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2015年投資環境見通し - フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ

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2015年投資環境見通し - フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ
2015年 投資環境見通し
2015年1月
今日のダイナミックでめまぐるしく動くグローバル市場を理
解するためには、ファンダメンタルな分析と専門分野への特
化が不可欠です。世界47ヵ所のオフィスに650人近くの投資プ
ロフェッショナルを擁するフランクリン・テンプルトンは、
他者が見逃す可能性のある機会を捉えることのできるきわめ
て特別な地位を占めていると思います。
本資料では、複雑かつ相互に関連したグローバル金融市場に
関して、我々が世界に誇る投資チームによる2015年と担当分
野の見通しのポイントを掲載しています。各チームが、株式、
債券、マルチアセットの分野における専門知識と調査を活用
し、予想される投資機会と課題について説明しています。
世界9,000人超のフランクリン・テンプルトンの従業員を代表
し、今回、一連の投資環境見通しを提供する機会を与えてく
ださったことに感謝いたします。
皆様の2015年のご成功を心よりお祈り申し上げます。
Greg Johnson
Gregory E. Johnson
会長、CEO、社長
フランクリン・リソーシズ・
インク
株式
各インデックスの総収益率(年率)
2014年12月31日時点
MSCI All Country World Index
4.71%
MSCI Emerging Markets (EM) Index
-1.82%
MSCI World Index
5.50%
MSCI EM Asia Index
5.27%
MSCI EAFE Index
-4.48%
MSCI EM Latin America Index
MSCI Europe Index
-5.68%
MSCI Frontier Markets Index
MSCI USA Index
13.36%
-12.03%
7.21%
出所: Morningstar, Inc.インデックスは運用されているものではなく、インデックスに直接投資することはできません。運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等
を保証するものではありません。
グローバル・バリュー戦略:
テンプルトン グローバル株式グループ
Norman J. Boersma、Cindy L. Sweeting
Norman J. Boersma, CFA
CIO、
テンプルトン グローバル
株式グループ
Cindy L. Sweeting, CFA
テンプルトン・インベストメン
ト・カウンシル・エルエル
シー社長、
ポートフォリオ・マネジメント
責任者、
テンプルトン グローバル
株式グループ
2015年の見通し:
「我々は2015年に市場がどのような方向性を示すかに関しては確信がないかもしれませんが、ボトム
アップ方式に基づくバリュー投資機会の評価には自信があります。」
今後の見通しに関して質問を受けるたびに、いつも我々の創始
また、多くの欧州企業は、その収益の地理的な多様性と高いオ
者、サー・ジョン・テンプルトンの言葉を思い出します。「私が相
ペレーティング・レバレッジによって、世界的にみて引き続き意
場見通しに関して質問をすることはありません。なぜなら私には
味のある存在であり、競争力を有しているといえます。
分からないし、さらにそのことは大して重要ではないからです。
私は自らに『私が価値があると考えるのに対して、最も低い価
格がつけられているものはどこにあるだろう?』と問いかけなが
ら各国の株式の調査を進めています。」 我々は2015年に市場
がどのような方向性を示すかには確信がないかもしれませんが、
ボトムアップ方式に基づくバリュー投資機会の評価には自信が
あります。
新興国市場は2年間に渡って先進国を大きくアンダーパフォー
ムしましたが、我々は一部の新興国に対し、より一層の関心を
強めています。なかでも中国に価値を見出していますが、きわ
めて不均衡な経済とかなり政治色が強い事業環境を勘案する
と、環境面では引き続き厳しい状況にあるといえます。中国に
関しては、堅固な財務内容、資本規律、持続的に高水準のフ
リーキャッシュフローを生成する能力を備えた企業を見出すこと
地域別では、引き続き欧州に注目します。これまで欧州では金
を焦点としています。中国以外のアジア地域に関しては、日本
融システムの制約と政治体制が妨げになってきましたが、概ね
の価値は引き続き相対的に乏しいとの見方をしています。同国
良好な結果を示した同システムの包括的評価、並びに欧州中
の大企業の多くは複合企業で、魅力が薄いと我々が判断した
央銀行(ECB)の監督下での汎欧州の銀行同盟設立が欧州金
業界であまり重要でない位置を占めています。従来から日本企
融システムの信用回復と流動性改善において重要な役割を果
業が株主よりもステークホールダー(利害関係者)を優先してき
たすと予想されます。欧州は他の先進国市場と比べ、追加的な
たことが、株式のリターンを圧迫し、株価純資産倍率(PBR)が相
金融政策と景気刺激策が実行される可能性は引き続き高いと
対的に低水準にとどまる結果につながっているというのが我々
考えられます。
の見方です。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
Copyright ©2015 Franklin Templeton Investments. All Rights Reserved.
