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仕様書
加 西 市 埋 立 処 分 場
浸出水処理設備改修工事
発 注 仕 様 書
平成 28 年 6 月
加
西
市
加西市埋立処分場浸出水処理設備改修工事
目
次
発注仕様書
Page
第1章 総
則 ........................................................... 1
第1節 計画概要 ......................................................... 1
第2節 計画要目 ......................................................... 4
第3節 基本方針 ......................................................... 6
第4節 設計・施工 ...................................................... 10
第5節 試運転・引渡し .................................................. 15
第6節 正式引渡し及び部分引き渡し ...................................... 18
第7節 かし担保 ........................................................ 19
第8節 性能保証 ........................................................ 21
第2章 プラント工事 ...................................................... 22
第1節 流入設備 ........................................................ 23
第2節 調整槽設備 ...................................................... 25
第3節 凝集沈殿設備 .................................................... 27
第4節 生物処理設備 .................................................... 35
第5節 高度処理設備 .................................................... 39
第6節 滅菌設備 ........................................................ 45
第7節 汚泥処理設備 .................................................... 46
第8節 取排水設備 ...................................................... 48
第9節 その他設備 ...................................................... 50
第10節 電気・計装設備 ................................................ 55
第11節 配管設備 ...................................................... 61
第3章 建築工事 ........................................................ 62
第1節 基本事項 ........................................................ 62
第2節 建築本体工事内容 ................................................ 63
第3節 建築機械設備工事 ................................................ 66
第4節 建築電気設備工事 ................................................ 68
第4章 清掃・撤去工事 .................................................... 70
第1節 基本事項 ........................................................ 70
第2節 清掃・撤去対象物 ................................................ 71
第3節 施
工 .......................................................... 72
第1章
総
則
本仕様書は、加西市(以下「本市」という)が発注する加西市埋立処分場浸出水処理設
備改修工事(以下「本工事」という)に適用する。
第1節 計画概要
1.一般概要
本市が管理する一般廃棄物最終処分場(加西市埋立処分場)の浸出水処理施設(以下
「本施設」という。
)は昭和 54 年 4 月より稼働開始し、その後機器・装置の維持補修を
継続的に行い、現在 37 年を経過している。
本施設は長年に渡る老朽化が著しく、また、埋立物の性状の変化から年々浸出水原水
が希薄化している状況となっている。
本工事は本施設の運転を継続しながら大規模な改修を行うものであり、本施設の長期
延命化の実現により、廃棄物処理の安定化を図ることを目的とする。
また、本工事は処理周辺景観の保全を図り、合わせて施設運転作業員の安全かつ衛生
的で働きやすい作業環境を確保するものである。
2.工事名
加西市埋立処分場浸出水処理設備改修工事
3.処理規模
最大流入水量 364.5 m3/日
最大処理水量 150.0 m3/日
4.処理方式
凝集分離方式+高度処理
(既設 凝集分離+接触酸化方式+高度処理)
5.工事場所
兵庫県加西市中山町字大谷地区
加西市埋立処分場浸出水処理設備
6.気象
(1) 外気温
年平均 14.4℃、最高 37.2℃、最低-8.0℃
(2) 降雨量
年間降水量:1,3115mm
*平成 24 年度
加西市消防署データ
- 1 -
7.工事範囲
1)プラント工事
(1) 機械工事
機械設備の更新工事(一部既設利用)
不要となる機械設備の撤去工事
処理水槽の清掃工事(調整槽を除く)
(2) 配管工事
配管設備の更新工事(一部既設利用)
不要となる配管設備の撤去工事
(3) 電気・計装工事
本施設の電気・計装設備の更新工事(一部既設利用)
本施設の不要となる電気・計装設備の撤去工事
*受電設備(屋外キュービクル)は既設を利用
2)建築工事
(1) 建築本体工事
管理棟内改装工事
処理棟外装工事
処理棟フェンス工事
門柱補修工事
(2) 建築機械設備工事
管理棟に係わる建築機械設備の更新、改修工事
(3) 建築電気設備工事
管理棟に係わる建築電気設備の更新、改修工事
外部照明設備の更新工事
(4) その他工事
点検蓋、手摺等設置工事
仮設工事(既設運転に係る仮設水処理装置含む)
仮設水処理装置運転に係る薬品費
試運転及び運転指導
予備品・消耗品
パンフレット作成
3)工事範囲外(別途工事等)
(1) 本施設通常運転に係る電気料金、薬品費
(2) 現場事務所及び仮設水処理装置運転に係る電気料金(敷設費は本工事に含む)
(3) 本施設の運転管理(本工事に伴う試運転を除く)
(4) 本施設の定期点検・維持補修工事
- 2 -
8.工
期(予定)
平成 28 年度の契約締結日から平成 29 年 12 月 20 日までとし、本工期内において順次、
部分引き渡しを行うものとする。
- 3 -
第2節 計画要目
1.計画処理量
最大流入水量
: 364.5 m3/日
最大処理水量
: 150.0 m3/日
平均処理量
: 115.5 m3/日
2.施設運転時間及び運転管理時間(維持管理委託会社駐在時間)
施設運転時間
:24 時間
運転管理時間
:火曜日及び金曜日
8:30~16:45
3.処理工程の概要
1)既存水処理フロー
流入 →
沈砂槽
→
調整槽
→
凝集沈殿設備→
生物処理設備
異物
→
砂ろ過設備
→
活性炭吸着設備
→
滅菌槽
→ 放流
2)本計画水処理フロー
流入 →
沈砂槽
→
調整槽
→
凝集沈殿設備→
異物
→
砂ろ過設備
→
活性炭吸着設備
→
滅菌槽
→ 放流
3)汚泥処理工程
凝集沈殿汚泥を貯留し、ポンプにて埋立地内へ移送する。
4.プロセス用水等
プロセス用水は処理水を再利用する。
- 4 -
→
5.浸出水(流入原水)の性状及び保証放流水質
流入原水の性状及び保証放流水質は以下のとおりとする。
項
目
単位
浸出水(原水)
放流水(保証値)
pH
-
5.8~8.6
6.5~8.5
BOD
mg/L
20
20 以下
COD
mg/L
30
20 以下
SS
mg/L
50
30 以下
T-N
mg/L
20
10 以下
T-Fe
mg/L
2
2 以下
T-Mn
mg/L
3
2 以下
T-Cr
mg/L
0.6
0.6 以下
Cu
mg/L
0.5
0.5 以下
Zn
mg/L
1.5
1.5 以下
Cd
mg/L
0.01
0.01 以下
Cn
mg/L
0.1
Pb
mg/L
0.1
0.1 以下
As
mg/L
0.05
0.05 以下
T-Hg
mg/L
0.0005
大腸菌群数
個/mg
-
ND
0.0005 以下
800 以下
*放流水は日間平均値
6.ユーティリティー等
1) 電
気
プラント電源は既設キュービクルから既設埋設配管を利用して制御
盤に引き込む。
建築電気電源は既設分電盤から分岐し、使用する。
2) 用
水
用水は処理水を利用するものとし、本工事にて設置する逆洗ポンプに
より、施設内各所に給水する。
3) 電 話 等
電話回線及び電話は既設を使用する。
なお、本工事に伴う一時取り外し及び復旧は本工事に含むものとする。
4) 雨水排水
既設利用とする。
5) 放
既設放流配管を使用する。
流
- 5 -
第3節 基本方針
1.工事計画
本工事に先立ち、設計図面、本仕様書、設計書、質疑回答書、現説時説明資料(以下「設
計図書」という)及び本施設状況を確認し、詳細設計に反映させること。
また、仮設計画及び工事工程計画は本施設の状況を踏まえて策定すること。
特に、水中部は本工事中において、その状態を把握するものとするが、状況に応じて順
次計画を見直すこと。
2.運転管理
本施設の運転管理は、本市が別途発注する管理会社(以下「委託会社」という)に委託
しているため、委託会社が実施する管理業務、委託会社運転員の安全性に十分配慮するこ
と。
3.安全衛生管理
本工事は、「労働安全衛生法」及び「建設業法」等の関係法令の規定を遵守し、施設の
運転、点検、清掃等の作業が安全かつ衛生的に行えるように実施すること。
室内の換気、騒音防止、照度の確保、転落防止柵、作業スペース等に十分配慮し、特に
回転部分、及び突起部分等については、危険防止対策を施し、管理業務に危険のないよう
配慮すること。
4.市内業者参加について
受注者は本工事において地元企業が参加できる工事または業種は極力、下請け発注を行
うこと。
また、物品調達においても同様とする。
5.設備概要
本工事の設備は環境省「廃棄物最終処分場性能指針」、
「廃棄物最終処分場施設整備の計
画・設計要領」その他、関連法規に準拠して設置すること。
1)流入設備
埋立処分場から自然流下にて流入する浸出水を沈砂槽にて受け入れ、スクリーンで異
物を除去する。
異物除去した浸出水はポンプピットに流入し、原水ポンプ(水中ポンプ)にて調整槽
に移送する。
- 6 -
2)調整槽設備
調整槽では新たに設置する調整槽撹拌ポンプにて浸出水を均一に撹拌する。
浸出水は調整槽内に設置する原水移送ポンプ(水中ポンプ)にて原水計量槽に移送し、
余剰原水はリターンラインで調整槽に返送する。
なお、調整槽における堆積土砂等は本市が定期的に重機等にて清掃・除去する。
3)凝集沈殿設備
原水は原水計量槽から反応槽へ自然流下する。
反応槽では凝集剤(ポリ硫酸第二鉄)、凝集助剤(高分子凝集剤)及び Ph 調整剤(苛
