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【技術分類】10−1−2 コンタクトレンズの付加機能/付加機能/整容目的

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【技術分類】10−1−2 コンタクトレンズの付加機能/付加機能/整容目的
【技術分類】10−1−2
【
FI
コンタクトレンズの付加機能/付加機能/整容目的
】G02C 7/04, A61F 9/00 580
【技術名称】10−1−2−1
コンタクト義眼
【技術内容】
虹彩付きコンタクトレンズ(CL)には、眼の虹彩や角膜に外観上の異常がある患者が整容を目的と
するものと、一般の人がおしゃれを目的とするものがある(後者については、【技術名称】10-1-3-1 虹
彩付きカラーコンタクトレンズの項を参照)。
前者の用途の患者に対して、虹彩付き CL が義眼として使用される。図 1 にコンタクト義眼の例を
示す。ハードコンタクト義眼は、レンズ全体が着色されている場合がほとんどであり、整容、視力矯
正、羞明防止を目的として用いられる。ソフトコンタクト義眼の場合、視力がない眼に対しては、瞳
孔部を黒く着色し、虹彩部は他方の眼に似せて着色する(図 2、c)瞳孔:黒色)。視力のある眼に対
しては、虹彩部を均一色に着色したレンズ(図 2、a)均一色)か、瞳孔部を透明にし、虹彩部を着色
したレンズ(図 2、b)瞳孔:透明)を用いるとともに、屈折異常の矯正のため、度数を入れることも
可能である。瞳孔径は朝、夜の時間帯によって変化するので、複数のレンズを使用することもある。
レンズ使用に関しては、長時間装用が可能である、レンズケア時に脱色が起こらない、角膜への負
担が少なく障害が少ない、偏位が少ないことなどが必要である。また、フィッティングも重要であり、
視力が無い場合や眼位異常が大きい場合は薄型義眼の装用が適応される。外傷による角膜表面の不整
に対して、CL の装用時に偏位しやすいなどの問題が生じやすく、処方時には注意が必要である。
義眼として使用される虹彩付きレンズは、容貌の改善をもたらし、精神的苦しみを和らげることに
より、眼の虹彩や角膜の外観上の異常によりハンディキャップを感じている患者にとって、非常に有
効に利用されている。図 3 に整容効果の例を示す。
【図】
図 1 コンタクト義眼の例
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、143 頁、「図 1.コンタクト義眼の種類」
− 291 −
図 2 虹彩付きコンタクトレンズ(ソフトコンタクト義眼)
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、144 頁、「図 2.虹彩付きコンタクトレンズ(ソフトコンタク
ト義眼)」
図 3 ソフトコンタクトレンズの義眼装用前、義眼装用後
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、144 頁、「図 3.ソフトコンタクトレンズ」
【出典/参考資料】
出典:
「コンタクトレンズ診療最前線(改訂第 2 版)」、湖崎克、西信元嗣、加藤桂一郎編集、2000 年
1 月 20 日、金原出版株式会社発行、15-16 頁、135-138 頁、143-145 頁
参考資料:「コンタクトレンズ用語辞典」、日本コンタクトレンズ学会編、2001 年 7 月 1 日、株式会
社メジカルビュー社発行、7 頁、21 頁、52 頁
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