...

伊豆地域の道路整備の現状

by user

on
Category: Documents
51

views

Report

Comments

Transcript

伊豆地域の道路整備の現状
資料1
伊豆地域の道路整備の現状
1
1.各所で発生する慢性的な渋滞
渋滞損失が都市部に集中して発生している。
半島玄関口である三島市、沼津市周辺に主要渋滞ポイントが38箇所存在する。
伊豆地域における渋滞損失時間発生状況
渋滞多発箇所と混雑が常態化する区間の分布
熱海市
伊豆半島への玄関口において平
伊豆半島への玄関口において平
日休日ともに混雑が常態化
日休日ともに混雑が常態化
半島の中心軸と半島西部の交流軸の
半島の中心軸と半島西部の交流軸の
交点である出口交差点で渋滞が多発
交点である出口交差点で渋滞が多発
沼津三島都市圏
伊豆市
伊東市
414
136
135
下田市
(単位:千人時間/年・km
出典:平成20年度渋滞損失データ(通年値)
出典:H17道路交通センサス
2
2.異常気象時の通行規制・崩土等による通行止め
半島全体が急峻な地形を有し、
・異常気象により通行規制を受けやすく、道路網が災害に対して脆弱。
・異常気象や地震等による土砂災害により通行止めが多発すると、伊豆半島各地で孤立集落が発生する。
・国道・県道の全道路延長の約3割が、
事前通行規制区間
・河津下田間の国道414号には、
夏季大型車通行規制区間が存在
135
・沿岸部の国道や県道では津波浸水被害が
想定される区間が多数存在
136
414
3
3.他の地域に比べて弱い道路網
山間部を中心として未改良区間が多数存在し、災害時の代替経路としても機能不足が懸念される。
面積当たりの道路密度は、県内の他地域に比べて伊豆地域が最も低い。
半島中央部、西海岸沿い、山間部に未改良区間が多数存在
主な狭隘・未改良区間
①国道414号(河津町峰~下田市須原)
②国道136号(土肥峠)
③国道136号(松崎町雲見)
④沼津土肥線(沼津市西浦)
⑤伊東西伊豆線(西伊豆町大沢里)
⑥中大見八幡野線(伊豆市冷川)
④
②
136
⑤
③
⑥
414
135
①
※面積あたりの県管理以上
の道路延長を算出
4
4.道路予算の推移
現在、道路予算はピーク時(平成7年度)の約3割まで縮減している。
平成23年度当初予算において、約5割を占める維持・補修費用は、今後さらに増加が見込まれ、
投資的費用の圧迫が懸念される。
県道路予算の推移
(億円)
(億円)
2,000
13,314
13,213
1,800
12,641
1,600
1,400
1,450
1,393
12,322
12,046
11,621
11,677
1,361
1,246
11,442
11,301
11,256
11,410
11,324
11,265
10,000
静岡市が政令指定都市
1,092
浜松市が政令指定都市
1,020 1,016
1,000
919
910
743
800
729
604
629
600
5,000
591
511
静岡県全体予算
道路局事業予算
1,193
1,200
13,672
13,528
12,931
1,260
15,000
14,644
14,017
435
400
当初
予算
200
0
0
H6
H7
H8
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23
※平成23年度は当初予算
道路局事業予算
静岡県全体予算
5
5.伊豆縦貫自動車道の整備状況
現在までに東駿河湾環状道路、天城北道路の一部が使用されている。
平成25年度には東駿河湾環状道路の供用が予定されており、これによって、東名高速道路の沼津ICか
ら修善寺まで規格の高い道路で連結される。
新東名
伊豆縦貫自動車道の概要図
I.C名は仮称
沼津市
約13.0km
河津下田道路
伊豆市修善寺
約60km
下田IC
伊豆市矢熊
河津町大鍋
下田市吉佐美
環境影響評価手続中
下田北IC
136
135
H24概算
要求中
414
平成30年代 平成30年代
前期供用想定 中期供用想定
河津IC
4km
平成20年代
後期供用想定
天城湯ヶ島IC
H20.4
用地・
供用 工事用道路
1.6km
修善寺JCT
伊豆縦貫自動車道
約6.7km
用地・
工事
H25
函南町
函南塚本IC
開通予定
函南IC
414
天城北道路
三島塚原IC
15.0km
沼津IC
1
東駿河湾環状道路
10.0km
長泉沼津IC
H21年7月
供用
246
供用時期は静岡県交通基盤部で想定したものです。
6
6.有料道路の状況
有料道路事業により整備された伊豆中央道・修善寺道路は、それぞれ平成27年、37年に
料金徴収期限を迎えるが、当初の計画通りの償還ができていない状況である。
伊豆中央道
修善寺道路
伊豆
スカイライン
箱根
スカイライン
有料道路事業費
75億円
111億円
23億円
7億円
供用開始
S60.4.1
H4.9.19
H10.3.26
S37.10.1
S47.8.10
料金徴収期限
H27.3.31
H37.8.24
-
-
普通車料金
200円
200円
960円
(全線)
350円
H22日交通量(台/日)
9,204
9,112
3,615
576
料金収入(H22)
663百万円
589百万円
502百万円
69百万円
未償還額(H23.4 )
約24億円
約74億円
-
-
推定償還可能年次
H28年
H48年
-
-
項
目
7
7.課題及び対策
伊豆半島における交通の諸課題を解決するためには、災害に強く、地域間流動の円滑化を促進する
道路網の早期構築が必要。
道路網の構築に向けては、限られた財源の中で、財源の確保策を模索することが重要。
○道路網(背骨・肋骨道路)の構築
・伊豆半島では、半島の背骨となる
伊豆縦貫自動車道(高規格幹線道路)や、
中心軸と沿岸部をつなぐ肋骨道路の
道路網整備を進める必要がある。
○道路整備のための財源の確保
(財源確保策の例)
・県道路予算の拡充
・有料道路制度の活用 等
伊豆半島における交通課題の解決
8
Fly UP