1
5
日本にとって一番必要なのは、自己資本利益率(ROE)の向上
欧州銀行のコア・ホールディング銘柄は、リストラと資本再構築
並びに消費支出と設備投資の拡大を促す構造、規制、企業の
の期間を経た後も、収益改善を継続することが予想されます。
改革であると考えられます。最後に、米国ですが、同国は株式
さらに欧州以外の世界の各種金融に関しても、魅力的な機会を
投資家の市場と考えられます。同国は回復が最も進んでいると
見出しています。ヘルスケアセクターでは、医薬品の主要保有
みられ、2014年12月末時点の株価もこうした状況を反映してい
銘柄は引き続きリターンに貢献するとみています。さらに、バイ
ました。ただ、奥行のある多様な市場であることから、個別レベ
オテクノロジーでの新興企業の保有銘柄に関しても好調な見通
ルで割安とみられる銘柄の発掘を続けています。
しを維持します。同分野では長期的な成長が過小評価されてい
我々は主要セクターの大半で魅力的な投資テーマを模索して
ると考えます。
いますが、特筆に値するものは一握りにとどまります。具体的に
さらに、アクティブ運用の将来に関しては、全般に前向きな見方
は、昨年12月初めの時点では、エネルギー株のバリュエーショ
をしています。世界金融危機直後の各国中央銀行による過去
ンが過去数十年で最低の水準にありました。保有エネルギー株
に前例のない支援は、その規模にばらつきがみられたものの、
のファンダメンタルズは堅固で、悲観的な見方が強まるにつれ
すべての船が浮上する上げ潮のような役割を示しました。景気
て、セクターにおける価値は浮上していると考えられます。また、 刺激策の段階的な廃止や対象の絞り込みが進むにつれて、基
一部の金融銘柄も引き続き魅力的と考えられます。
本的に各国経済、市場、および個別銘柄の根本的なファンダメ
ンタルズが担う重要性はさらに高まることが予想され、2015年
以降は、アクティブ運用の運用会社にとって、魅力的なアルファ
の機会を創出する可能性があります。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
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エマージング株式戦略:
テンプルトン エマージング株式グループ
Dr. Mark Mobius
2015年の見通し:
Mark Mobius, Ph.D.
エグゼクティブ チェアマン、
テンプルトン エマージング
株式グループ
「多くの新興国市場において進行中の経済改革は、経済成長トレンドと
企業収益にポジティブな影響を及ぼす可能性があります。株価バリュ
エーションは先進国に対し割安な水準にとどまっており、新興国市場
の潜在性を正確に反映していないと考えられます。」
2015年は引き続き多くの新興国市場でその高い経済成長が大
我々は最近のブラジルやロシアの景気低迷や反市場的な政策
きな魅力になると考えます。ブラジル、ロシアなど主要国の成長
問題を軽視しているわけではなく、また中国の南シナ海での軍
減速にもかかわらず、2015年の新興国市場全体の成長は先進
事的な示威行動によって緊張が高まる可能性や米国の金融引
国を大きく上回る見通しです。特にアジア地域では、中国とインド
き締め兆候に対する投資家のきわめて神経質な反応を考慮し
が高成長の牽引役を担うものとみられます。さらに、中国、インド、 ていないわけでもありません。しかし、ロシアとブラジルは、より
インドネシア、メキシコ、韓国など多くの新興国が重要な改革を
適切な政策が導入されれば、力強い回復に転じる資質を備え
発表し、国によっては既に着手しています。改革の具体的な中
ていると考えられます。特に、ロシアの場合、株価のバリュエー
身は、国ごとに異なりますが、全般に経済成長に対する政治的・
ションは12月末時点で大幅に低下しており、リスクの大半が織
官僚的な障壁を撤廃し、企業家精神を促進し、非効率な産業に
り込み済みです。ただ、ロシア政府はウクライナに対する強硬姿
