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資料4 水素社会の実現にかかる自治体取組アンケート結果
資料 4 水素社会の実現にかかる自治体 取組アンケート結果 平成28年10月31日 資源エネルギー庁 新エネルギーシステム課 水素・燃料電池戦略室 本アンケート結果は、前回(本年4月)の自治体連携会議後に、47都道府 県及び20政令指定都市の合計67の自治体に対し、以下の項目についてアン ケート調査を実施し、その結果の状況をとりまとめたものである。 (1)燃料電池自動車について 燃料電池自動車の普及計画(数値目標)の有無、有る場合の具体的な内容 燃料電池自動車の購入に係る補助金の有無、有る場合の具体的な内容 燃料電池自動車に係る税制優遇制度の有無、有る場合の具体的な内容 燃料電池自動車の公用車への導入の有無、有る場合の台数や導入時期など具体的な計画 その他、燃料電池自動車の普及推進策 (2)水素ステーションについて 水素ステーション(商用に限る。以下同じ)の整備計画(数値目標)の有無、有る場合の具体的な内容 水素ステーション整備に係る補助金の有無、有る場合の具体的な内容 水素ステーションに係る運営費の補助金の有無、有る場合の具体的な内容 その他、水素ステーションの整備等に係る推進策 (3)水素社会の実現に向けた総合的な取り組みについて 燃料電池自動車、および水素ステーションへの支援を含めて、水素社会の実現に向けた総合的な計画や ロードマップの有無、有る場合の主要項目の概要 燃料電池自動車、および水素ステーションへの支援以外に、水素社会の実現に向けた取り組み。 燃料電池自動車の普及、水素ステーションの整備、あるいは水素社会の実現に向けて取り組むにあたっ て、今後の課題となる事項のうち特に大きな課題と考えられること。 1.燃料電池自動車(FCV)について (1)燃料電池自動車(FCV)の普及計画について FCVの普及計画策定の有無 有 33% 無 67% 目標普及台数 5万台以上 19% 1万台以上 5万台未満 14% 5千台未満 53% 5千台以上 1万台未満 14% 1 (2)FCV購入にかかる補助金について FCV購入にかかる補助金の有無 補助金上限額 50万円未満 12% 有 25% 無 100万円以上 47% 75% <主な交付要件> ・使用の本拠及び所有者の住所が当該自治体内であること。 ・当該自治体に引き続いて1年以上在住していること。 ・申請者が車両の所有者になること。 ・税の滞納がないこと。等 50万円以上 100万円未満 41% 2 (3)FCVにかかる税制優遇制度について ①自動車税 自動車税にかかる税制優遇の有無 税制優遇の割合 有 12% 無 全額免除 概ね3/4軽減 63% 37% 88% 3 (3)FCVにかかる税制優遇制度について ②自動車取得税 自動車取得税にかかる税制優遇の有無 税制優遇の割合 有 7% 無 93% 新車全額免除 20% 新車・中古車 全額免除 20% 新車全額免除・ 中古車45万円控除 60% 4 (4)FCVの公用車への導入について FCVの公用車への導入の有無 有 36% FCVの公用車の導入台数 5台以上 21% 1,2台 無 3,4台 64% 21% 58% ※平成28年度導入予定含む 5 (5)FCVの普及支援策について FCVの普及支援策の有無 有 30% 無 70% <具体的な支援策> ・水素シンポジウム等のイベント時におけるFCV試乗会の開催。 ・祭りなど市民が多く参加するイベントでのFCVの展示。 ・水素ステーションに併設する情報発信拠点での啓発。 ・有料駐車場料金の割引制度の導入。 ・FCVをタクシーとして導入する際に要する経費の補助。 ・外部給電機器購入に対する補助金。 ・カーシェアリングによるFCVの活用。 ・小学生を対象としたFCV教室の開催。 ・出前講座の開催。 6 2.水素ステーションについて (1)商用水素ステーションの普及計画について 商用水素STの整備計画の有無 有 33% 無 67% 目標整備基数 30基以上 19% 10基以上 30基未満 27% 5基未満 27% 5基以上 10基未満 27% 7 (2)水素ステーションの整備にかかる補助金について 水素STの整備にかかる補助金の有無 補助金上限額 有 19% 無 81% 1億円以上 46% 5千万円未満 23% 5千万円以上 1億円未満 31% <主な交付要件> ・当該自治体内に整備されること。 ・国の水素供給設備整備事業費補助金の交付決定を受けていること。 ・水素供給能力が100Nm3/h(300Nm3/h)以上であること。 ・商用を目的とするものであること。 ・税の滞納がないこと。等 8 (3)水素ステーションの運営にかかる補助金について 水素STの運営にかかる補助金の有無 有 4% 無 96% <主な交付要件> ・当該自治体内に整備されていること。 ・国の新規需要創出活動費補助金の交付決定を 受けていること。 ※補助額は概ね5百万円~10百万円。 9 (4)水素ステーションの整備等にかかる推進策について 水素STの整備等にかかる推進策の有無 有 36% 無 64% <具体的な推進策> ・建設用地として公共用地を貸与(有償、無償)。 ・建設用地の情報提供。 ・土地賃借料を助成(10/10、1/2)。 ・候補地の紹介から地権者との交渉まで一環したサポート。 ・イベントにおいて、水素STの啓発活動。 ・実際の水素ステーションを活用した見学会の開催。 10 3.水素社会の実現に向けた総合的な取組について (1)総合的な計画やロードマップの策定の有無 有 40% 無 60% <具体的な概要> ・エネファームの普及啓発に向けた取組及び導入支援。 ・公共施設への定置式燃料電池の導入促進。 ・業務・産業⽤燃料電池の普及啓発・導入支援。 ・燃料電池バス、燃料電池フォークリフトの導入促進。 ・水素関連産業の集積・育成。 ・立地企業などと連携した最先端の水素関連技術の開発・ 活用支援。 ・産官学や自治体間の連携による普及啓発活動の推進。 (2)FCVや水素ST以外の取組 ・エネファーム設置への補助金の交付。 ・水素を含むエネルギー関連の研究、技術開発に必要な活動資金に対する補助金の交付。 ・水素エネルギー利活用状況の調査の実施。 ・事業者等による実証事業への協力。 ・先進地見学会の実施。 ・技術アドバイザーを配置し、水素・燃料電池分野への参入を目指す企業の技術力向上から製品 化までを支援。 11 (3)水素社会の実現に向けて取り組む際の課題について ・水素ステーションにおける整備費、運営費の低減。 ・中小企業においても水素ステーションの整備に乗り出せるように、財政的、人的及びソフト 面での支援。 ・高圧ガス保安法、建築基準法など各種法令による、水素ステーション設置に際しての制限 緩和。 ・水素業務に従事する人材の育成及び確保に向けて、保安監督者の資格取得機会拡大 及び実務経験を積む機会の確保。 ・燃料電池自動車及びバスの生産台数、車種等の拡大。価格の低減。 ・水素調達コストの低減。 ・国民へ水素に対する理解を深める機会を提供し、水素エネルギーの円滑な導入に向けた 環境づくり。 ・事業者、FCV使用者等の安全意識向上のための教育、情報提供等。 ・関係技術の研究開発の進展。 ・消費量の拡大(FCVの普及、交通インフラでの利用拡大、工業団地での燃料電池の 利用等) 12