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施策12 心と体の教育と健やかな青少年をはぐくむ環境づくり

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施策12 心と体の教育と健やかな青少年をはぐくむ環境づくり
施策12
心と体の教育と健やかな青少年をはぐくむ環境づくり
<本施策のねらい、19年度の展開方向>
少子化や核家族化、情報化など急速な社会変化の中、子どもたちから自分を律する心や他人を思い
やる心が失われつつあるという懸念が高まり、心の健康への適切な対応は喫緊の課題となっています。
また、家庭の教育力の低下や人間関係の希薄化などによる地域の教育力の低下も指摘されています。
このため、人と人との豊かな関わりの中で子どもたちの社会性を育てるための教育や、家庭教育の
充実、地域の教育力の再生に向けた取組など、子どもたちの健康な心と体をはぐくむ教育を学校・家
庭・地域社会及び関係機関が一体となって推進します。
19 年度は、心の教育では、実践プログラムを活用した豊かな人間関係づくりの推進や、道徳教育の
より一層の充実、スクールカウンセラー等の配置・活用による児童生徒の心のサインを見逃さない学
校の指導体制づくりの充実を図るとともに、NPOや大学と協働した不登校児童生徒の支援などを推
進します。
家庭教育については、その重要性について様々な場面で指摘されていることから、これまでの取組
の一層の充実を図るとともに、新たに地域社会や学校による家庭教育支援の充実を図ります。
さらに、児童生徒の健康や体力向上に向けた事業を学校・家庭・地域が連携して一体的・総合的に
実施するとともに、学校での「食」に関する指導の充実を図ります。また、3 年後の本県での国体開
催に向け、本県のスポーツ振興に係る機運の醸成や、各競技を開催する地域に根付いた特色あるスポ
ーツ活動を推進するとともに、ジュニア選手強化の推進や指導者の資質の向上等に取り組みます。
加えて、青少年の健全育成を図るための環境づくりをさらに推進します。
(最終的な成果を表す指標)
目標項目
現状(基準年)
地域、家庭、学校が連携して子
どもを育てているという環境
が整っていると肯定的に回答
する保護者や地域住民の割合
78.2%
(17 年度)
各学校が行う保護者等による
評価において「子どもの様子」
等に関する項目について肯定
的な回答が 80%以上得られる
学校の割合
81.0%
(17 年度)
目標(目標年)
引き上げを目指します
(19 年度)
80%以上になることを目指しま
す
(20 年度)
引き上げを目指します
(19 年度)
すべての学校において 80%以上
になることを目指します
(20 年度)
<施策展開の柱・重点事業>
Ⅰ
子どもや若者の豊かな人間性をはぐくむため、学校と家庭が手を携えて心の教育を推進します。
重点事業名
事業内容
担当課/予算額
豊かな人間関係づくり
「豊かな人間関係づくりのための実践プログラム」を活用した豊かな
推進事業
人間関係づくりのための授業実践が、県下の全小中学校において積極的
【指導課】
に展開されるよう努めます。併せてプログラムの更なる改善や豊かな人
1,780 千円
間関係づくりのための取組が各地域で推進されるよう、研究推進校にお
ける授業実践研究を実施します。
また、授業実践が積極的かつ円滑に行えるよう、理論の周知やプログ
ラムを活用した指導法の工夫などによる教員の研修の充実や、ミニ集会
- 160 -
重点事業名
担当課/予算額
事業内容
や保護者会を活用した子どもとの接し方に関する意見交換会の実施の
推進など、教員や保護者・一般県民への理解の促進を図ります。
・研究推進校による授業実践研究
・教員のための研修会
11 校
合計 7 回
・一般県民のための公開講座の開催
豊かな心をはぐくむ教育
を推進する事業
【指導課】
1回
いじめ、暴力行為など様々な問題が社会問題となり、心の教育の必要
性が叫ばれています。
児童生徒の心の内面に迫り、豊かな心をはぐくむため、自他の人権に
5,609 千円 配慮し、思いやりの心を身につけるとともに、社会的規範意識を育成す
る教育をしていく必要があります。
また、道徳教育振興策として県内の5つの地域における道徳の授業公
