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2012年7月19日

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2012年7月19日
NYマーケットレポート
NYマーケットレポート(
マーケットレポート(2012
2012 年 7 月 18 日 )
昨 晩 の外 国 為 替 市 場 は、NY 市 場 序 盤 に発 表 された米 住 宅 関 連 の経 済 指 標 が、
市 場 予 想 を上 回 る結 果 となったものの、ドルの反 応 は限 定 的 となりました。 そして、そ
の後 は株 価 の上 昇 などを背 景 に、ドル売 り・高 利 回 り通 貨 買 いが優 勢 となり、ドルは
主 要 通 貨 に対 して軟 調 な展 開 が続 きました。ただ、一 時 シンクタンクのレポートを受 け
て、対 円 で上 昇 する場 面 もありました。一 方 ユーロは、当 局 者 が一 段 と努 力 しない限
り、欧 州 プロジェクトの成 功 がリスクにさらされる、とメルケル独 首 相 が発 言 したことや、
オーストリアの格 下 げの噂 などを材 料 に、欧 州 市 場 から主 要 通 貨 に対 して軟 調 な展
開 が続 きました。しかし、NY 市 場 では、株 価 の上 昇 などを受 けて対 ドルで堅 調 な展 開
が続 き、対 円 でも小 動 きながら値 を戻 す動 きとなりました。ただ、スウェーデン・クローナ
に対 しては、2000 年 以 来 の安 値 まで下 落 しています。 また、英 国 ポンドは、英 中 銀 が
利 下 げを検 討 する可 能 性 を示 唆 したことから、対 ドルなどで軟 調 な展 開 が続 きました。
1
NY 市場レポート
市場レポート
NY 市場オープン
市場オープン
21:
21:00
ドル/
ドル/円 78.98
ユーロ/
ユーロ/円 96.67
ユーロ/
ユーロ/ドル 1.2239
21:
21:00
欧州株式市場・
欧州株式市場・米株価指数先物
欧州主要株価
株価
前日比
米株価先物
株価
前日比
英 FT100
5639.01
+9.92
ダウ INDEX
FUTURE
12708
+29
仏 CAC40
3199.71
+22.74
S&P500
FUTURE
1354.70
-3.80
独 DAX
6592.63
+14.99
NASDAQ
FUTURE
2580.25
-6.75
(出所:ブルームバーグ)
21:
21:00
≪ 経済指標の
経済指標の結果 ≫
6 月ポーランド鉱工業生産販売(前月比)
6 月ポーランド鉱工業生産販売(前年比)
6 月ポーランド生産者物価指数(前月比)
6 月ポーランド生産者物価指数(前年比)
-2.0%(予想 0.9%・前回 4.5%)
1.2%(予想 4.1%・前回 4.6%)
-0.5%(予想 0.1%・前回 0.2%)
4.4%(予想 4.7%・前回 5.0%)
(出所:ブルームバーグ)
2
(出所:ブルームバーグ)
21:
21:30
≪ 経済指標の
経済指標の結果 ≫
6 月米住宅着工件数 76.0 万件(予想 74.5 万件・前回 71.1 万件)
前回発表の 70.8 万件から 71.1 万件に修正
6 月米住宅着工件数(前月比) 6.9%(予想 5.2%・前回 -4.8%)
6 月米建設許可件数 75.5 万件(予想 76.5 万件・前回 78.4 万件)
前回発表の 78.0 万件から 78.4 万件に修正
6 月米建設許可件数(前月比) -3.7%(予想 -2.4%・前回 8.4%)
前回発表の 7.9%から 8.4%に修正
(出所:ブルームバーグ)
3
(出所:ブルームバーグ)
経済指標データ
経済指標データ
≪米住宅着工・
米住宅着工・許可件数≫
許可件数≫
6 月・・5 月・・ 4 月・・ 3 月・・2 月・・1 月
住宅着工件数・・・・・76.0・・71.1・・74.7・・70.6・・71.8・・72.0
一戸建て住宅・・・・・53.9・・51.5・・50.4・・48.1・・47.0・・51.1
集合住宅・・・・・・・・・22.1・・19.6・・24.3・・22.5・・24.8・・20.9
許可件数・・・・・・・・・75.5・・78.4・・72.3・・76.9・・70.7・・68.4
一戸建て住宅・・・・・49.3・・49.0・・47.5・・46.6・・47.8・・45.2
集合住宅・・・・・・・・・26.2・・29.4・・24.8・・30.3・・22.9・・23.2
前月比(%)
住宅着工・・・・・・・・・ 6.9・・-4.8・・ 5.8・・-1.7・・-0.3・・ 3.3
住宅建設許可・・・・・-3.7・・ 8.4・・-6.0・・ 8.8・・ 3.4・・-2.4
≪ NY 外国為替市場 序盤 ≫
序盤の外国為替市場は、大きな取引材料に乏しい中、日本政府・日銀による円売り介入への
