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3 海上輸送にかかわる貿易書類(PDF:452KB)

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3 海上輸送にかかわる貿易書類(PDF:452KB)
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日本の輸出者側では商品の発送に備えてまず以下の輸出書類を作成します。
①インボイス
②梱包明細書
③保険申込書(輸出側で損害契約をする
場合のみ必要)
商品が耐えられるようにパッキングする。パッキングしたものに荷印(Shipping
Mark) を印字する。
貨物の準備が整ったら船会社に連絡して船の手配(Booking)を行います。
船の手配がついたところで、貿易量の多い企業であれば「船積依頼書(Shipping
InstructionS /I) を作成し、通関・船積作業を取りしきる海貨業者(通関業者
を兼ねる)に発行します。
このときインボイス、梱包証明書などの書類も添付します。
貿易量の少ない企業では船積依頼書は発行しないことが普通です。
必要であれば貨物を船に積み込む前に保険会社に保険申込書を提出して
海上保険契約を結び海上保険証券を入手します。通関業者を兼ねる海貨業者に
よって輸出通関手続きが行われ、税関長から輸出許可書が発行されます。
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輸出者が通関業者に提出する主な書類
船積依頼書
(Shipping Instruction
:S/I)
・・・1 通
(ただし、中小企業の場合は作成しないことが多い)
インボイス
(Invoice)・・・・・・・・・5 通程度
梱包明細書
(Packing List)・・・・・・・5 通程度
税関以外の監督官庁への届出が必要な場合は,その必要書類
(代行・代理を通関業者に依頼する場合)
カタログなど貨物の内容が証明できるもの(必要であれば)
このほか通関業者の求めに従って、必要とされる書類を提出します。通関業者
に依頼するのが一般的ほとんどのケースでは通関業者に代理や代行を依頼しま
す。
(海貨業者が通関業者を兼ねていることがほとんどなので、船積みとあわせ
て依頼することが一般的です。
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(S/I Shipping Instruction)
船積依頼書
は、輸出者が海貨業者宛てに出す依頼書。
主な内容として以下のものがある。
① 荷送人:通常、売主がこれにあたる。
② 荷受人:売買契約書や信用状の記載文言どおり
③ 着荷通知先:信用状取引の場合は、信用状の記載文言どおり、その他の場合
は売主の指示どおり。
④ 出航予定日:通常、本船の積港出航予定日を記入することが多い。
⑤ 船名 ⑥荷揚港 ⑦荷受場所 ⑧船積港 ⑨貨物の積み替え、引渡場所
⑩ 最終仕向地
等
参考:実践貿易実務
第11判
ジェトロ
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船積依頼書の例
SHIPPING INSTRUCTION
BOOKING INFORMATION
DATE
TO
海貨・通関業者
BOOKING NO.
ブッキング確認番号
VESSEL
本船名
VOYAGE NO.
航海番号
SHOPPING
船会社代理店
CARRIER
船会社
FROM
船積港
E.T.A/E.T,D
到着/出航予定日
TO
仕向港
VIA
経由港
CONDITION
FCL 貨物か LCL 貨
FINAL
最終仕向地
物
DESTINATION
CONTAINER TYPE
コンテナの種類
UNITS
コンテナの本数
FROM
コンテナ受取場所
CUT DATE/TIME
コンテナ搬入締切日
AGENT
時
TO
コンテナ引渡場所
OTHERS
その他特記事項
COMMODITIY
商品
PACKING
梱包
QUANTITY
数量、重量
INVOICE NO.
