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タイにおけるプロセス・エンジニアリング 産業の最新動向

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タイにおけるプロセス・エンジニアリング 産業の最新動向
タイにおけるプロセス・エンジニアリング
産業の最新動向
2015年10⽉27⽇
ENN編集⻑ 丸田 敬
エンジニアリング・ネットワーク誌
エンジニアリングITオンライン
http://www.enn-net.com/eng-itonline.html
AGENDA
1.わが国のプラント輸出におけるタイの位置付け
2.タイおよびその周辺で計画中の主要プロジェクト動向(石油・ガ
ス、石油化学)
3.タイの化学関連の設備投資状況
1.わが国のプラント輸出における
タイの位置付け
海外プラント・エンジニアリング成約実績における
タイの位置付け
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
国名
成約額
(億ドル)
国名
成約額
(億ドル)
国名
成約額
(億ドル)
国名
成約額
(億ドル)
1
カタール
30.3
オースト
ラリア
73.1
ベトナム
67.8
トルコ
34.9
2
P・ニューギ
ニア
23.4
台湾
24.6
パキスタン
26.2
台湾
25.6
3
インド
ネシア
20.9
エジプト
24.3
カザフ
スタン
16.8
米国
19.3
4
中華⼈⺠
共和国
14.9
韓国
22.7
サウジ
アラビア
15.1
ベトナム
17.9
5
台湾
14.0
タイ
17.6
英国
14.1
マレーシア
17.5
6
米国
13.1
トルコ
12.9
インド
ネシア
13.2
インド
14.4
7
ロシア
11.5
マレーシア
12.5
中華⼈⺠
共和国
10.8
トルクメニ
スタン
10.4
8
タイ
10.7
中華⼈⺠
共和国
12.1
エジプト
9.3
タイ
10.0
9
UAE
10.7
インドネシア
9.2
米国
8.9
シンガポー
ル
9.5
10
ベトナム
10.5
アンゴラ
9.1
台湾
8.8
ロシア
7.6
シェア68.7%
160.0
シェア
79.4%
218.1
シェア
79.4%
191.0
シェア
75.2%
167.1
出所)日本機械輸出組合
日本のプラント・エンジニアリング企業のタイ進出状況
現地企業名
親会社
設⽴時期
従業員数
TTCL Public
Company Ltd.
東洋エンジニアリング
1985年4⽉
2,300名
MES Mitr Project
Services
三井造船
1987年12月
63名
TSKエンジニアリ
ング・タイランド
月島機械
1993年4⽉
60名
SANKO
INDUSTRIAL
SOLUTIONS
CO.,LTD
三興
2000年3⽉
年3⽉
8名
SANTEC POWER
SOLUTIONS
CO.,LTD
三興/⽇⽴パワーソ
リューションズ
2015年7⽉
6名
SANKYU-THAI
CO.,LTD
山九
1988年2⽉
703名
SANKYU-LAEM
CHABANG
(THAILAND)
山九
1990年8⽉
1,286名
備考
TEC49%、現地イタリアンタイ51%で設⽴。
2009年にタイ証券市場に上場。
化学プラントのエンジニアリング、産業機械や
コンテナクレーンなど運搬機のサービス事業、
化学プラントの建設・保守・改造工事
中小規模のプラントのEPC
制御システム構築・試運転、コンピュータシス
テムの設計・構築
発電プラントの建設・メンテナンス
物流・機⼯(⼯事請負)
物流主体
各種プラントの建設・メンテナンス
SHINKO
PLANTECH
(THAILAND)CO.,L
TD
新興プランテック
2011年6⽉
7名
THAI TAKADA
CO.,LTD.
