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11月の金融政策、政治・経済イベント
楽読 (ラクヨミ) 2016年11月1日 Vol. 1,159 11月の金融政策、政治・経済イベント 10月の金融市場では、堅調な経済指標などを背景に米国で年内の利上げ観測が強まるなか、同国株式市 場が軟調な展開となった一方、OPEC(石油輸出国機構)による原油減産の正式合意への期待を背景に原 油価格が反発したことなどから、ブラジルなどの資源国の株式は上昇傾向となりました。また、米利上げ観測 の強まりを受け、円安・米ドル高が進んだことなどから、日本株式市場は月間を通じて上昇基調となりました。 11月は、1~2日のFOMC(米連邦公開市場委員会)および8日の米大統領選の投開票に注目が集まります。 米大統領選の世論調査ではトランプ氏よりもクリントン氏が優勢とされています。ただし、支持率の差は小さく、 トランプ氏が巻き返すことも想定され、結果によっては、金融市場に動揺が拡がる可能性があります。こうし たなか、大統領選の直前に開かれるFOMCでは、利上げに踏み切らないとの見方が強まっています。ただし、 有力視されている次回12月会合での利上げについて、今回の声明文で言及されるかなどが注目されます。 日本では、1日まで日銀が金融政策決定会合を開きます。前回9月に枠組みを変更した金融政策の効果を見 極める必要があることなどから、金融政策の大きな変更はないとみられています。こうしたなか、市場では中 長期の金融政策に焦点が移りつつあり、その判断材料として、日銀の物価見通しへの注目が高まっていま す。今回、1日に日銀が公表する「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)で物価見通しが下方修正されれば、 2%の物価安定目標の達成時期が一段と遠のくとの見方が強まり、今後の追加緩和への思惑が市場で拡が る可能性もあります。 また、14日発表の日本の7-9月期GDP速報値については、円高進行や台風などの天候不順により、設備投 資や個人消費が押し下げられると予想されています。ただし、足元で円高圧力が一服しつつあることや、賃 金の回復基調などを背景に、今後は設備投資の底堅い推移や消費の緩やかな回復が期待されています。 そのほか、30日のOPEC総会での正式な原油の減産合意をめざし、事前に専門家会合などの協議が行な われる予定です。 11月の注目される金融政策および政治・経済イベント 11月 予定 ●日本、日銀金融政策決定会合(1日に展望レポート公表、会合は10/31~) 1日(火) ●米国、FOMC(連邦公開市場委員会、~2日)、●オーストラリア、金融政策決定会合 ■中国、10月の製造業PMI、■米国、10月のISM製造業景況指数 2日(水) ●英国、金融政策委員会(~3日) 4日(金) ■米国、10月の雇用統計、■国際的な地球温暖化対策の枠組みを定めた「パリ協定」が発効 8日(火) ■米国、大統領選挙・議会選挙の投開票日、■中国、10月の貿易統計 10日(木) ●ニュージーランド、金融政策決定会合 14日(月) ■日本、7-9月期GDP(1次速報) ●金融政策関連 ■政治・経済関連 17日(木) ■米国、10月のCPI(消費者物価指数)、■APEC首脳会議(~19日、ペルー・リマ) 23日(水) ●米国、11月のFOMC議事録の公表 24日(木) ●トルコ、金融政策決定会合 29日(火) ●ブラジル、金融政策決定会合(~30日) 30日(水) ■OPEC(石油輸出国機構)総会(オーストリア・ウィーン) (信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。スケジュールは予告なしに変更される可能性があります。) ※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1