インボイス番号
B/L
船荷証券に関する指示
INSTUCTION
B/L SHIPPER
荷主欄の記載
CONSIGNEE
荷受主欄に記載
NOTIFY PARTY
到着案内送付先
FREIGHT
MARKED
B/L MUST SHOW
B/L に記載するべき事項に関する記事
SPECIIAL
その他特別な指示があれば記載する
CONDITION
担当者、連絡先など
出典:これならわかる貿易書類(かんき出版)
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運賃表示
輸出するには税関長の「輸出許可」が必要です。
国はさまざまな理由で貿易取引する物品を規制していますのでこれらの規制に
反してないことを証明する必要があります。
法律により輸出に関しては税関長に対して輸出申告を行い、許可を得るために
行うことが輸出通関手続きです。原則的な手順は、輸出しようとする貨
物を「保税地域」に搬入したうえで、税関に必要書類を提出して輸出申告を
行います。
日本で輸出する際には、船積前に貨物を入れる保税地域(多くは港や空港近辺
にあります)を管轄する税関に輸出申告しなければなりません。
山梨県内に貨物の輸出入通関を行える保税蔵置場があります。
貨物の輸出通関では、既に多くの会社でこの保税蔵置場が活用され、輸出申告
件数は年々増加しております。
申告は輸出者の拠点で行うことができます。山梨県では山梨政令派出所にて
申告ができます。(ただし条件があります。)
多くの場合、海貨業者や航空貨物代理店は、保税蔵置場に営業所や倉庫、
作業場(保税上屋といいます)を持っています。
申告についてのご相談は下記の山梨政令派出所まで
山梨政令派出所
住所
〒400-0031
山梨県甲府市丸の内 1-1-18 甲府合同庁舎 8F
電話
055-253-1281
交通
JR 甲府駅(北口)より徒歩 3 分
地図
http://www.customs.go.jp/kyotsu/map/tokyo/yamanashi.htm
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① 海貨・通関業者は輸出者から受け取った船積依頼書やインボイスの情報から
輸出申告に必要な項目を NACCS*(ナックス)の端末に入力して税関に輸出
申告(E/D Export Declation)をします。日本の税関での手続きはナックスと
呼ばれる税関システムにより処理が行われます。
NACCS*(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)は、
入出港する船舶・航空機及び輸出入される貨物について、税関その他の関係行
政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステムで
す。
NACCS(ナックス)のサイトについてはこちらから
↓
http://www.naccs.jp/
② 税関はナックスの端末から入力された申告データを審査し、
「簡易審査」
「書
類検査」「現物検査」の区分判定を行います。この判定結果は申告後すぐに
ナックスの端末で確認ができます。
③ 判定が簡易審査の場合はその時点で輸出通関手続きは完了し、
輸出許可通知書 (E/P Export permit) はナックスの端末から出力できます。
海貨・通関業者は、輸出許可通知書にインボイスと他の必要書類を添付し、
期日内に税関に提出します。
④ 判定が「書類審査の場合」、海貨・通関業者は端末に出力される輸出申告の
控えに、インボイスなどの必要書類を添付して税関に提出し、書類審査を受
けます。税関は書類審査を実施したあと、輸出許可あるいは現物検査実施の
判定を行います。
⑤ 判定区分が「現物検査」の場合は、書類審査と現物検査が行われます。どの
判定の場合も税関の許可後に、輸出許可通知書がシステム端末に送られます。
⑥ 海貨・通関業者は、輸出許可通知書を印刷して輸出者に送付します。
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輸出入許可・承認の申請から税関における輸出入許可・承認証の確
認に至るまで、外国為替および外国貿易法に基づく輸出入手続を電
子化したシステムです。
↓
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286890/www.meti.go.jp/policy/jetras/ejetraaj.html
JETRAS を使用するメリット
窓口に出向く必要なし
輸出入許可・承認の申請や輸出入許可・承認証の受け取りのために、
出向くことなく、オフィスから直接インターネット等を介して申請したり、
許可・承認通知を受け取ることができます。(事前に申請者届出が必要です)
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輸出入が禁止されている貨物もある
輸出貿易管理令では大量破壊兵器や通常兵器に流通可能な物資など、国際的な
平和や安全を脅かす貨物の輸出に対して、経済産業大臣の許可を要求していま
す。
輸出の申請が必要な貨物一覧についてはこちらから
↓
http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/boekikanri/exp
