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法 の 究極性(一) 麦 「絶対性」 に関する考察管

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法 の 究極性(一) 麦 「絶対性」 に関する考察管
法 の究極 性(一)
187
︿ 研 究 ノー ト ﹀
法 の 究 極 性 ( 一)
岡
﹁絶 対 性 ﹂ に関 す る 考 察
松
誠
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
へ
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
へ
る と き 、 そ の度 合 は い わば 絶 対 性 に も 達 す る意 識 と 信 念 に よ っ
(1 )
て強 め ら れ る こ と が 期 待さ れ てお り 、 と く に 裁 判 の判 決 形 成 の
の用 語 は 、 常
(2 )
過 程 は こ の種 の確 信 を 次第 に 強 固 に す る た め の心 理 的 プ ロセ ス
を も 含 ん で いる の で あ る 。
と こ ろ が 法 哲 学 に お け る絶 対 性 (
諺げωoピ島 Φδ
に 形 而 上 学 的概 念 と し て受 取 ら れ 、 ま た 不 合 理 な イデ ー と し て
解 さ れ て き た 。 に も か か わ ら ず 、 絶 対 性 の要 請 は 、 法 実 務 に お
け る法 的 妥 当 性 の究 極 を 確 認 す る こと で あ り 、 そ の根 拠 な く し
て 実 務 家 は実 践 的 課 題 に 対 処 し 得 な い こと を 示 し てお り 、 そ こ
で法 哲 学 上 の ﹁絶 対 性 ﹂ 概 念 を 把 握 し直 す こ と は 、 法 実 務 に と
って 必 要 で あ り 、 意 義 あ る問 題 と 思 わ れ る。 本 稿 で は 以 下 に お
い て 、 ま ず 法 の効 力 論 と の関 連 で妥 当 性 と 絶 対 性 に つ いて 考 察
一、 は じ め に
法 の運 用 に直 接 携 わ る実 務 家 に と って、 当 該 ケ ー スに適 用 さ
へ
し な が ら 絶 対 性 の概 念 を 求 め 、 次 に 絶 対 性 の機 能 に関 し て のH
ヘ
せ る実 定 法 規 の効 力 に つ いて は も っと も 関 心 のあ る こと であ ろ
ヘ
・リ ッフ ェル の所 説 を 紹 介 し 、 合 わ せ て ﹁究 極 性 ﹂ と か か わ る
ヘ
(1) 法 社 会 学 の .
、
甘 岳 2 巴 肩 06窃 。。.
、の課 題 、 た と え ば 、 裁 判 官 の
ヘ
う 。 と り わ け 、 法 実 務 に お い て法 の拘 束 力 が 問 題 と な る と き
へ
法 哲 学 的 諸 問 題 に つ い て検 討 を 試 み て み た い。 な お 、 こ のよ う
へ
は 、 法 の究 極 的 な 妥 当 根 拠 ま で求 め ら れ る こ と が 多 く 、 従 って
ヘ
な 課 題 に つ いて は 一定 の哲 学 的 視 点 や 世 界 観 か ら の再 構 成 が 望
ヘ
へ
そ のよ う な 場 合 、実 務 家 の関 心 は す でに法 学 的領 域 を越 え て法
ヘ
ヘ
ま し いが 、 た だ し 本 稿 は 序 論 的 考 察 のた め の予 備 的 段 階 であ る
ヘ
ヘ
哲 学 的 探 求 へと 向 け ら れ て いる と いえ よ う 。 そ し て法 の歴史 に
ヘ
の で、 そ の点 に つ いて は 他 日 を 期 し た く 思 う 。
ヘ
お いて 、 こ のよ う な 探 求 が 実 務 家 に よ って繰 り 返 さ れ た こと に
よ って 、 や が て法 に つ い て の 一定 の確 信 が 得 ら れ 、 ま た 、 そ れ
に よ って 法 実 務 の指 導 的 な 法 原 則 が 命 題 化 さ れ 、 さ ら に 統 ︼的
一逡 ㊤ (古 賀 訳 ﹁上 ﹂、 二 五 二頁 以 下 )、 さ ら に 、 ピ餌≦
き 幽 チ①
パ ー ソ ナ リ テ ィ に つ い て は 、 智 吋o日 似国鑓 5ぎ Oo弓 $ o昌 ↓ H一
