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2016 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 1 / 2 貿易・投資円滑化
2016 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 1 / 2 クウェートにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 日機輸 (1) 船積前検査義務付 ・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ: け SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に 変更される。 (継続) (2) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ 領事査証取得義務 イムが発生する。 (継続) ・輸入通関書類にもビザの取得を義務付けられており、ビザの取得に時間、手 間、コストを要する。 (3) 必要な輸入通関書 ・輸入通関手続きに必要な書類、記載事項が明確に示されておらず、記載事 類、及び、輸入通 項の不備、税関担当者の不在などを理由に不当に通関手続きを止められる 関手続きの不透明 ケースがある。 さ (4) 貨物輸入時の必要 ・貨物輸入時に毎回”Iqrar”と呼ばれるオーナーのサイン、及び、承認印が入 書類について った原紙の提出が求められることにより、書類の取り揃えに時間を要する。 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 ・出荷前検査が必要な国は世界でも数少な ・税関関連法 く、対象国に制度廃止を打診していただき たい。 ・領事査証の要求が残っている国は世界で ・税関関連法 も数少なく、対象国に制度廃止を打診して いただきたい。 ・書類へのビザ取得ルールの撤廃。 ・通関関連法規の明確化。 ・輸入通関手続きの簡略化。 (5) 危険品輸入規制に ・EPA承認を取得するためには、査証を取得した輸入通関書類の原紙を提出 ・EPA承認取得の簡略化。 関するガイドライン 後数日間必要となるため、航空便の輸送時には空港出留め置きとなるケース の不透明さ が多発している。 ・危険品輸入については、Environmental Public Authority(EPA)という機 ・危険品の明確化。 関の承認が必要であるものの、どのアイテムが危険品に該当するかというル ールは明確になっていないため、疑わしきものは全て危険品として輸出する 必要がある。 14 税制 日機輸 (1) 納税完了までのリ ・クウェート政府関連契約の場合、当該契約に関する税務申告が完了し、納税 ・Tax Retention制度の撤廃。 テンションについて 証明書がクウェート税務局から発行されるまで、Tax Retentionとして5%が 支払われないまま止められてしまうため、キャッシュフローの悪化に繋がって いる。 16 雇用 日商 (1) スポンサー制度に ・就労VISAや限定地域へのパス取得は、スポンサーを介しての手続きとなる よる弊害 ため、無用な時間・手間が掛かる。また、行政令や管轄官庁窓口での取り扱 い方法が頻繁に変更となるため、取得に手間取ることが多々ある。 (継続) (2) ビザ手続、居住許 ・現地法人の社員雇用の際など、ビザ取得、居住許可取得、雇用関連手続き 可手続、雇用手続 のルールが明確化されておらず、手続きに必要な費用、期間も不透明である などの役所手続の ため、社員雇用の法的裏付けが不透明。 不透明さ (3) 技術員派遣時のビ ・技術員派遣時にはスポンサーとなる現地法人などからNon Objection ザ期限 Certificateを発行し、短期滞在ビザを取得するが、滞在可能が30日に限られ ており、30日以上に及び作業時には、ビザ切り替えの一時出国が必要となっ ており、時間もコストも掛かっている。 日機輸 日機輸 準拠法 ・スポンサー制度の廃止。 ・行政令の明確化と維持・徹底。 ・会社法、その他スポンサ ー制度関連法 ・ビザ、居住許可、雇用関連法規の整備。 ・短期滞在ビザでの滞在期間延長。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 2 / 2 区分 意見元 23 諸制度・慣行・非 日商 能率な行政手続 日商 日商 No 問題点 問題点内容 (1) 代理店制度の弊害 ・外国からの資機材納入においては、ローカル100%資本による現地企業を代 理店として指定する必要があり、公平・競争力ある調達が阻害されるケースが 十分有り得る。 (継続) (2) 許認可取得手続の ・関係官庁間の連携が全く取られていないため、契約当事者である政府官庁と 煩雑 許認可を下す官庁との間の煩雑な調整をコントラクター側が行わなければな らないケースが多い。 (継続) (3) 政府機関の契約遵 ・工事を伴う案件では完工後ですら契約金額の3割も支払が先送りされる契約 守意識の希薄 条件があり、大型案件ではコントラクター側に資金負担が長期に亘る。また、 契約当事者である政府官庁側に契約遵守精神が欠けているところが散見さ れ、客先側事由で契約履行が進まない場合でもコントラクター側が実質その 負担を強いられているケースがある。 (継続) 要望 準拠法 ・代理店制度の撤廃。 ・代理店法 ・政府内関係官庁間の然るべき調整。 ・政府調達に関わる契約条件(特に支払条 件)の緩和、政府機関による契約遵守精 神の徹底。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会