Comments
Description
Transcript
今こそおさらいのタイミング!中国株式市場
2015年 7月9日号 Vol.234 今こそおさらいのタイミング!中国株式市場 中国株式下落 株価も違うの? 7月8日、中国株式の下落がアジア近隣に波 及し、日経平均株価も今年最大の下げ幅を 記録し、2万円を割り込みました。 2014年後半から国有企業改革への期待やさ まざまな景気刺激策を背景に爆騰していた 中国株式。2015年6月中旬に高値をつけて から一転、市場の過熱感から利益確定の動 きが強まったことから下落し始め、下げ幅は ここ3週間で30%まで広がりました。 中国は、株価下支え策を相次いで発表しま したが、効果が表れず、さらに7月8日に中国 本土市場の大半の銘柄が売買停止になった ため、パニックとなりました。 今や米国に次ぐ世界第2位の時価総額を誇 る中国株式市場ですが、上海や深セン、香 港など、複数の市場があります。 これを機会に今さら聞けない中国株式市場 について整理しましょう。 足元で株価暴落が騒がれている中国株式 は、中国本土市場です。 同じ中国株式でも上海総合指数と香港ハン セン指数の値動きは異なります。 この違いは、取引する投資家層の違いにあ ります。投資のプロである機関投資家がほと んどおらず、海外投資家の投資も制限され ている中国本土市場の約8割は個人投資家 です。個人投資家は投資に関する知識が未 熟であることに加えて国が株式投資を奨励 したことなどから株価の値動きが一方向に 振れやすくなったといえます。 中国株式市場の変動の影響を受けて銅など の商品価格も大きく動いているので、当面注 視が必要です。 ■上海総合指数と香港ハンセン指数の株価推移 (日次、2013年12月末=100として指数化、期間:2013年12月 30日~2015年7月8日) 300 上海、深セン、香港・・・ 250 中国株式市場は2つに分かれます。 ① 中国本土市場(上海、深セン) 中国国内の個人投資家向け 海外投資家は認可を受けた場合投資可能 ② 香港市場(香港) 海外投資家向け 200 上海総合指数 香港ハンセン指数 150 100 50 0 13年12月 14年3月 14年6月 14年9月 14年12月 15年3月 15年6月 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市 場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績 は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全 性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることが あります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護 機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかな る情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。