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実質金利マイナスとは?物価と金利のカンケイ
2013年 10月31日号 Vol.125 実質金利マイナスとは?物価と金利のカンケイ インフレ率上昇中 マイナス時に強い資産は? 10月25日に発表された日本のインフレ率を 示す全国消費者物価指数(CPI)は、1.1% (前年同月比)となり、4ヵ月連続で上昇して います。アベノミクスの金融政策のひとつで ある2%のインフレ目標について、少しずつ 達成に近づいているのでしょうか。一方で、 実質金利がマイナスに陥る状況にあります。 資産運用において、今は債券よりも株式や 不動産などに注目した方がいいということに なりそうです。 例えば、インフレ率より金利が高く実質金利 がプラスであるとします。金利10%で現在の 価格が100の債券に投資すると、1年後の価 値は110となります。インフレ率0%で現在の 価値が100の実物資産に投資しても、1年後 にインフレによる価値の目減りがないため 100の価値が維持されます。 1970年代以来のマイナス 「実質金利のマイナス」とは、何を意味する のでしょうか。実質金利とは、名目金利(長 期国債利回り)からインフレ率(消費者物価 指数)を差し引いた金利を指します。 利回りを目当てに国債を買っても、インフレ 率の方が金利を上回っている為、実際には マイナスの金利(利回り)でしかない事を意 味します。 ■ 反対に、金利がインフレ率より低く実質金利 がマイナスの場合、インフレ時に価格上昇が 期待できる株式や不動産などへの投資は、 債券に投資するよりも有利になる可能性が あります。 日本の10年国債利回りとインフレ率の推移 (期間:1971年1月末∼2013年9月末) また、この状況は、金融緩和効果が効いて いるとも言え、「実質金利がマイナス=お金 が借りやすい」ということを意味します。皆が お金を借りて使い、景気が良くなることが期 待されます。※上記はあくまでもイメージ図です。 出所:野村證券金融工学研究センターのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市 場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績 は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全 性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることが あります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護 機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかな る情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。