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2016 年速報版 カタールにおける問題点と要望 1 / 2 貿易・投資円滑化

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2016 年速報版 カタールにおける問題点と要望 1 / 2 貿易・投資円滑化
2016 年速報版 カタールにおける問題点と要望 1 / 2
カタールにおける問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
日商
(1) 外資参入規制(閣
議・事前承認と出
資規制)
日機輸
9 輸出入規制・関
税・通関規制
日機輸
日機輸
建機工
日商
11 利益回収
日機輸
14 税制
日商
日機輸
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
・特定事業(銀行・保険業、商業代理店業及び不動産業)については閣議に依 ・カタールにおける外資参入制限の撤廃。
る事前承認が必要。原則、現地法人設立の場合、カタール投資法上ではカタ
ール資本が最小51%出資する必要あり(例外として政府許可を得た場合、外
資100%の現地法人設立可)。
・法制上は製造業においても外資100%による会社設立が認められているが、 ・外資100%の製造業誘致手続きを簡素化
政府への事前申請手続きが煩雑であり、工業団地での土地・Utility確保が
し、外資が効率的に参入の可否を検討で
困難である事から、実際は機能していない。
きるよう、工業団地に製造業誘致の権限
(土地・Utility決定権)を与えて頂きたい。
(1) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ ・領事査証の要求が残っている国は世界で
領事査証取得義務 イムが発生する。
も数少なく、対象国に制度廃止を打診して
(継続)
いただきたい。
(2) 通関手続の遅滞
・カタール国外からの輸入品受取りに際して行われるCustom Clearanceに関 ・一貫性のある審査方法を徹底して頂きた
して、Custom Codeが不明瞭であるためか、関税局員次第で審査方法がま
い。
ちまちとなっているきらいがあり、時として受取りに遅延が発生することがあ
る。
(3) カタール港での滞 ・カタール港での港滞留費が1日目から発生しており、滞留費の発生が避けら ・Free dayの設定。
留費用
れない。滞留費用の額も高額。
(4) 保税倉庫の期限が ・保税倉庫の期限が3日間と短い。
短い
(1) 厳格な配当制限
・カタール籍の会社から配当を行う場合、毎年度の純利益の内、10%を毎年法
定準備金として株式資本の50%に達するまで積み立てる必要があるため、当
該額が配当に充てられない。
(継続)
(1) 課税の不公平
・カタールおよびカタール金融センター(QFC)での標準的な法人税率は課税
所得純額の10%、石油・ガス事業に就いては35%。
※カタール人またはGCC国民が所有する会社は免税
(変更)
(2) 不明瞭な税制改正 ・源泉徴収税や税留保に関して、近年税制改正が行われているが、具体的な
の内容
適用方法、適用時期について不明瞭な箇所があり、税務アドバイザーのアド
バイスに頼らざるをえない一方、税法違反に伴う追徴課税のリスクがあるた
め、税務アドバイザーに保守的な解釈をうながされるきらいがある。
(継続)
(3) 納税証明書発行の ・Income Tax Lawに基づき、客先よりリテンションの支払いについてカタール
遅延
税務当局が発行する納税証明書の提出が要求されるが、当該証明書の発行
に非常に時間がかかる。2014年9月末に税務申告の電子化移行が発表され
たが、当該システムが軌道に乗るまでには相当の時間を要するものと思わ
れ、納税証明書の発行については、当面、更なる遅延が予想される事態とな
っている。
(継続)
・カタール投資法他
・税関関連法
・Custom Code Law No.
40 (2012)
・保税期間の延長。
・経済特区を国内に設立し、特区内の会社 ・Qatar Commercial
に対しては、法定準備金が課されない特 Company Law Article
183
例を設けて頂きたい。
・カタール人/GCC国民優遇の撤廃。
・カタール石油法他
・適用方法、適用時期を明確に定めて頂き ・Income Tax Law 21 of
たい。
2009 (circular 1 – 3
・新税法施行に猶予期間を与える場合は、 2011)
その猶予期間内に法制を整えて頂きた
い。
・税務当局が当該税務申告の電子化を早 ・Income Tax Laws 21 of
2009.
期に制度として定着させ、査定業務の一
層の迅速化を図り、バック・ログの大幅削 ・Circular No.2/2011
減を速やかに実現するよう強く望む。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2016 年速報版 カタールにおける問題点と要望 2 / 2
区分
14
意見元
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
・Tax Certificate(納税証明)の発行が遅い。租税条約を取り交わしており、源 ・納税証明の発行期間の短縮。
泉徴収が必要なくなる場合でも、発行の遅れにより、免税措置が適用されな
い場合がある。
日商
日商
(4) 個人所得税・付加
価値税の不存在
日商
(1) 入国査証の相互免 ・カタール訪問者のArrival visa(100QR/1人/1回)(約3000円)の免除。すで
除制度が無い
に、アジア圏でもカタールと相互に免除としている国もあると聞いている。
・相互撤廃。
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
(1) 現地スポンサー指 ・外国人労働者がスポンサーを変えるには、現スポンサーの同意が必要であ
定要求
る。また、出国にはスポンサーからの出国許可が必要。
(継続)
・スポンサー制度の撤廃による、外国人労
働者の異動等の裁量を付与していただき
たい。
16 雇用
・個人所得税・付加価値税の制度はない。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
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