巴u
な 法 思 想 が 形 造 ら れ て き た の であ った 。 と 同 時 に時 代 の変 遷 に
ζ o島①3
(2)
巳 乙 Hα$ o{
お 罐 (川 島 ・六 本 訳 、 二 入 ○ 頁 以 下 )、 参 照 。
こ れ は 、 フ ラ ン ク の ﹁法 の神 話 ﹂ (
ヨ 旨 ﹃ o{ 訂 ≦ ) と は 内 容 的
い①き
社 会 的 価 値 の影 響 に つ い て は 、 U oづ巳 ω ぴ一〇賓9
竃 貯 倉 お ①ω (柵 瀬 他 訳 、 一六 二頁 以 下 )、 参 照 。 ま た 、
よ って既 定 の法 原 則 や 法 思 想 への再 吟 味 が な さ れ 、 こう し て常
に 新 し く 確 か な妥 当 根 拠 が追 求 さ れ る 必 要 が 生 じ る 。そ こ で 、
こ のよ う に実 務 家 が 法 に つ いて の 一定 の確 実 性 を 求 め よ う と す
188
ヘ
へ
に も全 く異 質 であ る。 また 従 来 で は 、 こ の用 語 は 形 而 上 学的 な絶
対者 や へーゲ ル流 の絶 対 的 精 神 のよ う に解 さ れ る こと が多 い。
法実務 にお いて法 の妥 当根拠 が問 われ
二、 ﹁絶 対 性 ﹂ の概 念
へ
(1 )
が 絶 対 性 を 有 す る のか 、あ る いは 相 対 性 を 有 す る のか と い う 問
(
(甲
OωOげ一
〇ず什一
一
〇ず犀①一
け) に 関 す る 最 近 の 論 議 も 、 伝
(5 )
い は 、法 的 正 当 性 の性 格 に 関 す る研 究 であ り 、 ま た 、 と く に法
原 則 の歴史 性
統 的 自 然 法 論 の 普 遍 (不 変 ) 的 正 当 性 へ の批 判 に よ って 現 代 自
ヘ
ヘ
(7 )
ヘ
ヘ
ヘ
へ
然 法 論 を新だ に基 礎 づ け る角 度 か ら なさ れ て いる 。 す な わ ち 、
ヘ
L (
妥 当 性と絶 対性)
ヘ
(6)
J ・ ヨ ン。
ハ ル ト に よ れ ば 、 ま ず 根 本 的 な 概 念 の再 検 討 の 必 要 が
ヘ
へ
る と き 、法 哲 学 では法 の妥 当 性 (
O霞 江σq犀①一
け)が 問 題 と な る 。 し
ヘ
ヘ
ヘ
述 べ ら れ、 そ し て 形 而 上 学 の原 理 と 法 原 則 (
幻①6窪 ω℃二口N首 ) が
ヘ
ヘ
か し 法 の妥 当 性 は 、 ω 解 釈 論 理 的 な い し 規 範 的 な 意 味 で の 、 い
ヘ
概念 的 に区別 され 、法 原 則 の 歴史 性と自然 法 の当 為的必 然性
ヘ
わば 法 学 上 の形 式 的 妥 当 性 ("適 用 性 な いし 拘 束 力 ) と 、 @ 社
ヘ
へ
(口絶 対 性 ) が 提 唱 さ れ て い る。 た だ し 、 こ のよ う な 思 考 は伝
ヘ
ヘ
へ
会的な事実 関係 の意味 での、 いわば 法社 会学上 の事 実的妥 当性
ヘ
ヘ
統 的 自 然 法 論 で述 べ ら れ た法 原 則 の普 遍 (不 変 ) 妥 当 性 に 対 す
ヘ
(3)
ヘ
(U 実 効 性 ) と 、囚 理 想 的 な いし価 値 的 な意 味 で の いわば 法 哲
る批 判 であ って 、 自 然 法 の絶 対 性 に つ い て の批 判 で は な い。 な
ヘ
へ
ヘ
学 上 の内 容 的 妥 当 性 (11正 当 性 ) と に分 類 さ れ る 場 合 が あ る。
ぜ な ら 、 普 遍 は 場 所 的 に 、 不 変 が 時 間 的 に妥 当 す る と いう 意 味
ヘ
(2 )
ヘ
ヘ
そ の 際 、 法 の効 力 (幻OOげ什
ωぴ
q⑦一
什口5σq)は ω の 妥 当 性 と 回 の妥 当 性
な ら 、法 の原 則 に は 例 外 が 認 め ら れ ず に 無 条 件 ・無 前 提 的 に 妥
ヘ
ヘ
に よ って 生 じ る と さ れ 、 そ れ は 法 の 実 定 性 と 正 当 性 を 前 提 と す
当 す る こと に な る が 、し か し 、 そ の よう な 妥 当 性 は 法 原 則 の実
へ
る こと に よ って成 立 す る と 解 さ れ る こ とが あ る 。従 って 、法 の
際 と 異 な る と 解 さ れ る か ら で あ る 。 た と え ば 、 ﹁人を 殺 す な か
