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中国における電気自動車産業に関する調査と将来展望

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中国における電気自動車産業に関する調査と将来展望
早稲田大学環境・エネルギー研究科 納富信研究室
楊 威
中国における電気自動車産業に関する調査と将来展望
研究の背景・目的
・中国で自動車の生産台数と販売台数の増加は著しい。自動車の普及は、排出ガスによる大気汚染などの問題をもたらしている 。この
ような状況にあって、中国で、新エネルギー自動車の開発と広範な普及が必要とされている。
・本研究では、中国における電気自動車を中心に、三つのステップ「過去・現在・将来」に分けて調査することを目的とする。
中国における電気自動車産業の発展
電気自動車の
発展は1990年
代にスタート
電気自動車車
両標準分化技
術委員会を成立
電気自動車に
対する中長期
の計画が開始
1990
1991
1995
1996
1998
2000
2001
2005
2006
2010
中国における電気自動車産業の現状
政府のサポートに恵まれ、電気自動車の車種も充実しつつある。
電気バス
「第8次五カ年計画」では、電気自動車
は正式に国家項目に加えられた。
「第9次五カ年計画」では、電気自動車は
重大科学技術産業項目に加えられた。
都市用中小型乗用電気自動車
「第10次五カ年計画」では、電気自動車の発展戦略を明確にし、
燃料電池自動車を最上位に位置付け、第2がハイブリッド及び
純電気自動車とされている。
農村用軽型電気自動車(3輪−4輪)
「第11次五カ年計画」では、純電気自動車の研究開発を重点とし
て、充電設備などのインフラ整備を進める。政府から大量資金を
投入。
電気バスは2008年北京オリンピックで広範に使われ、好評を得た。
中国主要電気自動車企業の分布
130km/h
充電時間
4 ∼5H
電池種類
Mn系Liイオン
モータ最
大出力
定格47Kw
電池容量
100Ah
上海
190 km
吉利
東風
電池交換タイプ電気バス
電池メーカー:中信国安盟固利公司
充電スタンド設計担当は北京交通大学
09年1月
09年3月
09年5月
09年6月
09年11月
政策名
一汽
沂星
40km/h連続
走行距離
寸法
福田
・ネオジム (Nd)
電気自動車のモーターとして使われる高性能の
「永久磁石同期電動機」の開発に対して、永久磁
石の原材料の一つ。 中国で確認された埋蔵量2
千万トンは世界の80%に達する。
・リチウム (Li)
電気自動車に対して、最も重要なことはリチウム
イオン2次電池の開発である。世界生産量は2.3万トン。
華晨
長城
長安
力帆
海馬
Step1
導入期
「新エネ車推進知らせ」
13都市1千台以上新エネ自動車
の計画を実施
Step2
普及期
「省エネ車と新エネ車推
進補助金暫定方案」
省エネ車と新エネ車の購入へ
の補助金支給
Step3
「1600cc以下車購入減
税知らせ」
排気量1600cc以下の小型車に
対する消費税率を10%から5%
に引き下げるグリーン化を推進
「自動車下郷」
農民の車の購買力を向上させる
「自動車産業調整振興
計画」
今後3年にわたる中国新エネ車
発展戦略
「国務院安排資金支持
技術改革」
200億元を投資し、新エネ車に関
する技術改革
「新エネ車生産企業及び
商品購入管理規則」
新エネ車指標と検査を規格
規制、支援、保障
確認埋
蔵量
3000トン
54万トン
110万トン
電動二輪車は電動自転車と電動バイクと電動モペットの統一名称
新エネ自動車の戦略を提案、
100億元を投資
「一括政策」
2008年データ
確認可採
埋蔵量
電動二輪車の現状
電気自動車の三階段発展
「自動車産業振興計画」
従来の電気自動車規格と比べて、
厳格で具体的な規定がなされる
中
国
長豊
比亜迪
概要
「純電動乗用車技術条
件」
中国.リチウム資源
生産量
奇瑞
11850×2540
×3300mm
2009年中央政府から新エネ車の標準と政策
日付
関連資源の調査
最高速度
電気バス、純電気自動車、
ハイブリッド、燃料電池自動車
主に政府が購入して、公共交通として使用
新エネルギーバス、マイルドハイブリッド、
純電気自動車 一部富裕層 に対して
2011年まで50万台の普及を目指す
燃料電池自動車、純電気自動車
プラグインハイブリッド 2020年まで
普及を15%以上(約450万台)
発展期
08年
10年
15年
中国の経済高度成長とともに、自転車からバイクに乗り換える
人が増え、排ガスによる大気汚染などの問題が深刻になってい
た。 そのため数年前から、広州市など地方の大都市では、ガソ
リンで走るバイクの乗り入れが禁止に。そこで、代替品として、
電動二輪車を使われた。
2500
万
台 2000
2006年、営
業許可を持
つ電動二輪
車メーカーは
2600余社が
ある。
1500
1000
500
約200余社
が廃業した。
2010年1月1日から、標準規定
に合致する電動バイクと電動モ
ペットは自動車類であり、使用者
は運転免許、自動車類ナンバー
プレートなどを取得する必要。
2009年
末まで
2400余
社が残
ります。
0
01
02
03
04
05
06
07
08
09 年
.2001∼2009年電動二輪車年間生産台数
要因:一.地方政府法規
1.一部大都市は電動二輪車通行が禁止された。
(例え:西安市、深セン市、海口市)
一部大都市は電動二輪車がナンバープレートを取得する必要がある。
(例え:北京 市、杭州市、河北省各都市)
一部大都市は「走行制限区域」を設立する。(例:河北省各都市、福建省各都市)
二.中央政府法規
2.2009年に成立した「電動バイクと電動モペット通用技術条件」
非自動車類
電動自転車
自動車類
非自動車類
電動モペット
電動バイク 電動モペット
電動バイク
電動自転車
2010年1月1日
結 論
・電気自動車を普及させるには、政府や地方自治体との緊密な連携が不可欠である 。
・先進国から技術と人材を導入し、研究開発能力を向上させる必要がある。
・政府と自動車メーカーが、急速充電スタンドなどのインフラ整備を加速する。
・電気自動車利用時、駐車場料金の割引や自動車専用道路料金の割引などを導入される可能性がある。
・中国で、今後リチウムイオン2次電池が大量普及すると予想される。
・民族系メーカーが、今後国内市場ではなくて、さらに海外市場にも進出するものと予想される。
・電動二輪車が販売台数の減少は政府政策の効果が非常に大きいと考えられる。
早稲田大学 納富信研究室
http://www.f.waseda.jp/nohtomi/
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