警戒感も根強く、ドル/円はやや方行感の乏しい小動きの展開が続いている。一方、ユーロは、
オーストリアの格下げの噂や、欧州計画が機能しないとの見方から軟調な動きが続いている。
22:
22:33
米主要株価
米主要株
株価
前日比
ダウ平均
ダウ平均
12766.04
+39.50
ナスダック
2906.83
-3.21
(出所:ブルームバーグ)
23:
23:30
≪EIA 米週間在庫統計
米週間在庫統計≫
庫統計≫
原油在庫・・・・80.9 万バレル減少
ガソリン在庫・・182 万バレル減少
留出油在庫・・・262 万バレル増加
4
23:
23:35
≪ NY 株式市場 序盤 ≫
序盤の株式市場は、6 月の米住宅着工件数が市場予想を上回ったことを好感した買いと、根
強い欧州債務危機への懸念を背景にした売りが交錯する展開で始まった。また、米企業の
4-6 月期決算が本格化する中、個別企業の業績を材料にした売買も目立った。
≪ 経済指標の
経済指標のポイント ≫
(1)MBA 住宅ローン申請指数は、前週比+16.9%となり、ここ 1 ヵ月で最大の上げとなった。構
成指数の借り換え指数は+21.6%となり、1 月第 2 週以来の大幅な伸びとなった。また、購入指
数は変わらなかった。過去最低水準の借り入れコストを背景に、借り換えが増加した。
①30 年固定金利型の住宅ローン金利は 3.74%(前週 3.79%)、15 年固定金利型は 3.12%
と、こちらも過去最低に低下した。前週 は 3.15%だった。
②申請件数全体に占める借り換えの割合は 80.1%(前週 76.8%)。
(2)6 月の米住宅着工件数は、年率換算で前月比+6.9%の 76.0 万件となり、前月の減少から
プラスに転じ、件数ベースで 2008 年 10 月以来 3 年 8 ヵ月ぶりの高水準となった。また、伸び
率では昨年 11 月以来 7 ヵ月ぶりの大きさ。前年同月比では+23.6%だった。
①建設許可件数は、前月比-3.7%の 75.5 万件となり、前年同月比は+19.3%となった。
②着工件数の内訳は、一戸建てが前月比+4.7%の 53.9 万件、それ以外の集合住宅などは
+12.8%の 22.1 万件だった。
③地域別の前月比の動向は、北東部が 22.2%、西部が 36.9%、最大市場の南部は-4.2%、
中西部は-7.3%となった。
④集合住宅の着工が賃貸市場の持ち直しで好調なため全体水準を押し上げた。ただ、景気
の先行きに対する慎重な見方も残り、着工件数の先行指標である建設許可件数は減っ
た。
欧州主要株価
英 FT100
仏 CAC40
独 DAX
ストック欧州
ストック
欧州 600 指数
ユーロファースト 300 指数
スペイン IBEX35 指数
イタリア FTSE MIB 指数
南ア アフリカ全株指数
アフリカ全株指数
終値
5685.77
3235.40
6684.42
258.93
1053.70
6591.20
13594.39
13594.39
34035.06
前日比
+56.68
+58.43
+106.78
+2.84
+12.17
+33.00
+57.66
+328.49
(出所:ブルームバーグ)
5
(出所:ブルームバーグ)
1:00
米主要株価・
米主要株価・中盤
ダウ 12884.78(
12884.78(+79.24)、
+79.24)、 S&P500 1371.93(
1371.93(+8.26)、
+8.26)、 ナスダック 2943.62(
2943.62(+33.58)
+33.58)
≪ NY 債券市場 ≫
ニューヨーク債券市場は、欧州債務危機に対する根強い懸念を背景に、安全資産とされる米
国債の逃避買いが先行した。ただ、米国株の上昇につれて売りも出て伸び悩んだ。
午前の 30 年債利回りは 2.58%(前日 2.60%)、10 年債 1.48%(1.51%)、7 年債 0.96%(0.99%)、
5 年債 0.60%(2.62%)、3 年債 0.31%(0.33%)、2 年債 0.23%(0.24%)。
1:40
≪ 要人発言 ≫
バーナンキ議長
バーナンキ議長~
議長~下院金融委員会での
下院金融委員会での証言
での証言
・「金利引き下げと資産価格の浮揚でなお景気刺激できる」
・「金融当局はなおある程度の債券購入が可能」
・「インフレ率 1%はデフレに接近することになる」
≪ ベージュブック(
ベージュブック(米地区連銀報告)
米地区連銀報告) ≫
・「製造業と小売部門の活動が弱くなってきた」
・「小売りは 9 地区で小幅増、2 地区が横ばい、NYは減速」
・「製造業は全般に拡大したがペースは緩やかになってきた」
・「小売部門で伸びを報告したのは大半が自動車販売店」
≪ 海外の
海外の話題 ≫
スペイン王室は、欧州債務危機を受けた財政赤字削減のため、フアン・カルロス 1 世国王ら王
室関係者の給与を 7.1%減額すると発表した。
年間の減給額は、国王が約 2 万ユーロ(約 200 万円)、フェリペ皇太子が約 1 万ユーロとなる。