ヘ
効 力 論 にお け る妥 当 性 の問 題 を 法 学 的 領 域 に 限 定 す る こ と は 不
れ ﹂、 ﹁法 律 な け れ ば 刑 罰 な し﹂、 ﹁契 約 を 守 る べ し ﹂ 等 の法 原 則
ヘ
充 分 であ り 、 こ の問 題 に 対 し て実 務 家 が 寄 せ る期 待 に は 、 む し
が そ の適 用 に あ た って の前 提 や諸 条 件 と か か わ る こと を 例 証 す
ヘ
ヘ
ろ法 に つ いて の価 値 的 ・内 容 的 チ ェ ックが 問 わ れ て いる 。 妥 当
る こと に よ って 、 ﹁善 を 行 な う べ し﹂ と いう 例 外 のな い形 而 上
ヘ
性 は法 律 の適 用 のみ に 吸 収 さ れ る概 念 で は な く 、 法 哲 学 的 ア プ
学 的 原 理 と は 区別 す る必 要 が 生 じ ると き 、 そ こ では 、 法 原 則 に
ヘ
ロー チ の可 能 性 を の の探 求 に お いて保 持 し て お り 、 そ れ への追
例 外 が 存 し 、 法 原 則 は 社 会 的 ・歴 史 的 要 素 と 関 連 し て可 変 的 ・
て 、 こ のこ と か ら 、 ヨ ン。
ハ ル ト 自 然 法 論 と 法 原 則 の 普 遍 (不
ヘ
求 こ そ 実 務 家 の期 待 と 一致 す る と思 わ れ 、 ま た そ れ は法 の究 極
歴 史 的 性 格 (11 歴 史 性 ) が あ ら わ れ る と 考 え ら れ て い る 。 従 っ
そ こ で、 法 の内 容 的 妥 当 性 日 正当 性 (
園凶
Oげ自αq評o騨)の究 極 的
変 )妥 当 性を 主 張 し た H ・ロン メ ン の自 然 法 論 と の相 違 が 鮮 明
ヘ
的妥 当性 (
国巳 ぴq葺 二αq閃o律H究 極 性 )を き わ め る こと で あ る。
概 念 に つ い て法 哲 学 では 、絶 対 性 か そ れ と も 相 対 性 か に分 け ら
に な る の であ る 。
(4)
れ 、 そ し て 両 者 は 反 対 概 念 と し て解 さ れ る。 たと えば 、自 然 法
実 務 家 の課 題 は 、 変 遷 し 歴 史 性 を 帯 び る種 々 の自 然 法 (目法 原
ヨ ンパ ル ト に よ れ ば 、 法 原 則 の ﹁歴史
へ
2・(自 然 法 の絶 対 性 )
ヘ
則 ) の中 か ら 、 何 が 当 該 ケ ー スに と って 、 よ り当 為 的 であ り 、
ヘ
性 ﹂ は 、単 な る相 対 性 で は なく 、 む し ろ 可 変 性 に重 点 が 置 か
必 然 的 であ る か と いう 問 題 の追 求 に 向 け ら れ ねば な ら ず 、 ま た
へ
れ 、 そ れ は絶 対 性 (目当 為 的 必然 性 ) と 両 立 す ると 解 さ れ て い
そ れ は 、 ﹁事 物 の本 性 ﹂ や ﹁客 観 性 ﹂ のよ う な 存 在 的 側 面 と 、
ヘ
る。 そ し て 、 可 変 性 は人 間 の意 識 的 ・恣 意 的 変 更 の可 能 性 と は
﹁非 恣 意 性 ﹂ や ﹁義 務 拘 束 性 ﹂ のよ う な 当 為 的 側 面 か ら探 求 さ
ヘ
無 関 係 に変 化 す る こ とと 解 さ れ 、 こう し て絶 対 性 の概 念 か ら 不
れ ねば な ら な い。 と いう こ と は 、 法 の内 容 的 妥 当 性 (ほ 正 当 性 )
ヘ
変 .普 遍 の属 性 を 分 離 さ せ る こと に よ り 、絶 対 性 は 当 為 性 と 必
の究 極 性 は 絶 対 性 を 意 味 し 、 も し こ のよ う な 絶 対 性 が 否 定 さ れ
ヘ
然 性 を 有 す る 性 質 と し て解 釈 し 直 さ れ て いる の で あ る 。従 っ
ると き に は 相 対 性 に転 化 す る こ と に な る か ら であ る 。
ヨ ンパ ル ト 自 然 法 論 に よ れば 、 歴 史 法 学
ヘ
て 、 こ のよ う な ﹁絶 対 性 ﹂ の概 念 は 、 ﹁時 ﹂ ・ ﹁空 ﹂ の概 念 と切
a (絶 対 性 の 課 題 )
派 や 相 対 主 義 的 法 哲 学 が 、 伝 統 的 自 然 法 の時 空 的 普 遍 (不 変 )