開や「心の教育」に関する意見交換会等を開催するなどの「心の教育推
進キャンペーン」を実施し、心の教育の要となる「道徳の時間」の充実
と地域への啓発を図ります。
さらに、「いのちを大切にするキャンペーン」実践事例集及び「高校生
の豊かな心の育成に係るロングホームルーム等」指導事例集を活用し、
地域性、学校間連携を視野に入れて、児童生徒の豊かな心の育成に係る
指導実践研究を、小・中・高等学校を指定し、実施します。
・道徳の授業公開
5 地域
15 校
・「心の教育」に関する意見交換会等
15 回
・豊かな心の育成に係る指定
(各教育事務所管内小中学校各1校
(県立高等学校
心のサインを見逃さない
8 地域 10 校)
3 校)
児童生徒の様々な問題行動や心の揺れが大きな社会問題となってい
学校の指導体制の充実
ます。これらを未然に防ぐためには、教員や保護者など周囲の大人たち
【指導課】
が、児童生徒の発信する様々な心のサインを見逃さないことが重要で
550,597 千円 す。
そこで、臨床心理士等を「スクールカウンセラー」として中学校等に
配置し、教育相談体制づくりを引き続き推進します。
また、教員や保護者の研修会等に大学の教員、精神科医など、子ども
の心に関する専門家を「スクールアドバイザー」として派遣し、児童生
徒の心の健康づくりを推進します。
さらに、17 年度から引き続き、指定校においてスクールアドバイザ
ーを活用した実践研究を行い、心のサインを見逃さない学校指導体制の
一層の充実を図ります。
また、子どもと親のサポートセンターでは、これまでのいじめや不登
校を中心とした相談内容に加え、各障害別指導、家庭や学校での療育の
在り方等に関する相談内容にも対応できるようになり、県民サービスが
充実します。
・スクールカウンセラーの配置(全中学校、高等学校 67 校)
・スクールアドバイザーの派遣(19 年度 290 校)
- 161 -
重点事業名
事業内容
担当課/予算額
NPO・大学との協働に
本県の公立小・中学校における不登校児童生徒数は依然として 4,867
よる不登校児童生徒を支
人(平成 17 年度)おり、不登校に関する取組の改善を図ることは喫緊
援する事業
【生涯学習課・指導課】 の課題であり、柔軟で多様な施策の推進が求められています。
4,777 千円
このため、県がNPOと協働し、不登校児童生徒が将来の夢と希望を
持ち、個性・能力に応じた進路を見いだせるような地域における居場所
づくりを推進するとともに、子どもと親のサポートセンターや関係機関
が連携するなど、児童生徒の実情に対応した支援をモデル事業として推
進します。
また、青少年教育施設の豊かな自然環境の中で、各種の生活体験や宿
泊体験を通じて不登校児童生徒の自主性を回復し、自立を促すことを目
的にした特色ある支援を推進します。
・不登校児童生徒のための地域における居場所づくり
・不登校児童生徒等宿泊研修事業
家庭教育を支援する事業
【生涯学習課】
6,206 千円
2 か所
4回
家庭はすべての教育の出発点であることから、乳幼児期からの家庭教
育の充実が重要です。このため、地域社会の中で保護者や子どもの成長
を支えることなどの意識啓発を図る「家庭教育フォーラム」を実施しま
す。また、市町村と連携して、乳幼児健診や就学時健診等の機会をとら
えて「子育て講座」を開設するとともに、家庭教育手帳を配付します。
併せて、市町村の家庭教育相談員等を対象とした研修講座の実施、家
庭教育のスーパーバイザー(市町村の家庭教育相談員等の相談に応じる
臨床心理士等)を置くことにより、市町村の相談員の資質向上を図ると
ともに、相談員のネットワークづくりを推進します。
加えて、地域で人と人とが触れ合い、親子や地域住民の交流を図る活
動など、地域ぐるみで取り組んでいる家庭教育支援の先導的活動の普及
や推進体制の整備を図るなど地域の力による家庭教育支援を推進しま
す。
さらに、新規に家庭教育支援について、全ての親に対して広く家庭教
育支援を進めるために、家庭教育に関する啓発資料を作成します。
また、子どもや家庭を支えるために必要なよりよい環境作りを目指す
ために、学校の機能や地域の教育力を活用した学校・家庭・地域の連携
による家庭教育支援の実践について研究し、その活動を推進するなど、
学校と地域が一体となった家庭教育支援を進めます。