性ソーダ)を添加し、反応槽撹拌機にて原水と十分混合して凝集沈殿槽に流入させる。
凝集沈殿処理水は中和槽にて Ph 調整剤(苛性ソーダ)を添加し、撹拌混合後、凝沈
処理水槽1(旧第1脱窒素槽)に流入する。
反応槽及び中和槽は Ph 計を設置し、苛性ソーダ注入量を自動制御する。
また、凝集沈殿汚泥は排泥ポンプ(槽外横型ポンプ)にて汚泥計量槽に移送する。
4)生物処理設備
旧第1脱窒素槽~沈殿槽を凝沈処理水槽として利用(処理水は自然流下にて通過)す
る。
凝集沈殿処理水はろ過原水槽(旧第1処理水槽を利用)に流入させる。
5)高度処理設備
処理水をろ過原水槽から、ろ過原水ポンプ(水中ポンプ)にて既設上向流ろ過器に移
送する。
ろ過器にて微量の SS を除去した後、ろ過処理水槽(旧第2処理水槽を利用)に一時
貯留する。
ろ過処理水はろ過処理水槽から活性炭原水ポンプ(旧中間ポンプ:水中ポンプ)にて
活性炭吸着塔に移送し、COD・色度を除去した後、滅菌槽に流入させる。
ろ過器及び活性炭吸着塔の洗浄はろ過処理水を使用し、逆洗ポンプ(水中ポンプ)に
て逆洗し、逆洗排水は逆洗排水槽にて貯留する。
逆洗排水槽から逆洗排水移送ポンプ(水中ポンプ)にて調整槽へ移送する。
6)滅菌設備
活性炭吸着処理水を滅菌器(塩素剤)にて消毒後、滅菌槽に貯留した後、自然流下に
て放流する。
7)汚泥処理設備
- 7 -
凝集沈殿汚泥は汚泥計量槽にて定量的に汚泥貯槽に移送され、汚泥移送ポンプ(水中
ポンプ)にて埋立地内に移送する。
8)取排水設備
既存井戸水の使用を中止し、再利用水ポンプ(逆洗ポンプ兼用使用)にて各所にプ
ラント用水(溶解水、洗浄水、散水用水)として供給する。
滅菌後の放流水サンプルはサンプリングポンプにて薬品室内に設置する放流監視
装置に移送する。
なお、計測後の放流水は薬品室内排水路に排水する。
9)配 管 設 備
既設配管は全て撤去し、新たに配管設備を設置する。
なお、ろ過器周り配管はろ過器更新時に更新しているため、本工事範囲外とする。
配管口径は十分な余裕を持たせたものとし、色分け、流れ方向を明示し、適所に流体
等の名称を表示する。
10)電気・計装設備
受電設備は既設を利用し、動力制御盤への給電以降を本工事範囲とする。
本工事範囲における既設電気・計装設備は原則として全て更新する。
なお、埋設している電気・計装配管は既設を利用するものとする。
計装機器類等を設置し、自動計測・制御ができる設備とする。
11)建築工事
(1) 管理棟事務所の内装工事を行う。
(2) 管理棟事務所の旧便所を倉庫に改修する。
(3) 事務所及び薬品室扉を更新する。
(4) 薬品室を塗床施工する。
(5) 薬品室内の機械基礎撤去及び機械基礎増打を行う。
(6) ブロワ室の鉄扉を更新する。
(7) ブロワ室の防音ガラリを更新する。
(8) 処理棟及び管理棟の外部吹付を行う。
(9) 処理棟に目隠しフェンスを設置する。
(10) 処理棟上部及び外部階段モルタルを補修し、塗床施工する。
(水槽上部及び階段手摺更新はプラント工事に含む)
(11) 門柱を改修する。
- 8 -
12)建築機械工事
(1) 管理棟事務所の空調設備を更新する。
(2) 薬品室内に新たに換気扇を設置する。
(3) ブロワ室有圧換気扇及び防音型ノーズを更新する。
13)建築電気工事
(1) 管理棟内の電灯コンセント工事を更新する。
(2) 外灯を更新する。
14)撤去工事
(1) 更新対象の既設機器・装置を撤去する。
(2) 生物脱窒素設備を撤去する。
(3) 本工事にて不要となる電気・計装設備を撤去する。
(4) 本工事にて不要となる配管設備を撤去する。
(5) 本工事にて不要となる土木建築設備を撤去する。
- 9 -
第4節 設計・施工
1.一般事項
1)関係法令等
設計・施工に当たっては、関係法令、技術基準、規格等を厳守すること。
設計・施工に関する関係法令等を例に示す。
関係法令等一覧表
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律
・電気工作物の溶接に関する技術基準
・建設工事に係る資材の再資源化等に関す ・毒物及び劇物取締法
る法律
・酸素欠乏症防止規定
・建築基準法
・危険物の規制に関する規則・政令
・建設業法
・一般高圧ガス保安規則
・消防法
・特定化学物質等障害予防規則
・道路交通法
・機械等検定規則
・大気汚染防止法
・計量法
・水質汚濁防止法
・溶接技術検定基準(JIS Z 3801)
・騒音規制法
・日本工業規格(JIS)
・振動規制法
・電気規格調査会標準規格(JEC)
・悪臭防止法
・日本電機工業会標準規格(JEM)
・労働基準法
・電線技術委員会標準規格(JCS)
・労働安全衛生規則
・内線規程
・事務所衛生基準規則
・電気供給規程
・有線電気通信法
・各種県条例(建築、公害防止、福祉関係等)
・電気事業法
・その他関係法令、規格、規程及び技術指針
・電気工事法
・電気用品取締法
・電気機械器具防爆構造規格
・電気設備に関する技術基準
2)本施設に採用する設備、装置及び機器類は、本施設の目的達成のために必要な能力、
規模を有し、かつ、維持管理経費の削減に十分考慮したものでなければならない。
3)提出書類、工事記録写真等は、監督員の指示に従い作成すること。
なお、監督員とは、本市より監督員として選任された本市職員及び本市が別途発注す
る工事監理委託会社職員を言う。
- 10 -
2.詳細設計
1)詳細設計の承諾
受注者は、契約後において速やかに設計図書、現地確認等に基づき詳細設計を行
い、承諾図書として本市に随時提出する。
2)設計図書の変更
設計図書は、原則として変更できないものとする。
ただし、詳細設計において変更を必要とする場合には、性能及び施設運営上の要件
が下まわらない範囲において、監督員の承諾を得て、変更することができる。
詳細設計期間中、設計図書に本事業の主旨に適合しない箇所がある場合及び本施設
の機能を全うすることができない箇所が発見された場合は、受注者の責任において性
能を満足させる範囲として変更を行うことができるものとする。
3)契約金額の変更
設計図書の変更に伴う契約金額の増減は本市が作成する精算設計書(設計書を変更
したもの)を基に精算するものとする。
4)疑義
受注者は、工事施工中に疑義が生じた場合には、その都度書面にて本市と協議し、
その指示に従うとともに、記録を提出すること。
3.施 工
1)工事条件
(1) 本工事は、設計図書及び本市が承諾した承諾図書に基づき行う。
(2) 承諾図書の承諾前にその図書の一部を先行して施工する必要が生じた場合、その範
囲に限り、本市の了解を得て先行工事として施工することができる。
(3) 本施設は、工事中においても浸出水を継続的に処理するため、仮設計画及び工事計
画において十分配慮すること。
2)施工図等の提出図書
本工事の施工に当たっては、事前に機器仕様書、製作図、施工図、計算書、施工要領
書、検討書等を提出し、本市の承諾を得てから工事に着手すること。
なお、提出図書は次の内容のものとし、提出部数は各3部(内、1部返却分)とする。
(1) 承諾申請図書一覧表
(2) 建築工事及びプラント設備機器詳細図(構造図、断面図、各部詳細図、組立図、主
要部品図、付属品図)
- 11 -
(3) 施工計画書(工事全般、主に建築工事に係る計画書)
(4) 施工要領書(搬入要領書、据付要領書、塗装要領書を含む)
(5) 検査要領書(工場立会検査等を含む)
(6) 各種計算書、各種検討書
(7) 打合せ議事録
(8) その他必要な図書
3)施工管理
(1) 日報及び月間報告書の提出
工事期間中の日報及び月間報告書を作成し、提出すること。
なお、月間報告書には進捗率、主要な工事進捗写真等を添付すること。
(2) 製品検査
工事に使用する製品等の検査は次のとおり行う。
①材料等の検査
監督員が指示する材料等(機器を含む)の検査は、監督員立会いの上、行うこ
と。
監督員から別途指示がある場合には、受注者の提出する検査・試験成績書をも
って代えることができる。
②検査の実施
検査は、受注者が材料検査願(検査・試験要領書を含む。)を提出し、監督員の
承諾を得た後に実施すること。
③検査の費用負担
検査に要する費用は、受注者の負担とするが、監督員の旅費・宿泊費・交通費
は本市の負担とする。
4)機器製作者一覧表
本工事において予定する機器製作会社は事前に複数会社のメーカー一覧表を提出
し、監督員の承諾を得た後に、一覧表に記載されたものから選定する。
なお、自社製品はメーカー一覧表には含めなくて良いものとする。
5)使用材料及び機器
(1) 使用材料及び機器は、すべてそれぞれの用途に適合する欠点のない製品で、かつす
べて新品とし、事前に監督員の承諾を得た場合を除き、日本工業規格(JIS)
、電気
規格調査会規格(JEC)
、日本電機工業会標準(JEM)等の規格が定められているも
のは、これらの規格品を使用しなければならない。
(2) 酸、アルカリ等腐食性のある条件下で使用される材料についてはそれぞれ耐酸、耐
アルカリ性を考慮した材料を使用しなければならない。
- 12 -
(3) 使用する材料及び機器は、実績、公的機関の試験成績等を十分検討の上選定し、極
力メーカー統一に努め、互換性を持たせなければならない。
(4) 可能な限り、本市内からの調達を優先すること。
6)建設廃棄物の処分
(1) 本工事で発生する廃棄物の処分は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「建
設廃棄物処理ガイドラインのマニフェストシステム」等に基づき、受注者の責任に
おいて処分すること。
(2) 「資源の有効な利用の促進に関する法律」及び施行令、施行規則に適合する場合は、
施工計画書に再生資源利用計画書及び再生資源利用促進計画書を添えて、監督員に提
出すること。
7)工事用用地
工事用用地は監督員の承諾を得て、既存施設の運転、維持管理に支障のない範囲で場
内の用地及び隣接する加西市クリーンセンターの空地を無償にて使用できるものとす
る。
8)工事用車両
原則として、工事用車両の待機、駐車は本敷地外で行うものとし、周辺道路に駐停車
をしないものとするが、一時機器搬入及び据付において公道を使用する場合は事前に書
面にて本市の承諾を得た後に、必要に応じて道路占用等に係る手続きを受注者の負担に
て実施することができるものとする。
9)仮設物
(1) 受注者の現場事務所及び便所等は本工事敷地内に設置するものとする。
なお、監督員の事務所は不要とする。
(2) 場内の仮設物設置は、あらかじめ仮設物等設置計画書を提出し、監督員の承諾を得
ること。
10)公害防止対策
(1) 低騒音・低振動型・低排ガス工事用機械を採用すること。
(2) 低騒音・低振動工法を採用し、建設作業に係る騒音・振動の関係基準を遵守すると
ともに、ほこりが発生する恐れのある場合は、適時散水を行う等必要な措置を行う
こと。
(3) 工事用車両により、周辺道路に土砂等が流出しないよう、タイヤ洗浄等を十分に行
うこと。
また、周辺道路に土砂等が流出した場合は、速やかに清掃すること。
- 13 -
11)安全対策
工事関係車両と他の御通行との安全対策として、必要に応じて出入り口付近に誘
導員を配置すること。
12)作業日及び作業時間
官公庁の休日または夜間に作業を行う場合は、事前に理由を付した書面によって監
督員に提出し、承諾を受けなければならない。
また、本市の指定する日は工事を行わないこと。
作業時間は、原則として午前 8 時から午後 6 時までとする。
13)工事用用益の負担金及び使用料金等
工事中の電力・水道・電話等の引き込みに伴う工事費、負担金及び使用料金等につ
いては、受注者の負担とする。
なお、原則として既存設備からの利用はできないものとする。
14)労務災害防止対策
工事中の危険防止対策を十分行い、また、労務者への安全教育を徹底し、労務災害
の発生がないように努めなければならない。
15)復 旧
本工事対象外の既存物件等の損傷、汚染防止に努め、万一損傷、汚染が生じた場合
は、受注者の負担で速やかに復旧しなければならない。
16)保 険
本施設の施工に際しては、必要な保険(火災保険、組立保険等)に加入しなければ
ならない。
17)暴力団等による工事への不当介入の排除