市場規律を導入することを目指しています。これらの国の大半
勢を維持する構えで、これが追加制裁や投資家に対する悪影
は、従来の輸出主導型や投資重視型の経済モデルから消費需
響につながる可能性があります。中国の海洋上での示威行動
要を重視した経済モデルへの転換も試みています。2015年に発
に関しては、近隣諸国との関係改善と貿易増加を目指す「シル
足予定のASEAN経済共同体は、経済的に多様なASEAN加盟
クロード経済圏」構想などの他の外交的な動きと併せて総合的
10ヵ国による単一市場の形成を目指していますが、これ以外に
に判断する必要があります。
も改革の要素を含んでいます。つまり、新興国のなかでの技術
先進国と、低コストの労働資源とコモディティを有する発展途上
国との間の相互接続を高め、両グループの潜在的な利益を生
み出そうというものです。これまで改革は短期的なコスト負担を
伴ってきましたが、完遂すれば、すぐに経済成長の数字に長期
にわたる利益が反映されはじめる可能性があると考えられます。
市場規律の重視も、新興国の成長と企業収益を共にもたらす可
能性があります。
先進国の金融政策に関しては、主要先進国の多くが緩和策を維
持していることに注目することが重要です。日本の量的緩和策は、
東南アジアにとってきわめて重要と考えられます。このところ、大
規模な貨幣創出の大半が実体経済外にとどまってきました。これ
は米国、欧州、日本、中国の銀行の預貸率低下が示すように、
貨幣の流通速度が急速に鈍化しているためです。銀行が自信を
深め、融資活動を活発化すれば、新たに創出された貨幣ストック
が世界の実体経済に影響を与え始めると考えられます。
新たなテクノロジーによる成長加速の可能性にも大きな期待を
寄せています。特にインターネットやモバイルの通信技術は、成
熟市場である先進国において数世代にわたってもたらされてき
た経済変化を、途上国が一気に飛び越し、効率の高い現代の
システムに直接移行する機会を提供しています。また、アフリカ
の大半を含むフロンティア市場の発展において力強い牽引役を
果たす可能性もあります。これは非常に若い人口構成、豊富な
天然資源に加えて、今はまだ低水準にとどまる国民1人当たり
の国内総生産(GDP)の潜在成長力によって恩恵を受けている
市場に、推進力を加える可能性があります。
12月末の時点で、新興国の株価バリュエーションは概ね先進国
を大きく下回る水準にあり、過小評価されている模様です。先日、
一部の新興国市場が大幅に上昇しましたが、その後も、過去の
水準と比べ、相対的に魅力的な水準にとどまっていると考えら
れます。特に極めて低水準の債券利回りと預金金利といった環
境を踏まえると、新興国市場の魅力は大きいといえます。我々
のボトム・アップの株式リサーチでは引き続き魅力的な長期に
わたる投資機会を見出しており、新興国市場の潜在性に関して
は、楽観的な見方を維持します。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
Copyright ©2015 Franklin Templeton Investments. All Rights Reserved.
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経済成長率の高い10ヵ国
GDP成長率(%)の年率平均
2003年–2013年 (%)
2014年 予測値 (%)
2003年–2013年 (%)
2014年 予測値 (%)
アンゴラ
10.3
3.9
チャド
8.5
9.6
中国
10.2
7.4
カンボジア
8.0
7.2
エチオピア
9.8
8.2
ウズベキスタン
7.8
7.0
ミャンマー
9.2
8.5
ザンビア
7.7
6.5
ナイジェリア
8.7
7.0
インド
7.6
5.6
出所: International Monetary Fund. 上記のランキングは人口が1,000万未満の国とイラン、アフガニスタンを除いています。2014年予測値は2014年10月時点。.
