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すべて - 一番星のなる木

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すべて - 一番星のなる木
ネ ノ Μ デΖパ
☆ かせい
☆ もくせい
2月中旬千葉の空(夜8時ごろ)
Spring 2014
凍むまど星空よ1等星べほ
時は巡り、新しい年が始まりました。カレンダーとか人が作った暦などなければ、新年
とかもなく、同じ自然の中に巡る季節を眺めるだだったかもしれません。
今回のサザンクロス「立春観望会」は、暦の春の入り口から星空を案内します。
題して「星はすばる 今宵はオリオンと木星も」
地上では梅の花が咲いたか咲かないか。 大寒(1/20) を過ぎたばかりで、まだ冬の
装いをまとっていますが、星空の方は春の星座たち、特に冬眠していた獣たちが目を覚ま
して東天から天頂に掛けて、勢い良く駆け上ってくる姿を目にします。
2月ともなれば日に日に寒さも緩みはじめますが、朝に夕に冷え込みが厳しく、星どこ
ろじゃない辛さですが、この寒さも星見の楽しみの一つと思えば(自分がそうなので)、
冬の表情以外にも厳寒の東天に昇るさそり座の姿に違った季節の楽しみが増えるのではな
いでしょうか? 特に夜の長い今の季節ならではのヴェガの没と出を一晩で体験すること
ができるので、楽しみはつきません。
既に太陽は、夏至に向かって折り返しを過ぎて一ヶ月経ちました。季節は確実に春へと
歩み始めています。また日没も早いので、星々の登場も早く、東南に冬の賑やかな星座た
ちがきらめいています。全天に21個ある1等星のうち、7個が同じ視界に入ってくるため
賑やかになるのは当然です。冬の大三角を作るベテルギウス、シリウス、プロキオン。冬のダイヤモ
ンドと呼ばれるカペラ、アルデバラン、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス。そこにひときは
彩を放つ木星が加わっています。太古から木星をローマ神話のジュピターに姿を重ねてい
ますが、そのジュピターはギリシア神話ではゼウスとなり、そのゼウスの息子であるカス
トルとポルックスの懐にいて、もうひとりの息子オリオンを見守っています。そのオリオ
ンはゼウスが化けたおうしを父とは知らずに戦いを挑むような姿で星空に昇っています
が、目的は牛との戦いではなく、女好きのゼウスの血をひくオリオンらしく、目当ては牛
の肩先に輝くプレアデスなのです。
春の天体観望会では、今紹介したプレアデス(すばる)、木星(ガリレオ衛星)、そし
てオリオンからは「星の製造工場」と呼ばれるオリオン大星雲を観望します。ここには生
まれたての赤ちゃん星、トラペジウムという四重星が、輝き出したばかりの姿を見ること
ができます。
観望会のお知らせ
「星空散歩」
日時;2014年2月8日(土)19:00∼20:30
(雨曇天時は2月15日(土)に延期となります
場所;四街道市文化センター前広場
備考;お子様のみの参加はご遠慮下さい
*次回は2014年の立夏前後を予定しています*
Spring 2014
箇星接近
4月に太陽系第四惑星である火星が地球に接近します。こう表現すると、あたかも火星
の意思で、火星から地球に寄ってくる感じですが、火星よりも内側を回る地球が火星を追
い越す現象に過ぎません。今ではたった一言で説明がついてしまいますが、今から400年
前までは、火星を含めた惑星の動きが謎で、地球が宇宙の中心と考えられていた時代では
大問題だったのです。
現在はおとめ座のスピカのそばにいて、赤い色が、白色の真珠に例えられる一等星との
対比が見事です。火星は、その赤い色と接近時に大きく光度変化を起こすため、不気味な
存在、不安な代名詞として戦いの神アレスと考えられていました。地球が火星を追い越
し、もっとも接近するのは4月14日です。
背景の星空(天球)
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後戻りするような動き
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♂