受注者(下請負人を含む)は本工事に関し、暴力団等からの不当要求または工事妨
害(以下「不当介入」と言う。)を受けた場合には、その旨を直ちに監督員に報告す
るとともに併せて所轄の警察署に届け出ること。
また、その場合、受注者は本市及び所轄の警察署と協力して不当介入の排除対策を
講じること。
なお、不当介入により排除対策を講じたにも関わらず、工期に遅れが生じる恐れが
ある場合には本市と工程に関する協議を行うものとする。
- 14 -
第5節 試運転・引渡し
1.試 運 転
試運転とは、施設内に設置する機器等の据付、配管工事、電気計装工事の完了後に順
次行う空運転から、実負荷運転までをいう。
1)基本条件
(1) 実施時期
各設備の据付及び初期調整完了後、工期内において順次、試運転を行う。
(2) 実施期間
各段階における試運転の期間は本市と協議のうえ決定する。
(3) 実施方法
試運転は、受注者が本市とあらかじめ協議の上作成した試運転実施要領に基づき、
受注者が行うものとする。
(4) 提出書類
受注者は、試運転期間中の試運転日報等を作成し、順次提出すること。
(5) 調整、点検・手直し
①試運転期間中に行われる調整・点検は、原則として監督員の確認のもとに行うこ
と。
②手直し箇所が発見された場合は、その原因及び手直し要領を記載した手直し要領
書を作成し、本市の承諾を得た後に、手直しを実施すること。
(6) 管理責任
①試運転期間中における建築物及び設備の管理責任は受注者とする。
②試運転期間中の運転管理は、委託会社とするが、受注者は管理に協力するものと
する。
③試運転期間中の調整運転に係る試運転要員は受注者にて確保すること。
なお、試運転要員の配置等についてはあらかじめ本市と十分協議し、承諾を得て
おくこと。
(7) 必要経費
①試運転に必要なすべての費用は、受注者の負担とする。
②試運転開始以降の必要費用は下記による。
ア.委託会社の人件費は本市の負担とする。
イ.電気料金は本市の負担とする。
ウ.薬品(液体)はタンク規定容量の初回分は受注者の負担とし、以降の補充分
を本市の負担とする。
エ.薬品(固体・粉体)は設計使用量の 90 日分を受注者の負担とし、以降の補
充分を本市の負担とする。
- 15 -
オ.活性炭は当初充填を受注者の負担とし、以降の補充分を本市の負担とする。
2)性能試験
(1) 本工事全体の引渡しに先立ち、監督員の立ち会いのもとに性能試験を実施するこ
と。
なお、部分引き渡しを行う場合は、性能試験とは別に各機器・設備の単体能力試験
を行いこと。
(2) 試験当日の少なくとも 2 日程度前から定格安定運転に入るものとする。
(3) 本発注仕様書に示す処理対象物の性状及び設計図書等の処理能力に見合った処理
対象量を確認するため、必要となる連続した運転試験を行うこと。
(4) 受注者は、試験内容及び運転計画を記載した性能試験要領書を作成し、本市の承諾
を受けた後、試験を実施すること。
(5) 性能試験における試料の採取、計測、分析、記録等は、受注者の所掌とする。
なお、試料採取場所は、監督員の指示による。
(6) 試験項目についての計測及び分析の依頼先は、法的資格を有する公的機関又はそれ
に準ずる機関とする。
ただし、特殊な事項の計測及び分析については、本市の承諾を得て適切な機関に依
頼すること。
(7) 性能試験日は 2 日間とし、
「第2節第 5 項」に示す水質項目に対し、計測及び分析
を行うこと。
頻度については以下のとおりとする。
①原水及び処理水の水量及び水質
1 回/日(2 回/2 日)
②強制停電試験
1 回/日(1 回/2 日)
2.運転指導
1)受注者は、本市及び委託会社職員に対し、施設の円滑な操業に必要な機器の運転、管
理及び取扱いについて、教育指導計画書に基づき、必要にして十分な教育と指導を行う。
なお、教育指導計画書及び取扱説明書、教材等はあらかじめ受注者が作成し、本市の
承諾を受けなければならない。
2)各運転指導期間は試運転期間内として設定し、原則として 2 日間以上とする。
3.備品・予備品・消耗品等の納入
備品、予備品、消耗品として必要なものを納入するのものとし、予備品、消耗品につい
ては 1 年分を納品すること。
備品、予備品、消耗品は納入前にリストを提出し、本市の承諾を受けなければならない。
- 16 -
4.竣工図書
受注者は、工事竣工に際して、完成図書として次のものを提出する。
なお、提出書類の内、本市の指示する書類については、電子ファイル(MS-Word、MS-Excel、
Auto-Cad、PDF)での提出も行うこと。
電子ファイルの提出は、2セットとする。
1)プラント工事
(1) 竣工図
①縮小版金文字製本見開き A3 版)
5部
②金文字製本(見開き A2 版)
2部
(2) 取扱説明書
3部
(3) 機器台帳(記入済)
2部
(4) 機器履歴台張
2部 (機器台帳との兼用を可とする)
(5) 検査及び試験成績書
2部
(6) 性能試験報告書
2部 (試運転報告書含む)
(7) 確定設計図書
3部 (実施設計図書の実績修正版)
(8) その他必要な図書
1式
2)建築工事
(1) 竣工図
①縮小版金文字製本見開き A3 版)
5部
②金文字製本(見開き A2 版)
2部
(2) 取扱説明書
2部(建築設備、建築電気設備)
(3) 検査及び試験成績書
1部
(4) 保証書
1部
(5) その他必要な図書
1式
*プラント工事と建築工事は合本を可とする。
- 17 -
第6節 正式引渡し及び部分引き渡し
正式引渡しは、本工事の全てを完了し、性能試験成績書等により性能及び機能が確認さ
れた後に実施する本市の完了検査に合格した時点とする。
部分引渡しは、原則として単体機器・装置を対象とし、機器試験成績書及び試運転によ
り所定の性能及び機能が確認された後に実施する本市の確認検査に合格した時点とする。
- 18 -
第7節 かし担保
1.共通事項
1)かし担保期間中に生じた「かし」に起因する欠陥、破損および故障等は受注者の負担
にて速やかに補修、改造もしくは取替えを行わなければならない。
ただし、天災などの不測の事故に起因する場合はこの限りでない。
2)かし担保期間中に発生した設計の「かし」は、完成図書に記載した施設の性能及び機
能、主要装置の耐用に対して、すべて受注者の責任において改善すること。
3)受注者は、当該工事に「かし」があるときは工事契約に基づき、かし担保責任を負う
ものとする。
4)施設に「かし」がある時は、本市は受注者に対して相当の期間を定め、その「かし」
の修補を請求し、又は修補に代え若しくは修補とともに損害の賠償を請求することがで
きる。
また、かし判定に要する経費は受注者の負担とすること。
5)かし担保期間満了前に、受注者は本市立会の上、総合的な点検整備を実施すること。
6)本市は施設の性能、機能、耐用等疑義が生じた場合は、受注者に対し、かし検査(性
能試験と同じ内容)を行わせる事が出来るものとする。
受注者は本市と協議したうえで、かし検査を実施し、報告すること。
なお、かし検査に要する費用は受注者の負担とすること。
2.詳細設計のかし担保
1)完成図書に記載した施設の性能及び機能は、すべて受注者の責任において保証するこ
と。
2)引渡し後、施設の性能及び機能について疑義が生じた場合は、施設の性能及び機能を
確認するための要領書を作成し、本市の指定する時期に、受注者の負担において所定の
性能及び機能を確認すること。
3)前記2)の結果、所定の性能及び機能を満足できなかった場合は、受注者の責任にお
いて速やかに改善すること。
4)受注者は、完成図書について、検査合格後に設計内容にかしが発見されたときは、速
やかに完成図書の修正を行うこと。
5)受注者が前記4)の修正に応じないときは、本市がこれを行い、その費用を受注者か
ら徴収する。
6)完成図書のかしにより本市が損害を受けたときは、受注者はその損害を賠償しなけれ
ばならない。
7)詳細設計かし担保期間
詳細設計かし担保期間は 5 年間とする。
なお、各機器・装置は予め各々設定した耐用年数を各機器・装置の詳細設計かし担保
- 19 -
期間とし、期間内において交換・更新を必要とする場合は受注者の負担により、改善交
換・更新を行うこと。
ただし、各機器・装置の設計かし担保は予め、天変地異、運転職員の誤操作及び本市
の承諾を得て計画する定期点検・整備を本市が実施しなかった場合はこの限りではない。
3.施工のかし担保
かし担保期間は、正式引き渡しを受けた日から2年間とする。
4.かしの判定・補修
正式引き渡し前に、かし判定基準書を提出し、本市の承諾を得ること。
なお、かし確認の基本的な考え方は以下のとおりとする。
ただし、運転職員の誤操作、取扱い説明に記載された日常作業等を著しく、怠った
場合等を除く。
○運転上支障がある事態が発生した場合
○構造上・施工上の欠陥が発見された場合
○消耗部分以外の主要部分に亀裂、破損、脱落、曲がり、磨耗等が発生し、著しく機能
が損なわれた場合
○性能に著しい低下が認められた場合
○機器・装置の更新・交換時期が設定した機器・装置の耐用年数に満たない場合
1)かし担保期間中の補修
かし担保期間中に生じた「かし」は、かし担保補修要領書を提出し、本市の承諾を得
た後に受注者の負担で改善すること。
2)かし判定に要する経費
受注者の負担とする。
3)かし判定基準
かし担保の判定基準及び改善方法は本市と協議の上決定する。
- 20 -
第8節 性能保証
1.性能保証事項
1)処理能力
処理能力は指定する浸出水性状以下において最大処理水量 150m3/日を上回ることと
し、性能試験期間において本市は定格処理量を確保するものとする。
なお、定格処理量に満たない場合は、本市と協議し、相当期間においてその時点にお
ける処理量をもって試験を行い、その試験条件及び結果によって性能を判断することが
出来るものとする。
2)放流水量及び処理水質
「第1章 第2節 5 項」による。
3)強制停電試験
強制停電を行い、本施設の機能及び安全を確認し、復電後に定常運転が出来ているか
を確認すること。
- 21 -
第2章
プラント工事
本仕様書は、本施設の基本的な内容について定めるものであり、採用する設備、装置及び
機器類は必要な能力と規模を有し、かつ、ライフサイクルコストの削減を十分に考慮したも
のとする。
また、以下の基本方針を踏まえ計画するものとする。
1.周辺環境との調和及び省エネルギー化を図ること。
2.施設の運転及び運営委託において維持管理が容易で、合理的な設備内容とすること。
3.作業の安全、適正化及び効率化を図ること
4.停電時及び災害等の発生時の措置についても考慮すること。
5.ポンプ類は、機器故障、点検等の際にも支障が無いよう、出来るだけメーカーを統一
すること。
6.現場計装計器は伝送器付きとし、放流監視装置において計測値を監視できること。
注意事項
・本仕様書中、
〔
〕書きは参考とするもので性能、耐久性及び省エネルギー等
から決定するものとし、原則として精算対象外とする。
- 22 -
第1節 流入設備
埋立処分場から自然流下にて沈砂池に流入する浸出水のごみをスクリーンにて
除去し、順次、調整槽へ移送する設備とする。
1.沈砂池
既設沈砂槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
0.3 m3
(4) 工事内容
水槽内の一般清掃
2.バースクリーン
既設バースクリーンを更新する。
(1) 形
式
固定式スクリーン
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
500W×500H×目巾 50mm
(4) 主要材質
SUS(既設 SS400)
(5) 構 造 等
①清掃しやすい構造とする。
②取外しが容易な構造とする。
(6) 付 属 品
特になし
(7) 工事内容
①既設スクリーン撤去
②新スクリーン製作・据付
3.ポンプピット
既設ポンプピットを利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
3.0 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水位計の更新(電気・計装工事)
4.原水ポンプ
既設原水ポンプを更新する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔80〕×0.26 m3/min×10mH
