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夏休み!出かける前にガソリン価格をチェック
2015年 7月30日号 Vol.242 夏休み!出かける前にガソリン価格をチェック 下落が続く原油価格 2014年7月に急落し、今年4月に回復をはじ めた原油価格が世界経済の先行き不透明 感を背景に再び下落に転じています。2014 年5月に1バレル100ドル程度だった原油価 格は、2015年7月27日現在で47ドルまで下落 しています。リーマン・ショック前の2008年7 月は1バレル140ドルだったので、ピーク時の 3分の1にまで下落したことになります。 ちなみに「バレル」とは樽から来ている単位 で、1バレル=約159リットルです。現在のド ル・円レートは約123円なので、原油1バレル (159リットル)を購入するのに約5,900円、1リ ットルだと約37円かかる計算になります。 下落の原因は? 原油価格下落の原因は大きく3つです。 ①シェールガス革命 原油の代わりとなるシェールガスが生産され るようになり、エネルギー資源の供給が増加 したため。 ②原油生産量の維持 シェールガスによって供給が増えているにも 関わらず、原油生産量が維持され、供給が 過剰な状態となったため。 ③中国の景気減速懸念 原油を大量に消費する中国の景気が減速す れば、原油に対する需要が減少する要因に なるため。 この3つが大きな原因となり、原油価格が下 落しました。 原油価格下落の影響 様々な製品に使われる原油の価格下落は 生産コストを引き下げる効果があります。 反面、原油が主要輸出品である産油国にと ってはマイナス要因となり、通貨の下落にも つながります。原油をはじめとした資源価格 が下落すると、資源国通貨も下落する傾向 があります。 原油価格はガソリン価格にも大きな影響を 与えます。7月27日現在のレギュラーガソリ ン価格は約143円です。2014年7月に1バレ ル100ドルだった頃は約170円でした。車での 外出も増える夏休みのお出かけの際にはガ ソリン価格も気にしたいですね。 ■原油価格の推移 (月次、期間:1990年7月31日~2015年7月28日) 米ドル 160 140 原油価格 120 100 80 60 40 20 0 1990年 1994年 1998年 2002年 2006年 2010年 2014年 出所:ブルームバーグ、資源エネルギー庁のデータを使用し ピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市 場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績 は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全 性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることが あります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護 機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかな る情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。 o l . 1 5