高田工業所
2012年12月
5名
日系企業向けメンテナンス
2.タイおよびその周辺で計画中の
主要プロジェクトの動向
(石油・ガス、石油化学)
2015年下期注目プロジェクト(1)
(石油・ガス/石油化化学)
国
名
プロジェクト
事業主体
進捗
PTT
2015年11⽉末、⼊札締切。8⽉末にITB発⾏。製造プ
ロセスは旭化成法。
タイTTCL、台CTCI、韓ポスコ建設、独ThyssenKrupp
が応札予定。
シリコンモノマープラント増
設
ASM(アジア・シリコ
ン・モノマー社、信越化
学現地法人)
2015年7⽉、現地TTCL、⽇⽴製作所、三井造船の現
地法⼈と⽇揮が⾒積提出も、TTCLが有⼒。
Rayon郡ポリオール製造プラ
ント(130万t/y)
三洋化成〜PTT GC〜
豊田通商
2015年8⽉、FS開始。2016年後半にFID。
PETRONAS
2015年9⽉、韓サムスンエンジニアリングが受注へ。
2015年6⽉⼊札実施。⽇揮、韓サムスンエンジニアリン
グ、台CTCIの3社が応札。8⽉に修正⾒積提出。
PETRONAS
2015年9⽉、韓サムスンエンジニアリングが受注へ。
2015年6⽉、⼊札実施。千代⽥、韓サムスンエンジニア
リング、スペインTR、中・環球設計院が応札
PETRONAS
2015年10月31日、入札予定。韓・現代エンジニアリング、
韓GS建設、伊Saipemの3社が応札予定。製造プロセス
はヴェルサリス法。
Mabtaput
PMMAプラント建設
タ
イ Mabtaput
Johore
RAPIDプロジェクト(LLD
マ PEプラント)
レ Johore
ー RAPIDプロジェクト(EO/
シ EGプラント)
ア Johore
RAPIDプロジェクト(S-SBRプ
ラント)
2015年下期注目プロジェクト(2)
(石油・ガス/石油化化学)
国
名
マ
レ
ー
シ
ア
ベ
ト
ナ
ム
プロジェクト
事業主体
進捗
バハン州
シリコンモノマー製造プラント
カネカ・マレーシア
2015年9⽉、三菱化⼯機の受注が有⼒。
ジョホール州
SAP(高吸水性樹脂)製造プラ
ント(8万t/y)
SDPグローバル(三洋化成
100%出資)
2016年5⽉着⼯、2018年第2四半期、完⼯予定。
Long Song
石油化学コンプレックス(エチレ
ンプラント)(パッケージA)
Siam Cement〜PetroVietnum
〜Qatar Petroleum
SC(46)、PV(29)、QP
(25)
2015年10⽉、3番札の韓SK建設〜⽶Shawの受注有⼒も、事業
主体からQP脱落の可能性。先⾏き不透明。2015年6⽉、再⼊札
実施、1番札:韓GS建設〜KBR、2番札:韓・⼤林産業〜仏
Technip、3番札:韓SK建設〜⽶Shaw、4番札:東洋エンジニ
アリング〜韓・現代建設〜⽶CB&Iルーマス
Long Song
石油化学コンプレックス(POプラ
ント:HDPE)(パッケージ
B)
Siam Cement〜Petro
Vietnum〜Qatar Petroleum
2015年10⽉、韓サムスンエンジニアリングが受注有⼒も、事業主
体からQP脱落の可能性。2015年6⽉、再⼊札実施。1番札:
韓・⼤林産業、2番札:韓サムスンエンジニアリング、3番札:
現地TTCL〜三井造船。
Long Song
石油化学コンプレックス(POプラ
ント:PP)(パッケージC)
Siam Cement〜PetroVietnum
〜Qatar Petroleum
2015年10⽉、韓サムスンエンジニアリングが受注有⼒も、事業主
体からQP脱落の可能性。2015年6⽉、再⼊札実施。1番札:
韓・⼤林産業、2番札:韓サムスンエンジニアリング、3番札:
現地TTCL〜三井造船。
2015年下期注目プロジェクト(3)
(石油・ガス/石油化学)
国
名
ベ
ト
ナ
ム
イ
ン
ド
ネ
シ
ア
プロジェクト
事業主体
進捗
Long Song
石油化学コンプレックス(POプラ
ント:LDPEプラント)(パッ
ケージD)
Siam Cement〜PetroVienum