台(内、1台予備)
- 23 -
(4) 原 動 機
〔1.5〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
主軸
:
〔FC420〕
羽根
:
〔SCS13〕
①清掃しやすい構造とする。
②取外しが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
①着脱装置
1式/台
②吊上 SUS チェーン 1組/台
③圧力計
(8) 工事内容
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
- 24 -
第2節 調整槽設備
ポンプピットから移送される浸出水を調整槽で一時貯留し、
新たに設置する調整
槽撹拌ポンプにて浸出水の均一化を図る。
浸出水は調整槽内に設置する原水移送ポンプにて原水計量槽に移送し、余剰浸出
水はリターンラインで調整槽に返送する。
なお、調整槽における堆積土砂等は本市が定期的に重機等にて清掃・除去する。
1.調整槽
既設調整槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
約 800 m3
(4) 工事内容
水位計の更新(電気・計装工事)
2.調整槽撹拌ポンプ
新たに撹拌ポンプを設置する。
(1) 形
式
水中ミキサー(新明和工業 SM28AS-BS 型相当品)
(2) 数
量
2
(3) 能
力
7.0 m3/min×5mH
(4) 原 動 機
〔2.8〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
台
主軸
:
〔SUS420〕
羽根
:
〔高珪素ステンレス〕
①槽内撹拌が十分行える構造とする。
②引揚げが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
①着脱装置
1式/台
②吊上 SUS チェーン 1組/台
③吊上装置(SUS)
(8) 工事内容
1組/台
①新ポンプ設備の製作・据付
3.原水移送ポンプ
既設原水移送ポンプを更新する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔50〕×0.12 m3/min×10mH
(4) 原 動 機
台(内、1台予備)
〔0.75〕kw ×200V
- 25 -
(5) 主要材質
(6) 構 造 等
ケーシング:FC200
主軸
:
〔SUS420〕
羽根
:
〔SCS13〕
①清掃しやすい構造とする。
②取外しが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
①着脱装置
1式/台
②吊上 SUS チェーン 1組/台
③圧力計
(8) 工事内容
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
- 26 -
第3節 凝集沈殿設備
浸出水は原水計量槽から反応槽へ自然流下する。
反応槽では凝集剤硫酸第二鉄、凝集助剤(高分子凝集剤)及び Ph 調整剤を添加
し、反応槽撹拌機にて原水と十分混合して凝集沈殿槽に流入させる。
凝集沈殿処理水は中和槽にて Ph 調整剤を添加し、撹拌混合後、凝沈処理水槽1
(旧第1脱窒素槽)に流入する。
また、凝集沈殿汚泥は排泥ポンプにて汚泥計量槽に移送する。
1.原水計量槽
既設原水計量槽を更新する。
(1) 形
式
角型計量槽
(2) 数
量
1 基
(3) 通 水 量
7.2 m3/H
(3) 主要寸法
450W×1,000L×500H
(4) 主要材質
SUS304(既設 SS400)
(5) 構 造 等
①清掃しやすい構造とする。
②余剰水は調整槽へリターンする。
③移送水量に見合う容量とする
(6) 付 属 品
V ノッチ、点検蓋、架台(SUS304)
(7) 工事内容
①既設計量槽設備撤去
②新計量槽設備製作・据付
2.反応槽
既設反応槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
1.1 m3
(4) 工事内容
水槽内の一般清掃
3.反応槽撹拌機
既設撹拌機を更新する。
(1) 形
式
縦型、プロペラ式
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ300×350rpm×1,500H
(4) 原 動 機
基
〔0.75〕kw ×200V
- 27 -
(5) 主要材質
ケーシング:FC
主軸
:SUS+ゴムライニング
羽根
:SUS
(6) 構 造 等
①十分混合できる構造とする。
②原水移送ポンプとの連動運転とする。
(7) 工事内容
①既設撹拌機設備撤去
②新撹拌機設備製作・据付
③主軸貫通部補修工事
4.凝集沈殿槽
既設凝集沈殿槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
45.5 m3
(4) 水 面 積
9.0 ㎡
(5) 越流長さ
12.0 m
(6) 工事内容
水槽内の一般清掃
5.凝集沈殿槽汚泥掻寄機
既設汚泥掻寄機を更新する。
(1) 形
式
中央駆動式
(2) 数
量
1 基
(3) 能
力
トルク 110kg‐m
(4) 原 動 機
〔0.2〕kw ×200V
(5) 主要材質
SUS304(既設 SS400 )
(6) 付 属 品
①センターウエル(SUS)1基
②架台(SUS)
1式
③点検口(SUS)
1式
(7) 工事内容
①既設掻寄機・架台撤去
②新掻寄機・架台製作・据付
6.凝集沈殿槽越流堰
既設越流堰を更新する。
(1) 形
式
V ノッチ式
(2) 数
量
1 組
(3) 主要寸法
3m角、12m延長
- 28 -
(4) 主要材質
PVC(既設 SS400)
(5) 構 造 等
高さ調整が可能な構造とする。
(6) 付 属 品
V ノッチ固定金具(SUS)
(7) 工事内容
①既設越流堰撤去
②新越流堰製作・据付
③RC 部モルタル補修
7.排泥ポンプ
既設排泥ポンプを更新する。
(1) 形
式
槽外横型ポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔25〕×0.1 m3/min×15mH
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
〔2.2〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC
(6) 構 造 等
主軸
:
〔SUS304 〕
羽根
:
〔高クロム鋼〕
①タイマーによる自動運転とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①圧力計
1式/台
②ドレン
1組/台
③サンプリング口
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
8.中和槽
既設中和槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
1.2 m3
(4) 工事内容
水槽内の一般清掃
9.中和槽撹拌機
既設撹拌機を更新する。
(1) 形
式
縦型、プロペラ式
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ300×350rpm×1,500H
(4) 原 動 機
基
〔0.75〕kw ×200V
- 29 -
(5) 主要材質
(6) 構 造 等
ケーシング:FC200
主軸
:SUS+ゴムライニング
羽根
:SUS
①十分混合できる構造とする。
②原水移送ポンプとの連動運転とする。
(7) 工事内容
①既設撹拌機設備撤去
②新撹拌機設備製作・据付
③主軸貫通部補修工事
10.ポリ硫酸第二鉄注入設備
1)ポリ硫酸第二鉄タンク
既設塩化第二鉄タンク(PE 製 2m3)をポリ硫酸第二鉄タンクとして更新する。
(1) 形
式
円筒縦型(エレポン化工機 MC2‐3000 型相当品)
(2) 数
量
1
(3) 容
量
3 m3
基
(4) 主要寸法
1,620 ㎜φ×高さ 2,060 ㎜×P.C.D 1,670 ㎜
(5) 主要材質
PE
(6) 構 造 等
①振動による漏洩がない構造とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①通気口
1組
②ドレン
1組
③液位計
1組
④受入口
1組
⑤薬液出口
1組
⑥マンホール
1組
⑦梯子
1組
⑧ストレーナ
1組
⑨補強枠
1組
①既設タンク設備撤去
②新タンク設備の製作・据付
③タンク基礎拡張工事及びタンク基礎補修(建築工事に含む)
2)ポリ鉄注入ポンプ
既設塩化第二鉄注入ポンプをポリ鉄注入ポンプとして更新する。
(1) 形
式
ダイヤフラムポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔15〕×150 mL/min×30mH
台(内、1台予備)
- 30 -
(4) 原 動 機
〔0.2〕kw ×200V
(5) 主要材質
ポンプヘッド :PVC
ダイヤフラム :PTFE
ボール
(6) 構 造 等
:セラミックス
①原水移送ポンプとの連動自動運転とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①圧力計
1式/台
②背圧弁
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
11.苛性ソーダ注入設備
1)苛性ソーダタンク
既設苛性ソーダタンク(鋼板製、0.85m3)を更新する。
(1) 形
式
円筒縦型(エレポン化工機 MC2‐3000 型相当品)
(2) 数
量
1
(3) 容
量
3 m3
基
(4) 主要寸法
1,620 ㎜φ×高さ 2,060 ㎜×P.C.D 1,670 ㎜
(5) 主要材質
PE
(6) 構 造 等
①振動による漏洩がない構造とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①通気口
1組
②ドレン
1組
③液位計
1組
④受入口
1組
⑤薬液出口
1組
⑥マンホール
1組
⑦梯子
1組
⑧ストレーナ
1組
⑨補強枠
1組
①既設設備撤去(タンク、撹拌機 1 台)
②新タンク設備の製作・据付
③タンク基礎拡張工事及びタンク基礎補修(建築工事に含む)
2)苛性ソーダ注入ポンプ
既設苛性ソーダポンプを更新する。
(1) 形
式
ダイヤフラムポンプ
- 31 -
(2) 数
(3) 能
量
力
反応槽 Ph 調整用 1
台
中和槽 Ph 調整用 1
台
共通予備
台
1
φ〔15〕×150 mL/min×30mH
(4) 原 動 機
〔0.2〕kw ×200V
(5) 主要材質
ポンプヘッド :PVC
ダイヤフラム :PTFE
ボール
(6) 構 造 等
:ハステロイ
①反応槽 Ph 及び中和槽 Ph との自動運転とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①圧力計
1式/台
②背圧弁
1組/台
①既設ポンプ(2 台)設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
12.凝集助剤注入設備
既設凝集助剤溶解装置(鋼板製、1.4m3)を撤去し、新たに自動溶解装置を設置す
る。
工事内容
①既設設備撤去(タンク、撹拌機、溶解装置、架台)
②新設備の製作・据付
③タンク基礎拡張工事及びタンク基礎補修(建築工事に含む)
1)凝集助剤自動溶解装置(㈱トーケミ PAD-Q40V 型相当品)
1-1)凝集助剤自動溶解装置タンク
(1) 形
式
角
型
(2) 数
量
1
基
(3) 容
量
1.0 m3
(4) 主要寸法
1,000 ㎜角×高さ 1,150 ㎜
(5) 主要材質
PVC
(6) 構 造 等
①振動による漏洩がない構造とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
①ドレン
1組
②液位計
1組
③受入口
1組
④薬液出口
1組
⑤マンホール
1組
⑥操作架台
1組
- 32 -
⑦ストレーナ
1組
1-2)凝集助剤自動溶解装置
(1) 形
式
自動溶解型
(2) 数
量
1