上記は予想であり、将来の動向を保証するものではありません。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
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4
債券
各インデックスの総収益率(年率)
2014年12月31日時点
JP Morgan (JPM) Global Government Bond Index
0.67%
Barclays U.S. Treasury Index
5.05%
JPM Emerging Markets Bond Index Global Diversified
7.43%
Barclays U.S. Corporate High-Yield Index
2.45%
JPM Government Bond Index–Emerging Markets Broad
Diversified
-5.72%
Barclays Municipal Bond Index
9.05%
Barclays Global Aggregate Corporate Index
3.15%
出所: Morningstar, Inc. インデックスは運用されているものではなく、インデックスに直接投資することはできません。 運用実績は過去のものであり、将来の運用成果
等を保証するものではありません。
マルチセクター債券戦略:
フランクリン・テンプルトン債券運用グループ
Christopher J. Molumphy
Christopher J. Molumphy, CFA
CIO、
フランクリン・テンプルトン
債券運用グループ
2015年の見通し:
「米国を除く世界経済は2015年に一段と厳しい状況に直面することが
予想されますが、米経済は相対的に上昇基調を維持する見通しです。
こうした状況を背景に、債券投資に対し多様なアプローチを用いること
は、理にかなっていると考えられます。我々のマルチセクター戦略もこ
れを裏付けています。」
2015年に入り、米経済は、昨年から改善の様相を呈しています。 利上げが近づくにつれ、最終的にこうした状況の自然解決が見
ただ、金融政策に関するハト派は、賃金が伸び悩む労働市場
込まれる一方で、今後、その過程においてボラティリティ上昇の
や金融危機前の水準を大きく下回るインフレ率など米連邦準備
可能性があるという点も認識しています。ただ、FRBが利上げに
理事会(FRB)が引き締めに対し慎重な姿勢を維持する根拠が
踏み切れば、継続的ではあるものの一定の間隔で金利が上昇
引き続き数多く存在すると考えています。これらの問題にもかか
していくと予想されます。以上を検討したうえで、短期金利に対
わらず、2015年にはさらに厳しい状況に直面する見通しの他国
するエクスポージャーを抑制することが賢明と考えます。
と比べると、米経済は相対的に好調を維持しているといえます。
FRBは引き続き年央付近で1回目の利上げを実施する見通しで
す。一方、中国の経済成長は減速しており、ユーロ圏は自らが
抱える問題と対峙するための断固とした動きに向けて悪戦苦闘
を続けています。そして日本は異次元の金融緩和に着手しまし
た。こうした状況を勘案すると、債券投資に対し多様なアプロー
チを用いることは、理にかなっていると考えられます。我々のマ
ルチセクター戦略もこれを裏付けています。
米国では、FF金利が上昇するにつれ、時間の経過と共に長期
金利の上昇が予想されます。これは我々の米経済のファンダメ
ンタルズに関する概ねポジティブな見方を反映しています。ただ、
世界の金融市場の相互接続性を勘案すると、日銀、欧州中央
銀行(ECB)、そして最近の中国人民銀行(中央銀行、PBOC)が
金融緩和政策によって主導する世界の流動性が短中期的に引
き続き重要な役割を果たすことが予想されます。2015年には、
流動性は異例の高水準まで膨らみ、短中期金利に対し、長期
2014年12月までは、FRBが2015年第3四半期ごろに利上げを
金利の上昇ペースを抑制する役割を果たす可能性があります。
実施するというのが市場のコンセンサスでした。ただ、我々は、
一方、対円、対ユーロ等で米ドルの支援材料となるとみられま
市場がFRBのドット・プロット(FF金利目標に対するFOMC参加
す。こうした観点からみると、高い経済成長見通しに加え、国内
者の年末の政策金利予測)よりも小幅の利上げを予想している
総生産(GDP)に対する債務比率が妥当な水準にある国のソブ
とみられ、これが今後の短期金利動向の正確な予想を一段と
リン債のエクスポージャーをとることが最も理にかなっていると
困難にしているという点を指摘してきました。
考えられます。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
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5
さらに、これまで我々は、資本要件やリスク保有ガイドラインの 好ましいものと考えます。同市場ではデフォルト(債務不履行)率
改正が証券会社が自己勘定で社債在庫を抱える意欲を後退さ は過去最低に近い水準にとどまり、流動性は概ね妥当な水準に
せているという点を指摘してきました。過剰供給もしくはリスク選 あると思われるからです。このため、我々は、これまで価格下落
好の後退のいずれかによって、市場のボラティリティが高まった を潜在的な買いの機会ととらえてきました。
後に、その結果として全体の流動性が低下することが、社債取
引高に過剰な影響を及ぼしました。エネルギー価格下落が一部
の発行体の予想に悪影響を与え、地政学的な環境は全体とし
て引き続き不安定な状況にあり、株主重視の取引は増加を示し
てきましたが、我々は現在の環境は引き続き社債にとって概ね
グローバル及びエマージング債券戦略:
フランクリン・テンプルトン債券グループ
Dr. Michael Hasenstab
2015 Outlook:
Michael Hasenstab, Ph.D.
