Comments
Description
Transcript
県立高等学校の耐震改修工事の施工事例(PDF形式 474 キロバイト)
県立高等学校の耐震改修工事の施工事例について 施工年度 工 事 名 工事場所 建物概要 : : : : 平成22年度 豊栄高校特別教室棟改修・補強建築工事(第2期工事) 新潟市北区上土地亀大曲761 昭和43年3月竣工(42年経過) 鉄筋コンクリート造3階建て 延べ面積2,107㎡ 工事内容 : 耐震補強工事 鉄骨ブレース14箇所の設置 他 屋上防水改修、外壁補修及び全面吹付塗装 内装の床、壁、天井の補修及び塗装 他 【今回工事の特色】 学校施設の耐震化については、学校運営の妨げとならないよう、夏休み期間を中心に 工事を実施しています。 このため、工事が集中する夏休み期間において少しでも円滑に工事が進められるよう に、今回初めて鉄骨ブレースの製作を工事と分離し前倒し発注しました。 この結果、現場の作業において、1週間程度の工期短縮を図ることができました。 【1階平面図】 【鉄骨ブレース姿図】 耐震鉄骨ブレース施工フロー ※数字は写真番号を示す。 鉄骨ブレース支給品の場合 施工面墨出し 内装撤去 ハツリ撤去 ② ハツリ面目荒し ③ 清掃 躯体寸法測定 あと施工アンカー部 鉄筋探査 通常施工の場合 ※左記工程の他、以下の鉄骨ブレー ス製作工程が加わる。 ④ ⑤ ⑥ あと施工アンカー施工 ⑦ あと施工アンカー 引張試験 鉄骨製作図作成 鉄骨製作 ⑧ 鉄骨ブレース 製作工程 通常施工の場合、あと施工アンカー作 業が終了後、ブレースが完成するまで 待ち期間が発生する。(約1週間程 度) 鉄骨製品検査 錆止塗装 鉄骨ブレース取付 スパイラル筋取付 無収縮モルタル 注入用型枠組立 ⑨~⑬ ⑭ ⑮ 無収縮モルタル注入 ⑯ 無収縮モルタル 注入用型枠解体 ⑰ 鉄骨ブレース運搬搬入 耐震鉄骨ブレース施工状況 ① 鉄骨ブレース仮置き状況 (仮囲い柵、シート養生) ・今回工事は鉄骨ブレースが前倒しで 製作されており、敷地内に仮置きされ ていた。 ② 鉄骨ブレース部ハツリ状況 ③ 目荒し状況 ④ ハツリ部洗浄状況 ⑤ 鉄骨ブレ-ス設置部ハツリ完了 ・通常は鉄骨ブレース設置部の解体 後、躯体寸法を測定してから鉄骨ブ レースの製作にかかるが、当現場では 解体後の躯体寸法と製作済みのブレー スの整合性を確認するだけであった。 ⑥ 鉄筋探査状況 ⑦ あと施工アンカー打設状況 ⑧ あと施工アンカー引張試験状況 ⑨ 鉄骨ブレース確認 ・無収縮モルタル注入部の錆落としを 実施した。 仮置き期間中に雨水の侵入や結露が 発生した場合でも水が溜まりにくいよう に、重ね方の上下向きに注意すると錆 の発生が軽減できると思われる。 ⑩ 鉄骨ブレース取付状況 (外観) ・敷地内に仮置きされた鉄骨ブレースを 作業場所まで小運搬し、クレーンで吊り 上げる。 ⑪ 鉄骨ブレース取付状況 (内観) ・クレーンで吊られた鉄骨ブレースを、 躯体梁等に設置したチェーンブロック等 を利用して内部へ引き込み、所定の位 置へセットする。 ⑫ 鉄骨ブレース取付完了 (内観) ⑬ 鉄骨ブレース取付完了 (外観) ⑭ スパイラル筋取付 (割裂防止筋) ⑮ 無収縮モルタル注入用型枠 組立完了 ⑯ 無収縮モルタル注入状況 ⑰ 無収縮モルタル注入用型枠 解体完了 【請負者現場代理人の考察】 学校の耐震改修工事は夏休み期間に工事が集中するため、他工事間で鉄骨製作工場や専門業 者の確保が難しい状況であり、工程管理に苦慮しています。 今回、当現場は鉄骨ブレースが支給品であったことから、鉄骨製作、製品検査や現場搬入などの 工程が省略できたため、工程管理上、通常施工の場合より、1週間程度工期短縮ができたと考え ます。