基
(3) 溶解能力
400
L/h
(4) 構 造 等
①粉体ポリマーの詰まりがない構造とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
③凝集助剤自動溶解装置タンク水位による自動運転とする。
(5) 構 成 品
①PVC ホッパー 30L
1基
②撹拌機(SUS)
1基(0.75kw×200V)
③ポリマーフィーダ
1組(0.5~3g/ショット)
④ドライエアユニット
1組(膜式)
⑤レベルスイッチ
1組
⑥給水流量計
1組(4~40L/min)
⑦給水電磁弁
1台
⑧ストレーナ(15A,SCS)
1台
⑨給水元弁 (15A,SCS)
1台
⑩操作盤
1面(400H×500W)
2)凝集助剤注入ポンプ
既設凝集助剤ポンプを更新する。
(1) 形
式
ダイヤフラムポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔15〕×160mL/min×30mH
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
〔0.2〕kw ×200V
(5) 主要材質
ポンプヘッド :PVC
ダイヤフラム :PTFE
ボール
(6) 構 造 等
:セラミックス
①原水移送ポンプとの連動自動運転とする。
②メンテナンスが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①圧力計
1式/台
②背圧弁
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
- 33 -
13.硫酸注入設備
1)硫酸希釈槽
既設硫酸希釈槽(鋼板製、1.4m3)を撤去する。
(1) 形
式
円筒縦型
(2) 数
量
1
(3) 容
量
1.4 m3
基
(4) 主要寸法
1,400 ㎜φ×高さ 1,220 ㎜
(5) 主要材質
SS
(6) 工事内容
既設硫酸希釈槽設備撤去
2)硫酸希釈槽撹拌機
既設撹拌機を撤去する。
(1) 形
式
縦型、プロペラ式
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ300×350rpm×1,500H
基
(4) 原 動 機
0.75kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 工事内容
主軸
:SUS304
羽根
:SUS304
既設撹拌機設備撤去
3)硫酸注入ポンプ
既設硫酸注入ポンプを撤去する。
(1) 形
式
ダイヤフラムポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ15×4.7 L/min×30mH
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
0.2kw ×200V
(5) 工事内容
既設ポンプ設備撤去
- 34 -
第4節 生物処理設備
生物処理設備はその機能を停止する。
旧第1脱窒素槽~沈殿槽を凝沈処理水槽として利用(処理水は自然流下にて通過)
し、
凝集沈殿処理水はろ過原水槽(旧第1処理水槽を利用)に流入させる。
1.凝沈処理水槽1(旧第1脱窒素槽)
既設旧第1脱窒素槽を凝沈処理水槽1として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
50.5 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水槽内充填材及び支持架台撤去
充填材:P-22(118 ㎡/m3)
数
量:38 m3
③第1脱窒素槽撹拌機(SS:鋼管)撤去
形 式:ヨーウェーブ式
数
量:1 基
2.凝沈処理水槽2(旧接触酸化槽)
既設旧接触酸化槽を凝沈処理水槽2として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
2 槽
(3) 有効容量
229.8 m3(114.9m3/槽)
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水槽内充填材及び支持架台撤去
充填材:P-22(118 ㎡/m3)
数
量:171 m3(2 槽分)
③接触酸化槽撹拌機(SS:鋼管)撤去
形 式:ヨーウェーブ式
数
量:2 基
3.循環ポンプ(1 号)
既設循環ポンプ 1 号を撤去する。
(1) 形
式
片吸込うず巻ポンプ
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ80 ×0.9 m3/min×9mH
台
- 35 -
(4) 原 動 機
2.2kw ×200V
(5) 工事内容
既設ポンプ設備撤去
4.循環ポンプ(2 号)
既設循環ポンプ 2 号を撤去する。
(1) 形
式
片吸込うず巻ポンプ
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ65 ×0.6 m3/min×8mH
台
(4) 原 動 機
2.2kw ×200V
(5) 工事内容
既設ポンプ設備撤去
5.凝沈処理水槽3(旧第2脱窒素槽)
既設旧第2脱窒素槽を凝沈処理水槽3として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
36.7 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水槽内充填材及び支持架台撤去
充填材:P-22(118 ㎡/m3)
数
量:30 m3
③第2脱窒素槽撹拌機(SS:鋼管)撤去
形 式:ヨーウェーブ式
数
量:1 基
6.凝沈処理水槽4(旧再曝気槽)
既設旧再曝気槽を凝沈処理水槽4として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
22.5 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水槽内充填材及び支持架台撤去
充填材:P-22(118 ㎡/m3)
数
量:15 m3
③再曝気槽撹拌機(SS:鋼管)撤去
形 式:ヨーウェーブ式
数
量:1 基
- 36 -
7.凝沈処理水槽5(旧沈殿池)
既設旧沈殿池を凝沈処理水槽5として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
15.4 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②槽内センターウエル(SS)撤去
③汚泥管(SS)撤去
④沈殿槽越流堰(SS)撤去
8.返送汚泥計量槽
既設返送汚泥計量槽を撤去する。
(1) 形
式
角型計量槽
(2) 数
量
1 槽
(3) 主要寸法
450W×1,000L×500H
(4) 主要材質
SS400
(5) 付 属 品
V ノッチ、点検蓋、架台
(6) 工事内容
既設返送汚泥計量槽設備撤去
9.メタノール注入設備
1)メタノールタンク
既設メタノールタンクを撤去する。
(1) 形
式
円筒縦型
(2) 数
量
1
(3) 容
量
1.4 m3
基
(4) 主要寸法
1,400 ㎜φ×高さ 1,220 ㎜
(5) 主要材質
SS
(6) 工事内容
既設メタノールタンク設備撤去
2)メタノール撹拌機
既設撹拌機を撤去する。
(1) 形
式
縦型、プロペラ式
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ300×350rpm×1,500H
基
(4) 原 動 機
0.4kw ×200V
(5) 工事内容
既設メタノール撹拌機設備撤去
- 37 -
3)メタノール注入ポンプ
既設メタノール注入ポンプを撤去する。
(1) 形
式
ダイヤフラムポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ15×4.7 L/min×30mH
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
0.2kw ×200V
(5) 工事内容
既設メタノール注入ポンプ設備撤去
10.脱窒槽ブロワー
既設脱窒槽ブロワーを撤去する。
(1) 形
式
ルーツ式
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ50 ×0.7 m3/min××0.5kg/cm2G
台
(4) 原 動 機
2.2kw ×200V
(5) 付 属 品
サイレンサー
(6) 工事内容
既設ブロワー設備撤去
1 基/台
11.処理水槽点検歩廊
凝沈処理水槽2(旧接触酸化槽)の上部に新た点検歩廊を設置し、点検動線を確保す
る。
(1) 形
式
鋼製
(2) 数
量
1 組
(3) 構 造 等
点検歩廊は処理水槽上部と同レベルとする。
(4) 工事内容
新歩廊の製作・据付
- 38 -
第5節 高度処理設備
処理水をろ過原水槽から、ろ過原水ポンプにて既設上向流ろ過器に移送する。
ろ過器にて微量の SS を除去した後、ろ過処理水槽に一時貯留する。
ろ過処理水はろ過処理水槽から活性炭原水ポンプにて活性炭吸着塔に移送し、
COD・色度を除去した後、滅菌槽に流入させる。
ろ過器及び活性炭吸着塔の洗浄はろ過処理水を使用し、逆洗ポンプにて逆洗し、
逆洗排水は逆洗排水槽にて貯留し、逆洗排水移送ポンプにて調整槽へ移送する。
1.ろ過原水槽(旧第1処理水槽)
既設第1処理水槽をろ過原水槽として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
18.2 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水位計の更新(電気・計装工事)
2.ろ過原水ポンプ(旧処理水ポンプ)
既設処理水ポンプをろ過原水ポンプとして更新する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ50×0.125 m3/min×10mH
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
〔0.75〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
主軸
:
〔FC200〕
羽根
:
〔SUS304〕
①ろ過原水槽水位による自動運転とする。
②取外しが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
①着脱装置
1式/台
②吊上 SUS チェーン 1組/台
③圧力計
(8) 工事内容
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
3.上向流砂ろ過器
既設上向流砂ろ過器を利用する。
(1) 形
式
上向流式
(2) 数
量
1
基
- 39 -
(3) 能
力
m3/H
7.5
(4) 主要寸法
φ1,400×4,000H
(5) 主要材質
SS400
(6) 付 属 品
①装置周り配管・弁類
1式
②処理水管(SS; φ250)
1基
③空気作動弁用空気配管
1式
④電磁弁箱
1面
(7) 工事内容
①装置上部周り歩廊撤去
②歩廊撤去・更新に伴う一時装置の取外し・取付
4.ろ過処理水槽(旧第2処理水槽)
既設第2処理水槽をろ過処理槽として利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
17.3 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水位計の更新(電気計装工事)
5.活性炭原水ポンプ(旧中間ポンプ)
既設中間ポンプを活性炭原水ポンプとして更新する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ80×0.12 m3/min×20mH
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
〔2.2〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
主軸
:
〔SUS420〕
羽根
:
〔SCS13〕
①ろ過処理槽水位による自動運転とする。