グローバル債券部門CIO、
フランクリン・テンプルトン
債券グループ
「米経済は強さを増しており、同国の利上げの可能性と共に、世界の健
全な国と脆弱な国の根本的な格差をさらに拡大させる可能性がありま
す。」
過去数ヵ月間、世界の金融市場は、米経済の成長加速、中国
2014年10月終わりに、日銀は無期限の大規模な追加緩和
経済の安定化、日銀と欧州中央銀行(ECB)の緩和策による大
(QE)を導入し、年間の資産購入額を80兆円に引き上げました。
量のグローバル流動性の幅広い影響を被ってきました。2014
これは基本的に10月に終了したばかりの米連邦準備理事会
年は新興国のなかでの差別化が引き続き進行し、健全な経常
(FRB)の直近のQEプログラムに匹敵する規模です。日銀が提
収支と財政バランスを有する強力な輸出主導型経済の国がみ
供する大量の流動性が日本国内にとどまるとは考えにくく、世
られる一方で、赤字や経済の不均衡に苦しむ国もありました。
界中に広がることが予想されます。日本のQEは世界のリスク
2015年に目を転じると、投資家が新興国市場の資産クラスをひ
資産にとってはポジティブな材料となりますが、さらに円安が進
とくくりに考えずに、個別に厳選することが必要と考えられます。
む可能性は強いと考えられます。
我々の評価によると、より健全な経済バランスと成長拡大見通
しを有する国の通貨は長期に渡って上昇を継続する一方で、不
均衡な国は、通貨安と経済的負担に直面する可能性が高いと
いえます。
日本以外のアジアにおいては、2014年には中国の経済成長が
やや減速しましたが、「ハードランディング」に直面することはあ
りませんでした。今後に目を転じると、同国の経済成長のより強
力で持続可能な消費主導型への健全なシフトを示す兆候が引
2014年は大半の期間で、米ドルはユーロ、日本円、並びに先
き続きみられます。さらに、現在の中国経済の規模は数年前を
進国と新興国の数多くの通貨に対し上昇しました。ただ、経済
はるかに上回っている、という点に注目することが重要となりま
が好調な一部の国の通貨は、相対ベースで、その他の通貨を
す。今日では、中国の経済成長がたとえ7.0%にとどまったとし
上回りました。新興国市場のなかでみられるこうした格差は
ても、世界の総需要創出効果は、10年前に同国が10~12%の
2015年も継続する可能性が強いと考えられます。米経済は、強
成長を示していた時期をはるかに上回ります。したがって、中国
さを増しており、同国の利上げの可能性と共に、世界の健全な
の成長減速が2015年の世界の総需要に極端な悪影響を及ぼ
国と脆弱な国の根本的な格差をさらに拡大させる可能性があり
すことはないと考えられます。
ます。
2015年 投資環境見通し
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6
欧州では、低成長、低インフレがかなりの長期間に渡って
予想される金利上昇環境のなかで舵取りをする体制を整え
継続する可能性が強いと考えられます。したがって、ECB
るというのが2015年の戦略の中核であることに変わりはあ
が追加緩和措置を講じるとの見方を維持し、これが引き続
りません。ポートフォリオのデュレーション短期化を選好
きユーロの下落圧力と考えます。欧州の経済成長は緩やか
する一方で、米国債のリターンとの逆相関を目指します。
な減速を示していますが、過去に欧州が世界の経済成長に
また、不要な金利リスクを取らずにプラスの実質利回りを
おいて強力なけん引役を果たしたことはないという点を念
確保可能な機会も積極的に追求していきます。さらに、米
頭に置くことは重要と考えられます。
ドルが対円、ユーロで上昇するという見方を引き続き維持
したうえで、厳選した新興国の通貨及び債券の市場で投資
価値の追求を継続していきたいと考えています。
経常収支*(対GDP比)
2014年10月31日時点
9%
6%
3%
0%
-3%
-6%
4.89%
4.57%
4.25%
-0.33%
-0.97%
-1.11%
-1.71%
-5.33%
韓国
マレーシア
ハンガリー
メキシコ
インド
ブラジル
インドネシア
トルコ
出所: 韓国銀行、ブラジル中央銀行、トルコ中央銀行、マレーシア統計局、ハンガリー統計局、ハンガリー国立銀行、インドネシア中央銀行、インド
中央統計局、
メキシコ中央銀行
* 対外直接投資(FDI)を控除しています。
2015年 投資環境見通し
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7
マルチアセット
マルチアセット戦略:
