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新聞発表/2008-37 2008 年 8 月 5 日 カタール国発電・淡水化

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新聞発表/2008-37 2008 年 8 月 5 日 カタール国発電・淡水化
新聞発表/2008-37
2008 年 8 月 5 日
カタール国発電・淡水化プロジェクト向け貸付契約の調印
∼日本企業の海外 IWPP 事業を支援し資源保有国との関係強化にも貢献∼
1. 国際協力銀行(総裁:田波 耕治)は 4 日、カタール国法人ラス・ギルタス・パワー・カン
パニー社(Ras Girtas Power Company:略称「RGPC」)との間で、「ラスラファンC 天然ガ
ス焚き複合火力発電・淡水化プロジェクト」を対象として、1,500 百万米ドルを限度とする
プロジェクトファイナンス 1 ・ベースの融資契約に調印しました。本融資は、㈱三菱東京
UFJ銀行、㈱三井住友銀行他の金融機関及びイスラム金融機関との協調融資であり、
当行にとっては、同国においてイスラム金融機関との協調融資にて行う初のプロジェク
トファイナンスです2。
2. 本プロジェクトは、三井物産㈱、四国電力㈱及び中部電力㈱が、ベルギーのエネルギ
ーインフラ事業会社スエズ・トラクテベル社(Suez-Tractebel S.A.)、カタール石油公社
(Qatar Petroleum)及びカタール発電造水会社(Qatar Electricity & Water Company
Q.S.C.)と共に設立したRGPCが、同国の北東沿岸に位置するラスラファン工業都市にお
いて、2,730MWの天然ガス焚き複合火力発電所及び 6,300 万ガロン/日の造水設備の
建 設 を 行 い 、 BOT 方 式 3 に て 25 年 間 に亘 り カ タ ール 水 電 力 公 社 (Qatar General
Electricity & Water Corporation: Kahramaa)に売電・売水するものです。
3. 同国では、急激な人口増加や石油化学を中心とした産業需要の拡大等を背景として、
電力・水需要は増加傾向にあり、今後も2015年までそれぞれ年間平均10.8%、9.5%の
増加が予想されております。本プロジェクトは、2012年の同国における電力・水供給量
の約3割、約2割をそれぞれ占めるとされており、同国における主要な電力・水供給源と
して重要な役割を果たすことが期待されます。
4. 世界的に資源需給が逼迫する中、日本にとって資源保有国との関係強化は重要な課
題となっています。同国は、確認埋蔵量世界第3位の天然ガス保有国、かつ日本にとっ
て第4位(12%)のLNG輸入先国であるなど、重要な資源国の一つです。こうした背景の
中、当行は2006年11月、同国との関係強化の一環として、カタール石油公社との間で
包括戦略パートナーシップに関する覚書を締結しました。同覚書に基づく協議の場等を
通じて実現した本融資は、同国経済の安定的発展のために急務となっている電力・水
インフラ整備を、日本企業によるIWPP4事業の支援を通じて行うものであり、日本と同国
1
主にプロジェクトのキャッシュフローを担保とする融資スキームのこと。
当行が、プロジェクトファイナンスにより、カタール国におけるインフラプロジェクト向けに融資をするの
は、メサイッドA 天然ガス焚き複合火力発電プロジェクト(2007 年 4 月貸付契約調印)に次いで 2 件目。
3 BOT方式(Build, Operate, and Transfer):民間企業が発電所等のプラントを建設(Build)、維持・管理
(Operate)し、事業終了後に所有権を公共へ移転(Transfer)する方式のこと。
4 IWPP(Independent Water and Power Producer):自前で発電・淡水化設備を建設・運営し、電力・水を
2
との重層的な経済関係強化に貢献するものです。
以 上
お問合せは、総務部広報室報道班 西崎、吉田(Tel:03-5218-3100/Fax:03-5218-3955)まで。
なお、国際協力銀行の情報は、インターネットでご覧になれます。(URL)http://www.jbic.go.jp/
販売する独立系発電・淡水化事業者のこと。
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