②取外しが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①着脱装置
1式/台
②吊上 SUS チェーン
1組/台
③圧力計
1組/台
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
- 40 -
6.活性炭吸着塔
既設活性炭吸着塔を更新する。
(1) 形
式
下向流式
(2) 数
量
2
基(内、1基予備)
(3) 能
力
7.5
m3/H
(4) 主要寸法
φ1,400×3,000H(既設φ1,400×3,050H)
(5) 主要材質
SS400+内面ゴムライニング
(6) 設計条件
①通水速度
: 8 m3/㎡・H 以下
②空気洗浄速度 :60 m3/㎡・H 以上
③水洗浄速度
(7) 構 造 等
:20 m3/㎡・H 以上
①ろ過処理槽水位による自動運転とする。
②取外しが容易な構造とする。
(8) 付 属 品
①装置周り配管・弁類
1式/基
②活性炭
1式/基
③空気作動弁用空気配管
1式/基
(活性炭吸着塔電磁弁箱~活性炭吸着塔間の配管)
(9) 工事内容
①既設活性炭装置撤去
②新活性炭柱着塔装置の製作・据付
③廃炭の処理・処分
④新炭の充填
7.活性炭吸着塔電磁弁箱
空気作動弁を使用することから、新たに電磁弁箱を更新する。
(1) 形
式
自立型
(2) 数
量
1 面
(3) 構 造 等
①圧縮空気を使用する。
②電磁弁は活性炭吸着塔空気作動弁の 2 基分を収納する。
③盤面に運転状態表示を行うこと。
(4) 工事内容
①新電磁弁箱の製作・据付
8.活性炭吸着塔点検歩廊
既設点検歩廊を更新する。
(1) 形
式
鋼製
(2) 数
量
1 組
(3) 構 造 等
①処理水槽上部からの動線とする。
②上向流砂ろ過器との兼用歩廊・階段とする。
- 41 -
(4) 工事内容
①既設点検歩廊の撤去
②新歩廊の製作・据付
9.逆洗ポンプ
既設逆洗ポンプを更新する。
また、本逆洗ポンプは再利用水ポンプの兼用ポンプとして、溶解水及び場内散水用プ
ラント用水を各所に給水する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ150×1.8 m3/min×20mH
台
(4) 原 動 機
〔15〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
主軸
:
〔SUS420〕
羽根
:
〔SCS13〕
①通常時はタイマーによる自動運転とし、
プラント用水利用時は手動
運転とする。
②取外しが容易な構造とする。
③上向流砂ろ過器及び活性炭吸着塔の共通逆洗ポンプとする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①着脱装置
1式
②吊上 SUS チェーン
1組
③圧力計
1組
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
10.逆洗排水槽
既設逆洗排水槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
16.8 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水位計の更新(電気計装工事)
11.逆洗排水移送ポンプ
既設逆洗排水移送ポンプを更新する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
1
台
- 42 -
(3) 能
力
φ〔50〕×0.1 m3/min×10mH
(4) 原 動 機
〔0.75〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
主軸
:
〔SUS420〕
羽根
:
〔SCS13〕
①逆洗排水槽水位による自動運転とする。
②取外しが容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①着脱装置
1式
②吊上 SUS チェーン
1組
③圧力計
1組
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
12.ポンプ吊上装置
既設吊上装置を更新する。
(1) 形
式
自立型
(2) 数
量
1 基
(3) 主要材質
SUS304(既設 SS400)
(4) 構 造 等
本ポンプ、逆洗ポンプ、汚泥移送ポンプ吊上用とする。
(5) 付 属 品
①1t用チェーンブロック
1基
②チェーンブロック取付用フック 1式
(6) 工事内容
①既設吊上装置の撤去
②新吊上装置の製作・据付
13.逆洗ブロワー(旧ブロワー)
既設ブロワーを逆洗ブロワーとして利用する。
(1) 形
式
ルーツ式
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔80〕×4.5 m3/min××49kpa
台(内、1台予備)
(4) 原 動 機
〔7.5〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC250
ロータ
:FC300
主軸
:S48C
(6) 構 造 等
砂ろ過及び活性炭吸着塔の逆洗信号による自動運転とする。
(7) 付 属 品
①サイレンサー
1基/台
②安全弁
1基/台
③圧力計
1組/台
- 43 -
(8) 工事内容
本逆洗ブロワーへの電気・計装工事(電気計装工事)
14.コンプレッサー(旧ベビーコンプレッサー)
空気作動弁用圧縮空気として、砂ろ過設備及び活性炭吸着設備に供給する。
既設ベビーコンプレッサー1 基をコンプレッサーとして更新・増設する。
(1) 形
式
圧力スウィッチ式
(2) 数
量
2
(3) 能
力
48L/m×7.5kg/cm2
(4) 原 動 機
〔0.4〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:
〔FC250〕
(6) 構 造 等
台(内、1台予備)
ロータ
:
〔FC300〕
主軸
:
〔S48C〕
①圧力による自動運転とする。
②キャスター付とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①アフタークーラー
1基
②安全弁
1基/台
③圧力計
1組/台
④固定金具
1組/台
①既設コンプレッサー1 基撤去
②新コンプレッサー設備の製作・据付
- 44 -
第6節 滅菌設備
1.滅菌槽
既設滅菌槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
7.4 m3
(4) 工事内容
水槽内の一般清掃
2.滅菌機
既設滅菌機を更新する。
(1) 形
式
縦型
(2) 数
量
1 基
(3) 有効容量
15 L
(4) 主要材質
PVC
(5) 構 造 等
①上部から固形塩素剤(有効塩素 70%)を投入できる構造とする。
②槽内水路に設置できる形状とする。
(5) 付 属 品
(6) 工事内容
①投入蓋
1組
②固形塩素剤
1式
①既設滅菌機の撤去
②新滅菌機の製作・据付
③固形塩素剤の充填
- 45 -
第7節 汚泥処理設備
凝集沈殿汚泥を汚泥計量槽にて定量的に汚泥貯槽に移送し、
汚泥移送ポンプにて埋立
地内に移送する。
1.汚泥計量槽
既設汚泥計量槽を更新する。
(1) 形
式
角型計量槽
(2) 数
量
1 槽
(3) 通 水 量
6 m3/H
(4) 主要寸法
450W×1,000L×500H
(5) 主要材質
SUS304(既設 SS400)
(6) 構 造 等
①清掃しやすい構造とする。
③排泥ポンプ移送量に見合う容量とする
(7) 付 属 品
V ノッチ、点検蓋、架台(SUS)
(8) 工事内容
①既設計量槽設備撤去
②新計量槽設備製作・据付
2.汚泥貯槽
既設汚泥貯槽を利用する。
(1) 形
式
鉄筋コンクリート製
(2) 数
量
1 槽
(3) 有効容量
9.7 m3
(4) 工事内容
①水槽内の一般清掃
②水位計の更新(電気計装工事)
3.汚泥移送ポンプ
既設汚泥移送ポンプを更新する。
(1) 形
式
水中汚水ポンプ
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ〔100〕×0.05 m3/min×35mH
台
(4) 原 動 機
〔7.5〕kw ×200V
(5) 主要材質
ケーシング:FC200
(6) 構 造 等
主軸
:
〔SUS420〕
羽根
:
〔SCS13〕
①逆洗排水槽水位による自動運転とする。
②取外しが容易な構造とする。
- 46 -
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①着脱装置
1式
②吊上 SUS チェーン
1組
③圧力計
1組
①既設ポンプ設備撤去
②新ポンプ設備の製作・据付
- 47 -
第8節 取排水設備
既存井戸水の使用を中止し、再利用水ポンプ(逆洗ポンプ兼用使用)にて各所にプ
ラント用水(溶解水、洗浄水、散水)として給水する。
また、滅菌後の放流水をサンプリングポンプにて放流監視装置に移送する。
なお、返送水は滅菌槽内に返送する。
1.井戸
既設井戸の使用を中止する。
(1) 形
式
浅井戸
(2) 数
量
1 基
(3) 口
径
コンクリート側管 900
mmφ
2.井戸蓋
既設 RC 井戸蓋を鋼材にて更新する。
(1) 形
式
鋼板製(既設コンクリート製)
(2) 数
量
1 基
(3) 主要寸法
1,000 mmφ×4 ㎜厚さ(既設 RC 製 1,000 mmφ×100 ㎜ H)
(4) 主要材質
SUS チェッカープレート @4mm
(5) 構 造 等
取手付とする。
(6) 工事内容
①既設蓋の撤去(受枠なし)
②新蓋の製作・据付
3.井水ポンプ
既設井水ポンプを撤去する。
(1) 形
式
水中ポンプ
(2) 数
量
1
(3) 能
力
φ50×0.16 m3/min×12mH
台
(4) 原 動 機
0.75kw ×200V
(5) 工事内容
既設ポンプ設備撤去
4.再利用水移送ポンプ
放流水をごみ焼却場に移送するポンプで、本工事において撤去する。
(1) 形
式 片吸込うず巻ポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ40×0.2 m3/min×50mH
(4) 原 動 機
台(内、1台予備)
3.7kw ×200V
- 48 -
(5) 付 属 品
圧力計
1組/台
(8) 工事内容
既設ポンプ設備撤去
5.再利用水ポンプ
逆洗ポンプを利用する。
6.サンプリングポンプ
滅菌槽内の処理水(放流水)を放流監視装置に圧送するため、新たに設置する。
なお、ポンプ養生のため、アクリカバー(収納箱)を設置すること。
(1) 形
式
ダイヤフラムポンプ
(2) 数
量
2
(3) 能
力
φ〔8〕×50mL/min×15mH
台(内、1台倉庫予備)
(4) 原 動 機
〔0.05〕kw ×〔200〕V
(5) 主要材質
ポンプヘッド :PVC
ダイヤフラム :PTFE
ボール
(6) 構 造 等
:セラミックス
①放流監視装置への連続手動運転とする。
②ポンプ交換が容易な構造とする。
(7) 付 属 品
(8) 工事内容
①圧力計
1式
②背圧弁
1組
③収納箱
1組
④ポンプ架台
1式
ポンプ設備の製作・据付
- 49 -
第9節 その他設備
プラント工事として、以下をその他設備として、更新する。
1.薬品室ピット蓋
薬品室内、既設電気配線路ピット蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
式
(3) 主要寸法
600W×15mL (制御盤設置部分を除く)
(4) 主要材質
SUS チェッカープレート @4mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように分割し、取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設ピット蓋撤去
②新ピット蓋の製作・据付
③受枠は既設をケレン後、防錆塗装し、再利用する。
2.薬品室出口ピット蓋
薬品室外部、既設電気配線路ピット蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