フランクリン株式運用グループ
Edward D. Perks
2015年の見通し:
Edward D. Perks, CFA
CIO、
フランクリン株式運用グループ
「現在の低金利環境においては、魅力的な利回りの追求は困難に
なっていますが、我々は、強力な収益力と潤沢なキャッシュフ
ローを備えた様々な企業の資本構成における投資機会の模索を継
続しています。」
2014年末時点では、米国など世界の多くの市場で長期金利
エネルギー価格の下落には、いくつかの正当な理由がある
が過去最低水準となりました。このため、我々は魅力的な利
と考えられますが、セクターの一部は売られ過ぎであり、
益と長期成長の潜在性を備えた証券を見出すべく、株式と株
一部は主に懸念や投げ売りに基づくものと思われます。最
価連動債に加え、非投資適格債を中心とした社債の一部も焦
近のファンダメンタルズ調査に基づく我々のボトムアップ
点にしてきました。2014年は金融市場が概ね好調に推移す
方式の銘柄選択のプロセスによると、エネルギーが株式と
る一方で、数回のボラティリティ上昇局面がみられました。
債券の両方で興味深い投資機会を有するセクターの1つとい
欧州に加えて、中国、ロシア、ブラジルなど新興国の経済成
えます。
長に関する減速懸念もその一因となりました。2015年も引
き続き企業収益と個人消費の拡大が米国の経済成長を支援す
る見通しです。こうした明るい見通しのなか、ファンダメン
タルズが引き続き資産価格を下支え、パフォーマンスの潜在
性を引き出すと考えています。
債券に関しては、2014年は大半のエコノミストの年初予想
に反し、長期金利は低下し、社債発行高は高止まりしまし
た。一方、社債スプレッドは縮小し、歴史的にみてタイト
な水準で推移しました。このところ、市場参加者は信用リ
スクと取引の流動性に関する問題に対し懸念を強めている
多くの市場関係者が強気相場の終盤と呼ぶ段階にあるにもか
ことから、米ハイイールド債市場のボラティリティが上昇
かわらず、米株式市場のファンダメンタルズは引き続き堅固
しています。これは特に信用度の低い銘柄で顕著です。こ
であるとみています。たとえ、収益成長が小幅にとどまった
れには2014年後半にみられた投資資金の大幅流出が関係し
としても、米企業は強力な収益力によって、莫大な利益を生
ています。地政学的緊張の高まりや米連邦準備理事会(FRB)
み出してきました。企業の財務内容は健全で、フリーキャッ
の利上げサイクルのペースに対する不安も急落の一因と考
シュフローは高水準にあるという点を認識する一方で、M&A、 えられます。後者は過去数年間続いた株式相場上昇の後を
設備投資、配当成長、自社株買いに関する経営陣の見解に関
受け、バリュエーション不安を増幅させたと思われます。
して精査を進めています。経営陣の資産配分に関する見方に
デフォルト(債務不履行)率が過去最低水準にとどまっている
加えて、そのプロセスが経営陣にとってどの程度、規律の取
にもかかわらず、低格付けの非投資適格債に対しても、こ
れたものであるかの理解を試みています。いずれも、我々の
うした投資家センチメントのシフトがみられました。我々
分析と投資基準においては重要な要素といえます。具体的に
は、別の資産クラスを検討する柔軟性も持ち合わせており、
は、2015年には多くの企業が配当を利益成長と同水準以上
最近の市場環境においては、株式を選好してきました。こ
に引き上げる可能性があると考えています。加えて、我々の
れは我々の債券に関する見通し全般を反映しています。た
ボトムアップ戦略による分析は、情報技術セクターの経営内
だ、ハイイールド債は、高ボラティリティのなかで回復の
容が優れたトップクラス企業に加えて、強力な財務内容と
動きを示しており、投資家によるリスク許容度の見直しを
キャッシュフローを有する企業の多くが配当重視の姿勢を強
後押しする可能性があります。ただ、周期的な下落が必ず
めていることを示しています。また、エネルギー、素材セク
しも債券市場にとって危険というわけではないと考えます。
ターが供給過剰と不透明な需要見通しのなか、最近のコモ
社債市場の一部にも引き続き投資機会は存在すると考えて
ディティ価格下落の悪影響を被ってきました。最近は素材よ
います。
りも影響が顕著であることから、エネルギーセクターの不人
気につながっています。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
Copyright ©2015 Franklin Templeton Investments. All Rights Reserved.
