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「内分泌科(糖尿)後期研修プログラム」(PDF)
内分泌科 研修カリキュラム(糖尿病) ■ 1.診療内容 外来および入院の場にて、急性期から慢性期にかけての糖尿病を診断・評価し、療養指導や血糖管理を 行う。他科と連携し、周術期血糖管理、重症感染症、ステロイド使用例などの血糖管理、病診連携や病病 連携による紹介など様々な場面に対応し、個々の症例に適した治療法を選択し診療を行う。 ■ 2.到達目標 糖 尿 病 患 者 の 主 治 医 と し て 、診 療 に あ た る た め の 必 要 十 分 な 知 識 、態 度 、技 能 を 習得する。 ■ 3.行動目標 糖尿病の診断基準および病型分類を理解し、評価できる。 糖尿病の診断に必要な検査を施行し、評価ができる。 食事療法・運動療法の理論と実際の知識を習得し、指導およびその効果について評価できる。 経口血糖降下薬の理論を理解し、実際に使用し、その効果を評価できる。 インスリン療法の理論を理解し、種々のインスリン製剤を実際に使用し、その効果を評価できる。 糖尿病療養指導士やコメディカルスタッフと連携して個々の患者に適した治療目標を設定し、適 切な教育と指導を行い、その効果について評価ができる。 合併症を伴う糖尿病に関して治療の理論と実際の知識を習得し、進行度の診断と予後予測に基づ いた治療方針を立案し、QOL改善に寄与できる。 糖尿病前昏睡~昏睡患者の治療の理論と実際の知識を習得・実施し、その効果を評価できる。 低血糖の原因、治療に関し、知識を習得し、適切に対応することができる。 妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠の管理を習得・実施し、その効果を評価できる。 個人・集団指導を実践し、その効果を評価できる。 患者グループの教育活動へ参加し、その意義を理解する。 糖尿病チームの質の向上のため、カンファランス参加を通じて知識を共有し、療養指導士への指 導を行い、また自らも評価を受ける。 興味深い症例、テーマについての臨床研究、学会(糖尿病学会、内科学会など)発表を積極的に 行う。 ■1年次 糖 尿 病 外 来 に お い て 診 療 を 担 当 し 、初 診 の 糖 尿 病 患 者 か ら 病 歴 を 聴 取 し 、適 切な記載ができる。 糖尿病合併症を念頭においた身体所見をとり、適切な記載ができる。 75g ブ ド ウ 糖 負 荷 試 験 の 実 施 と 評 価 が で き る 。 日本糖尿病学会の診断基準により糖尿病を診断することができる。 個々の糖尿病患者の病態に応じた食事療法を設定し、食品交換表利用方法 の指導ができる。 個 々 の 糖 尿 病 患 者 に 応 じ た 運 動 の 種 類 と 強 度 を 考 え 運 動 処 方 を 作 成 し 、指 導 ができる。 経 口 血 糖 降 下 薬 の 作 用 機 序 と 副 作 用 を 理 解 し 、適 正 に 使 用 す る こ と が で き る 。 上級医とともに入院患者の担当医として診療を行う。 糖 尿 病 ケ ト ア シ ド ー シ ス 、高 浸 透 圧 性 高 血 糖 症 候 群 の 診 断 と 初 期 治 療 が で き る。 低血糖の原因について鑑別し、適正に処置を行うことができる。 周術期の血糖管理を上級医とともに行う。 ■2年次 1型糖尿病患者や重篤な大血管障害、高齢者糖尿病症例の担当医になる。 インスリン自己注射および血糖自己測定の適切な指導ができる 。 種 々 の イ ン ス リ ン 療 法 を 理 解 し 、病 型 、病 態 、個 々 の 患 者 の 社 会 的 背 景 に 応 じて、薬剤・デバイスを選択し、その効果を評価できる。 周術期の血糖管理が行えるようになる。 シックデイの病態を理解し、適切に対応することができる。 ■3年次 妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠の管理を行うことができる。 重 症 感 染 症 を 合 併 し た 症 例 や ス テ ロ イ ド 使 用 症 例 、大 手 術 の 周 術 期 な ど に お ける血糖の管理を行うことができる。 糖尿病教室の講師を務める。