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身のまわりのものの性質を調べよう(第1学年)

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身のまわりのものの性質を調べよう(第1学年)
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安全な観察・実験のポイント
(1) 身のまわりのものの性質を調べよう(第1学年)
【実験】
■
白い粉末の性質を調べて区別する
実験のねらい
身の回りにある物質(取り扱うのは2種以上の白い粉)の性質に着目し,それぞれの特徴を比較し
ながら区別していきます。また,身近な固体の物質を加熱したときの変化を調べる観察・実験を通
して,有機物と無機物の違いを見いだすと同時に,加熱実験の技能を身に付けます。
注
【燃焼さじを用いて加熱する場合】
持ち手の部分は,熱
〈実験の手順〉
①
意
くなる可能性があるの
燃焼さじの加熱部分にアルミニウムはくを巻
きます。ただし,巻き過ぎないようにします。
②
加熱する物質を少量載せて加熱を行います。
③
次の物質も同様にします。ただし,同じ燃
焼さじを用いる場合は,アルミホイルを外すと
で,軍手を使用して持
つとよいでしょう。
炎の大きさは中程
度にします。
きやけどをしないように,冷めていることを確
認してから取り替えます。
■
実験の留意点
○
砂糖は薬さじの小さい方で軽く1杯程度載せます。砂糖は加熱すると,溶けながら泡立ち膨張
するので,載せる量が多いと溶けた砂糖が流れ落ちやすくなり,やけどの危険が増します。
○
砂糖を加熱するときは,液体の砂糖をガスバーナーの燃焼管の中に落とさないようにします。
○
食塩を加熱していると,はじけて飛び散ることがあります。加熱している部分に,顔や手を近
付けないようにします。
○
加熱後は燃焼さじが熱くなっているので,熱で溶けるようなところに置かないようにします。
【燃えるときに発生する気体を調べる場合】
〈実験の手順〉
①
少量の石灰水を入れた広口びんの中で,右図
のように物質を燃やします。
②
物質をびんの口
近くで燃やすと,
火が消えた段階で取り出し,軽く振り混ぜて
石灰水の変化を見ます。
ふたとして用いた
ガラスが割れるこ
とがあります。
■
実験の留意点
○
実験に入る前に,生徒がどのような実験方法を考えているかを確認した上で,実験をさせるよ
うにします。
○
人体に害となるような薬品を用いる場合は,事前にそのことを伝え,決して目や口の中などに
入れないように注意させます。
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