8
長期で見た場合の各利回りの推移
S&P 500 インデックス の株式益回り/配当利回り、米国10年国債の利回り、バークレイズ米国AAA格社債インデック
ス(米ドル建て)の利回り、バークレイズ米国総合インデックス(米ドル建て)の利回り
15年間の推移(2014年11月30日時点)
12%
8%
5.94%
4%
0%
11/99
2.54%
2.18%
2.17%
1.86%
11/00
11/01
11/02
11/03
11/04
11/05
11/06
S&P 500 指数(配当利回り)
バークレイズ米国AAA格社債インデックス(米ドル建て) (利回り %)
バークレイズ米国総合インデックス(米ドル建て)(利回り % )
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S&P 500 指数(株式益回り)
米国10年国債の月次利回り (総収益率 %)
出所: Morningstar. 上記は説明目的のみのために作成されたものであり、いかなるフランクリン・テンプルトンの運用商品を代表するものではありません。
インデックスは運用されているものではなく、インデックスに直接投資することはできません。運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等を保証
するものではありません。
不動産及びインフラストラクチャー戦略: フランクリン リアルアセット・アドバイザーズ
Wilson Magee
Wilson Magee
フランクリン グローバル不動
産及びインフラストラク
チャー証券部門 責任者、
フランクリン リアルアセット・
アドバイザーズ
2015年の見通し:
「2015年は、堅固なファンダメンタルズに加え、相対的な低金利
と中央銀行の金融緩和政策の継続によって、不動産、インフラセ
クターの過半数がプラスの利益成長を達成することが見込まれま
す。」
上場不動産市場は、その多くが売上高、EPSの両方におい
アジアにおいては、日本の不動産市場のファンダメンタル
て堅固な成長トレンドを維持することが見込まれます。こ
ズは、緩やかなペースではありますが、幅広く着実な回復
れは景気回復に加え、商業用不動産の引渡し件数が限定的
兆候を示してきたとみられます。今後数年間の新規オフィ
な水準にとどまり賃貸の伸びをさらに加速させる可能性が
スビルの引渡し件数は低水準にとどまり、東京オフィス市
あるためです。利上げ懸念にもかかわらず、上場各社の
場の改善をさらに後押しする見通しです。ただ、不動産会
デット・ファイナンスのコストは低下する見通しです。た
社の株価バリュエーションは高水準にあることから、不動
だ、利益成長や株価パフォーマンスに影響を及ぼす要因は
産価格上昇によるパフォーマンスの支援が必要となります。
市場ごとに異なります。
2015年 投資環境見通し
後掲の「当資料のお取扱いにおけるご注意」を必ずご覧下さい。
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香港とシンガポールでは、住宅販売件数増加と価格上昇の
欧州の公益事業セクターでは、コモディティ価格と卸電力
抑制を目的とした政府の政策措置もあって、オフィスやリ
価格の下落という問題に直面する企業と、契約や規制に
テール物件の賃料相場は横ばいか、小幅上昇にとどまる可
よって収益源を確保するという相対的に安定したビジネス
能性が強いと考えられます。最近は、中国の国内総生産
モデルを展開する企業の間で引き続き根本的な相違が存在
(GDP)成長率の減速というマクロ経済懸念が住宅価格の上
すると考えられます。英国の規制制度が大幅な見直しの対
昇ペースの鈍化につながっています。我々の分析では、中
象になる確率は低いと考えられますが、投資家のセンチメ
国のTier 1都市では、住宅在庫が低水準にとどまっている
ントや選挙期間中に公益事業を取り巻く政治的なノイズに
ことから、新築住宅販売が増加する可能性もありますが、
よって、同セクターのボラティリティが増大する可能性が
Tier 1以下の都市の多くでは2015年初めに住宅価格が下落
あります。我々は、将来を見据え、送配網で優位な地位を
する可能性があります。
占め、ビジネスミックスの最適化に積極的な企業を選好し
欧州市場においては、英国で経済指標の好結果が増加し、
引き続きグレーター・ロンドン地区、とりわけロンドン中
心部のオフィス街の不動産市場のファンダメンタルズを支
えています。英国の小売売上高は増加し、不動産賃料は上
昇しています。特にロンドンの一等地の商業地区で顕著で
す。ただ、世界経済の成長に関する懸念が再浮上し、経済
のヘッドラインに悪影響を与えています。ユーロ圏もこれ
らの問題と無関係ではなく、2015年の経済予想が下方修正
ます。クリーンエネルギーと廃水処理セクターで事業を展
開する中国の公益企業も、引き続き政府の汚染対策による
恩恵が見込まれます。米国では、環境規制に関連した再生
可能エネルギーなどのプロジェクトで必要となる新規イン
フラによって、潜在的に高成長が期待できます。同セク
ターでは、自己資本利益率(ROE)の低下がリスクとなりま