り 離 さ れ て 定 立 さ れ る こと に よ って 、内 容 的 に よ り 究 極 性 を 増
す と 考 え ら れ て お り 、従 来 のよ う に 時 空 の不 変 普 遍 を も って 、
へ
性 を 拒 否 し た こと は 正 し いと さ れ な が らも 、 しか し 、 そ れ ら が
ヘ
究 極 探 求 の終 局 と さ れ て いる の では な い。 さ ら に 、 可 変 性 は 変
ヘ
絶 対 性 の重 要 な メ ル ク マー ルを 誤解 し た こ と に つ い ては 批 判 さ
ヘ
化 さ せ る と いう 主 観 的 ・恣 意 的 要 素 か ら 考 え ら れ て いる の では
れ て い る 。 け れ ど も 法 原 則 の歴 史 性 の考 え 方 が 今 目 の複 雑 な社
ヘ
(8 )
へ
な く 、変 化 す る と いう 歴 史 的 事 実 に着 眼 さ れ て お り 、 そ れ は 事
会 構 造 に 、 ま さ に 正 当 な る も の と し て 適 用 さ れ る法 原 則 は 何
ヘ
物 の本 性 に 基 づ く 客 観 的 要 素 や 社 会 的 要 素 に よ る 可 変 が 意 味 さ
か 、 ま たそ れ は ど の よ う に し て 決 定 さ れ るか と いう 問 題 に つ い
ヘ
れ て いる の で あ る 。 こう し て ヨ ンパ ル ト 自 然 法 論 の絶 対 性 の概
ては 必 ず しも 直 接 的 な 解 答 を 与 え られ て は いな い。 た と え ば 、
(9 )
念 は 、 絶 対 性 の用 語 のそ の他 の ニ ュア ン スに 見 ら れ る よ う に 、
へ
﹁公 共 の福 祉 ﹂ と ﹁抵 抗 権 ﹂ のよ う に 、政 治 的 制 度 や 思 想 と 密
へ
ヘ
恒 常 性 (永 遠 性 ) ・真 理 性 ・独 立 性 ・完 全 性 等 に つ い ても 若 干
ヘ
ヘ
接 に か か わ る場 合 、 も っと も そ の際 に も 法 原 則 が そ れ ぞれ に お
ヘ
ヘ
異 質 的 であ る 。 し か し 、法 実 務 に お け る法 の妥 当 根 拠 は 、 当 該
へ
ケ ー スに か か わ る範 囲 に お い て 、す な わ ち法 の 問 題 と し て 究 極
ヘ
いて 当 為 的 必 然 性 ("絶 対 性 ) をも つこと が 指 摘 でき る と し て
ヘ
も 、 現 実 の紛 争 に と って何 が よ り 上 位 の価 値 概 念 で あ るか と い
へ
ヘ
性 が 求 め ら れ てお り 、 い いか え れ ば 、 そ れ は 可 変 性 の中 で の絶
う 具 体 的 示 唆 の要 求 を 満 足す る も の では な い。 と り わ け 、 イデ
ヘ
ヘ
対 性 が 探 求 さ れ て い る の であ る 。 そ こ で法 原 則 が 普 遍 (不変 )
オ ロギ ー の衝 突 を き た す 現 代 の政 治 的 状 況 に お い ては 、価 値 の
ヘ
的 妥 当 性 を 第 一義 的 と し な いと いう こ と を 指 摘 す る こと は 、法
ア ン チ ノ ミー は 重 大 な 問 題 であ る 。 こ の点 に 関 し て、 伝 統 的 自
ヘ
哲 学 の法 実 務 への重 要 な 役 割 であ り 、 法 実 務 と 法 哲 学 と の架 橋
然 法 論 では 従 来 か ら 二種 の自 然 法 が 考 え ら れ た 。 た と えば 、 古
ヘ
と いう 観 点 か ら も 望 ま し い こと と 思 わ れ る 。 ま た こ の こと か ら
法 の究極性(一)
189
190
(10 )
く は ス コラ の ﹁第 一義 的 自 然 法 ﹂ と ﹁第 二義 的 自 然 法 ﹂ と し
(11 )
て 、 ま た 今 日 で も A ・フ ェ ル ド ロー ス の ﹁静 的 自 然 法 ﹂ と ﹁動
的 自 然 法 ﹂ の よう に 区 別 さ れ て いる 。 ま た ロン メ ンは 、 自 然 法
(簾 ﹁汝 殺 す な か れ ﹂、 ﹁盗 む
の第 一原 理 (砥 ﹁正 を な し 不 正 を 避 く べ し ﹂、 ﹁各 人 に 彼 のも の
を ﹂) か ら 、 直 接 的 な 一般 的 帰 結