減給後の給与は国王が年間で 27.2 万ユーロ(約 2600 万円 )となる。王室によると、2012 年
の王室予算は 2011 年より 9 万-10 万ユーロ削減される。
6
3:20
NY 金は、中心限月が
中心限月が前日比 18.70 ドル安
ドル安の 1 オンス=
オンス=1570.80 ドルで
ドルで取引を
取引を終了した
終了した。
した。
地区連銀景況報告(
地区連銀景況報告(ベージュブック)
ベージュブック)のポイント
・経済活動は全般的に緩慢から緩やかなペースで拡大し続けた。
・アトランタ、セントルイスとサンフランシスコの各地区が「緩慢な成長」と報告。
・ボストン、シカゴ、ミネアポリス、カンザスシティーとダラスが「緩やかに成長」と表現。
・ニューヨーク、フィラデルフィアとクリーブランドの各地区は「拡大し続けたがペースは鈍化」。
・リッチモンドは「まちまち」と指摘。
・小売売上高は一部地区除けば、やや増加した。
・燃費効率の良い自動車に対する需要が、力強い自動車販売を支援。
・住宅市場は販売と建設が増えて在庫が減り、概して前向き。
・製造業活動は引き続き大半の地区でゆっくり拡大し続けた。
・金融以外のサービス業の需要は大半の地区で概して安定的だった。
・融資需要は特に不動産関連が大半の地区で若干伸びた。
・農産物の生産と価格は報告内容がまちまち。
・干ばつが生産に影響した地区と環境が順調な地区があった。
・賃金上昇圧力は一部の職種を除けばごくわずか。
・雇用水準の改善ペースは大半の地区で勢いに欠けた。
4:10
NY 原油は
原油は、中心限月が
中心限月が前日比 0.65 ドル高
ドル高の 1 バレル=
バレル=89.87 ドルで
ドルで取引を
取引を終了した
終了した。
した。
コモディティー
終 値
前日比
1570.80
-18.70
NY GOLD
NY 原油
89.87
+0.65
(出所:ブルームバーグ)
≪ NY
NY 金市場 ≫
NY金は、ドルがユーロなどに対して上昇したことから、ドルの代替資産とされる金を売る動き
が先行した。また、FRB が追加金融緩和に踏み切る可能性は低いとの見方が広がったことも
圧迫材料となり、3 営業日続落となった。
7
(出所:ブルームバーグ)
≪ NY 原油市場 ≫
NY原油は、米週間石油統計で原油やガソリンの在庫が減少したことから、エネルギー需要が
堅調との見方が広がり、買いが先行した。また、イランの核開発疑惑をめぐり、欧米諸国との
緊張や内戦状態に陥ったシリアの混乱など、中東情勢の先行き不透明感による供給不安も強
まり、6 営業日続伸となった。
(出所:ブルームバーグ)
米主要株価
ダウ平均株価
ダウ平均株価
S&P500
S&P500 種
ナスダック
終値
12908.70
1372.78
2942.60
前日比
103.16
+9.11
高値
12921.94
1375.26
安値
12754.61
1358.96
+32.56
2951.30
2902.95
(出所:ブルームバーグ)
≪米株式市場≫
米株式市場≫
米株式市場は、6 月の米住宅着工件数が市場予想を上回ったことを好感した買いと、根強い
欧州債務危機への懸念を背景にした売りが交錯する展開で始まった。ただ、米企業の 4-6 月
8
期決算が予想を上回る結果が続いていることを材料に堅調な展開が続いた。ダウ平均株価は、
序盤はやや軟調な動きも見られたが、その後は堅調な展開が続き、一時前日比で 116 ドル高
まで上昇する場面もあった。
(出所:ブルームバーグ)
主要通貨
USD/JPY
EUR/JPY
GBP/JPY
AUD/JPY
NZD/JPY
NZD/JPY
EUR/USD
AUD/USD
NY 終値
78.79
96.74
123.30
81.69
63.03
1.2281
1.0368
NY 高値
79.12
96.85
123.51
81.70
63.10
1.2288
1.0374
NY 安値
78.77
96.50
123.12
81.27
62.58
1.2219
1.0292
(出所:ブルームバーグ)
≪外国為替相場≫
外国為替相場≫
外国為替市場は、ドルは、株価上昇などを材料に、高利回り通貨買いが優勢となったことを受
けて、主要通貨に対して軟調な展開が続いた。一方、ユーロは、メルケル独首相の発言や、オ
ーストリア格下げの噂から軟調な展開が続いた。しかし、NY 市場では、対ドルや円などで値を
戻す動きとなった。ただ、スウェーデン・クローナに対しては、2000 年以来の安値に下落となっ
た。一方、英国ポンドは、英中銀が利下げを検討する可能性を示唆したことから、対ドルなどで
軟調な展開が続いた。
9
(出所:ブルームバーグ)
提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社
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