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エンパワーメントプログラム企画書

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エンパワーメントプログラム企画書
エンパワーメントプログラム企画書
~真の能力とは、人生の価値を問い可能性を引き出す力~
特定非営利活動法人
日本国際交流振興会
株式会社アイエスエイ
はじめに
~これからの日本、教育現場に求められること~
21世紀は国際化の更なる加速を受け、自国が他国との共栄共存を求められる過去に例を見ない激動の時代
です。言い換えれば、これまで個々の国が育んできた理念、文化、風習、それにビジネスプラクティス(ビ
ジネス慣習)だけでは世界において通用しない時代です。このような混沌とした時代に、日本でも昨今
“グローバル” という言葉が広く使われるようになってきています。特に2012年は文科省主導による “グ
ローバル人材育成推進事業” という近年の “内向き志向” の若者を変えようという試みも出てきていま
す。この流れを受けて今後日本の繁栄を支える土台となるのは、やはり教育であると確信します。“人材育
成の革新なくして日本の再生・繁栄はあり得ない” といっても過言ではないでしょう。
~真の国際人とは~
そこで問われるのは、現在の日本人が国際スタンダードとしての素養を有しているかという事です。先人
達が育んできた理念、文化、風習を土台とした日本人のアイデンティティーを確認し、その上で世界中どこ
に居ても他国の人達と対等に渡り合える人材を育てるための人材育成改革が必要です。
ここでいう“国際スタンダード”の“国際”とは、“international”ではなく“global”です。前者が自
国以外を対象とした際の“国際”であるのに対し、後者は自国も含めた“国際”を指します。つまり次世代
を担う日本の若者にとって必要な資質は、将来海外で活躍することを必ずしも前提としない、日本国内で活
躍する若者も含めた国際スタンダード人材育成のあり方です。その基礎となるグローバル人材に関する私達
の定義が「自己をしっかり持ち、いかなる場所においても自己の価値判断で行動できる人」となります。
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~世界で広がるリベラルアーツ教育~
例えば、アメリカではハーバード大学を筆頭にした研究に重きを置くリサーチ大学、大規模な州立大学で
ある総合大学、小規模で前述した次世代リーダーを輩出するための基礎教育に焦点を当てたリベラルアーツ
カレッジがありますが、ある統計によるとリサーチ大学の卒業生の博士号取得率は6%であるのに対し、リベ
ラルアーツカレッジの卒業生の博士号取得率は14%となっており、その教育内容の充実さが全米で広く知れ
渡っています。実際日本におけるリベラルアーツカレッジの知名度、認知度は低いですが、世界における著
名人の多くがリベラルアーツカレッジで基礎教育を身に着けています。
現アメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマ氏もコロンビア大学に
転学するまでの大学教育の2年間をリベラルアーツカレッジに学び後に
ハーバード法科大学院に、又、前国務長官のヒラリー・クリントン女史
も学部教育においてはリベラルアーツ・カレッジを修了し、その後エー
ル大学の法科大学院に進んでいます。
~エンパワーメントプログラムの目的~
本プログラムは将来の日本、さらに言えばこれからの世界を担う潜在能力の高い
日本の若者を対象に、欧米の一流大学に学ぶ大学生・大学院生とのプロジェクトや
ディスカッションを通じて刺激を受け、異文化理解力、英語力の更なる必要性に気
付かせ、日本人とは何か、自己とは何かを考える機会を理屈や知識で教えるのでは
なく体験、体感させることにより理解させることを主目的とした新しい形の短期国
内研修です。
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エンパワーメントプログラムとは ・・1
カリキュラム開発者
UCデイビス校 国際教育センター
アカデミックコーディネーター 藤田斉之先生
主たる参加留学生
カリフォルニア大学(UCLA, UCBなど)現役大学生
ファシリテーター
プログラム趣旨を深く理解し,十分なトレーニングを受けた、高校・大学等の教職員
目指す人物像
“世界の人々の幸せのために貢献することで、
自分自身も幸せな人生を送れるグローバル市民”
 自分の人生を自分で選択し、判断し、決断できる
 自分の意見をしっかり持ち、それを相手に論理的に伝えられる
 様々な国の人々の考え方を受け入れる柔軟性を持つ