な か れ ﹂ ) の よう な禁 止 的 自 然 法 が 導 か れ 、 そ し てさ ら に 具 体
的 確 定 的 規 定 が 推 論 さ れ 、 そ の段 階 では 、 効 力 に つ いて の普 遍
(不 変 ) 性 が 適 用 に お い て変 化 し、 自 明 性 も 減 少 す る こと が あ
ヘ
ヘ
へ
る と 述 べ た 。従 って 、従 来 の自 然 法 論 でも 生起 す る 現実 の多 様
ヘ
さ に相 応 す る動 的 な 法 が あ った の で あ り 、さ ら に 自 然 法 の不 変
性 と 可変 性 の区 別 も 考 え ら れ て いた 。
し か し 、 いず れ に せ よ 法 哲 学 は 、 当 該 ケ ー ス の法 的 妥 当 根 拠
に つ い て 、具 体 的 な価 値 内 容 や 指 標 を 決 定 的 に 呈 示 す る の では
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
へ
な く 、 む し ろ そ のよ う な 呈 示 に向 け て 、前 提 や 概 念 お よ び 条 件
を 整備 し、それ らを系統化 す ること に重点が置 かれ る。とは い
え 、 実 際 上 の価 値 の ア ンチ ノミ ー に つ い て の問 題 は 、法 の限 界
を 越 え て 、 さ ら に政 治 的 ・社 会 的 フ ァク ター と の関 連 の中 で考
え 直 さ ね ば な ら な い場 合 も 生 じ てく る。 た と え ば 、 いわ ゆ る確
信 犯 に対 し ては 法 の効 力 は 無 力 であ り 、 法 原 則 も そ の絶 対 性 を
(12 )
問 わ れ る 。 そ こ で以 下 の H ・リ ッフ ェル の法 思 想 は 、 よ り 現 実
的 に 、 と く に 政 治 哲 学 と の関 連 で考 察 さ れ てお り 、 こ のよ う な
(K ・ラ レ ン ツ等 ) と否 定 説 (K ・エンギ ッシ ュ等 ) が あ り 、法
妥 当 問 題 を法 の概 念 要 素 に 入 れ る かど う か に つ い て、肯 定 説
思 考 は 法 の究 極 性 の追 求 に は 注 目 す べき 方 法 で あ ろ う 。
(- )
﹁法 規 範 の
の 精 神 的 存 在 面 と 、 社 会 連 関 か ら の存 在 事 実 面 の 両 面 へ の関 連 性
的 妥 当 構 造 に 確 定 説 は な い け れ ど も 、 法 の価 値 的 当 為 的 性 格 か ら
を 法 は有 す ると いう 見解 が支 配 的 であ る。 大 橋 智 之輔
実 効 性 に つ い て ﹂ (﹁法 学 志 林 ﹂ 第 七 二巻 三 ・四 号 、 一 一九 頁 ー 一
二〇 頁 ) 参 照 。
(2 ) 峯 村 光 郎 ﹁法 の効 力 ﹂ (﹃法 哲 学 講 座 ﹄第 一巻 、 一〇 九 頁 以 下 )、
ま た は 、 同 ﹃法 の実 定 性 と 正 当 性 ﹄ 入 一頁 以 下 参 照 。
(3 ) た と え ば 、 ホ セ ・ヨ ン パ ル ト ﹃法 哲 学 入 門 ﹄ = 一
一
九 頁 以 下参 照 。
ば な ら な い 。 概 念 化 が 不 可 避 的 に 相 対 を 含 む か に つ い て は論 理 学
(4 ) 相 対 概 念 (器 一⇔江く臼 しU。σ
q﹃漆 )と 概 念 の 相 対 性 と は 区 別 さ れ ね
上 の問 題 で あ る 。
ホ セ ・ヨ ン パ ル ト ﹃自 然 法 論 の 研 究 ﹄ ( 一九 七 二年 ) 二 九 頁 以
下 、 同 ﹁法 原 則 の 歴 史 性 と 自 然 法 論 ﹂ (﹁法 哲 学 年 報 ﹂ 一九 七 二 年
(5)
窪霞
国話 5犀龍 ⊆答\ζ
∪①暮 。。o﹃冨 昌畠 ﹂霞
ω●刈b。
ド㊤①Q。● 血①お こ ∪一① O窃 o﹃一
〇マ
じd①α
Q同郎昌血虚βσ
Q ロoψ 幻oo窪 ω 一旨
度 、三 頁 以 下 )、ま た 、匂o。。俸 い一
〇ヨ 弓賀 計 O一① O$ 。甑 oぼ 一ざ ゲ犀①に
ぎ
Ωoα
qo溢≦ 鉾 計
江一〇三 ︽
o津 島①H 幻⑦o窪 。。bN冒 旦 営 oP 周冨 ロζ 母 け
\︼
≦ お 刈9
た と え ば 、 J ・ヨ ン 。