750W×900L
(4) 主要材質
SUS チェッカープレート @4mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように分割し、取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設ピット蓋撤去
②新ピット蓋の製作・据付
③受枠は既設をケレン後、防錆塗装し、再利用する。
3.排水ピット蓋
井戸横に設置している既設排水ピット蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
1,500W×1,500L (図面参照)
(4) 主要材質
SUS チェッカープレート @4mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように分割し、取手を設置すること。
- 50 -
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設配管ピット蓋撤去
②新配管ピット蓋の製作・据付
4.調整槽吊上げ機支柱
既設調整槽上部の吊上げ機支柱を撤去する。
(1) 形
式
鋼製支柱
(2) 数
量
2
本
(3) 主要寸法
1,400H
(4) 主要材質
溝形鋼 100×50
(6) 工事内容
既設支柱撤去
5.反応槽点検蓋
既設反応槽点検蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
500W×550L
(4) 主要材質
SUS チェッカープレート @4mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
③pH 計貫通のため、一部を切り欠くこと。
(6) 工事内容
①既設点検蓋及び受枠撤去
②既設点検蓋受枠撤去跡のモルタル補修、樹脂塗装
③新点検蓋及び受枠の製作・据付
6.中和槽点検蓋
既設中和槽点検蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
500W×550L
(4) 主要材質
SUS チェッカープレート @4mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
③pH 計貫通のため、一部を切り欠くこと。
- 51 -
(6) 工事内容
①既設点検蓋及び受枠撤去
②既設点検蓋受枠撤去跡のモルタル補修、樹脂塗装
③新点検蓋及び受枠の製作・据付
7.凝集処理槽1搬入口蓋
既設搬入口蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
1,500W×1,500L
(4) 主要材質
チェッカープレート+ZNドブ @4.5mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設搬入口蓋及び受枠撤去
②既設搬入口蓋受枠撤去跡のモルタル補修、樹脂塗装
③新搬入口蓋及び受枠の製作・据付
8.凝集処理槽1点検口蓋
既設点検口蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
650W×650L
(4) 主要材質
チェッカープレート+ZNドブ @4.5mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設点検口蓋及び受枠撤去
②既設点検口蓋受枠撤去跡のモルタル補修、樹脂塗装
③新点検口蓋及び受枠の製作・据付
9.凝集処理槽3搬入口蓋
既設搬入口蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
1,500W×1,500L
(4) 主要材質
チェッカープレート+ZNドブ @4.5mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
- 52 -
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設搬入口蓋及び受枠撤去
②既設搬入口蓋受枠撤去跡のモルタル補修、樹脂塗装
③新搬入口蓋及び受枠の製作・据付
10.凝集処理槽3点検口蓋
既設点検口蓋を更新する。
(1) 形
式
鋼板製
(2) 数
量
1
基
(3) 主要寸法
650W×650L
(4) 主要材質
チェッカープレート+ZNドブ @4.5mm(既設 SS400 @4.5 ㎜)
(5) 構 造 等
①取り外しが容易なように取手を設置すること。
②補強材にて撓み防止対策を施すこと。
(6) 工事内容
①既設点検口蓋及び受枠撤去
②既設点検口蓋受枠撤去跡のモルタル補修、樹脂塗装
③新点検口蓋及び受枠の製作・据付
11.処理棟手摺
既設手摺を撤去し、新たに手摺を設置する。
なお、本手摺は階段手摺を含むものとする。
(1) 形
式
鋼管製
(2) 数
量
1
式
(3) 主要寸法
一般部 1,200H、階段部 900H
(4) 主要材質
SGP20A
(5) 構 造 等
①振れ止めを設置すること。
②床プレート面はシーリングを施すこと。
③フタル酸樹脂塗装仕上げとする。
・3 種ケレン
・一般錆止め 2 回
(6) 工事内容
・中塗り
1回
・上塗り
1回
①既設手摺撤去
②既設手摺撤去跡の床面モルタル補修、樹脂塗装(建築工事に含む)
③新手摺の製作・据付
- 53 -
12.仮設排水処理設備
本工事期間中も本施設にて浸出水処理を継続することから、仮設排水処理設備を
場内に設置する。
なお、仮設排水処理設備の稼働期間及び処理方式等は受注者にて計画すること。
(1) 形
式
[
]
(2) 数
量
1
式
(3) 処理能力
[ 150 ]m3/日
(4) 運転期間
[
(5) 構 造 等
①埋設または地上式とし、地上式の場合は十分に固定を行うこと。
]ヵ月間
②既設からの流入及び既設への流出は自動化すること。
(6) 工事内容
①仮設排水処理設備の製作・据付
②仮設排水処理設備の運転管理
③薬剤等の注入を行う場合、その薬剤等の調達・交換
(電気料金は本市の負担とする。
)
④仮設配管・電気計装工事
13.試運転及び運転指導
各機器・装置及び各処理設備毎の部分引渡し及び正式引き渡しまでの試運転及び運
転指導を行うこと。
14.予備品、消耗品
引渡し前までに予備品、消耗品を納入すること。
・予備品、消耗品 各 1年間分
15.説明用パンフレット
本施設の説明用パンフレットを作成し、納品すること。
・説明パンフレット
A4版
3,000 部
- 54 -
第10節 電気・計装設備
1.電気設備
本設備は電気設備の技術基準、内線規定、電気用品取扱規則、JIS、JEC、JEM、その
他の関係法規及び電力会社の電気供給規程に従うとともに、運転管理上適正な機能を発
揮できるよう配慮する。
電気設備範囲は施設運転に必要な受電設備を除く、動力設備及び照明設備等の全設備
とする。
1)受変電設備
本設備に必要な電力は、既設受電設備を利用する。
2)配電盤等の設備
本設備には下記のものを計画する。
(1) 受変電設備(既設)
①形
式
屋外キュービクル
②数
量
1 式
(2)操作制御盤
①形
式
屋内自立閉鎖形
②数
量
1 面
③操作方法
押釦式
④工事内容
①新たに操作制御盤を薬品室内に設置し、既設事務所内の制御盤を
撤去する。
②既設盤床配線ピットコンクリート埋め(建築工事)
(3)薬品室現場操作盤
①形
式
壁掛型
②数
量
1 式
③操作方法
押釦式
④工事内容
既設操作盤を撤去する。
(4)ブロワー室現場操作盤
既設現場操作盤を撤去し、新たに設置する。
①形
式
壁掛型
②数
量
1 式
- 55 -
③操作方法
押釦式
④工事内容
・既設操作盤撤去
・新操作盤の製作及び据付
(5)処理棟上部現場操作盤
既設現場操作盤を撤去し、新たに設置する。
①形
式
スタンド型
②数
量
1 式
③操作方法
押釦式
④工事内容
①既設操作盤撤去
②新操作盤の製作及び据付
3)電気配管配線工事
(1)工事範囲
(1)受電設備から制御盤への配管配線工事
プラント用電源は既設外部埋設配管を利用する。
(2)制御盤・配電盤から操作盤及び設置機器への配管配線工事
(3)操作盤から設置機器への配管配線工事
(4)ケーブルラック、ケーブルダクト工事
(5)不要配管配線撤去工事
(6)その他必要な工事及び各種試験、動作確認
(2)電気設備の電気方式
プラント用動力 AC 三相三線式
220V
計装電源
AC 単相二線式
100V
制御回路
AC 単相二線式
100V
(3)保護方式
渦電流及び地絡保護装置を設けること。
(4)特記事項
① 配線
ア.動力回路は 600VCV(または CVT)ケーブルとする。
イ.コンセント回路屋内は IV 線、VVF ケーブル等とする。
屋外は、IV 線等とし、地中埋設部は 600VCV ケーブルとする。
ウ.監視制御回路は、通信ケーブル(遮へい付)
、CVV ケーブル、CVVS ケーブルと
する。
- 56 -
② 配管材料
ア.屋内は、ケーブルダクト、ケーブルラック、電線管とする。
イ.プリカチューブはビニル被服型とすること。
(4)塗装
① 鋼管類は埋設部分及びブロワー室壁部分を除き、すべて仕上げ塗装を行う。
- 57 -
2.計装設備
本設備は施設の運転状況を計測し、適正な運転管理・制御が行えるよう計画するもの
とする。
1)監視制御方式
本設備は、現場監視方式を基本とする。
各機器は自動、連動運転にて省力化と安全を図り、現場での機側運転も可能とする。
(1)水質監視項目
現場制御盤及び放流監視装置では次表の項目について監視及びデータ集計等を行う。
なお、各データはSDにて記録し、管理室汎用パソコン(別途工事)にてデータ管
理及び集計等を行うものとする。
番号
項
目
1
放流水量
2
放流水質(pH、COD、SS)
(2)自動運転・連動運転
各機器については、液面計等による自動運転、空転防止等を行う。
また、該当機器は相互の連動運転、インターロック回路、タイマー運転等を行う。
なお、停電復電時において各機器は自動復帰する。
(3)テレビ監視装置
管理棟屋上に設置している ITV 監視装置は撤去とする。
(4)異常時の表示・指示
① 機器や制御系統に異常が発生した場合は、警告(チャイム)を発するとともに、
CRT 画面に異常機器名、異常内容を表示する。
また、プロセスフロー図等に異常部分をフリッカ又は色分け表示すること。
② 一つの原因で複数の警報が発した場合は、その原因警報をフリッカ又は色分けで
表示すること。
③ 異常に対して委託会社運転員が容易に確認できること。
④ 運転員の確認または、機器の異常が復旧したときは、画面を以前の状態に戻すこ
と。
⑤ 異常、故障履歴を出力できること。
⑥ 運転員不在時の異常に対する通報システムは本工事範囲外とする。
- 58 -
2)監視制御機器等
(1)放流水監視装置(放流水自動水質分析計)
放流水の水質を連続して計測する分析計を薬品室内に設置する。
① 形
式
屋内自立型
② 数
量
1
基
③ 水質分析項目
pH、COD、SS(濁度)
④ 構 造 等
①計測後の放流水は薬品室内排水路に放流する。
②計測値は表示し、データはSDカードに保存する。
⑤ 付 属 品
①校正試薬
1式
②予備品
1式
③消耗品
1式
④pH計
1式
⑤濁度計
1式
⑥UV計
1式
⑦演算装置
1式
⑥ 工事内容
①放流監視装置の製作・据付
②排水配管
1式
③信号配管配線 1式
(2)計装計器
① 反応槽 pH 計
1組
(現場指示調節計含む)
② 中和槽 pH 計
1組
(現場指示調節計含む)
③ 放流水 pH 計
1組
(放流水監視装置に含む)
④ 放流水電磁流量計 1組
(現場指示調節計含む)
*活性炭原水ポンプ流量を放流水量とする。
⑤ ポンプピット水位計
1組 (フロートSW式)
⑥ 調整槽水位計
1組 (フロートSW式)
⑦ ろ過原水槽水位計
1組 (フロートSW式)
⑧ ろ過処理槽水位計
1組 (フロートSW式)
⑨ 逆洗排水槽水位計
1組 (フロートSW式)
⑩ 汚泥貯槽水位計
1組 (フロートSW式)
⑪ ポリ硫酸第二鉄タンク水位計 1組 (フロートSW式)
⑫ 苛性ソーダタンク水位計
1組 (フロートSW式)
⑬ 凝集助剤自動溶解装置タンク水位計
- 59 -
1組 (凝集助剤自動溶解装置に含む)
3)計装工事