 様々な国の人々と協働し、リーダーシップをとる
 世の中に起こっている出来事を自分に関わりのあることとして捉える
 様々な課題の解決に向け、実際に行動を起こすことができる
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エンパワーメントプログラムとは ・・2
“自分の無限の可能性を信じ、大きな夢をもってグローバル社会で人生を切り開く
力をつけるためのプログラム” ⇒リベラルアーツ教育に範をとる。
海外の一流大学(院)で学ぶ学生と、
1対5~6の少人数でのグループディスカッション(英語)を通し
 Positive Thinking
地球環境改善
 My identity
高齢化
 Diversity
教育の権利
 Globalization
児童労働
 Global issues
水問題
 My dream
食糧問題 ・・・等
 Leadership
 Communication
 Collaboration
 Critical Thinking / Logical Thinking 等について学ぶ
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2014年夏導入実績
実施期間
7月21日~8月29日 (各校任意の 5日間)
学校数
26校 (公立 7校、 私立 19校)
実施地域
宮城/ 新潟/ 茨城/ 群馬/ 埼玉/東京/ 神奈川/ 千葉/ 山梨/ 岐阜/
石川/ 福井/ 大阪/ 兵庫/ 熊本
参加生徒数
約1,300名
参加留学生
在籍大学(院)
カリフォルニア大学バークレー校, カリフォルニア大学デービス校
ハーバード大学, 東京大学, ICU 等
海外招聘
大学生数
留学生国籍
41名
各プログラムともアメリカ国籍が約60%~100%
アメリカ / カナダ
中国/ 韓国/ フィリピン/ タイ / ベトナム / インド / パキスタン/ ネパール
フランス / ドイツ/ロシア/ イスラエル / メキシコ/ ブラジル / コロンビア
ケニア/ エジプト/ ナイジェリア 等
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2014年夏実施の様子
40名のカリフォルニア大学学生が来日し、
ISA本社で事前の研修を受けました。
留学生1人と5~6人の日本人生徒で、様々な トピック
について英語でディスカッションをします。
ディスカッションの後、話し合ったことを英語で発表します。
プロジェクトワークで話し合った内容を英語で発表します。
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2014年夏実施の様子
息抜きに楽しいアクティビティをします。海外の大学生が
様々なアイディアを出してくれます。
毎日ランチを一緒に食べます。リラックスした時間の中で、
色々な話に皆が盛り上がります。
最終プレゼンテーションを前に、生徒全員が留学生から
マンツーマンで的確なアドバイスを受けます。
最終日、1人ずつ英語で「将来の目標、その達成に向けて
どうするか」等のスピーチをし、プログラムを締めくくります。
初日と比べて著しい成長が見られます。
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2014年夏に実施した学校におけるアンケート結果
プログラム満足度
留学生について
大変満足、満足
刺激になった、
大変刺激になった
99%
99.7%
海外大学進学について
将来海外の大学で
勉強したい
76%
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エンパワーメントプログラム 参加者の声
僕がこのプログラムに参加した動機は、“英語で学び、英語で考え、英語で議論し、英語で発表で
きる貴重な 機会だから。” というものだった。このプログラムを終えて、自分の想定以上のものを
得ることができたと感じている。それは、“英語の能力”ではなく、“自分は何者か。自分の本当の思
いは何なのか。自分は将来どうすべきなのか。について真摯に向き合い考え抜く機会”だ。
自分は今までに、こんなにも自分について向き合い続けた 5日間は経験したことがなかったし、
刺激になった、
これからもそんな時間を作れる機会はなかなかないと思う。この貴重な体験を通して、自分の夢をよ
大変満足、満足
大変刺激になった
り強固なものにできた。
99%
99.7%
「どうしてそう思うのか」、「なぜそれが必要なのか」。発言の度にこういった「Why?」の質問を
されて答えるのに 苦労した。英文が作れない、英単語が分からないからではなく、自分の考えや意見