ハ ル ト ﹁前 掲 論 文 ﹂ (年 報 ) 一 一頁 - 一四
ゑ 6
(6 )
頁 、 二入 頁 1 二九頁 、な ど。
(7 ) J ・ヨ ン パ ル ト ﹃前 掲 書 ﹄ (研 究 ) 三 五 頁 ー 三 七 頁 、 六 〇 頁 1
⊥ハ 一頁 参 昭⋮
。
(8 ) M ・ミ ュー ラ ー の非 恣 意 性 (d 昌げ。一
一①ぴ蒔 犀鉱 酔)は 適 切 な 表 現 で
= 二頁 、 ま た 、 同 ﹃前 掲 書 ﹄ 三 七 頁 、 参 照 。
あ る と 述 べ ら れ て い る 。 ヨ ン パ ル ト ﹁前 掲 論 文 ﹂ (年 報 ) = 一頁
(9 ) J ・ヨ ン パ ル ト ﹁前 掲 論 文 ﹂ (年 報 ) 三 二 頁 ー 三 六 頁 参 照 。 と
く に 、 H ・ヴ ェル ツ ェ ル の ﹁実 質 的 正 義 ﹂ へ の探 求 が 、 究 極 的 に
懐 疑 論 へと 転 化 す る こ と へ の批 判 や 、 ま た 、 い わ ゆ る ﹁批 判 理
論 ﹂ (犀目一
け一ωOず① ]り}
臼
OOH一
①)の 一元 論 化 志 向 を ど の よ う に 克 服 す る
か、 に つい ては重 要 な 問 題 であ る。
法 の究極性(一)
191
(10 )
b ● 図 o導 ヨ ①9
お 刈ピ ω.⑩帥 中
山①ω
一九 七 一年 度 、 二
(阿 南 訳 、 一一二 七 頁 -
U 一〇 〇≦ 一αqo ♂く一①窪興 犀o﹃H
(原 他 訳 、 = 二九 頁 以 下 )。
︾ 一マ o山 く o冠 δ 。・。・噛ω審 諏。
・oず①加 二昌餌 伍堵昌鋤目 一。。oぽ 。。 乞 ①ε 霞 o
冨 ①写 ユ oゲ
。窪 ︾ 閃器 一び二嶺
(11 )
宕 9ε 護 Φ。窪 。・9N・ ︾ 珪 一こ ]
≦ 郎⇒。﹃①β 一リミ
﹁法 哲 学 に 残 さ れ た 道 ﹂ (﹁法 哲 学 年 報 ﹂
二 三 二 頁 参 照 )。
拙 稿
﹁絶 対 性 ﹂ の 機 能 ー リ ッ フ ェ ル の 見 解 1
〇 五頁 以 下) 参 照 。
(12 )
三、
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
へ
実 践 的 課 題 と し て の ﹁絶 対 性 ﹂ は 種 々 の要 素 を 含 ん でお り 、
ヘ
ヘ
ヘ
へ
﹁法 の究 極 にあ る も の﹂ は 必 ら ず し も 法 内 的 契 機 のみ では 解 決
ヘ
さ れ ねば なら な いと さ れ 、 ま た規 範 の総 体 は 秩 序 と し て解 さ れ
て い る。 そ の際 、規 範 と 秩 序 を 要 す る人 間 が 、 そ れ ら を 政 治 的
秩 序 で実 現 し よ う と す る と き 、 そ の こ とは と りも な お さ ず 、
(4 )
﹁法 と 国 家 ﹂ と の関 連 で規 範 と 秩 序 を と ら え る こと に ほ か な ら
な いと 考 え ら れ て いる 。 ま た 、 こ のこ と か ら法 規 範 や 法 秩 序 の
(5 )
役 割 が 生 じ 、 そ れ ら は ﹁正 当 であ れ ﹂ と いう 要 請 を 受 け る た
ヘ
ヘ
ヘ
へ
め、 合 法 性 と 道 徳 性 は 分 離 さ せ ら れ な いと 解 さ れ る 。 さ ら に 、
種 々 の指 標 の 中 で 、 最 高 指 標 (
Oげ①﹃ωけOH)
一
﹃O閃叶一
く①) の 拘 束 力 に
ヘ
ヘ
ヘ
ヘ
へ
関 し て の 絶 対 性 の問 題 が 生 じ る と き 、 こ の 最 高 指 標 と そ れ に 応
ず る 法 の規 範 や 秩 序 が そ の時 々 の文 化 に影 響 さ れ る こ と を リ ッ
フ ェルは 認 め る 。
こ のよ う に し て、 リ ッフ ェル の探 求 は常 に 現実 に 基 礎 を 置 き
ら せ な い限 り 、 絶 対 者 (
︾びωo一
⊆8)の問 題 は 不 可 避 であ 籾 駈と 。
法 的 ・体 系 的 探 求 は 、 そ れ ら の発 展 を 決 し て任 意 的結 果 に 終 わ
政 治 哲 学 と の関 連 で考 察 し よ う と し た 。 す な わ ち 、 ﹁政 治 の方
を 一体 と し て把 握 す る こと を 提 唱 し 、 と く に ﹁絶 対 ﹂ の役 割 を