♂
♂
再び前に進むように見える
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♂
♂
♂
火星
追いつき
追い越す地点
地球
ニュートンが発見した万有引力の法則により、太陽から遠いほど惑星を引きつける力が弱まるため
に、地球に比べ火星はゆっくり動きます。そのため2年に1度地球が火星を追い越すときに、火星に接近
するので、火星は明るく輝くのです。惑星と呼ばれる理由が、ここにあり、地球が火星を追い越すと、天
球上の火星の動きは、それまでの方向と逆に動いていくように見えます。この「さまよう」様が名前のゆ
えんです。
また、惑星は日周運動とは別に、背景の星空に対して(1ヶ月ぐらいの間隔で眺めるとわかります)西
から東へ動くことを「順行」といい、東から西へ動くことを「逆行」といいます。
Spring 2014
☆�わ�通信☆
寒い日が続いていますね。私の高校は、田舎にあるので、寒さもひとしおです。その上、各教室には小さな
ストーブが1つだけ。日々の寒さを凌ぐのがとても大変です。
ダゼロΓΔル【Δよらやぱ
さて、2カ月後に迫った4月のスタートを飾る行事といえば、エイプリルフール。そこで、今回は、過去
のエイプリルフールに出回った天文に関する記事を、いくつかご紹介します。
*2005年「星型のキノコ、『すてらしめーじ』の開発に成功。」
*2007年「カッシーニ、土星の環から音声信号を発見。」
*2009年「2011年で『光年』を廃止。」
*2013年「巨大隕石の落下を警告してくれる無料アプリ『iん石くるよ』を公開。」
どれも、わりと現実味があるものばかりなので、インターネットなどで見たら、信じてしまう方も多いの
ではないでしょうか。ちなみに、この記事はすべて、『アストロアーツ』の架空子会社、『アストロアー
シ』が書いたものなのだとか。今年は一体どのような記事が書かれるのか、楽しみですね。
私も、今からお茶目な嘘を考えて、2カ月後のエイプリルフールに備えたいと思います。
天文気象部滑動日誌
まだまだ日暮れがはやいので、屋上へ行き、望遠鏡を出して星を観ることが日課となっています。特に最
近は、一際輝いている木星やその衛星を観察します。みんなで「寒い寒い」と言いながら観る星空は、とて
も綺麗です。
そんな私たちの悩みは、合宿がまったくできていないこと。立冬号で話題に出した『アイソン彗星合宿』
も、天候に恵まれず、どんどん延期をしているうちに、彗星自体が消滅するという、残念な結果に終わって
しまいました 。
今年度中に、出来ればあと1回は合宿をやりたいと思っているので、みなさんもSK高校天文気象部の幸
運を祈っていただけると嬉しいです(笑)
星空夜話
2013年の暮れに吉岡小学校に招かれて天体観望会を行いました。スペシャルゲストに若田宇宙
飛行士!と書くと凄いことのようですが、現在宇宙を飛んでいる方を招くわけも行かず、まさに観
望会開始直後に頭上を通過するタイミングと重なったのです(笑)。それが功を奏したのか、忙し
い時期にも関わらず、寒さにも関わらず100名近くの父兄の方にお集まり頂くことができました。
今年も日比谷文化にて星のソムリエ講座を担当することになりました。今回は星座にまつわるあ
れやコレやということで年4回のシリーズになります。今月23日と来月は江東区で「君もガリレオ
プロジェクト」、6月は「環境フェア」で天文ブースを担当します。定着しつつある四街道市文化
センター前観望会もあと1回で四季を一巡します。地元佐倉市でもと
場所や日程を調整中です。今年もいろいろやりますよ!(とし)
Ⓡ
☆連絡先☆ 皆川敏春(星のソムリエ )
〒285-0843 佐倉市中志津3-16-3 ☎462-7131
メール [email protected]
サザンクロスのホームページはインターネットで「一番星のなる木」を検索
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2014年 立春(2月4日) 発行
Spring 2014
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