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柔道整復実技Ⅳ(下肢①) 准教授 渡辺 正哉
柔道整復実技Ⅳ(下肢①) 准教授 渡辺 正哉 1.授業のねらい・概要 目の前で怪我をして、痛がっている患者(あるいはアスリート)を想像してみてください。柔道整復師は、経験(問診、 触診、徒手検査)からそれが骨折なのか、軟部組織損傷なのかの診断をしてきました。このような経験則のみで本当に 正しい診断ができるのでしょうか。一方、医師は、レントゲン検査をすることで骨折を診断してきましたが、微細骨折、 骨内骨折(骨挫傷といいます)を診断するには経験則に頼るしかありませんでした。しかし、今日では 3D-CT、MRI を駆使してこのような骨折を見つけ出すようになっています。このように、次世代の医療には、経験則によらない正確 な骨折診断がもとめられます。レントゲン検査、MRI といった画像診断にアクセスすることのできない柔道整復師に は、エコー検査という画像診断が許されています。本授業では、エコーガイド下での骨折診断と整復法について習得し てもらいます。 2.授業の進め方 解剖学、機能解剖学を復習しながら、触診、運動テストの実技を習得し、実際のエコー走査をおこないます。 経験すること多い足部周辺の骨折、疲労骨折、股関節障害についての理解をすすめ、それらをエコー画像から説明して もらいます。 3.授業計画 1.概説と授業の進め方 9.膝周囲の解剖、機能解剖と触診③(膝蓋骨折) 2.足関節の解剖、機能解剖と触診①(外側部裂離骨折) 10.大腿部の解剖、機能解剖と触診 3.足関節の解剖、機能解剖と触診②(内側部裂離骨折) 11.股関節の解剖、機能解剖と触診 4.足関節の解剖、機能解剖と触診③ (中足部骨折) 12.骨盤周囲の解剖、機能解剖と触診 5.足関節の解剖、機能解剖と触診④(疲労骨折、骨挫傷) 13.実技テスト① 6.下腿部の解剖、機能解剖と触診 14.実技テスト② 7.膝周囲の解剖、機能解剖と触診①(内側部骨折) 15.総括、確認テスト 8.膝周囲の解剖、機能解剖と触診②(外側部骨折) 4.到達目標 1)下肢の解剖学、機能解剖を理解し、正しい問診と触診ができる。 2)エコー検査ができ、患者に症状を説明できるようになる。 5.準備学修に必要な時間,またはそれに準じる程度の具体的な学修内容 各セッションにおける Key Questions について調べ、ある程度の予備知識をもって受講してください。 6.成績評価の方法・基準 提出物、レポート、確認テスト、実技テスト 7.テキスト・参考文献 柔道整復学・実技編改訂第 2 版、全校柔道整復学校協会監修、南江堂 運動療法のための機能解剖学的触診技術—下肢、林典雄著、メジカルビュー 8.受講上の留意事項 1)携帯電話の使用、飲食、帽子の着用はみとめない。 2)補助教材は学生のメールアドレスに一斉送信しますので、それぞれプリン トアウトして持参してください。 3)各セッション後、提出物はメールでのみ受付します。 4)必ず、署名には所属、学年、氏名、連絡先の記入をお願いします。 5)教員へのコンタクト方法:教員への直接の質問は授業後、もしくはオフィスアワーで受け付けます。