能 性 が あ る 。 こ の 点 に 関 し て 、 リ ッフ ェル は 、 法 ・政 治 ・国 家
し 、 そ の後 の 中 世 的 秩 序 の崩 壊 に よ り 、 自 由 と平 等 を 人 間 社 会
を に な う こと に な り 、 そ れ は 同 時 に自 然 的 秩 序 であ った 。 し か
いら れ た。 従 って、 そ の よう な 秩 序 観 では 絶 対 者 は 重 要 な 役 割
あ り 、 そ し て絶 対 性 は 所 与 と し て 秩 序 概 念 を 構 築 す る た め に用
変 ) 妥 当 性 ・完 全 性 ・無 制 約 性 を付 与 し た のは 中 世 的 世 界 観 で
な が ら構 成 さ れ て い る 。 す な わ ち 、
さ れ ず 、 む し ろ 法 外 的 関 連 に お い て 、 よ り よ く と ら え ら れ る可
そ こ で 、 リ ッフ ェル は 実 践 (男毒 箆ω) の た め の哲 学 を 考 え よ う
の目 標 と す る近 代 社 会 が 生 じ 、今 日 に 至 る 民 主 主 義 の社 会 が 続
と 。 こ う し て リ ッフ ェル は 、 次 に (規 範
こ︾σωo冨けo.
、
に 普 遍 (不
と す る 。 な ぜ な ら 、 ﹁人 間 の活 動 は す べ てに お い て、 指 標 (砥
く 。 だ が 、 現 在 に お け る 種 々 の思 想 の対 立 は 、種 々 の主 義 や 原
目 標 設 定 、 抽 象 的 基 準 、程 度 の差 が あ る に せ よ内 容 の あ る 規
理 (
準 ぎNな) を 生 じ 、 そ れ ら の対 立 に よ って多 元 論 的 世 界 観 を
(1 )
範 ) の 選 択 、 立 案 、 詳 細 な規 定 、 な いし 貫徹 を と く に 考 慮 に 入
今 日は 呈 し て い るー
(7)
れ る ﹂ の で あ り 、 そ の実 現 の た め 人 間 は ﹁指 標 の推 進 のか じ取
的 ) 相 対 主 義 に つ い て考 察 す る が 、 し か し 規 範 の拘 束 力 (
<醇 -
(3)
り
σぎ農 。蒔 色け)や 、 ﹁民 主 主 義 社 会 の指 導 原 理 は 何 か 、義 務 は 何
(
ω冨 ロo歪 昌αq) を 必 要 と す る ﹂ か ら で あ る 。 従 って 、 リ ッ フ
ェル に よ れ ば 、 そ こ に 規 範 の よ う に 一般 的 な 行 為 指 標 が 具 体 化
192
か ﹂ のよ う な 問 いに 相 対 主 義 のみ では 決 し て満 足 す る解 決 が 与
性 を 有 す る と 考 え る こ と に よ って 、 カ ン ト の懐 疑 論
いう 問 題 が 生 じ る 。 こ こ で リ ッ フ ェル は 、 実 践 的 正 当 性 が 普 遍
日 的 援 用 を 提 唱 し 、 道 徳 形 而 上 学 的 原 理 を 検 討 す る。 そ の結
う な 絶 対 的 超 越 の経 験 は実 践 的 現実 と し て 拘 束 力 な いし義 務 の
ひqδoげ① 囚 8 。。
鼠 昌9 )の証 明 は 断 念 さ れ て い る 。 そ こ で 、 こ の よ
も のと さ れ る 。 と 同時 に そ のた め 人 類 学 的定 数
(
ω冨 営 一
ω,
え ら れ な いと解 す る 。 と り わ け 、 民 主 主 義 の政 治 体 制 では 、制
鼠ωヨ ⊆ω) と 異 な る 結 論 を 導 く 。 そ し て 行 為 を 規 定 す る 格 率
果 、 リ ッフ ェル は 、 現 実 の中 に 二方 向 の絶 対 性 の契 機 を 指 摘 し
体 験 が な さ れ る こと に よ って 、 そ れ は 種 々 の程 度 に 分 け ら れ 、
へ
た 。 す な わ ち 、 一つは 究 極 的 定 義 への志 向 と 、他 は 永 続 的 な 正
従 って、 ﹁拘 束 力 (霧
ヘ
度 に よ る 相 対 の保 障 と そ の制 度 自 身 の絶 対 的 確 信 は 区 別 さ れ 、
(竃 餌×一
ヨ ①) を 考 慮 す る こ と に よ っ て 、 そ の 絶 対 的 正 当 性 を 志
当 性 一般 の完 全 性 への志 向 であ り 、 ま た そ れ はプ ラ ト ン の ﹁絶
る範 囲 の割 合 (