・家庭教育フォーラムの開催
5 会場
・家庭教育手帳配布
・家庭教育相談員等を対象とした研修講座 12 回
・家庭教育相談員等のネットワーク推進事業
・地域で支える家庭教育推進事業
・親と子どもの学習ノート作成事業
・学校の機能を活用した家庭・地域連携支援研究事業
- 162 -
(柱の成果を表す指標)
目標項目
子どもとの接し方(親
と子、教員と子ども)
に関する意見交換会等
の開催
家庭教育フォーラムの
開催参加者
現状(基準年)
-
(18 年度)
1,412
(17 年度)
1,941 件(14 年度)
小・中・高・盲・聾・
※参考
養護学校のいじめの発
全国総数 20,143 件(17 年度)
生件数
県総数
1,871 件(17 年度)
NPOと協働した「不登校
児童生徒のための地域におけ
る居場所づくり支援事業」等
不登校児童生徒への支
の取組を実施し、不登校児童
援
生徒個々の実態に応じた支援
を行っています
(18 年度)
目標(目標年)
小・中学校 100 校
(19 年度)
全小・中学校
(20 年度)
参加者の増加を目指します
(19 年度)
減少を目指します
(19 年度)
基準年(14 年度)の
半減を目指します。
(25 年度)
不登校児童生徒個々の実
態に応じた、多様な取組を推
進し、不登校児童生徒の将来
的な社会的自立に向けた支
援がそれぞれの地域で受け
られるような環境づくりを
目指します
(毎年度)
<施策展開の柱・重点事業>
Ⅱ
子どもや若者が、次代をたくましく開いていく健康・体力を身に付けられるよう、豊かな心と健
やかな体を育てます。
重点事業名
担当課/予算額
いきいきちばっ子健康・
事業内容
学校における健康教育は、生涯にわたる健康づくりの出発点であり、
体力づくり推進事業
その基礎を培う場です。心身共に健康に生きてゆくためには、運動・
【学校保健課・体育課】
食事・休養に係る基本的な生活習慣を身に付けるとともに、確かな知識
15,682 千円
と望ましい行動選択ができる能力が必要です。
そこで、「いきいきちばっ子健康・体力づくり推進プロジェクト」で
は、18 年度に策定した「いきいきちばっ子健康・体力づくりモデルプ
ラン」を県民に広めるとともに、健康・体力づくり研究校を指定し、小・
中学校・高等学校における健康・体力づくりを推進します。
さらに、児童が楽しく「食」について学びながら、自らの食生活を
振り返り、より望ましい食生活を身に付けることを目指して作成した、
食に関する学習ノート「いきいきちばっ子」を県下の小学校 1、3、5 年
生全員に配付することなどにより、食に関する指導を推進します。
・いきいきちばっ子健康づくり推進事業
・子どもの体力向上事業
・「いきいきちばっ子ノート」を小学校1・3・5 年生全員に配布
170,000 部
(戦略3関連事業)
子どもや若者の体力・競
競技スポーツの振興と千葉県の競技力の恒常的なレベルアップ(水準
技力を向上する事業
向上)を図るため、長期的な展望のもと、計画的なジュニア選手の育成
【体育課】
や指導者の養成事業と、国体選手への支援を中心とした千葉県競技力向
146,000 千円 上推進本部事業を展開します。
国体開催 3 年前となる今年度は、地元国体での本県選手の活躍を期待
- 163 -
して、これまでのジュニア選手強化事業に加え、高校の部活動を中心と
した競技力の向上や、地域(市町村)との連携によるスポーツ選手の育
成など、一層の充実を図ります。
また、引き続き、千葉県競技力向上推進本部会議を開催するなど、
千葉県の競技力向上のより一層の推進に努めます。
・ジュニア選手強化事業
39 競技
・チームちばジュニア強化事業 39 競技
・国体選手強化・サポート事業 40 競技
・競技力向上推進校指定事業
(柱の成果を表す指標)
目標項目
小学校における新体力テス
ト(8 種目計 80 点)の平均
点
31 競技、91 校、195 部
現状(基準年)
48.4 点
(17 年度)
※参考 全国平均
45.1 点
(17 年度)
目標(目標年)
48.6 点
(19 年度)
15 年度(47.2 点)の 5%向
上(49.6 点)を目指します
(25 年度)
<施策展開の柱・重点事業>
Ⅲ
子どもや若者を犯罪などから守り、ふるさとを愛し、次代を開いていく力がはぐくまれるよう、
