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2016 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 1 / 2 貿易・投資円滑化

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2016 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 1 / 2 貿易・投資円滑化
2016 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 1 / 2
南アフリカにおける問題点と要望
意見元
No 問題点
1 外資参入規制
日機輸
(1) 黒人社会の過剰擁 ・2003年に公布された黒人経済力強化政策(Black Economic
・外資参入障壁を軽減して頂きたい。
護
Empowerment Act)が2015年より黒人への新たな優先要素が追加され、黒 ・現在の基準を緩和して頂きたい。
人がより優遇される基準(黒人による投票権の確保、黒人への経済的利益貢
献等)となり、日本企業にとってプロジェクト受注が難しくなりつつある。
9 輸出入規制・関
税・通関規制
日機輸
(1) 高輸入関税
日鉄連
(2) 輸入関税引き上げ ・2015年10月23日、ブリキ、半製品、厚板、熱延・冷延鋼板、山・溝形鋼、鉄
筋・線材に対する輸入関税10%引き上げ。
・関税率の引き下げ。
日商
(3) 日本とのFTA未締 ・EU製車両の関税のみ25%から18%に7%優遇されており、日本製やアジア
結
製などの輸入についてコスト競争力が低く競争が難しい。
(継続)
(4) 原子力協力協定の ・2014年にかけて、アメリカ、フランス、ロシア、韓国、中国、EU、アルジェリア
未締結問題
が原子力協定を締結している。南アフリカと日本政府間の原子力協定が未締
結の状況は、現地スコープ増を期待する南アフリカ側への日本側からの情報
提供などにも支障をきたすおそれがあり、日本企業の本件参画の足かせとな
る可能性が出てきている。
(継続)
(5) 輸入時の商品盗難 ・輸入通関時また国内配送において盗難多発。殆どのケースにおいて荷主の
費用負担となりコストアップの原因となる。
(継続)
(1) ビザ取得の困難
・2014年5月より、入管法が改正されたが、運用面での変更が度々あり、計画
通りのビザ取得が難しい。
また、ビザ申請には、南アフリカ内務省が外注している企業を通す必要がある
が、個人ではアポ取りが困難のため、エージェントを通す必要があり、コスト・
時間の両方に大きな負担がかかる。
(継続)
(2) BEE制度の厳格化 ・Black Economic Empowerment制度が厳しく、新規参入の障壁が高い。ま
た、BEEスコア獲得のために、多大なコストをかける必要がある。この影響に
より、有用な白人人材の海外流出が進んでおり、現地での人材確保が困難で
ある。現状、逆アパルトヘイト状態となっている。
これに加え、現地からの調達率等も厳しく制限されているため、製造拠点の現
地進出、プロジェクトへの参入障壁が高くなってきてしまっている。
(追加)
・減税制を日本製やアジア製にも適用して
ほしい。
区分
日商
日機輸
16 雇用
日商
日商
問題点内容
要望
準拠法
・黒人経済力強化政策
・輸入品についてTV25%、AC15%、冷蔵庫25%と高率(国内組立製品、EU ・南アフリカ消費者の生活向上と経済活性
製は一部免除)。
化のために、電器製品の関税率の見直し
更にExcise Duty物品税も追加で負荷される。一方、洗濯機(1タブ仕様)、ビ をし、公正な競争ができるレベルの関税
ューティー商品などは無税。
率を設定してほしい。
明確な基準と高関税是正のロードマップが不透明。
・Department of
Economic Development
Notice 1007 of 2015
・原子力協定の早期締結。
・更なる治安改善に向けた取組強化を働き
かけてほしい。
・就労ビザのプロセスの最適化と緩和措置 ・入管法
をお願いしたい。
・BEE制度の緩和と外国企業への優遇措
置を求めて頂きたい。
・2013:Revised B-BBEE
codes of Good Practice
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2016 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 2 / 2
区分
19 工業規格、基準
安全認証
意見元
No 問題点
日商
(1) 車両認証
(Homologation)
要件の厳格
日機輸
日機輸
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
24 法制度の未整
備、突然の変更
日商
26 その他
日商
問題点内容
要望
準拠法
・車両認証(Homologation)要件が厳しい。Homologation要件が欧州に準じ ・New Zealandのように欧州、豪州、日本、
ており、しかも右ハンドルのためイギリス仕様がないモデルは認証を取るのに USAの複数の基準でよいことにして特別
多くの労力を要する。
必要な要件があればそれに加えて証明を
(継続)
出せばOKにしてほしい。
(2) 省エネ規制におけ ・2015年5月よりEnergy Efficient規制発行。
・評価担当者による評価基準のばらつきを
るIEC評価レポート 安全規格認証取得の際にEnergy Efficency Report提出が義務化。
是正すると共に、規制で認可されている
の不受理
【課題】
IEC評価レポートの受付を徹底して欲し
南ア規格はIEC欧州規格に準拠/連動しており、規制上にも両規格ナンバー い。
関連性/対比がなされているにも関わらず、認証評価者によりIEC規格ナンバ
ーに基づくレポート提出を拒否される。
(3) 安全規格認証取得 ・輸入通関に安全規格認証LOA提示が求められる。
・当局NRCSにおける承認期間短縮化(ロ
の煩雑さ
これを取得するために①CB Report ②EMC準拠 ③Energy Efficient
ーカル生産品と同じ1∼2ヶ月)、即時提出
Reportの提出が必要。
書類確認を要望する。
また一部商品では④南アフリカ専用プラグ仕様が求められる。
・また②Energy Efficiency Reportのよう
【支障となっている課題】
な新規制を導入時には、同時にそれに対
①昨年まで3ヶ月であった認証取得期間が、現在は6ヶ月以上。
応できる人員を増員するなど、適切に対
商品切替サイクルが通常1年である当業界において、タイムリーな新製品
応してほしい。
導入ができない。
②一方ローカル生産品に対しては1∼2ヶ月程度で認可される。
③当局によるLOA申請書類確認にすら時間が掛かっている。時に必要書類
提出後、2∼3ヶ月経って追加書類、訂正等を求められ、再提出後更に、認
証取得待機6ヶ月掛かることもある。
(1) 省庁の煩雑な承認 ・管轄省庁の管轄権に重複している部分があり、かつ、プロセスが煩雑である ・承認プロセスの簡素化と明確化をお願い
プロセス
ため、承認までに長い時間がかかる場合がある。
して頂きたい。
(継続)
(1) 突然の税制改訂・ ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。
輸入規制改正
ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が
大きい。
欲しい。
(1) 低所得者向けの低 ・ブラジルやタイのように低排気量車に特別安い自動車税、物品税を特別に安 ・1000cc未満の乗用車に特別安いVATを
税率の自動車の不 い低所得者向け車両を用意させ、自動車市場の拡大を図る努力がなされて
適用する(例えば14%のところを最終購入
在
いない。
者が個人の場合のみ小売時に半額の7%
を適用する。もしくは1000cc未満の輸入
税を25%から10%に引き下げるなど。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
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