に明確に理由がないからだ。理由を聞かれてすぐに答えられない現状を知り、この理由の部分が意見
を説明するのに大切な部分なのだと思った。本当の意思を確認したり、意見を持つのに必要な情報を
手にしているのかと見直したりすることができるからだ。そして、広い視野で深く考えるためにも、
将来海外の大学で
理由を述べられるようにしたいと思った。 勉強したい
76%
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エンパワーメントプログラム 参加者の声
自分の意見に自信を持つようになった。今回のプログラムでは様々な事をグループ討論してきた。
その中で各々異なる観点からそれぞれの意見を述べてきた。誰がどんな発言をしても、1つとして間
違いとされることはなく、 ひとつの見方として考えられた。だから、私は自分の意見を自信を持って
話せるようになった。
大変満足、満足
99%
僕は初め、英語が話せる良い機会であるというだけで参加したのですが、思っていたよりも多く
の大切な事を 学んだり体験できました。例えば、ポジティブシンキング。ファシリテーターの先生
が僕たちに講義したときには 分かっていたつもりになっていましたが、実際には本当に使いこなせ
ていなかったです。アメリカの教育のメリットを聞いたとき、日本はだめだと思ってうらやましく
思うだけでした。しかし、ベンと話すうちに、日本にも良い所が あると、はっと気づきました。ど
んな物にも長所、短所があるのです。このことで僕はポジティブシンキングを実感したし、外国の
人と話すことで、自分の視野が広がるのだと分かりました。エンパワーメントプログラムで学んだ
将来海外の大学で
ことは世界で活躍するときには、大切なことばかりで、それまでディスカッションの中で深めるこ
勉強したい
とができました。単に英語を使うだけでなく、もっと大切な精神を学べて良かったと思います。
76%
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カリキュラム担当者略歴
藤田斉之(なりゆき)
カリフォルニア大学デイビス校 国際教育センタ― アカデミックコーディネーター
日本地区担当大学間関係最高責任者
奈良県生まれ。高校卒業まで日本の一般校(インターナショナルスクールではない)に学ぶ。奈良帝塚山学園高校卒業後、
1989年に渡米。アイオワ州にある全寮制リベラルアーツカレッジ、Wartburg College(ワートバーグ大学)に学部留学し教養
学部英語学科を専攻する。Senior Yearに28カ国、145人からなるInternational Students’ Organization代表に選ば
れる。同時にNPO組織Iowa Peace InstituteからInternational Fellowに選出され、同州内から選抜され他の留学生
達と共に「将来を世界平和を担う国際人」になるためのLeadership Skillsを学ぶ。さらに大学在学中、学内学生主催の
United Nation(国連模擬議会)の議長を務める。1993年同校卒業。その後、カリフォルニア州立大学サクラメント校大学
院英語学・英語教授法専攻修士課程に進む。1995年から1996年までTeaching Assistantに任命され、同大学学部生
(Undergraduate)の留学生並びにアメリカ人学生(ネイティブスピーカー)にacademic English writingを教える。1996年
同大学院修士課程を修了する。1997年にカリフォルニア大学デイビス校国際英語プロフェッショナルプログラムにノンネイティブ
スピーカーとしては初めてフルタイム英語専任講師として採用される。1999年、”Outstanding Service Award (最優秀講
師賞)”を授与される。2001年、創英社/三省堂書店より、英語論文をマスターするための日本人向け発想本、「英作文・英語
論文に克つ!!~英語的発想への実践~」を出版する。1999年以降、教鞭を執る傍ら、日本における新規パートナー大学
校開拓、並びにアカデミックコーディネーターとして、カリキュラム作成、新規ESP “English for Specific Purposes”プログラ
ム開発を兼務する。特にカリフォルニア大学デイビス校における新しいプログラム“English for Science and Technology(理
工系のための英語研修プログラム)”の開発を主導する。2007年より前述に加えて日本地区担当大学間関係最高責任者を
兼務し、日本の主要大学・大学院とカリフォルニア大学デイビス校国際教育センターとの提携協定を主導している。
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