すが、金利が2014年の水準から著しい低下を示した場合の
みにこうした可能性が生じるものと思われます。
されています。依然、欧州小売市場の全面的な回復はみら
輸送インフラプロバイダーにおいては、グローバルな空港
れません。一方、失業率は安定に転じたとみられ、中期的
事業者が2014年にこれまでのトレンドを上回るトラフィッ
には緩やかに低下することが予想されます。こうしたトレ
クの増加を経験しましたが、2015年も同様の状況が見込ま
ンドが消費者の信頼感、最終的には需要を牽引する見通し
れます。ただ、向こう12ヵ月間に、規制当局の審査対象と
です。
なっている事業者に関しては、ダウンサイドの可能性もあ
米国の不動産投資信託(REIT)の大半にとって、不動産市場
の基本的なトレンドは引き続きポジティブと考えられます。
これは主に商業用不動産の建設が低水準にとどまっている
ことに加え、大半の不動産セクターで賃貸需要が好調を維
持しているためです。この結果、不動産セクターの大半で
稼働率と賃料が上昇しています。2007~2009年の景気後退
期に最大の影響を被ったリテール不動産市場は安定に転じ
ており、2015年初めには、空室率と投資資金の流入が改善
に転じる可能性があると考えられます。大半の米国REITの
ります。港湾セクターでは、アジアの事業者が利益を享受
する見通しです。2014年の世界の貿易量は各社の予想を上
回る水準まで増加しましたが、今後は一段の回復が見込ま
れます。我々は、規律の取れた資本配分戦略及び/または内
部で利用可能な成長と投資機会を有する企業を引き続き選
好します。さらに、低金利環境の継続を想定した場合、公
益事業、輸送の両セクターでは特に欧州を中心に、2015年
には魅力的な配当方針を掲げる企業が人気を集める可能性
もあります。
収益は、成長および見通しの両面でポジティブなトレンド
を維持しています。特に、現在の低水準の配当性向を踏ま
えると、配当引き上げが続く可能性が高いと考えられます。
インフラ市場では、エネルギーインフラ分野の新規プロ
ジェクトの展開や建設が引き続き高い関心を集めています。
2014年には原油価格下落が株価に悪影響を与えたものの、
プロジェクト自体は継続されました。
補足情報
アルファ:アルファは運用による付加価値の測定基準です。ポートフォリオの運用実績と期待収益率(ポートフォリオのベータ×市場収益率と定義)の
差として計算されます。アルファがプラスの場合、運用実績がベータを上回ったことを意味します。一方、アルファがマイナスとなった場合にはベー
タによる期待値よりも、ポートフォリオがアンダーパフォームしたことを意味します。
2015年 投資環境見通し
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当資料に言及されるコメント、意見、分析は情報提供のみを目的としており、投資助言や特定の証券、運用戦略を
推奨するものではありません。市場や経済環境は急速に変動することがあることから、運用担当者のコメント、見
解、分析はあくまでも当資料の作成時点におけるものであり、その内容は予告なく変更されることがあります。当資
料の内容は特定の国、地域、市場、産業、投資および戦略の重要な事実についての完全な分析を意図するもので
はありません。
すべての投資にはリスクがあり、元本を割り込むことがあります。外国の資産への投資は、為替の変動や政治、経
済情勢の不確実性などに起因する特殊なリスクを伴います。また、これらの要因に加え、フロンティア市場を含む新
興国市場は、市場規模が小さいことや、流動性の低さ、また金融市場の支えとなる法的、政治的、商業的、また社
会的な体制の整備が不十分であることなどから、より高いリスクを伴います。また、フロンティア市場は、これらの社
会制度の整備で更に後れを取っており、極端な価格変動、流動性、証券取引の障壁、為替管理など様々な要因が
存在することから、新興国市場のリスクは、フロンティア市場においてより高いものとなります。為替は短期間にお
いて著しく変動し、リターンを低下させる可能性があります。
<当資料のお取扱いにおけるご注意>
●当資料はフランクリン テンプルトン インベストメンツ(フランクリン・テンプルトン・リソーシズ・インクとその
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が抜粋・翻訳した資料であり、特定のファンドの勧誘を目的とするものではありません。
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券など値動きのある金融商品等に投資します(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)ので、基準
価額が変動し、投資元本を割り込むことがあります。従って、元金が保証されているものではありませ
ん。投資信託の運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。投資信託は預貯金とは異なりま
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