竃 四ε。αq筈 o)に よ っては か ら れ る であ ろう ﹂ と リ
ヘ
そ のた め 、 種 々 のイデ オ ロギ ー が そ れ ぞ れ の正 当 性 を 主 張 す る
向 弘 記 。 リ ッフ ェル に と って は 超 越 的 思 考 と は 、 与 え ら れ た 存
対 的 なも の ﹂ と 一致 す る志 向 で あ る 。 そ し て 、今 日 の社 会 に お
ッフ ェルは 解 す る の であ る。 な ぜ な ら 、先 験 的 基 礎 づ け は 対 象
ヘ
こ と に よ って、 そ こ に それ ぞ れ の絶 対 が 求 め られ る 。 そ こ で リ
在 で は な く 、 現 実 に 生 起 す る 経 験 の中 で 獲 得 さ れ ね ば な ら な い
け る共 通 の倫 理 的 理 性 認 識 の先 験 的 意 義 は 、 ﹁現実 の制 約 に対
ヘ
ッフ ェル は 、 そ のよ う な 問 題 の た め に 、 カ ン ト の 理性 批 判 の今
し て 、非 規 定 性 (究 極 性 ) と 完 全 性 の 二方 向 に絶 対 な る も のが
の可 能 的 制 約 に つ い て の認 識 論 であ り 、社 会 規 範 の拘 束 性 の根
(き 昏 霞 o℃9 0,
関 与 す る ﹂ こと と リ ッフ ェル は 考 え る 。 け れ ど も リ ッフ ェル
拠 を 必 ず し も 与 え な いか ら であ る 。 次 に 、 そ れ では 一体 何 が 拘
(8 )
は 、先 験 的 (超 越 論 的 ) 考 察 で のみ 充 分 と は 解 し て は いな い。
束 力 の基 礎 と な り 、 そ れ を 正 当 づ け る と 考 え ら れ る か と いう 問
) は そ の時 々 の実 務 に よ 浸 腱 せ ら れ
な ぜ な ら 、 リ ッフ ェルに よ れ ば 、 超 越 的 絶 対 は 、 ﹁決 し て 客 観
題 が 生 じ る 。 し か し リ ッフ ェルは 、 こ のよ う な 拘 束 力 の基 礎 と
(9 )
的 ・存 在 論 的 で は な く 、 む し ろ主 観 的 ・超 越 論 的 (先 験 的 ) 見
へ
へ
正 当 化 (閃①6げ什
hOH什一
ぴq二昌ひq)は 人 間 の経 験 的 事 実 か ら のみ 拘 束 力
(10 )
ヘ
ヘ
解 を 開 示 す る ﹂ と 説 か れ る か ら で あ る 。 リ ッフ ェ ル は 、 客 観 的
へ
ヘ
ヘ
を 基 礎 づ け ら れ る も の では な く 、存 在 と 当 為 、 事 実 と 価 値 、 と
ヘ
ヘ
存 在 論 に お け る ﹁絶 対 者 ﹂ は 古 い秩 序 観 念 の遺 物 であ り 、 そ れ
ヘ
の相 剋 の中 で生 じ てく る と 考 え 、 そ れ は 現 実 の中 で、 歴 史 の中
ヘ
ヘ
に 対 し て主 観 的 超 越 論 は 、 所 与 と し て前 も って 与 え ら れ た 秩 序
ヘ
ヘ
へ
で正 当 化 への途 が 形 成 さ れ 、 ま た そ の形 成 過 程 では そ れ ら の相
ヘ
(<o円σq①σqoむ ①ロo O a 壼 甚 )で は な く 、 む し ろ 呈 示 さ れ 課 せ ら
(14 )
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関 関 係 に お いて 現 実 的 に 定 立 さ れ る ﹁絶 対 的 な も の﹂ が あ ら わ
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れ ると 解 し て い る。
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れ た 秩 序 (四急 σ
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(11 )
味 で の ﹁絶 対 ﹂ は 秩 序 の正 当 性 と し て 課 題 に な る と し た 。
そ れ で は 、 こ の超 越 が 規 範 の拘 束 力 を あ と づ け る か ど う か と
,
法 の究極性(一)
193
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