ort/index.htm
他税関ではさまざまな国際的な取り決めやそれに対応する国内法、あるいは国
内法で独自に輸出入を規制している貨物に対して、正式に許可を得て輸出入を
行おうとしているのか他法令による規制もチェックしています。これらの他法
令については原則、輸出入の当事者が該当官庁に必要な申請等を行い、許可や
承認を受けたうえで、通関手続きの際に税関にその旨を証明する必要がありま
す。ただし場合によっては、通関業者に手続きを代行・依頼できるものもあり
ます。
税関で確認する輸出関係他法令の概要についてはこちらから
↓
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/extsukan/5501_jr.htm
輸入品目規制(中国)についてはこちらから
↓
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/trade_02/#block2
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貿易の取引契約によっては、取引契約の品質条件を保障させる方法として、
または信用状の条件として、輸出検査が取り決められることがあります。
これらの場合、通常、国際的に権威のある検査期間による検査証明書(Inspection
Certificate) を提出します。また、輸出貨物の破損で貨物海上保険の保険金を請
求する場合や、取引条件と異なった商品が送られて来た場合にクレームを提起
するための検査報告書 (Survey Report) や鑑定書の作成もこれらの専門機関
に依頼して作成します。
国際的検査機関
社団法人日本海事検定協会
↓
http://www.classnk.or.jp/hp/ja/index.html
参考書籍:JETRO 実践貿易実務
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外国から到着した輸入貨物を国内に引き取るためには、税関の必要なチェッ
クを受け、関税や内国消費税などの税金を納めたうえで、税関長の輸入の許可
を受けなければなりません(この税関長の輸入の許可を受ける前の貨物を、
「外国貨物」といいます。)。しかしながら、外国貨物のままの状態(すなわち、
関税などの税金を納めないまま)で、倉庫での保管、工場での加工・製造、展覧
会への出展、国内運送等を行うことができれば、商取引上便利であるばかりで
なく、貿易の振興や国際的な文化交流などにも非常に役立つこととなります。
このように外国貨物についての蔵置、加工・製造、展示、運送等を可能とする
制度のことを保税制度といい、大きく分けて「保税地域制度」と「保税運送制
度」の 2 つがあります。保税地域制度とは、特定の場所や施設で外国貨物につ
いての蔵置、加工・製造又は展示等ができる制度です。この特定の場所や施設
が保税地域です。また、保税運送制度とは、税関長の承認を受けて、外国貨物
の国内運送ができる制度です。
保税地域の種類と機能
種類
主な機能
貨物の蔵置期間
① 指定保税地域
外国貨物の積卸し
一時蔵置(一時保管)
点検(改装・仕分)
1 ヶ月
② 保税蔵置場
外国貨物の積卸し
蔵置(保管)
点検(改装・仕分)
3 ヶ月(延長あり)
③ 保税工場
外国貨物を原料とす
る加工・製造
2 年(延長あり)
④ 保税展示場
外国貨物の展示・使用
税関長が指定する期間
⑤ 総合保税地域
②~④の総合的機能
2 年(延長あり)
参考:実践貿易実務
第11判
ジェトロ
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保税地域の種類
指定保税地域
国、地方公共団体、JR などが所有する土地、建物を保税地域として財務大臣が
指定するもの。貨物の積降し、一時的な蔵置、内容点検、仕分けなどを行うこ
とができる。1 ヵ月以内しか置くことができない。
保税蔵置場
海貨業者、運送業者、倉庫業者等が所有する土地、建物を保税地域として税関
長が許可したもの。貨物の積降し、蔵置、内容点検、仕分け、見本の展示、簡
単な加工を行うことができる。原則として 3 ヵ月、延長が承認された場合には 2
年以内置くことができる。
保税工場
企業が所有する工場、作業場等を保税地域として税関長が許可したもの。貨物
を加工したり、貨物から製造したりすることができる(保税作業という)。貨物
の蔵置期間は原則2年間。保税工場で使用する輸入貨物については、保税工場
に入れてから3ヶ月間は、保税蔵置場としても使用できる。
保税展示場
地方公共団体、企業等が所有する展示場等を保税地域として税関長が許可した
もの。外国貨物を展示する会場として展示することができる。税関長が展示会、
博覧会の期間として許可する間置くことができる。
総合保税地域
地方公共団体、企業、第 3 セクター等が保有する土地、建物を保税地域として
税関長が許可したもの。保税蔵置場、保税工場、保税展示場の 3 つの機能を併
せ持つ。貨物の蔵置期間は原則2年間。
保税地域の概要についてはこちらから
↓
http://www.customs.go.jp/hozei/index.htm
参考:税関ホームページ
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