関係機関等が連携して、子どもや若者が健やかに育つことのできる環境を整えます。
重点事業名
事業内容
担当課/予算額
子どもや若者の豊かな体
験活動を推進する事業
【生涯学習課・文化財課】
60,663 千円
子どもや若者が豊かな人間性やたくましく生きる力をはぐくむ上で
体験活動等は重要な役割を担っています。
そのために、青少年教育施設の立地条件・機能を生かし、高齢者・親・
子のふれあい体験ができる事業を実施し、世代を越えた交流の充実を図
り体験活動の充実に努めるとともに、地域の指導者の養成を行います。
また、県民が県内各地域を舞台にして、その豊かな自然や歴史、文化
を活用し、学び、楽しむことで、子どもや若者の心に郷土を愛する感性
がはぐくまれるよう、県立博物館等における各種体験事業を引き続き、
展開していきます。
さらに、安全・安心な子どもの活動拠点(居場所)を設け、地域の方々
の参画を得て、子どもたちと共に勉強やスポーツ・文化活動、地域住民
との交流活動等の取組を推進するとともに、年齢の異なる子どもたちが
地域の社会教育施設などに宿泊し、団体生活をしながら学校に通う、い
わゆる通学合宿について、全県的な展開を促進します。
併せて、青少年が自立した人間として成長することを支援するため、
青少年の主体性・社会性をはぐくむ社会体験や自然体験の体験活動を
推進します。
・通学合宿の全県的促進
・通学合宿のためのコーディネーターの養成
・週末ふれあい推進事業(県立青少年教育施設 5 所)
・放課後子ども教室(70 か所)
・少年自然の家・青年の家・博物館における体験活動
- 164 -
重点事業名
担当課/予算額
子どもや若者を被害者や
事業内容
18 年中の県内の刑法犯少年は、17 年を下回ったものの、少年人口比
加害者としないための総 は全国平均を上回るなど、依然として深刻な状況にあります。特に検挙
合対策の推進
された少年の約8割が中学、高校生であることから、学校と警察等のよ
【警察本部】
り一層の連携が求められています。また、子どもの安全対策や児童虐待
36,904 千円 の早期発見・保護など子どもを取り巻く環境は厳しい情勢にあります。
このため、少年非行防止・保護総合対策の推進のため、6 か所の地区
少年センターを拠点に 12 人で運用しているスクール・サポーターを学
校等からの要請に基づいて派遣し、少年の健全育成及び学校の健全化に
向けた支援を行うなど、子どもを守るための施策及び非行防止と保護の
両面にわたる対策を推進します。
・子どもを守るための施策及び非行防止と保護の両面にわたる対策の
推進
青少年相談員活動、青少
青少年相談員は、ボランティアで各種のスポーツやキャンプ等を通し
年補導センター活動に対 ての生活指導、地域パトロールを通じての非行防止活動及び社会環境浄
する支援事業
化の促進、家族ぐるみで参加するオリエンテーリング大会等による地域
【県民生活課】
のふれあい活動の促進等様々な活動を行っていますが、青少年健全育成
30,605 千円 の一層の充実を図るため、相談員の活動費等について支援します。
さらに、相談員の資質の向上を図るため研修会を開催するとともに、
青少年相談員が効果的に活動できるように関係者との連携・ネットワー
ク化を図ります。
青少年補導センターは、学校・PTA等の機関及びボランティア
(青少年補導(委)員)が参加し、街頭補導活動や相談活動など青少年
の非行防止に関する諸活動を総合的・計画的に行っています。
このような活動を行う青少年補導センターは、青少年の非行防止対策
上、極めて重要な役割を担っていることから、その活動等を支援します。
・青少年相談員基本研修会
6 地区×1 回
・青少年相談員課題研修会
6 地区×2 回
・青少年相談員ネットワーク会議
(柱の成果を表す指標)
目標項目
社会教育施設(青年の家・
少年自然の家)の利用人員
青少年補導(委)員大会へ
の青少年補導員、青少年補
導センター職員、関係機関
などの参加者
2回
現状(基準年)
317,837 人
(17 年度)
目標(目標年)
320,000 人
(19 年度)
700 名
(17 年度)
青少年補導(委)員大会の
充実強化に努めます。
(19 年度)
- 165 -
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