、法運用主体が地域の実情に応じ、各原単位の値と
は別に地域の基準を定めている場合には、それを用いることを規定。
○ 設置者が特別の事情により他の手法で算出できる例として、家具店に加え、
ホームセンター、自動車販売店の場合、自動車乗入れ抑制策が講じられてい
る場合を追記。
○ 各原単位の値について、大型店へのアンケート結果や関連統計の動向を踏
まえ、数値を見直した結果、ピーク率は一律に減少、自動車分担率は一部地
域を除き減少。(その結果、必要駐車台数は一部地域では増加するが総じて
減少。)
○ 自動二輪、原付(自動二輪車等)についても、駐車場を確保すべきことを
規定。
【3-2 騒音】
○ 施設や機器の経年劣化によって、届出時の調査・予測結果と実態に大きな
乖離が生じた場合には、事後の対策を講じるよう努めることを規定。
○ 青少年等の蝟集等による騒音を防止するため、特に深夜・早朝においては
駐車場出入口の施錠、警備員の巡回等適切な管理が必要であることを明記。
○ 騒音の基準値(数値自体の変更はなし)について、尊重しつつ、それを踏
まえた対策を講じるよう努めるものであることを強調。
【3-3 廃棄物】
○ リサイクル関係法令の制定に伴い、廃棄物等の保管容量を算定する際の、
廃棄物等の分類について、現行の「紙製廃棄物等」、「空き缶及び空き瓶」、
「厨芥その他廃棄物等」の3区分から「紙製廃棄物等」、「金属製廃棄物等」、
「ガラス製廃棄物等」、「プラスチック製廃棄物等」、「生ゴミ等」、「その他
の可燃性廃棄物等」の6区分へ細分化。
○ 調理臭や悪臭の発散防止のため、換気扇・排気口等に悪臭原因物を取り除
く機器を設置するなどの対策を講ずべきであることを規定。
【3-4 街並みづくり】
○ 景観法の制定に伴い、同法に基づく景観計画及び景観地区ではその内容に
建築計画を合致させるべきことを追記。
(4) 新しい事項の追加
【防犯】
○ 地域の防犯や青少年の非行防止の対策への協力が期待され、適切な照明の
設置や警備員の巡回等の配慮を行うことが望ましいことを規定。
2 指針の改定に基づく横浜市における手続きについて
横浜市では、指針の改定を受け、大規模小売店舗設置者が配慮すべき事項について次のとお
り、運用を行います。
(1) 駐車場の必要台数の確保
改定指針では、指針改定にあたって実施したアンケート調査の結果等から「ピーク率」
及び「自動車分担率」が改定され、「必要駐車台数は一部地域では増加するが総じて減少。」
とされています。
横浜市では、大規模小売店舗立地法施行前の平成12年3月に横浜市大規模小売店舗立地
法運用要綱(市要綱)を制定し、同要綱第3条により横浜市大規模小売店舗立地法運用基
準(市運用基準)を定め、この中で市内大規模小売店舗における年間の平均的な休祭日の
ピーク1時間の駐車需要をおおむね収容できる水準の参考値として必要駐車台数基準を定
めています。
改定指針では、必要駐車台数を減少する一方で、地方自治体の弾力的な運用の確保につ
いても規定されており、横浜市における駐車場の必要台数の確保にあたっては、引き続き、
市基準における必要駐車台数基準により駐車場の確保を求めてまいります。
現在、横浜市では、横浜市大規模小売店舗立地法運用基準見直しに係る大型店実態調査
を実施しており、この中で必要駐車台数基準についても検証を行なっており、平成18年4
月の運用開始を予定して作業を行っています。
(2) 駐輪場の確保等
改定指針では、新たな事項として自動二輪車等についても、年間の平均的な休祭日のピ
ーク1時間に必要な駐車場を確保し、その場所を明示する等の配慮を行うことが必要であ
ると規定されました。
このため、横浜市では改定指針に基づき、手続きを行う全ての店舗について、
○ 当該店舗における自動二輪車等の駐車需要の状況
○ 駐車需要に基づく自動二輪車等駐車場の必要性
を「5 駐輪場・設置運営計画の(1) 設置者としての、駐輪場の設置・運営計画の策定
に係る基本姿勢」において説明を求め、新設店舗及び特に自動二輪等の駐車需要が相当
程度見込まれる店舗については、自動二輪等について年間の平均的な休祭日のピーク1
時間に必要な駐車場の設置を求めてまいります。
※ 自動二輪車等駐車場を設置する場合の事前説明書及び説明書への記載事項
説明書記載事項
記載内容
(10) 自動二輪車等駐車場の収容台数
自動二輪車等駐車場収容台数を記載。
(11) 必要自動二輪車等駐車台数の算出根拠
自動二輪車等駐車場収容台数の算出根拠(類似店実
績等)について記載。
(12) 自動二輪車等駐車場の位置及び構造、運営等に
関する配慮事項
ア 駐車場の自動二輪車の出入口の数
自動二輪車等駐車場への出入口の数を記載。
イ 自動二輪車等駐車場の面積
自動二輪車等駐車場の面積を記載。
ウ 自動二輪車等駐車場の管理体制
整理員の配置等、管理体制について具体的に記載。
エ 自動二輪車等駐車場配置図
自動二輪車等駐車場の位置、出入口の位置、駐車場
までの動線、その他必要な項目
オ 自動二輪車等の走行にかかる安全確保
自動二輪車等と他の交通手段との動線の錯綜を避
けるなどを含む安全上の対策について記載。
*自動二輪車等駐車場を設置する場合は、事前説明書等記載事項(横浜市における大規模小売店
舗の手続きに係る手引P,145~参照)5(9)以降に上記内容を追記してください。
○ 駐輪場と自動二輪車等駐車場の収容台数(届出台数)の考え方
届出台数については、自転車法及び駐車場法の見地から
自転車駐輪台数+原付駐輪台数=届出台数(駐輪場収容台数)
とし、
自動二輪車駐車台数については、届出台数には含みません。
(3) 騒音の発生に対する対策
改定指針では、「騒音発生源となる施設及び機器の経年劣化・・・により、実態との間に
著しい乖離を生じさせている場合には、・・・事後の対策を講じるよう努めることが必要」
と規定されました。
このため、横浜市では設備機器の経年劣化を防止するため、手続きを行う全ての店舗につ
いて、「設備機器のメンテナンスの周期」等の説明を求めてまいります。
(4) 廃棄物等の保管施設の容量
改定指針では、廃棄物等の保管容量を算定する分類が現行の3分類から6分類に変更され
ました。
横浜市では、改定指針に基づき、廃棄物等保管施設の必要容量については、指針の原単位
を用い、現行の3分類から6分類に変更します。
(5)悪臭の発散防止に係る対策
この事項は、横浜市では改定指針の施行前から配慮を求めている事項であるため、特段の
変更はありません。
(6) 防犯・青少年の非行防止に係る対策
改定指針では、「特に深夜には周辺地域での防犯や青少年の非行防止の対策の一助として
の協力が期待されているところであり、駐車場等への適切な照明の設置、警備員の巡回等
の配慮を行うことが望ましい。」と規定されました。
横浜市では、改定指針に基づき、「防犯・青少年の非行防止に係る対策」について、事
前説明書及び説明書の「8 防災対策への協力に(3) 防犯・青少年の非行防止に係る対策」
を追記しこのなかで、防犯・青少年の非行防止に係る対策について説明を求めてまいりま
す。
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