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2-3 鯉淵学園農業栄養専門学校 (PDF:178KB)

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2-3 鯉淵学園農業栄養専門学校 (PDF:178KB)
平成21年度「専修学校を活用した就業能力向上支援事業」成果報告書
コ ー ス 名 ②社会人対象コース
事
業
名 就農準備のための週末有機農業研修事業
法
人
名 財団法人
学
校
名 鯉淵学園農業栄養専門学校
代
表
者 理事長
農民教育協会
高橋
隆三
担当者
連絡先
事務部長 北川 晴三
TEL 029-259-2811
1.事業の目的
農業後継者の不足、国内食料自給率の低下、食品の安全性など、「今」農と食の在り方が問われる
重要な時代になり、食料生産や健康的な食事を十分に理解した人材が必要とされている。
本事業では、定年または中途離職者、及びこれから離職して新規に就農を希望する社会人を対象に、
有機農業の作物栽培実習を中心として、働きながら学べる週末の就農準備研修コースを開設しました。
本研修では、将来的に農村地域に定住して就農し、国産食料の生産と供給を担う人材を一人でも多く
育成することをねらいとしました。
受講者満足度60%、受講者の就農率30%を目標値に設定した。
2.事業の実施に関する項目
①カリキュラムの概要(目的・科目数・内容・期間)
“有機農業や自然食品”などに関心がある人、“田舎暮らしで家庭菜園”を楽しみたい人、これから
“本格的に農業をしたい”と考える人などを対象に、主に週末に研修する働きながらでも勉強できる
コースとし、JAS 有機の認定を取得した50アールの畑(年間約30種類の作物)を用いて、各種作物
の栽培歴に対応する折々の管理作業を実習する形とした。
●開設講座数 :3講座
●総授業時間数:3講座計 382.5 時間
●開設期間
:1期6ヶ月 7 月 4 日~12 月 13 日、10 月 3 日~3 月 14 日の2期
<有機週末 1 日コース>・・・募集各学期 15 人
(別紙1・3)
有機栽培技術、田舎暮らし諸技術 月 3 回 土曜又は日曜(選択) 108 時間
有機野菜栽培講座(90分)
月 2 回受講
18 時間
<有機週末2日コース>・・・募集各学期 15 人
有機栽培技術、田舎暮らし諸技術 月 6 回 土曜及び日曜
216 時間
有機野菜栽培講座(90分)
月 2 回受講
18 時間
<有機野菜栽培講座(講義)>・・・募集各学期 30 人
(別紙4・10)
有機栽培技術の基礎、土づくりや病害虫回避の方法等
3ヶ月 5回 土曜午後90分
7.5 時間
6ヶ月10回 土曜午後90分
15 時間
有機農家の見学会
茨城県・栃木県の新規就農した有機農家を訪問・見学会を実施
<その他オプション>
1.有機農業技術セミナーへの参加
2.茨城オーガニックフェアへの参加
3.踏み込み温床作り体験会への参加
(別紙5)
(別紙6)
(別紙7)
②受講者の募集方法(手法・期間・効果)
受講者募集に当たっては、主に下記の方法を用いて行った。
1.リーフレットの配布(新農業人フェア等・オープンキャンパス等各種行事・問い合わせ者に郵送)(別紙1)
2.雑誌広告(田舎暮らしの本11月号に掲載) (別紙2)
3.ホームページ上での案内
応募状況は週末 1 日コース 定員 30 人(2 期)のところ 14 人の応募(1 名キャンセル)、有機野菜栽培講座
定員 60 人(2 期)のところ 28 人の応募があった。週末 2 日コースへの応募は無かった。
③受講者の状況
受講者内訳は下記のとおりである。
(1)有機週末 男性 11 人、女性 2 人
1日コース 年齢層は 20 代 3 人、30 代 5 人、40 代1人、50 代 4 人
(2)有機野菜 男性 25 人、女性 3 人
栽培講座 年齢層は 20 代 5 人、30 代 10 人、40 代 3 人、50 代 9 人、60 代 1 人
居住地は茨城県 16 人、東京都 5 人、栃木県 3 人、埼玉県 2 人、千葉県 1 人、神奈川県 1 人
受講開始時点で職に就いている人が 85%で、定年後又は受講終了後に退職して就農(自営)に 43%、
就農(法人)に 14%、田舎暮らしに 14%という希望があった。
④受講者の意識調査等
受講者満足度は下記のとおりであり、大変満足という結果となった。 (アンケート 別紙8)
大変満足:11 人(84%) 満足:1人(8%) 普通:0 人(0%)
不満:1 人(8%) 大変不満:0 人
⑤受講後の状況(修了者数・就職率)
週末 1 日コース:受講者 13 人全員が規定の出席時間数に達したため、修了証を交付した。(別紙9)
有機野菜栽培講座:受講者 28 人全員が規定の時間数を受講した。
週末1日コース修了者の内、退職して就農(自営)開始 2 人、現職を続け就農(自営)開始 1 人、
退職後の就農(自営)を準備中 3 人、既就農で規模拡大等 2 人、現職を続ける 5 人、の進路方針を確
認した。
3.事業の評価に関する項目
①当初目的の達成状況
受講者満足度はアンケートの結果 大変満足・満足が 90%以上であり、就農率も就農準備中(今春)も含
めると 46%となり、共に当初設定値を達成したが、今後も引き続き受講者の相談を受け一人でも多く
の就農者が出るよう支援していきたい。
②事業の成果及び改善点
主な成果は下記のとおり
1.研修事業の運営手法が確立できた。
2.早速に新規就農に至りつつある修了者が現れたこと。
主な改善点は下記のとおり
1.講座開始時刻が早すぎたので、30分遅らせることとした。
2.仕事をしながらの週2日研修は難しいということで、1 日コースのみとする。
③次年度以降における課題・展開
本研修ついては、平成22年度も継続して実施していく計画である。
週末2日コースはニーズがなかったので取りやめて、土曜日開講に限定したコースを計画する。有
機作物栽培のほかに、平飼い養鶏について学びたいとする受講者が数名いたことから、資源循環の面
において連動させたいこともあり、できるだけ早期に養鶏施設を整えたい。鶏舎の建設は、間伐材料
を用いて自作する農家事例が多いので、鶏舎作りを実習に取り入れることも計画する。
④成果の普及
県の農業者育成プログラム、市町村の環境保全型農業振興プログラム等の企画の参考にしたい等の
申し入れがあるので、教材、本事業の運営方法等を個別に紹介した。
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