(1)電源方式
計装電源
AC 単相二線式
100V
制御回路
AC 単相二線式
100V
(2)保護方式
渦電流及び地絡保護装置を設け、電気設備との保護協調を図る。
(3)特記事項
① 配線
監視制御回路は、通信ケーブル(遮へい付)
、CVV ケーブル、CVVS ケーブルとす
る。
② 配管材料
ア.屋内は、ケーブルダクト、ケーブルラック、電線管とする。
湿気・水気の多い場所で使用する電線管は、厚鋼電線管または合成樹脂管を使用
する。
イ.電線路の吊りボルトやボックス等の金属金具類は、ステンレス製を使用すること。
③ 塗装
鋼管類は埋設部分を除き、すべて仕上げ塗装を行うこと。
- 60 -
第11節 配管設備
配管設備等の使用材料は原則として JIS 規格に適合したものとする。
また、施工及び仕様については以下の要件を満足させるとともに、バルブ取付はフラン
ジ接合を原則とすること。
主要配管及び弁類は、下記の仕様を標準とする。
1)配管関係
(1) 汚水系統
HIVP、VP、ライニング鋼管、SUS‐TP
(2) 汚泥系統
HIVP、VP、SUS‐TP
(3) 空気系統
HTVP、SUS‐TP、耐圧チューブ
(4) 薬品系統
HIVP、VP、SUS‐TP
(5) 給水系統
HIVP、VP、ライニング鋼管、SUS‐TP
(6) 排水系統
HIVP、VP、ライニング鋼管、SUS‐TP
2)弁関係
特記のない場合は原則として JIS10kgf/cm2、又は日本水道協会規格に準じた弁を使
用する。
異物等の詰まり、腐食等を十分に考慮した形式、材質とする。
流体系統別バルブ形式を以下に示す。
系 統
バルブ形式
汚
水
ゲート、ソフトシール、ダイヤフラム、ボール
汚
泥
ゲート、ダイヤフラム、ソフトシール、ボール
用
水
ゲート、ボール、バタフライ
空
気
バタフライ、ゲート、ボール
薬
品
ダイヤフラム、ボール、ゲート
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第3章
建築工事
第1節 基本事項
1.工事中の配慮
本工事期間中は各室及び施設維持管理を継続するため、委託会社運転員の安全及び管理
業務に十分配慮すること。
特に、事務所内の工事期間は出来るだけ短期間とすること。
2.周辺環境との調和
外壁及びフェンスは美しく、かつ清潔感のある色調を選定し、周辺環境と十分調和を図
るものとする。
3.使用材料等
原則として JIS 等の規格品を使用し、経年変化の少ない作業性の良い材料を選択すると
ともに、維持管理において清掃、点検及び交換等が容易にできるよう考慮すること。
4.関係法令
建築基準法、労働安全衛生法、消防法、日本建築学会基準、各公共建築工事標準仕様書
(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)等の関係諸基準に準拠すること。
- 62 -
第2節 建築本体工事内容
1.管理棟事務所内装工事
1)床仕上げ工事
(1) 配線ピット凹部のコンクリート埋め及び金コテ押え
(2) タイルカーペット貼
(ポリエステル不織布 500×500×6mm 相当品)
下地は既設モルタル面とする。
2)壁仕上げ工事
(1) 石膏ボード直貼
○
ア 12 ㎜
E
A
(2) ビニルクロス貼
(3) ビニル巾木貼 60 ㎜ H
3)天井仕上げ工事
(1) 下地貼
LGS+PB(t=9.6)
(2) 化粧石膏ボード貼 9mm
(3) アルミ枠点検口
600×600×2 箇所
4)建具工事
(1) アルミ両開き扉 1面の更新
(2) 上記に伴う左官工事
5)その他工事
(1) 室内の一般清掃
(2) 既設サッシ及び硝子美装
(3) 備品(机 2 台、椅子 2 客、書棚 2 面)の移設・復旧
移設先はブロワー室とする。
2.倉庫(旧便所)内装工事
既設便所を倉庫として利用するため、改修する。
1)既設便器等撤去工事
(1) 和風大便器 1 基の撤去
(2) 手洗器 1 基の撤去
(3) 手洗器~事務所流し台までの給水配管 VP16A の撤去(約 6m)
(4) 外部排気管の撤去(VU100A、5mL)
(5) 便槽内砂埋め(約 1m3)
*便器及び便槽は清掃済
- 63 -
2)床面工事
(1) 段差部コンクリート斫り
(2) 壁磁器質タイル除去
(3) 凹部のコンクリート埋め及び金コテ押え
3.薬品室工事
1)床仕上げ工事
(1) 塗床仕上(全面)
(2) 既設床クラック跡部分補修
(3) 同上用養生工事
2)建具工事
(1) アルミ両開き扉 1面の更新
(2) コンクリートブロック撤去及び復旧工事
(3) 上記に伴う左官工事
3)機械基礎工事
(1) 既設機械基礎の拡張工事
(2) 既設ポンプ基礎 2 台の撤去
4)壁開口工事
(1) 換気扇設置用 CB 壁開口工事 2 箇所
(2) 同上用モルタル補修
5)その他工事
(1) 室内の一般清掃
(2) 既設サッシ及び硝子美装
4.ブロワー室工事
1)建具工事
(1) 既設防音扉更新工事 扉2面の更新
(2) 既設防音アルミガラリ更新工事 1 面の更新
(3) 上記に伴う左官工事
2)その他工事
(1) 室内の一般清掃
- 64 -
5.外装工事
1)外装工事
(1) 管理棟、処理棟外壁の清掃
(2) 管理棟、処理棟外壁の塗装
(3) 同上用足場工事
(4) 同上用養生工事
2)塗床工事
(1) 処理棟上部及び階段部の清掃
(2) 処理棟上部のモルタル補修
薬液注入含む
(3) 処理棟上部及び階段部の塗床
(4) 同上用養生工事
*足場は外装工事及びプラント工事にて設置する足場を利用する。
6.処理棟目隠し工事
1)目隠しフェンス工事
(1) アルミスパンドレル設置工事
7.門柱工事
門柱 2 箇所を補修する。
1)左官工事
(1) 既設モルタル撤去(浮き部分)
(2) 同上用足場工事
(3) モルタル補修
2)外装工事
(1) 門柱の塗装
(2) 同上用養生工事
- 65 -
第3節 建築機械設備工事
建築機械設備工事について、本仕様書及び図面に記載がない事項は、原則として公
共建築工事標準仕様書(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)を適用する。
1.管理棟事務所空調工事
管理棟事務所の空調設備を更新する。
1)既設撤去工事
(1) 室内機及び室外機各1基の撤去
(2) 同上配管設備撤去 1式
2)壁掛型エアコン設置工事
(1) 室内機及び室外機各1基の設置
(2) 同上配管工事
2.管理棟事務所給排水設備工事
管理棟事務所の流しを更新する。
なお、給水設備は不要とする。
1)既設撤去工事
(1) 既設流し台 1基の撤去
2)流し台設置工事
(1) 流し台 1基の設置
(2) 同上排水配管工事
3.換気設備工事
薬品室2箇所に新たに換気扇を設置する。
また、ブロワー室有圧換気扇を更新する。
1)薬品室換気扇取付工事
(1) 換気扇 2台の設置
(2) 同上用フードの設置
2)ブロワー室有圧換気扇
(1) 有圧換気扇 1台の撤去及び設置
- 66 -
(2) 同上用屋外防音フードの撤去及び設置
*既設 SS 製を SUS 製に更新する。
- 67 -
第4節 建築電気設備工事
本建築用電源は既設屋外キュービクルから事務所内に設置している既設配電盤ま
でを既設利用とする。
配電盤から以降の建築電気設備とし、動力設備、照明・コンセント設備等から構成
される。
なお、建築電気設備工事について、本仕様書及び図面に記載がない事項は、原則と
して公共建築工事標準仕様書(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)を適用する。
1.一般事項
1)建築電気設備の電気方式は下記のようにする。
建築用動力 AC 三相三線式 220V
照明
AC 単相三線式 210-105V
計装電源
AC 単相二線式 100V
制御回路
AC 単相二線式 100V
ただし、特殊なもの、小容量のものは含まない。
2)保護方式については、原則として渦電流及び地絡保護装置を設け、プラント設備電気
設備との保護協調を図ること。
3)配線、配管材料
(1) 配線
①動力回路は 600VCV(または CVT)ケーブルとする。耐火性能を必要とする場合は、
耐火ケーブルとする。
②照明・コンセント回路屋内は IV 線、VVF ケーブル等とする。屋外は、IV 線等とし、
地中埋設部は 600VCV ケーブルとする。
(2) 配管材料
①照明・コンセント回路
屋内は、電線管、レースウエイ等とし、屋外は厚鋼電線管とする。
また、地中埋設部は波付硬質ポリエチレン管とする。
プリカチューブはビニル被服型とすること。
②電線路の吊りボルトやボックス等の金属金具類は、ステンレス製を使用する。
4)塗装
塗装については、鋼管類は埋設部分を除き、すべて仕上塗装を行う。
- 68 -
2.工事内容
1)管理棟内電灯コンセント工事
管理棟内の電灯コンセントの全てを更新する。
ただし、ブロワー室は、配線及び灯具のみの更新とする。
2)外灯工事
既設外灯(4か所)を撤去し、新たにポール型外灯設備を4カ所設置する。
また、外灯点灯時間はデイライト、タイマーにより、任意の設定を可能とする。
- 69 -
第4章
清掃・撤去工事
第1節 基本事項
1.清掃工事の目的及び範囲
既存施設の水槽(調整槽を除く)
、機器類、配管内部及びタンク類内部の清掃及び管理
棟各室内を清掃工事範囲とする。
なお、清掃工事は既存設備の解体に先立ち実施することを目的とし、清掃工事により発
生する汚泥、処理廃液は調整槽に移送し、本施設にて処理するものとする。
砂等の残渣物は埋立処分場に搬出し、埋立処分とする。
この場合の処分費は本市の負担とする。
また、既存薬品タンクは残量がないものとし、内部洗浄排水は、pH 調整等支障のない
状態で調整槽に移送するものとする。
2.撤去工事の目的及び範囲
撤去工事範囲は本工事にて不要となる全ての機械設備、配管設備、電気設備、建築設備
及び構造物とする。
撤去工事は本工事工程に合わせて順次実施し、必要な仮設工事を並行して実施すること。
また、本施設の運転に支障がない撤去計画を策定すること。
3.周辺環境の保全
撤去工事期間中は周辺環境(振動、騒音、道路汚濁)に十分配慮し、低騒音・低振動重
機の採用等に留意すること。
4.その他
1)本工事により、既存建屋等の部分解体を行う箇所は、十分にその強度を調査し、必
要な補強・仮設を行うこと。
2)不要となる埋設配管も解体撤去を行うことから、工事に先立ち、十分な調査を行っ
た後に撤去すること。
3)工事期間中において開示する資料等に記載のない地下構造物(2t程度以上の機
械基礎等)の撤去は本工事対象外とするが、その撤去については本市との協議事項
とする。
- 70 -
第2節 清掃・撤去対象物
主な既存施設の清掃・撤去該当施設を以下に示す。
1.清掃工事該当施設
・ 処理棟水槽類
1 式(調整槽を除く)
・ 処理棟内薬品タンク
1 式
・ 管理棟各室
1 式
2.撤去工事該当施設
・ 撤去対象機器
1 式
・ 不要配管設備
1 式
・ 不要電気・計装設備
1 式
- 71 -
第3節 施
工
1.特記事項
1)アスベスト対策
既設ブロワー室壁天井の吸引材にはアスベスト含有は認めない。
2)PCB を含む廃棄物の処置
既存撤去対象の電気設備には PCB を含む廃棄物は認めない。
3)処理水槽内処理水及び洗浄廃液の処分
洗浄廃液の処分は第 4 章第 1 節第 1 項に示す。
処理水槽内処理水は後段処理への移送の他、洗浄用水として利用することを可とし、
余剰分は調整槽へ移送し、本施設内にて処理を行うものとする。
4)薬品類の処分
解体工事に先立ち、薬品タンクの清掃を実施し、内容物を適正に処理すること。
なお、残存する薬品については、本市の了解を得て、仮設設備移送し、使用すること
が出来るものとする。
メタノールタンク及び硫酸タンクは内容物の清掃は実施済とする。
5)建設廃棄物の処分
第 1 章第 4 節第 6 項に示す。
6)清掃工事の工法
水槽一般清掃とはポンプ圧力(50~80kgf/cm2)程度の洗浄とし、表面の付着物除
去を目的とした清掃とする。
また、管理棟各室の一般清掃とは工業用掃除機等による清掃程度とする。
以上
- 72 -
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