〜Qatar Petroleum
2015年9⽉、現地TTCL〜三井造船が受注有⼒も事業主体から
QP脱⼒の可能性、商談の先⾏き不明。2015年6⽉、再⼊札実施。
1番札:韓・⼤林産業、2番札:韓サムスンエンジニアリング、
3番札:現地TTCL〜三井造船。
Long Song
石油化学コンプレックス(POプラ
ント:VCMプラント)(パッ
ケージE)
Siam Cement〜PetroVietnum
〜Qatar Petroleum
2015年9⽉、TTCL〜JNCエンジニアリングが受注有⼒も、
プロジェクトキャンセルのもよう。
Cilacap製油所近代化(ブルースカ
イプロジェクト)
Pertamina
2015年9⽉25⽇、⼊札実施。現地エンコナ〜⽇揮、現地WIKA〜
千代⽥の2グループが応札。PQをパスした、現地レカヤサ〜⽶
Fluorは脱落。
Bojonegara LNGターミナル建設プ
ロジェクト
Pertamina
2015年9⽉21日、入札実施。IHI、千代田、日揮の3グループ
が応札。
アチェ・ガス処理プラント(Block
A)
Medco
2015年6⽉、JGCインドネシアが受注。
タングーLNGプラント増設
BPベラウ
2014年10月29⽇、JGCインドネシア〜⽇揮〜⽶KBR、現地ト
リパトラ〜千代⽥〜伊Saipemの2グループがFEED受注。
2016年1⽉に価格提⽰予定。
3.タイの化学関連の設備投資状況
タイの化学関連の設備投資状況(1)
・1980年代から、上流のガス処理プラント、エチレンプラントなど、上流の設備から
⽯油化学の誘導品の⽣産設備の設備投資をはじめ、すでに30年が経過している。
・タイ国内では、⼤型の設備投資はすでに⼀巡し、設備投資が⾏われるのは、⼀
部の下流設備が中⼼。このため、タイ国内では、⼤型の設備投資は限られてい
る。
・タイ国内で稼働するプラントは⾼経年化しているため、最近では、メンテナンス需
要が出始めている。この点では、わが国のメンテナンス工事会社がビジネスチャン
スを獲得できそう。
・国内の主要石油化学メーカーである、PTTおよびサイアムセメントグループ
(SCG)はすでに、海外での設備投資に⼒を⼊れている。
・2011年10⽉に設⽴された、PTT GC(グローバル・ケミカル)は2013年に
インドネシアPertaminaとインドネシア国内にワールドクラスの石油化学コン
プレックスを2018年までに稼働するための合弁設⽴の調印を⾏った。
タイの化学関連の設備投資状況(2)
・PTT GCは、今年4⽉に丸紅とともに、⽶国のオハイオ州にシェールガス
由来の天然ガスを原料とするエチレンコンプレックスを建設する計画に関する
調印を⾏った。その後、同コンプレックス建設のためのFEEDを、⽶Bechtel
〜⽇揮(JGCアメリカ)〜韓サムスンエンジニアリング、⽶Fluor〜仏Technip〜
韓SK建設の2グループにデュアルFEEDで発注された。
・SCGは、2011年9⽉に、インドネシアのチャンドラアスリ社に30%出資し、
現在でもタイ周辺国の⽯油化学コンプレックスの投資に⼒を⼊れている。
・ベトナムでは、SCG46%・ペトロベトナム29%・カタールペトロリウム25%
の出資⽐率による、ロンソン⽯油化学コンプレックス事業で⼊札中(商談状況
の詳細は前述どおり)。
・PTT、SCGが海外の設備投資に積極的になる中で、わが国との合弁企業と
して、事業展開するTTCLは、タイ以外の国への進出を加速している。
EPCと自社EPCを絡めた事業投資によりポートフォリオを拡大している。
EPCコントラクターとしては、ベトナム、中国、インドネシア、マレーシア
といった東南アジアで実績を築き、中東(UAE・カタール)、米国でもプラ
ント建設実績がある。
御清聴、ありがとうございました
ご質問があれば、どうぞ
丸田 敬
ENN編集⻑
[email protected]
携帯電話:090-7814-7986
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